江戸時代や明治時代に作られた硯箱は、ものによっては50万円をこえる高値のものがある。有名な蒔絵氏が作った硯箱では国宝にまで指定されているものすらあるのだ。しかし、その価値の高さゆえに贋作も生まれ、取引時の価格差が大きいのが特徴だ。
今回はそんな硯箱について
- ・価値の高い硯箱とは(査定情報)
- ・硯箱の買取相場
- ・高く売るためのコツ
- ・おすすめの売却方法
についてご紹介していく。売却を考えている方はぜひ参考にしてみてほしい。
CONTENTS
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価値の高い硯箱とは【査定情報】
昔から、墨・硯、紙は書道用の基本道具とされ、「文房四宝(ぶんぼうしほう)」と呼ばれていた。現在でも古い書道用具が骨董品として高く売買されている。そんな書道道具の一つである硯箱だが、古くにつくられたものから最近作られたもの、また材料に漆器もしくは木材が使われるなど、さまざまな硯箱がある。
そんな硯箱のなかで高い価値があるのはどんなものなのだろうか。
硯箱の種類
箱の大きさや形状としては、一段だけの平たい平硯箱、2~3段式の引き出しがついている硯箱などがある。しかし、取引で注目されるのは大きさなどではなく、装飾だ。硯箱の装飾には漆塗りのもとの木材を使用したものとがある。
高い値のつく硯箱のポイント
装飾によって価値がわかれることが多い硯箱。今回はどのようなものが査定ポイントとなるかを見ていこう。
装飾
細かい蒔絵の装飾がされている硯箱は高い価値がある。蒔絵とは、漆器のうえから金や銀の粉をまいて装飾したものだ。細かく、華やかな飾りが描かれているものほど価値が高くなる。
作り手
その時代の有名な蒔絵師がつくったものは驚くほどの高額で取引されている。もしも硯箱に署名があった場合は、一度その名を検索してみるといいだろう。有名蒔絵氏の作品だった場合は、ぜひ一度査定に出してみよう。
家紋の有無
江戸時代では、大名道具の一つともされていた硯箱。それらの中には家紋がはいっているものがあるが、家紋があるものも高額取引の対象となる。
硯箱の中古買取相場
高額になることもある硯箱の買取相場だが、買取業者などに査定を依頼した場合の価格は実際に査定に出してみないとわからない。そこで、今回は過去にオークションで取引された硯箱にどれほどの値がついてたかをチェックしてみた。(2019年5月現在)硯や箱など一色がそろった古い硯箱で、701,000円で取引されている。
驚くほどの高値だ。この硯箱を筆頭に、装飾の美しいものが数十万で売買されている。かたや、同じく蒔絵の硯箱でも5,000円で取引されているものも。材料が木であるものも高値がつきにくく4,700円で取引がある。
全体の取引価格を見ても、装飾が木彫りではなく蒔絵のほうが高値がつきやすいようだ。蒔絵の硯箱は数万円ほどの価格帯の取引が一番多い印象である。
高く売るコツ
中古の買取にあたっては、少しでも高く売りたいもの。自分でできる一手間で値段が大きく変わることもある。ぜひ試してみてほしい。
付属品の有無
硯箱には、硯や筆などもセットになっているものがある。和硯などは、それ自体に価値がある場合もあるのだ。付属品があれば、必ずその事も査定時に伝え、画像などを送るようにしよう。
汚れを落とす
査定前に全体を乾拭きをしておこう。保管の際に、ほこりがたまってしまうことがよくある。それらをきれいに落とすだけでも印象が良くなり、査定額に影響してくるのだ。
ベトつきなどがある場合は固く絞った雑巾で拭くのもいいが、必ずすぐに乾拭きすること。木材の硯箱はぬれたままにしておくと痛んでしまうからだ。また、家庭用掃除洗剤などの化学薬品の入ったものも厳禁だ。
商品を余計に痛めてしまうことがあるので使わないようにしよう。
おすすめの売却方法
できることならより高値がつく方法で売りたいもの。売却方法としてはオークションか買取業者がおススメだ。それぞれのメリット、デメリット、注意点などを紹介していこう。
オークション
中古の売買が盛んなオークションだが、高値で売れるかは運の要素がかなり大きい。
メリット
タイミングよく、その硯箱を欲しいと思う人が現れれば、相場よりもかなりの高値で売れることがある。
デメリット
出品や、購入者とのやりとりに手間暇がかかる。特に出品作業に慣れていない人にとってはなおさらだ。安値からのスタートにすれば、実際の価値よりもかなり安く買い叩かれる可能性がある。高値スタートの場合も、その価格に納得できる人が現れるまでなかなか売れないことがある。
おススメの人
現金化を急いでおらず、高値で売れるまでじっくりといつまででも待てる人や出品作業にかかる手間が苦痛ではない人。
注意点
安く買い叩かれることのないよう、最低落札金額を設定しておこう。基準額がわからない場合は、一度は買取業者に仮査定してもらうといいだろう。
専門買取業者
簡単に売却できる買取業者は、業者選びさえ間違えなければ適正価格をつけてもらえる。
メリット
専門の査定員に査定してもらえれば、硯箱の希少性や価値を正しく判別してもらえる。また、手間なく簡単に売却できる。出張買取に対応してくれ、その場で査定・買取をおこなってもらえる。現金化までがスピーディなのだ。
デメリット
業者を選ぶ必要がある。硯箱は骨董品などの部類の扱いとなる。古いものであるため、専門の査定員のいないチェーン店などに依頼するとガラクタ同然の扱いになることも。
骨董品や古美術品などの取り扱いが多いかどうかを必ず確かめよう。また、入札競争による高値がつくことはない。業者の買取では、希少性や価値をふまえたうえでの正しい価値をつけてくれる。
安心ではあるが、オークションで入札競争が起こった場合の予想外の高値と比べると安く感じてしまうことも。
おススメの人
早く現金化したい人、手間なく、簡単に売却したい人、価値にそった適正価格で売却したい人である。
注意点
業者選びでは必ず骨董品や古美術品などを扱う専門業者に依頼しよう。
おすすめ買取業者
買取業者は、適正価格を判断できる、骨董品や古美術品専門の業者がおすすめだ。ここでは硯箱の全国の買取に対応してくれる業者を1つ紹介しよう。
いわの美術株式会社
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
いわの美術株式会社では、3つの買取方法に対応している。
出張買取
電話、もしくは問い合わせフォームから出張買取を依頼しよう。日程を決め、実際に家まで来て査定してもらう。その場で査定額を教えてもらえ、納得したら買取のうえ支払いをしてもらえるのだ。
宅配買取
自分で商品を梱包し、着払いの宅配で商品を送ろう。その際には身分証のコピーや電話番号などを書いたメモを入れる必要がある。念のため事前に電話のうえ、必要なものを確認しておいたほうがよいだろう。
荷物が業者に到着したら、スタッフが査定のうえ連絡をくれる。その査定額に納得できた場合は振り込みにて支払いをしてもらえる。納得できなかった場合には商品を返送してくれるので安心だ。
持ち込み買取
店舗のある神奈川県まで足を伸ばせるひとにおすすめだ。一度、電話か問い合わせフォームから持ち込みしたい旨を伝えよう。店に訪問する日程を決めてから持ち込みをするのだが、売却にあたり身分証明書など必要なものがあるので注意が必要だ。
必ず事前に確認するようにしよう。店舗にて査定してもらい、査定額に納得できたらその場で支払いをしてもらえる。
まとめ
江戸時代や明治時代など、古くに作られたものは驚くほどの高値がつくことがある。それが有名な蒔絵氏が作ったものならばなおさらだ。しかし贋作も多く鑑定眼が必要になる。そのため専門のスタッフがいる買取業者での査定がおすすめだ。
蒔絵の硯箱は数万の価値がつくことも多いため、ぜひ一度査定に出してみてほしい。