シトロエン（CITROEN）は、フランスのPSA・プジョーシトロエン・グループの自動車メーカーである。独自の方法で製造されているサスペンションなど、技術開発に力を入れ、これまでの常識をくつがえす新しい車を次々と生み出している。
Citroen DSpecial, 2.0 / pedrosimoes7
ヨーロッパ初の大量生産システムの確立
シトロエン社の設立当時は、車は富裕層のみが持てる贅沢品であった。これに対し「クルマは一般大衆のための便利な道具。これによって生活が豊かになる。」という思想を提唱したのが、創業者のアンドレ・シトロエンである。当時ヨーロッパにはなかった大量生産システムを作り、品質の良い車を大衆向けの価格で販売することに成功した。
高い走行安定性と快適性を実現する前輪駆動方式は、このとき世界で初めて大量生産車へ導入された。これはのちの歴史にも大きく影響を与えるのだが、当時の自動車業界には大変な革新をもたらすこととなったのである。
快適なクルマの製造
前述したとおり、シトロエンにおける製造のコンセプトは「クルマは人を快適に移動させるもの」である。1940年頃のシトロエンは、快適さに注力しはじめた。シルクハットの正装で乗れる広い空間と、バスケットに盛った卵を1つも割らずに悪路を走れるクルマの製造である。こうして誕生したシトロエン独自の取り組みは、他にない快適性を実現することとなる。「マジックカーペットライド（魔法の絨毯の乗り心地）」と絶賛されたシトロエンの最新のサスペンションは、シトロエン伝統の乗り心地を提供し続けている。
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人気シリーズの買取価格相場
フランスらしいデザインが特徴のシトロエン。人気車種の買取価格を紹介しよう。
DS5
曲線と曲線を組み合わせたようなデザインが特徴の、5ドアクロスオーバーSUV。ハイグレードで、細部まで非常に手がこんでいる車である。ドア1つとっても、レザーとシルバーを組み合わせたこだわりのデザイン。載っていて満足度の高いインテリア・エクステリアだ。
乗り心地は比較的しっかり硬く、BMW製の1.6リッター直4DOHC16バルブターボ、156ps/6000rpm、24.5kgm/1400-3500rpmというエンジンを積んでいる。大きい車だが動きが軽く、シトロエンにしては比較的かための乗り心地の車である。
シック レザーパッケージ（ホワイト）130万円
シック レザーパッケージ（ブルー）120万円
ホワイトメロディ限定車（ブランナクレ）110万円
シック クラブレザー（ブランヒッコリー）88万円
シック（ブルーフェイラー）85万円
C5
シトロエンが販売していた、上級グレードのセダン・ステーションワゴンである。フランス国内では、中型セダンの20パーセントがCS5だと言われていた時期もあるほど、人気のあった車である。PSAとBMWが共同開発したエンジンは、小排気量化されて燃費性能が向上した点も評価された。
ふわっと浮いているようでしっかり安定しているという特徴的な乗り心地。これは「ハイドロニューマチック・サスペンション」によるものだ。エアスプリング、油圧シリンダー、油圧ポンプを組み合わせた、シトロエンが開発したサスペンションである。
2.0 ツアラー ブルーHDI ディーゼル車（ブラウン）160万円
1.6 ファインルエディション（ホワイト）130万円
1.6 エクスクルーシブパッケージ（ホワイト）130万円
1.6 ツアラー ファイナルエディション（ホワイト）125万円
1.6 ツアラー セダクション（ホワイト）120万円
C4 ピカソ
ピカソ財団の許可を取ってその名をつけたシトロエンのミニバンである。ピカソの直筆をベースにしているというエンブレムも特徴の1つ。5人乗りのC4ピカソ、7人乗りのグランドC4ピカソがある。
初代はもう少しパワーがほしいといった評価もあったが、2代目ではそれを解決している。最高出力121kW（165ps）、最大トルク240Nm（24.5kgm）のツインスクロールターボエンジンは、1.6Lながら2.0Lクラスのパワーを持つ。ミニバンの使いやすさと、走りの楽しさを兼ね備えたモデルだ。
グランドC4ピカソ エクスクルーシブ（ルージュ・ルビ）110万円
C4ピカソ 1stアニバーサリー限定車（ルーキャノス）110万円
C4ピカソ エクスクルーシブ パノラマルーフ（ブルー）105万円
C4ピカソ エクスクルーシブ（シルバー）103万円
フランス車の買取事情
気軽に乗れる輸入車として好まれているフランス車。都会的なデザインと乗り心地の良さ、比較的手頃な価格なども人気の理由だ。また、シトロエンは、輸入車としては故障が少ないという点で、中古車の信頼性が高いブランドである。
フランス車専門店での買取
シトロエンを売りに出すのは、フランス車を中心に取り扱っている中古車販売店や専門工場などもおすすめだ。シトロエンに詳しい査定士がいるため、良い条件で買い取ってもらえる可能性が高いのである。イタリア車の専門店でフランス車も取り扱っているケースもあるので、調べてみると良いだろう。
査定前のチェック項目
少しでも買取価格を上げるために、車を良い状態にしておきたい。綺麗にするポイントを挙げておこう。
天井の掃除を忘れずに
見落としがちではあるが、天井は意外と汚れる場所である。タバコを吸う場合は特に、天井にシミや臭いがつきがちなので、査定前にできるだけきれいにしておこう。
キズを見つけたら
査定に出すときには、一度自分の車をチェックしてみよう。まずドアパネルやドアミラーはキズがつきやすい箇所である。もしコンパウンドなどで直せる程度であれば、直しておくのも良いだろう。
細かいところまで掃除をしよう
車の中は形が複雑で掃除が難しいが、手の届くところはできるだけきれいに掃除をしておくと良いだろう。車内の汚れは査定項目としてあるわけではないが、きれいな車と汚れた車では印象が全く違う。すみずみのほこりを取り、マットも洗うか、掃除機だけでもかけておこう。
