一般の家庭に眠っている様々なお宝を、それぞれの専門の鑑定士がチェックして鑑定額をつけてくれる番組、なんでも鑑定団。
これまでにも驚きの鑑定額がついたお宝が発掘されてきたが、そこで気になるのがそのお宝の行方である。
高額となったお宝はそのまま売ることができるのか、それとももっと低く、あるいはもっと高い金額で売ることができるのか。気になる疑問を調査してみた!

100 Euro Geldschein unter der Lupe / marcoverch
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こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
なんでも鑑定団とは?
なんでも鑑定団は、1994年から続く歴史あるバラエティ番組である。
一般の方が持っている古美術品やアンティークの家具などを専門家が鑑定して、番組独自の見解で鑑定額をつけるという内容。
意外なものにものすごい鑑定額がついたり、お宝だと思って大切にしていたものがなんの価値もないものだったり、さらにお宝についての知識を知ることができるのも人気のポイントとなっている。
鑑定の結果、なかなか発見されなかった芸術品が発見されたというレアな回もあった。
なんでも鑑定団が始まったころに鑑定ブームが起き、家にあるお宝を売ろうとする方が増えてきた。その結果芸術品になんでも金額をつけようとするのを嫌う芸術家、美術関係者も。
だが番組の内容は値段だけでなくそのお宝に対する持ち主の思い入れなども大切に扱ってくれるものであり、それを楽しみに見ているという視聴者もたくさんいる。
現在放送から20年以上を迎えている長寿番組だが、司会やスタジオが変わってもそのスタンスは変わることなく、今でも毎週様々な人の家に眠るお宝を鑑定している。
自宅に気になるお宝があるという方は、一度応募してみても楽しいかもしれない。
なんでも鑑定団で鑑定してもらえる物
なんでも鑑定団では様々なお宝を鑑定してもらうことができる。中でもよく見かけるのは古美術品だ。
器や絵画、茶道具、花瓶など、歴史があり古くから家にあるもの、誰が買ってきたかわからないようなもの、有名な作家の名前が書かれているものなどは価値があるのではないかと鑑定を依頼する方が多い。
他には彫刻や西洋アンティーク、古民具、楽器など、素人目ではなかなか鑑定が難しく、このまま買取業者に査定に出してしまってもいいものかと悩まれるようなものはこの番組に送られるようだ。
ときには石、レトロ玩具、看板などが持ち込まれることもあった。あまり価値がないものも多いですが、ただの看板が実はとってもレアなものだったり、ものすごいマニアがいたりすることで高価な鑑定額がつくこともある。
なんでも鑑定団の過去最高の鑑定額は?
なんでも鑑定団では毎週様々なお宝に鑑定額がつけられているが、中でも史上最高の金額となったのがドイツで発見された柿右衛門様式の壺。
なんとその鑑定額は5億円!
国宝級のお宝と評されたこの壺はドイツの大富豪の自宅から見つかり、他にも豪邸からは様々なお宝が発掘されてきた。現在は持ち主の息子が家を継いでいるそうだが、壺の所在はいまだに彼が所有しているのか、どこかに売られたのか、または美術館などに寄付されているのかは不明となっている。2005年に鑑定されてから10年以上この価格を超えるお宝は見つかっていない。
次いで世界中から集められたポスター122枚。こちらは総額で3億5000万円の鑑定額がついた。1枚1枚で換算しても280万円ほど。このお宝は2001年に鑑定され、2005年にさきほどの壺が鑑定されるまで1位をキープし続けていた。
さらにマリリン・モンローが「七年目の浮気」で着用した世界的に有名なあの白いワンピースが2億円。世界中からほしいと思っている方が殺到しそうで、実際にはもっと高値で売ることができるかもしれない。



なんでも鑑定団の査定のポイント
なんでも鑑定団では独自の鑑定基準を設けてお宝を鑑定している。
まずはそのお宝の純粋な価値をチェック。
古美術品、レトロ玩具、アンティークなどそれぞれを専門分野として働いているプロフェッショナルたちが集まり、独自の観点からお宝を鑑定していく。
名前が書かれているなら本物の書体か、骨董品ならキズがないか、レコードなら音飛びがないか、付属品はつけられているかなどなど…。これによってだいたいの鑑定額が決定される。
その後、そのお宝の保管状況や購入場所などからも鑑定し、まとめていくつか鑑定に出された場合は一つ一つの鑑定額などを決定。
番組の最後には、きちんと依頼人やゲストにもわかりやすく鑑定のポイントを説明してくれる形になっている。
自宅に眠っているお宝も、新たな観点からチェックしてみると意外な発見があるかもしれない。
なんでも鑑定団は事前にだいたいの鑑定を済ませている
なんでも鑑定団を見ているとその場で鑑定して結果を出しているように見えるが、実際には応募があったお宝をまずはスタッフが確認し、様々な専門家のもとへ依頼してそのお宝が本物かどうかをチェックしている。
そして本番で最終チェックや話し合いのようなものが行われ、鑑定額を出す、という流れになっているのだ。
本当に価値のあるお宝、骨董品はプロの鑑定士が見てもすぐに価値がわかるものではなく、科学的な技術や様々な知識から総合的に判断して価値を図るようになっている。
そのため、なんでも鑑定団を見て骨董品屋にお宝を持って行っても、番組のようにすぐ結果が出るわけではない。
少し時間がかかったり、預かることになるかもしれないということを覚えておいたほうがいいだろう。


なんでも鑑定団の鑑定額は売値!
なんでも鑑定団では数百万円と高額な鑑定額がつくことがよくあるが、この鑑定額はそのまま買取金額として通用するのだろうか。
鑑定士によると、このなんでも鑑定団で発表される鑑定額は売値とのことだ。
依頼人から鑑定士やお店が買い取って、それを売る際にこの価格がつけられる。また、このお宝をほしいと思う人との取引の際この価格が目安となっている。
なので、買取店に持って行ってこの価格で買い取ってもらえるというわけではないようだ。
実際に買取店に持って行って本当に価値のわかる人に査定してもらった場合、この鑑定額の7割〜8割程度の価格で買い取ってもらうことができる。
それでも高額であることに変わりはないが、そのままの金額、またもっと高い金額で買い取ってほしいという場合は直接このお宝を買いたいと思う人を探したり、金額を交渉する必要がある。
素人ではなかなかそのようなルートを確保するのが難しいため、多少価格は下がってもお店に売りたいと考える人は多いようだ。
なんでも鑑定団で高額な鑑定額がついたものはそのまま売れる?
なんでも鑑定団での鑑定額は売値ということが判明した。では、その後鑑定した鑑定士にそのまま売ることはできるのだろうか。
こればかりは鑑定士にもよるが、鑑定士の中には画廊の社長や美術商の店長、ブリキのおもちゃ博物館の館長などがいる。この鑑定士の中でそのお宝がほしいという方がいれば、そのまま買い取ってもらうことも可能だろう。
しかし鑑定士の中でもほしい人がいなかった場合は、この鑑定額をもとに自分で売る相手を見つけなければならない。
もしかすると鑑定士からおすすめの買取先を教えてもらうことができるかもしれないが、真相は出演してみないことにはわからない。
あまりにも高額な鑑定額がついた場合は鑑定士でも購入することができず、買取を見送る形になってしまうかもしれない。
歴史的に価値があるものは鑑定額がついても美術館などに寄付したほうがいいと考える方もいるだろう。
鑑定士に買い取ってもらう
では、鑑定してもらったお宝を買い取ってもらうルートをチェックしてみよう。
こちらはさきほどご紹介したように、実際にそのお宝を鑑定してくれた鑑定士に買い取ってもらうという方法。
鑑定士とお宝の需要と供給が見合っていれば取引成立となるが、中には鑑定額はつけられるものの自分では必要ないとお考えの鑑定士もいる。
そのような場合は、鑑定士に聞いたり自分で調べたりしてそのお宝が必要そうな人、お店を探す必要がある。
鑑定士の鑑定結果をよく聞いておき、そのお宝の本当の価値を別の鑑定士にもしっかり伝えられるようにしておこう。
買取店に直接交渉してみる
美術品などの買取、販売を行っている店舗に持ち込んで買取を交渉するのも一つの方法だ。
だが、地元にあるようなリサイクルショップでは到底支払えない金額のものを持ち込んでしまうと買い取ってもらえなかったり、安い金額で買い取られてしまう可能性も。
本当に価値を見極めてくれる買取店であっても、店舗の維持費や在庫として保管するためにある程度金額を差し引いて買取価格を提示するかと思われる。この減額の割合は店舗によって本当に様々。できるだけ鑑定額に近づけてくれるところもあれば、大幅に減額される場合もある。買取店に持っていく場合は、その見極めも重要なポイントとなっている。
買取店に持っていくために車にお宝を乗せたり持ち出すことで劣化したり、壊れてしまうかもしれない。そうなるとさらに価値が下がってしまうので、買取店に持っていく場合や、買取を断られた場合、提示された金額では売りたくなくて持ち帰る場合なども、取り扱いには注意しておこう。
ネットの買取業者に依頼してみる
近くに古美術品などを買い取ってくれるお店がないという場合は、ネットの買取業者に依頼してみよう。
ネットの買取業者を利用すれば、田舎に住んでいたり近くに買取店がなかったり、また車がないなどの理由で買取店にいけない人でもお宝を売買することができる。
ネットでの買取は宅配買取がメインとなっている。ダンボールに売りたいものを詰めて買取業者に送り、鑑定結果を待ち、その金額に納得すればお金を振り込んでもらえるというもの。
少し手間はかかるが、何度もお宝を持ち出したり様々な買取店を歩き回るよりはスムーズに取引できると言えるだろう。
しかし、本当に価値のあるお宝をダンボールに詰めて運んだり、顔の見えない相手と取引するのは不安…。という方も多い。
そんな方には出張買取もおすすめだ。出張買取は査定スタッフが自宅まで来てくれる買取方法のことで、買取店に足を運ばず、それでいてきちんと目の前でお宝を査定してくれる。お金もその場で支払ってもらえる業者が多いので、より安心して依頼できそうだ。
ネットの買取業者の中にはこの出張買取を行っている業者もたくさんいるので、お宝の取引が不安な方はぜひ利用してみてではいかがだろうか。

自分で販売価格をつけて売る
買取店でもネットの買取業者でもニセモノだと思われたり安い買取金額を提示されてしまったという場合は、自分で鑑定額をもとに価格をつけて売りに出すという手段を取ることもおすすめだ。
この場合は自分で取引先を選ぶ必要があるので、ある程度その道の専門家、専門店への知識が必要となる。
焼き物ならばその道のプロに直接コンタクトを取る、絵画なら美術品を扱うプロに連絡をとってみるなどなど…。ある程度のコネやツテも必要となることだろう。
また、鑑定額通りの値段で買ってくれるという保証もない。様々な理由をつけて値切られる可能性も。それでもしっかり鑑定額に近い価格で買ってもらうには、交渉する力も必要となる。
また、個人通しのやりとりになるのでトラブルに巻き込まれる可能性も大きくなってしまう。盗難に合ったり、お金をしっかり支払ってもらえなかったり…。そうなると事件や裁判になり、思っていたよりも大きな事件に発展するかもしれない。取り扱いには細心の注意を払う必要があると言えるだろう。
いずれにせよ素人がこの手段を選ぶのはかなり大変だと思われる。
多少妥協してでも、買取店やネットの買取業者を利用したほうがスムーズにお宝をお金にすることができるだろう。
なんでも鑑定団の鑑定額はそのまま売れるわけではない!
なんでも鑑定団で鑑定してもらったお宝はそのまま売れるのかどうかについて調査してみた。
なんでも鑑定団での鑑定額はあくまで売値で、本当に買取業者に依頼する場合はさらにもう少し価格が下がるようだ。
しかし売る相手を間違えればガラクタ同然の価格をつけられることもあるし、より的確に欲しいと思っている人のもとへ届けることができれば鑑定額以上の価格での取引も可能だろう。
鑑定士がそのまま買い取ってくれるというわけではないのであくまで鑑定額は目安として捉えて、自分で取引相手を選ぶ必要がありそうだ。
