バーキン(BIRKIN)は、南アフリカの自動車メーカーである。ロータス・スーパーセブンのレプリカを製造していることで有名だ。
南アフリカは、世界の大手自動車メーカーが工場を置き、周辺諸国への販売拠点としている国である。国産自動車メーカーはほとんど存在しないが、1社だけ、世界的に有名な自動車メーカーがある。それがバーキンだ。
CONTENTS
こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
世界中に知られているニア・セブン製造メーカー
1957年から1970年にかけて販売されていた、ロータス・セブン(Lotus Seven)という車がある。イギリスのロータス・カーズが製造していた、超人気スポーツカーだ。バーキンは、そのレプリカ、いわゆる「ニア・セブン」を製造しているメーカーである。
ニア・セブンとは
ロータス・セブンは、当時世界中の車ファンの憧れの車であり、そのレプリカを製造するメーカーが、イギリスをはじめ各国にあった。それらのレプリカは、ニア・セブンとよばれている。
主なニア・セブンメーカー
バーキン以外の有名なニア・セブンメーカーに、イギリスのタイガーレーシング、ウェストフィールドがある。日本の光岡自動車のゼロワン、鈴商のスパッセも、ニア・セブンだ。また、その他の国でも製造されており、日本に輸入されているものもある。
バーキンがニア・セブン製造に至った背景
イギリスの貴族・バーキン卿が設立した「バーキン」は、南アフリカのレプリカ自動車製造メーカーであった。
1980年代、セブンの製造再開を試みたロータスは、南アフリカでの製造を計画し、バーキンと契約。バーキンはセブンの生産を始めた。ロータスはその後、その販売を取りやめてしまうが、バーキンは生産を継続。自社で販売した。
バーキンは、その車を「セブン」という名前で製造販売していたが、世界的には「バーキン・セブン」の名で知られている。
バーキン・ケーターハム裁判
ロータスのセブン生産終了後、その製造販売権などを買い取ったのがイギリスのケーターハムだったが、そのケーターハムとバーキンは、セブンという名前の使用、販売権について争うことになる。有名な、バーキン・ケーターハム裁判だ。
裁判の結果、バーキンは、バーキン・セブンとして製造されていた車の製造権は認められたものの、「セブン」という名前の使用は認められなかった。
以降、バーキンのエンブレムから「7」という数字は消え、「BIRKIN」という名前で製造されている。
バーキン・セブンの買取価格相場
バーキン・セブンは、1980から1990年代に数百台輸入されたと言われており、現在も日本の中古車市場に出ている人気車種である。
搭載されているのは、主にケントユニットとよばれる1.6L 130馬力の水冷直列4気筒OHVエンジン。FR方式、5速MTである。車重は600kgと軽量で、よく走る車だ。中古車の参考買取価格を紹介しよう。
1700cc(グリーン)80万円
1600cc(シルバー)75万円
1600cc (グリーンシルバーツートン)75万円
1600cc (レッドシルバーツートン)70万円
1600cc 鏡面ボディ(イエローシルバーツートン)60万円
バーキン・セブンのメンテナンス
1台1台手作業で生産されており、メンテナンスに苦労しそうなイメージがあるバーキン・セブンだが、車そのものの構造がとてもシンプルなため、こわれにくいとも言われている。
輸入車は全般的に電気系統の故障が多いとも言われるが、バーキン・セブンには電気系統の装備がないため、その点でも苦労が少ないのである。ただし、それなりに年数のたっている車であること、輸入車であることを考えると、ある程度の覚悟はもちろん必要だ。
バーキン・セブンの売却
セブンは全般的に人気があるため、特殊な車ではあるが取扱店は比較的多い部類に入るだろう。スポーツカーやスーパーカー専門店以外にも、国産車中心の自動車店で売買されている例も多くある。
ただし、それぞれの業者によって査定額が違う場合が多いため、いろいろな店で車を見てもらい、最高額で買い取ってもらえる業者を選べば好条件で取引できるだろう。
個人オークションには注意が必要
セブンのような車は、場合によってはヤフオクなどの個人取引の方が好条件で売却できる場合もあるため、買取業者に売るのではなく、オークションで取引される場合も多い。ただし、個人間の取引にはトラブルが生じる可能性も非常に高いため、注意が必要だ。
バーキン・セブンを買い取りたいという相手であれば、ある程度の車の知識はある場合が多いと予想されるが、それでも、車の正しい状態の把握は素人では難しい面がある。オークションで車を売却するのであれば、慎重に進めてほしい。
一括査定を活用しよう
インターネットで依頼をすると、複数業者に査定をしてもらえる「一括査定サイト」がある。有名な中古車情報サイトの一括査定や、輸入車専門サイトなど、種類も豊富だ。
大手の買取業者や近隣店だけでなく、広く情報を集めるには便利なサイトなので、利用してみるのも良いだろう。ただし、依頼をするとすぐに各社から電話がかかってきて、次々に出張査定の対応をすることになるため、時間に余裕のあるときに依頼するのがベストだ。






