現代では、スマホタブレット、またPCなどのテクノロジーの進化によっていろいろなものが大きく変わった時代である。一昔前までは、電話やファックスなどが企業では当たり前の手段であり、働き方も書類でのやり取りなどが主流だった。だが、現在のビジネスシーンでは、PCというデバイスを導入している会社がほとんどで、メールやチャットなどで仕事を進めていく、データもPC上でまとめるなど、その業務は大きく変わった。現在、ほとんどの会社がインターネットを利用した業務に変更している。それぐらい、私たちの生活は大きく変わっているのである。
そのなかでも、昨今では売るということが非常に注目されている。それはなぜかというと、スマホやタブレットが普及し、買取を行うサービスが増えてきているからだ。そして、これまで、買い叩かれるというイメージがあった買取業界だが、インターネットを利用した販売や買取が可能になったこともあり、妥当な金額に応じた価値で買取をようやく行える時代となったからだ。
また、売るときに思い浮かべるものとすれば、なんだろうか。例えば、コレクションとして集めた玩具や値打ちのある骨董品、家具や家電、工芸品、美術品などが思い浮かぶだろう。ただ、そのような目に見えるものではなく、目に目えないものも売ることができる。それが、「権利」なのだ。
そこで、今回は売れる権利として「温泉権」に関して取り上げ、説明しいていこう。ぜひ、参考にしてみてほしい。
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温泉権とはどういったものか?
では、まず温泉権とはどういった権利なのか、そこについて触れていこう。こうした権利についてしっかりと押さえておくことは、温泉権の買取において必ず必要なことなのだ。
温泉権とは温泉源を利用できる権利
では、まずこの温泉権とは何かということだが、簡単に言えば温泉源の利用を独占できる権利のことだ。土地に存在する温泉の利用権のことをいう。あくまで、土地自体の所有権とは別のものなので、注意が必要だ。
温泉権は厳密には債権とされている
また、温泉権とは物権ではなく、利用に関する請求ができる権利であるため、厳密には債権とされている。だが、法律には慣習法に乗っ取った考え方もあり、明認方法の設置として、例えば看板などを立てたりすることで、物権とみなされることもある。
また、環境権においての温泉権という考えた方もある
この、温泉権は物権、債権といった見方もあるが、環境権からみての温泉権の考え方というのもある。どういったことかというと、温泉は環境のなかにあるものなので、その環境を壊したりして開発などが行われ、温泉が影響を受けたとすれば、それは補償を請求できるという権利である。そういった考え方も温泉権にはあるので、押さえておくといいだろう。
温泉権売却が一攫千金と言われる理由とは
上記では、温泉権とはどういったものなのかについて、簡単ではあるが述べた。次は、なぜ、この温泉権が一括千金を狙える権利として言われているのか、その理由について触れていこう。
温泉権は、温泉源の利用を独占できる権利であることがポイント
温泉権が一括千金の権利だと言われているのは、温泉源の権利を独占できる権利を持っているからである。また、温泉権はその権利を貸し出すカタチで譲渡もできるのである。つまり、そこで温泉旅館や温泉付きの別荘を建設しようと思った場合、その温泉権を持っている人へ許可を取らないといけない。そのため、そのような利用の権利を譲渡し、その譲渡の対価としてお金を支払うということなのである。その金額はビジネスが絡んでくる。そして、そういった事業を行うのは不動産業や旅行会社、旅館業がメインで大きな金額が動くため、その権利の使用料も非常に高い金額となり、一攫千金となっている。
では、具体的にはどのような権利の譲渡や利用権があるのか?
温泉権と言っても、非常にさまざまな権利が含まれているのである。例えば、温泉を汲み上げる権利(湯口権)、温泉を引き込む権利(引湯権)、引湯権を持つ人からお湯を分けてもらう権利(分湯権)がある。なので、温泉権を持っていない者が、勝手に温泉源を利用して事業をはじめることはできないようになっているのである。
まとめ
ここまで、温泉権に関してどういったものなのか、なぜ一攫千金となり得る権利なのかというところを述べてきた。温泉権は、その温泉源を排他的に利用できるという権利であるため、温泉のある地域にホテルや別荘、また旅館の建設が決まったとき、その温泉権の権利に需要があるため金銭での交渉となる。また、そこでは非常に大きな金額での交渉となることが多い。なぜならば、それだけ、ホテル業や不動産業で動く金額は大きいからだ。そういったこともあり、この温泉権は、一獲千金の権利と言われているのである。