世界最大の自動車メーカーであるトヨタ自動車は、アメリカにも拠点をおき、北米で大きく展開している。
現在はカリフォルニア州トーランスに本社を置いているが、今後テキサス州プレイノに移転を予定している。

Visited Scion Headquarters at Toyota Motor Sales USA / Moto@Club4AG
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こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
クラウンでの米国進出
トヨタ自動車が現地法人である米国トヨタ販売会社(Toyota Motor Sales, U.S.A., Inc.)を設立したのは、1957年。日本で販売して手ごたえのあったクラウンを持ち込み、米国進出の基盤を築いた。
ライトなしのクラウン
当時の日本製クラウンは、ヘッドライトがアメリカの基準を満たしておらず、認可されなかった。
そこでトヨタは、ヘッドライトなしのクラウンを輸出し、アメリカ製のライトを後付けすることで、最初の輸出車の販売をスタートさせた。
信頼性の高い日本車としての地位
その後もクラウンは品質不良などの問題をかかえたが、改良を重ねて信頼性の高い製品に仕上げ、品質の良い日本車としての地位を築いていったとされている。
北米での売れ行き
アメリカでは乗用車・商用車を含め多くの車種を販売しており、なかには日本では展開していない車も販売している。
近年は、北米向けに開発された大型SUVの売れ行きも好調だ。
新車販売台数
2016年4月、米国トヨタの新車販売台数は、前年同月を上回る21.1万台であった。
レクサスなどの乗用車の販売台数が減る一方、SUVの売れ行きが好調だ。
主力の「RAV4」
米国トヨタの主力SUVは、1990年代後半に日本で一大ブームを巻き起こしたクロスオーバーSUV「RAV4」である。
日本では既に販売終了してしまっているが、海外では依然人気が高く、北米、ヨーロッパ、韓国などアジアでは現在も販売されている。
アメリカでは、1ヶ月に3万台を販売している人気車なのだ。
人気車種の買取価格相場
米国トヨタ車は、日本の道路事情や駐車場事情を考えるとかなり大きいが、タンドラやタコマなど、広く快適で注目度の高い人気車が多い。
中古車を買取に出したときに査定額がいくら位になるか、買取価格目安を調べてみよう。
タンドラ(Tundra)
1998年に発売された「タンドラ」は、4.7リッターV型8気筒エンジン搭載のパワフルなフルサイズピックアップである。
初代はアメリカ・インディアナ工場で生産され、日本にも輸入された。キャンピング仕様にしたものも販売されていた。
<特徴>
モデルチェンジをして2005年に発売された2代目は、アメリカの自動車メーカーの人気フルサイズピックアップに対抗するために調査を重ね、満を持して発売された。
2014年に2代目がマイナーチェンジしているが、大きな改良はしていないとされる。現行タンドラはテキサス州の工場で生産されており、日本には並行輸入されている。
常に一定の人気があるタンドラは、中古車としてもよく売れる車種だ。
<買取価格目安>
●クルーマックス 1794エディション(ホワイト)260万円
●クルーマックス 1794エディション 新車並行車(ブラック)250万円
●クルーマックス オフロードパッケージ(ブラック)220万円
●クルーマックス SR5(シルバー)220万円

4ランナー(4Runner)
日本で「ハイラックスサーフ」として販売されていた大型SUVは、アメリカでは4ランナーという名前で販売されていた。
<特徴>
3代目まではハイラックスをベースに開発されていたが、2009年に発売された4代目からはランドクルーザー・プラドに統合され、ハイラックスブランドではなくなった。
4代目以降は日本では販売されず、海外専用モデルとなった。
<買取価格目安>
●4ランナー SR5(ブラック)170万円
●4ランナー リミテッド(ブラック)160万円
●4ランナー リミテッド 新車並行(ブラック)150万円
●4ランナー トレイル 新車並行(ブラック)150万円

米国トヨタ車の査定ポイント
アメリカ仕様のトヨタ車は、国産車ではなく逆輸入車としてあつかわれる。
複数の査定を比較して検討しよう
アメ車専門店などではトヨタの逆輸入車を多く買取販売しており、タンドラやタコマは買取強化車種にされていることも多い人気車だ。
売りに出すときは1社だけに決めず、いろいろな買取店に見積もりをもらって比較検討することをおすすめする。
特に専門店であれば、比較的高額査定をしてもらえるだろう。
キズやへこみ
車に目立つ傷やへこみなどがあると、マイナス査定されることがある。
ただし、査定前に修理工場などで直してもらうともっと高くつくことが多いので、そのまま査定に出した方が得なことが多い。
また、細かい傷はあまり査定額に影響しないが、自分でコンパウンドなどで消せるのであれば、消しておくのも良いだろう。
走行距離
中古車買取で必ずチェックされる走行距離は、短ければ査定額が高くなる傾向がある。
しかし海外では比較的長く乗る傾向があり、日本では過走行と言われる10万キロを超えた場合でも問題なく走れる車がほとんどである。
特に人気車であれば、10万キロを超えているような場合でも高く買い取ってもらえることが多い。
車が動かない場合
故障などで動かない車や、車検が切れて走れない車なども、引き取って査定をしてもらえるので相談してみよう。
レッカー代などは負担することになるが、修理して直る程度の故障や、車検が切れているというだけであれば、買い取ってもらえることも多い。あきらめずに問い合わせをしてみることが大切だ。