日本は、世界の中でも高齢化が著しい国だ。高齢者が増えることでさまざまな社会課題が増え、それに応じるように新興産業が生まれるものだ。遺品整理は、日本ではもはや社会が必要とする産業になった。
遺品整理とは読んで字の如く、故人の遺品を親族などに代わって整理してくれるサービスだ。整理といっても何も遺品の全てを廃棄処分するわけではなく、形見分けするものと、リサイクルするもの、そして廃棄処分するものとに選別のうえで、それぞれ代行処分までしてくれるのが一般的になってきた。今では、選別に処分、取り外し、運搬、清掃、供養など、すべてパッケージになって提供されており、スムーズに個人の遺品整理を行うにはこうした業者に依頼するのが賢い選択の一つとなっている。
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遺品整理の料金・相場
遺品整理と一言でいっても、その内容はケースバイケースだ。そのため、遺品整理の料金は一般的に個別に見積もれることになる。
見積もり額は状況によって変わる
遺品の量が多ければそれだけ作業量も増え、その分多くの人手や大型のトラックが必要となるのはしかたないことだろう。また、電気製品など有料処分の対象となるようなものがあれば、当然その分の処分費用の負担が発生するし、エアコンやウォシュレット、スロープ、畳のような据え付けられたものがあれば取り外しが必要になり、その分手間賃が発生する。
その他にも孤独死のような場合には供養費がかかったり、においが染みついている場合には部屋の消臭費がかかったりと、正確な料金を算出するには詳細な見積もりが必要となる。
1Kの場合
それでもおおまかではあるが「最低料金」の相場というのもあるので、参考までにご紹介しておこう。
もっともオーソドックスな考え方として、その部屋の間取りでおおまかな最低料金が推測つく。比較的有名で実績のある業者を例に見てみると、もっとも狭いような1Kでは30,000～50,000円が多いようだ。1Kの場合は、たいてい作業員1名、大型トラック1台で済むことが多いため、これぐらいで済むことになる。ただし、やたらと広い1Kであったり、ゴミ屋敷かと思うぐらいにモノが溢れていたり、マンションの高層階であったりする場合は、この限りではない。
1DK・1LDKの場合
これが1DKや1LDKと、少し広くなると、値段は少し上がり、50,000～100,000円ほどとなる。これは、作業員が2～3人必要になり、トラックも場合によっては2～3台必要になるためだ。
2DK・2LDKの場合
同様に2DK、2LDKとなると、ざっと100,000～200,000円、3DK・3LDKや4DK・4LDKにもなると少なくとも200,000～300,000円以上は最低でもかかると思っておいて差し支えないだろう。
遺品整理にはお金がかかる
そして前述のとおり、付加的なサービスも頼めばさらに値段が上乗せされることになる。
人は年齢を重ねるとともに所持するモノも増えていくのが一般的だ。いわゆるミニマリストでもない限り、遺品整理にはそれなりの出費があると覚悟しておいた方がよいだろう。
遺品整理にかかる金銭的負担を減らす
前述のとおり、遺品整理には、けっこう費用がかかり、数十万円になってしまえば、おいそれと支払うことができるものではないだろう。しかし、遺品整理にあたっては、遺品の中でも価値あるものを売却することで、その金銭的負担を軽減することができる。
さまざまな商品を買い取っている業者がある
遺品は、言ってみれば宝の山とも言い換えられる。昨今ではどんな品であっても買取業者が存在するので、売れる遺品はなるべく売って現金にかえることで、遺品整理の代金を相殺する方法を取る人も少なくないようだ。遺品によっては、遺品整理に要する費用以上の現金に換わるケースもあるので、ぜひ前向きに売却処分を検討してみてはいかがだろうか。
買部隊
買部隊は、遺品整理や引越しの際に出る大量の不用品の出張買取や、片づけを積極的におこなっている。出張買取の対応エリアは、東京、千葉、埼玉、神奈川、静岡（首都圏寄り）。どんなものでも買取可能をうたっており、一見買取が難しく思われる品物でも、他社には真似できない独自の再販路や、取引先を持つ事で、買い取った品物を需要のある適切な場所に収め、日々高価買取を実現している。
また、店舗を持たず、インターネットに特化しているため、店舗運営費や人件費を最小限に抑え、その分買取額に上乗せすることができるのだ。また、遺品などの年季の入った品物にありがちなトラブルである、破損品も、提携先で修理ができる物であれば買取が可能だ。ヴィンテージ品などで壊れていても価値の有る物は、諦めて処分する前に相談してみよう。
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BEGIN
BEGINでは、どんなジャンルの不用品も高価買取が可能。買取りできない品物は回収もしてくれるので、遺品整理の際に便利な買取店だ。同社は国内だけではなく海外に独自の再販ルートを確立している。国内で需要がない物でも、海外では活用されるので、安定した高価買取額でユーザーに還元することができているのだ。
買取方法は、近畿エリアを中心に対応している出張買取と全国から利用できる宅配買取があり、利用者の地域やニーズに合わせて選択できる。買取時の手数料はかからず、出張買取の場合は作業後その場で現金払いも可能だ。
買取だけではなく、不用品回収や遺品整理にも対応している。徹底した分別でリサイクル率を95％まで上げることによって、回収・整理費用が高額にならないよう努めており良心的だ。まずは無料でできる問い合わせや相談から利用してみよう。
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エコネクト
エコネクトは、家財整理や遺品整理だけでなく不用品の買取や処分をおこなっている業者だ。さらに内装リフォームや物件の売却までおこなっているので、すべてをエコネクトだけに任せることができるので費用も抑えられ安心だ。
また、相続診断士が在籍しており、面倒な相続や贈与といった問題から終活やエンディングノート作成まで相談に乗ってもらえるのも嬉しい。全国で対応可能なので、気になることがある場合には、ぜひ問い合わせてみてほしい。
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遺品整理のエキスパート
遺品整理は何かとお金や時間がかかるもの。さらに業者もたくさんあるので、どのショップに依頼すれば良いのかわからないという方も多いはずだ。そんな時におすすめなのが、「遺品整理のエキスパート」という業者。
こちらは不用品の処分と買取を一括で行なっており、遺品整理のコストを最小限に抑えることができる。買取対象商品は、家電製品、デザイナーズ家具、食器類、骨董品など大変幅広いので、買取にも応じてもらえやすいだろう。対応エリアは大阪全域と兵庫県の一部地域。まずは気軽に問い合わせてみてはいかがだろうか。
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トップリユース
トップリユースは、一般のリサイクル業者が買取できない衣類などの買取にも力を入れている業者だ。そのほかにも、冷蔵庫、洗濯機など、処分費用がかかる上に他社で値付かないような古い家電も買い取ってくれる。
このように、家にある不要なモノを一括して買取依頼できるため、トップリユースは遺品整理したい方にはピッタリな業者だといえる。
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どんなものが高く売れるの？
現在は数多くの買取業者が軒を連ねており、その買取商品数も多い。
一般的に遺品は数百、数千もの数に上る。そこで、遺品の中でも比較的高額で買い取ってもらいやすいものを簡単に紹介しよう。
宝飾品
おそらく誰の目から見ても、宝飾品や貴金属には、それなりの価値があるとわかるだろう。
宝飾品は、一般的にデザインに流行り廃りこそあれど、使われている金や銀、プラチナ、パール、ダイヤモンド、その他希少性の高い宝石などは今でも十分に価値がある。
宝飾品は、なかなか素人鑑定は難しいので、たとえ年代を感じる地味な宝飾品であっても、専門の業者に見せてみるのが賢明だ。ダイヤであっても1カラット違うだけで何十万と変わるし、10金と24金でも買取額に大きな差がでるので、一瞥して捨てるようなことはしないようにしたい。
骨董品・美術品
お歳を召した方の家には価値ある骨董品や美術品があるケースが多い。とりわけ、バブルなどの好景気の時代に働いていた人は、何かしらのお宝を持っている可能性がある。
壺や陶器、掛け軸などの骨董品や絵画をはじめとする美術品は、真贋や保管状態、希少性などによって大きく価値が変わり、それこそ「なんでも鑑定団」に出てくるお宝級のものもあるかもしれない。
このようなものは、よくわからないからといって捨ててしまうようなことはせず、できるだけ事前に専門の買取業者に鑑定・査定してもらうようにしよう。
余談ながら、筆者の自宅から出てきたよくわからない大量の短冊を古美術商に見てもらったところ、そのうちの一つが与謝野晶子の作品であることが判明し、たなぼた収入となったことがあった。
骨董品や美術品の買取は、腕の良い鑑定士がいる業者にお願いしたいもの。そこで、経験豊かな鑑定士が在籍しているおすすめの買取業者を紹介しよう。
【こたろう】
遺品の中に骨董品や美術品があるなら、東京・大阪に店舗があるこたろうに買取依頼するのがおすすめだ。注目したいのが、業界トップクラスの対応スピードと買取価格の高さ。店舗買取のほか、無料出張を日本全国どこにでも対応しているが、店舗近隣エリアであれば最短1時間で来てくれる。幅広いジャンルに精通した鑑定士が、1点から何点でも丁寧に査定するので、安心だ。
骨董品や美術品は価値があるか分からないことも多いが、こたろうの鑑定士は確かな目利きで品物の価値を見逃さない。また、国内外に多くの販売ルートを持っているため、変動のある市場価値にも対応。さらに、テナント料などの経費を抑えてコストを削減した分、買取金額に還元。他社に負けない買取金額を提示してくれるだろう。査定費用は発生しないので、遺品整理に困ったらまずは気軽に相談してみてはいかがだろうか。
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家具
おそらく遺品整理において、家具がないなんていうこともないだろう。人が住んでいる限り、何かしらの家具があるものだ。家具の値段は実にピンキリで、高いものは果てしなく高い。いわゆるブランド家具やデザイナーズ家具である場合、状態によっては、相応に高値で買い取ってもらうことができるかもしれない。
高級家具の代表格であるカッシーナやアルフレックス、カール・ハンセン＆サン、アイラーセン、ハーマンミラーなどならわかりやすいだろうが、それ以外にもブランド家具やデザイナーズ家具は数多く存在する。
特にソファやチェア、チェストを積極的に買い取る業者が多いので、これらの家具は要チェックだ。
また、仮に高額買取に至らなくても、安価で、あるいは無料で引き取ってもらえそうなら、引き取ってもらった方が、遺品整理時の処分代金が節約できるかもしれないので、積極的に買取業者を利用するようにしたいところだ。
家電・電気製品
元値の高い家電や電気製品も、それ相応に売却できるケースが多い。
テレビ、ブルーレイレコーダー、冷蔵庫、洗濯機、掃除機、エアコン、食器洗い機、電子レンジ、照明などなど、ほとんどの家電は売却することができると思って差し支えない。
そんな中でも、高額で買い取りされやすいのは、先端機能が搭載されている家電やハイブランドの家電だ。基本的に、売却当時であっても十分に高機能と認められるものは、高値で買い取られやすい。
また、家電だけではなく、農家である場合は農具や農機が残っていることもあり、こちらも結構高値で売れたりするものだ。
スマートフォン
最近では、遺品の中にスマートフォンがあることも珍しくなくなった。
例えば、iPhoneやXperiaなどの人気機種ともなればけっこう良い値がつく。古い機種よりも新しい機種の方が当然高く買い取ってもらえるので、査定に出すのも当然早いほうが良いだろう。
まとめ
今回紹介したもの以外でも、故人が趣味人であったのならば趣味の品をその筋の買取業者に見てもらうことで、思わぬ値段がついたりすることもある。
一般的に、遺品の中には換金可能な品が多い。遺品整理の金銭的負担を軽くするためにも、賢く処分するようにしよう。故人もきっと、自らの荷物のせいで誰かに負担をかけたいとは思わないのではないだろうか。
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