PGOオートモービル(PGO Automobiles)は、南フランスにある自動車製造メーカーである。
コーチビルダーとして1980年に設立され、1985年からは自動車の製造も行っている。社名の由来には複数の説があるが、創業者兄弟の頭文字からつけられたというのが有力である。

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車ファンに人気のあるPGO
PGOは広く知られているメーカーではないが、車ファンの間では知られているブランドだ。
最初の市販車「PGOクラシック」は、年間50台のペースで製造された。そして、その後に開発されたのが、PGOの名が世に知れ渡ることになった最初の市販車「スピードスター2(SpeedsterII)」である。
日本では、スピードスター2、セバンヌ、エムラが輸入車販売で有名なオートリーゼンなどから販売されている。
PGOの代表車種:スピードスター2
2000年にパリのモーターショーで発表されたスポーツカー。PGO初の市販車である。
ポルシェ356スピードスターに似ている点も多いが、数あるレプリカとは一線を画すオリジナルカーである。
エンジンは、プジョー製の2リッター直列4気筒DOHC、パワーは140ps、195Nm。最高速度200km/h。0-100km/hを7秒以下で加速する。5速MTと4速ATから選択でき、右ハンドルを選ぶこともできる。
インテリアには上質なレザーが使われており、ダッシュボードデザインはポルシェ356スピードスター風。オープンスタイルのキャンバストップは、なめらかな生地のアルパカ製だ。
セバンヌ(CEVENNES)
スピードスター2を2シーターにしたロードスター。
全長3850mm・全幅1680mmとコンパクトで、車重は980kg。FRP製ボディの、きびきび走る車である。
プジョー製ミッドシップエンジンは、2リッター直列4気筒DOHC、最高出力 103KW(140PS)/6000rpm、 最大トルクは195Nm(20kgm)/3000 rpm。最高速度 200km/h、 0-100km/h加速が約7秒というスペックを持つ。
ヘムラ(HEMERA)
リアハッチを持つ3ドアクーペ。エクステリアデザインはスピードスター2の系統であり、エンジンなども同様のミッドシップモデルである。
車両重量は930kgと軽い。基本的には受注生産のため、内装外装とも豊富なカラーの中から選ぶことができる。
PGOの買取価格相場
日本では、3車種とも、ベーシックタイプの新車が500万円前後で販売されている。
中古車は現在流通していない状態ではあるが、買取の場合は80万円前後が基準になると予想される。
ただし、装着しているオプション品やカラーなどにより査定額は大きく変わってくるため、詳しい査定額は、実際に自動車店に持ち込んで算出してもらうのが良いだろう。
輸入車の評価基準
国産車と違って、どちらかというと厳しくチェックされがちな輸入車であるが、買取業者選びをきちんとすれば他より高く買い取ってもらえる可能性がある。
高額査定ポイントをおさえておこう。
中古車のクラス分け
車の買取業者では、まずはその車がどのクラスに分類されるかがチェックされる。
輸入車の場合は、特、1、2、3、4、5、6と7段階に分類されており、車の状態は関係なく、排気量などでその車種がどこにあてはまるかで決まる。
そして、さらにクラスごとに係数が決まっており、加点減点する際には、その点数に係数をかけることになっている。
係数の割り振り
一番上の「特」は、係数が7.0、一番下の「6」は係数が1.0。
つまり、同じパーツがついていても、「特」の場合は加点に係数7.0をかけて算出され、「6」の場合は係数1.0をかけたものが算出されるため、差が非常に大きくなる。
減点方法も同じ
減点の場合も同様に係数をかけるので、同じ理由での減点であれば、上位クラスになるほど減点幅が大きくなるのである。
車の人気度、希少性
中古車の査定額は、その車の需要によっても大きく変わる。
出回っている台数の少ない人気車は、査定額が高額になる可能性がある。逆に、需要のない車は、買い取っても店の在庫として長く保管しなければならないため、買取額が低くなってしまうのである。
また、同じ車でも、特殊なパッケージモデルや人気パーツが付いている車は高く査定される傾向がある。
PGOの場合は1台1台受注生産で、カラーなどのバリエーションが豊富なため、人気カラーは高く買い取ってもらえる可能性があるのだ。
年式や走行距離
年式と走行距離も買取価格に大きく影響してくる要素だ。
年式
たいていの車は、新しく走行距離が短いほど人気があり、高く売れる傾向がある。
新車の買取価格を基準にし、購入してからの年数によって減額されていく計算方式である。ただし、車によって人気の年式がある場合など例外もある。
走行距離
走行距離が短い方が車へのダメージが少ないと予想され、高く評価される。
年式と同じく、走行距離の長さに応じて基準額から減額されていく。
車を売りに出すかどうか迷っている場合は、そのこともふまえ、早めに売却してしまうことを考えても良いだろう。