ルーフ(RUF)は、ドイツ・ファッフェンハウゼンにある自動車メーカーである。1939年創業の老舗メーカーだ。

RUF CTR3 / Tom Wolf | Photography
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チューニングメーカーから自動車メーカーへ
創業者のアロイス・ルーフ氏は、カーメンテナンスの会社としてルーフを設立した。その後、バスなどの製作も行っていたが、現在のルーフの形にしたのは息子のアロイス・ルーフJr.氏であった。
ポルシェのチューニングを主業務へ
父親から会社を継いだアロイス・ルーフJr.氏は、主業務をポルシェのチューニングへと変換した。
最初に完成したのは、ポルシェ 930ターボのチューンドカーである。3リッターモデルを3.3リッターにしたモデルだ。
初期の頃のモデルでよく知られているのは、「イエローバード」である。
当時の最速記録である時速340kmを記録したイエローバードは、ポルシェ 911カレラ(Carrera)をツインターボにしたチューンドカーだ。
自動車工業会の入会をはたす
その後も次々と新しい車を生産して基盤を築いたルーフは、チューニングメーカーとしては非常に珍しいとされる、ドイツ自動車工業会への入会も実現した。
つまり、ドイツでは自動車メーカーとして認められているということである。
人気車種の買取価格相場
ルーフは、車ファンやポルシェファンの間ではとても人気があるメーカーだ。なかでも特に有名な車について解説しよう。
ビッグ・ターボ・ルーフ(BTR)
BTRは、ルーフが最初にコンプリートカーとして製造した車である。
<特徴>
ルーフには有名なNATOという車があるが、NATOはこのBTRの開発段階でプロトタイプとしてつくられた車である。
ただし、プロトタイプとはいえ素晴らしいパフォーマンスに仕上がっているため、日本の販売代理店である石田エンジニアリングが日本に輸入し、販売したとされている。
RGT
初代RGTは、ポルシェ・996をベースにした、3746cc 水平対向6気筒エンジン搭載モデルとして発売された。
<特徴>
そして、ルーフが満を持して発表したRGT-8現行モデルは、ポルシェ・997をベースに自社開発したV型8気筒エンジンを搭載している。
最高出力405kW(550PS)/8500rpm、最大トルク500Nm/4000rpm。車重は40kg以上軽くなり、走行性能が格段に上がった最上級モデルである。
BTRにはカブリオレもある。クーペの生産台数は世界で約30台、カブリオレは数台とも言われている。非常に希少な車なのである。
R-turbo コンバージョン
ルーフには、コンプリートカーの他に、自分で購入したポルシェをベースにできる「コンバージョンキット」がある。
車種にもよるが、キットの価格は500万円以下だ。
<特徴>
2000年代はじめに販売されていた、ポルシェ996ターボをベースにした「R-turboコンバージョン」は、大幅な出力アップを実現した有名なコンバージョンキットである。
市販車でここまでの車はないだろうと言われるほどの加速の凄さは大きな話題になった。
買取価格相場
どの車種も、新車販売価格が数千万円の高級車ばかりである。
中古車もほとんど存在していないが、車種によってはかなりの高額で買い取ってもらえると予想される。
カスタム用オリジナルパーツ
ルーフでは、ポルシェ用のパーツも製造販売している。ポルシェのほぼ全車種に対応しており、非常に高性能で人気がある。
ルーフのパーツを使ったカスタムカーは、中古車としての価値が高く人気がある。高性能に仕上がっている車であれば、ノーマルよりも高く評価される場合もある。
高級車の買取について
車の査定時にはどのような点をチェックされるか、そのポイントを紹介しよう。
高く売れる車の特徴
中古車には、高額で買い取ってもらえる車とそうでない車がある。
人気車種や人気グレードの車は高く売れる。特に、なかなか手に入らない希少車は高額買取される傾向がある。
ルーフは、人気があって非常に希少な高級車のため、高く買い取ってもらえる条件がそろっている車と言えるだろう。
修復歴車はマイナス査定される
事故などにより骨格まで壊れてしまった車は修復歴車とよばれ、中古車としての価値が下がってしまう。
買取価格もかなり下がってしまうので注意したい。ただし、事故車であっても骨格に影響していなければ修復歴車にはならないので買取価格には影響しないだろう。
付属品や書類はすべて揃えておこう
車の買取には車検証や自賠責保険証などの書類が必要になるが、修理点検記録簿や説明書などの書類にも価格がつき、プラス査定されることがある。
特に高級車の場合はプラスの査定額が大きい傾向があるので、きちんと準備しておきたい。
書類以外にも、新車購入時に付属していたものがあれば価格がつくことがあるので、査定時に一緒に出すことをおすすめする。
パーツ交換をしている場合は、オリジナル・パーツも必ず保管しておこう。