蓬莱泉(ほうらいせん)は、1864年創業の老舗酒蔵である関谷醸造(愛知県北設楽郡設楽町)の日本酒である。近年各地で販売されるようになったため、新しい銘柄というイメージを持たれていることもあるが、地元・愛知県では古くから地酒としてよく知られているお酒である。
本記事のポイント
- 蓬莱泉は人気が高い酒造が手がけているお酒で希少酒もある
- 関谷醸造のこだわりとは?
- 各お酒の買取相場は?
CONTENTS
このコラムには、合法的な広告・宣伝が含まれている可能性があります。また、当社のサービスである「ヒカカク!」と「magi」の紹介も含まれています。
蓬莱泉(ほうらいせん)とは
愛知県を代表する大人気の吟醸蔵が「蓬莱泉」である。江戸時代から続く関谷醸造で醸造されており、現在は7代目が継いでいる。酒米の自社栽培は12年前からスタート。ドイツのワイン醸造家と交流をし、「どうして、日本の酒蔵は自分でお米を作らないのか?」という質問から米作りの重要性を感じたことがきっかけだったようだ。現在、酒造りに使われるお米のうち、2割は自社栽培のものだという。
愛知県の県産酒としては全国に最も知られているのが地酒「蓬莱泉」であり、地酒の定義が存在中で「酒米を5割以上使うこと」を地酒として、こだわりを持ってお酒を作ってきた。中でも「蓬莱泉 空」、「蓬莱泉 吟」は、現地に赴いて予約するお酒であり、予約が1年半待ちという入手困難な代物であるため、非常に人気の高い銘柄だ。
先進的な酒蔵、関谷醸造
関谷醸造は、同業種に先駆けて酒造りを機械化した酒蔵である。温度管理や原料の移動などを早くから機械化し、人の力は人でなければできない仕事に専念できるようにした。その結果、より高品質の日本酒を安定して造れるようになったのである。歴史ある酒造ではあるが、機械を導入することで積極的な合理化を図っている酒造と言える。多くの酒造が「磨き」の工程である精米を外部委託している中、自家精米している点もこだわりの1つと言えるだろう。
酒質は仕込み水が強軟水であるのと酸が少ない造りのため、日本酒度の数値ほど辛さを感じない、米本来の旨みを大切にした酒が多いのが特徴だ。ファンが多い銘柄であると言える。現在の関谷醸造の石高は4000石。愛知県で一番人気の酒蔵である。
新しい試みでファンを増やす老舗酒造
創業1864年の老舗の酒蔵というと敷居の高いイメージがあるが、関谷醸造は、日本人が日本酒を楽しめるように新しい試みを次々と実施している酒蔵である。
酒造りの見学や体験、オーダーメードの日本酒の製造販売などをおこなうことにより、これまで日本酒をあまり飲まなかった層にも興味を持ってもらい、新しい日本酒ファンを増やすことに成功している。
石高とは
酒造メーカーの1年間の生産量は「石」の単位で表される。1石とは、一升瓶100本分のこと。年間生産量4000石とは、1年間に40万本生産するということを意味している。
一番人気は大吟醸
本醸造、純米酒、大吟醸と種類が豊富にそろっているが、なかでも人気があるのはもちろん大吟醸であり、口コミが多く存在する。日本酒ならではの香りと美味しさを味わえるが、飲みやすくソフトな口当たりであるため、日本酒を飲むことに慣れていない人や女性などにも人気があるお酒だ。
仕込みに使われる水は、近隣の山から湧く清水(軟水)が使われている。お米は品質やお酒の種類に合わせて精米されるため、ベストな状態で使うことができるのである。
蓬莱泉の純米大吟醸の買取価格相場
蓬莱泉の純米大吟醸の種類と買取価格をみていこう。
純米大吟醸「吟(ぎん)」
蓬莱泉の純米大吟醸を低温で3年熟成させた、愛知県や東海地方で非常に人気の高い日本酒である。年に2回しか発売されない最高ランクの限定酒だ。麹米は山田錦35%の自家精米、掛米は山田錦40%の自家精米、酵母はFIA-2(愛知県酵母)が主に使われている。買取業者での買取価格は2,000〜3,000円程度(2021年8月現在)だろう。
純米大吟醸「空(くう)」
蓬莱泉といえば「空」が有名である。テレビ番組でも取り上げられ、「幻の酒」として紹介された。麹米は山田錦40%精米、掛米は山田錦45%精米のお米の甘みを味わえる上品な日本酒。
フルーツのような香りとされている。毎年3月と7月と11月の年3回のみ出荷されている。買取業者での買取価格は概ね4000円〜10,000円(2021年8月現在)といったところである。
純米大吟醸「美(び)」
なんどもリピートしているというファンの多いお酒である。「空」よりは手軽だが、蓬莱泉のおいしさを味わえて満足度が高い。「美」という名にふさわしく、美しい味わいの飲みやすい日本酒である。多く流通しているため、買取業者での高額買取はあまり期待できないだろう。
Yawakuchi スパークリング
発泡性の日本酒である。
近年増えてきたスパークリング日本酒は全体的にアルコール度数が低めで飲みやすいものが多いため、特に女性に人気があり、近年ファンが増えてきている日本酒のジャンルである。
一般の日本酒と比べると香りや味わいが少し薄いと感じるかもしれないが、軽く飲みたい場合などにはおすすめの日本酒である。同様に、買取業者での効果買取はあまり期待できない。
買取価格相場
蓬莱泉にはいくつも種類があるが、総合すると買取価格は上限10,000円位が相場である。「吟」と「空」では「吟」の方がさらに磨きをかけているためランクが上であるとされるが、「空」の方が有名であることから「空」の人気も非常に高く、買取市場においては、基本的に「空」の方が高額で売買される。
概ねの買取相場はあるものの、査定額は買取店によって違うため、いくつかのお店に査定に出してみよう。
日本酒の査定基準
せっかく高級な日本酒やめずらしいお酒などを買取に出すのであれば、できるだけ高く買い取ってもらいたい。下記の査定ポイントを確認し、高く売れる状態にしてから査定に持って行こう。
お酒の銘柄
日本酒の買取価格は、銘柄によって上限の金額が決まっており、そこからお酒の状態によってマイナスされていく。>人気のある銘柄や希少なものは買い手が多くすぐに売れるため、高く買い取ってもらえるだろう。「蓬莱泉だからいくら」というわけではなく、「蓬莱泉の何の銘柄か」が重要であるということである。
逆に、お店に在庫がたくさんある場合は、良いお酒であっても少し買取価格が下がってしまうことがある。ただし、買取店によって在庫状況は異なり、買取価格も様々である。自分が買取に出したい銘柄の相場を確認しておこう。
また、市場での流通が盛んであれば希少価値はないため、当然、市場価格を考慮した買取になり安い査定になってしまうことがほとんどだ。
製造日
お酒は長く保管できるというイメージがあるが、日本酒やビールは劣化が進むのが早く、おいしく飲める期間が限られている。買い取ってから売れるまでの期間を考えると、日本酒の場合は製造から半年以上たっているものは売却が難しくなるため注意したい。
飲まないのであれば、できる限り早く買取店に持っていくことをおすすめする。熟成タイプの日本酒はこの限りではないが、保管状態が良くないと劣化してしまうため、高額査定が難しくなる。買取を断られることもあるため、気をつけてほしい。
お酒の状態
査定に出す前に、お酒の状態を確認しておこう。中身の確認は難しいが、ホコリをかぶっていないかどうか、ラベルやキャップシールは綺麗かどうかなどの外観はチェックしておきたい。査定に持っていく際には、ボトルを綺麗に拭き、最低限ホコリなどは取り除いておいたほうが良い。
ホコリ程度であれば掃除をすれば落とせるが、ラベルやキャップシールの状態が悪くなってしまうと直せないため、保管時には気を配っておこう。特に、ラベルがないと製造年がわからずに買い取ってもらえない可能性も考えられる。
また、化粧箱などに入っている場合はその箱が良い状態かどうかも査定のポイントになる。潰れたりこわれたりしないように注意したい。
贈呈品などで名前や日にちが印字されている場合があるが、日本酒のコレクターは印字されていないものを好む傾向があるため、マイナス査定に繋がりやすい点は注意したい。
保存状態にも要注意
お酒の状態をより良くするためにも、日本酒に合った保存方法を知っておいたほうが良いだろう。日本酒は高温と光を嫌うため、暗くて涼しい場所で保管するようにしよう。新聞紙などで包んで保管しておくのもおすすめだ。ボトルが入る場合は、冷蔵庫で保管するのも良いだろう。
付属品は一緒に査定に出したほうが良い
中古品すべてに言えることだが、購入時についてくる付属品は一緒に査定に出したほうが良い。購入時の化粧箱や元箱は必ず一緒に査定に出すようにしよう。インテリア目的でお酒を集めているコレクターもいるため、付属品があるかないかは査定額に大きく響くことが多い。
高く売りたいのであれば、「強化買取」と「まとめ買い」も検討しよう
お持ちの日本酒を高く売りたいのであれば、買取店が実施している「強化買取」キャンペーンと「まとめ買い」も欠かせない。
買取店は、店舗に在庫がなかったり、需要が増えたりすると強化買取を実施することが多い。買取店のHP上で強化買取リストを見ることができるため、お持ちの日本酒の銘柄が出たらチャンスだと思ったほうが良い。強化買取時に買い取ってもらうと、数万円~数十万円もの価格差が出ることがある。
また、「まとめ買い」もおすすめの買取方法だ。「まとめ買い」とは、1本だけ売るのではなく、何本かまとめて買い取ってもらう方法だ。買取店からすると、一気に複数の買取が出来るのでコスト削減になり、高価買取に繋げやすい。売りたい日本酒が複数ある場合には、ぜひ検討してほしい。
LINE査定に対応している買取業者
お酒の買取をしているお店はたくさんあるが、その中から良い買取店を選ぶポイントは、査定額や、買取持ちの手間、スピードなどが挙げられるだろう。
本コラムではLINE査定や出張買取に対応している業者を下記にて紹介するため、ぜひ参考にしてみてほしい。
ボトルオフ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ボトルオフは、店頭での買取はもちろんだが、ホテルやレストランなどと提携していたり、国内外のインターネット販売にも強いルートがあるため、高い価格でお酒を買い取ってくれるのが強みだ。宅配買取、店頭買取、出張買取の3つの買取方法が選べる。電話やオンラインでの査定に加えて、LINE査定も取り入れているため、気軽に査定を依頼することができる。
ファイブニーズ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
東京に本社を置く、お酒買取専門店「ファイブニーズ」は、幅広いお酒を取り扱っているため、日本酒の適正な買取価格をきちんと把握しており、非常にスピーディーに対応してもらえる。
持ち込み査定であれば、その場ですぐに査定をして現金で買い取ってもらうことができ、LINE査定をはじめとして、宅配査定や出張買取も積極的に対応している。手間をかけずに高く買い取ってもらいたいときには、ぜひ問い合わせてみよう。
出張買取に対応している買取業者
レッドバッカス
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
レッドバッカスは、日本酒はもちろん、焼酎、ワイン、ウイスキーなど様々なお酒を専門で扱っている買取店。査定料、キャンセル料、振込手数料などはすべて無料なのが嬉しい。強化買取キャンペーンも定期的におこなっているため、お持ちの銘柄が強化買取されていないかチェックしてみると良いだろう。お酒の買取専門店だからこその強固な販売ルートと、無店舗経営だからこそのコスト削減だから実現できる買取価格の高さも魅力である。
大黒屋
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
大黒屋では、ウィスキー・ワイン・シャンパン・日本酒・焼酎・茅台酒を対象に買取している。サイト上では、買取相場を提示していることが多く、安心して取引ができるだろう。買取方法は、店頭買取・宅配買取・出張買取のいずれか。LINE査定にも対応しているため、買取相場がないお酒や完品ではないものについては確認してみても良いかもしれない。
まとめ
企業努力を重ねる関谷醸造は非常に人気がある酒造の1つ。中でも、予約待ちで入手が困難な「蓬莱泉 空」、「蓬莱泉 吟」は、需給バランスから高額買取対象となっていることが多い。もし手元にあって飲む予定がないのであれば、劣化する前に売却することを検討してみてはいかがだろうか。その際には、買取価格が違うことを踏まえ、複数店で比較することをおすすめしたい。