まとめ
ヴェンチュリーは、フランスのスポーツカーメーカー「MVS」として誕生し、高性能なミッドシップカーで名を馳せた。F1やル・マン24時間レースなどモータースポーツでも活躍し、「400GT-LM」などは今も人気だ。2001年以降は電気自動車(EV)開発に注力し、未来的なGTカーやフォーミュラEチーム設立など、環境にも配慮した活動を展開している。各モデルは生産台数が極めて少なく希少価値が高いため、中古車市場では高額で取引される傾向にあり、状態が良ければ高価買取が期待できる。レストアも価値維持に有効だ。
Venturi trophy 400 / Benoit cars
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ヴェンチュリーとは
ヴェンチュリー(Venturi)はフランスにある自動車メーカーである。
世界的に有名なドライバー、ジャン・ロンドーやジャン・ピエール・ベルトワーズなどが集まって設立された自動車ブランド「MVS(Manufacture de Voitures de Sport)」としてスタートし、のちにヴェンチュリーという名前に変えている。
MVSとは「スポーツカー製造会社」という意味だ。
ヴェンチュリーというのは、もともとはMVSが最初に開発した車の名前であった。
1984年にパリで開催されたモーターショーで発表された、2人乗りのミッドシップ・スポーツカーである。
プジョー、ルノー、ボルボの3社で共同開発されたV型6気筒エンジン「PRVエンジン」を積んでおり、最高出力が203ps/5750rpm、最大トルクは26.9kgm/2500rpmという、十分なスペックを持つ車であった。
レースでの実績があるヴェンチュリー車
ヴェンチュリーは、レースでは有名なブランドである。テレビでみたことのある方も多いのではないだろうか。
F1参戦
ラルースというF1チームがあった。当時、鈴木亜久里選手が在籍していたチームだが、1991年に一度倒産してしまっている。そして、このチームの再建に名乗りをあげたのが、ヴェンチュリーであった。
「セントラルパーク・ヴェンチュリー・ラルース」などのチーム名で参戦し、片山右京選手、鈴木利男選手、野田英樹選手など日本人選手も多く活躍しており、日本でも馴染みのあるチームである。
ル・マン24時間レースに参戦したヴェンチュリー400
ヴェンチュリーは、ル・マンにも参戦している。
ル・マンで走っていた車は、1992年に発売された「ヴェンチュリー400」という車をレース仕様にした、400GT-LMや、その後継車である500、600シリーズだ。
総重量は1000kg前後、90度 V型6気筒DOHC バルブツインターボ搭載の5MT車。今でもファンにはとても人気があり、1/43スケールのレプリカなども高額取引されている状態である。
アトランティーク300
ヴェンチュリー400がモデルチェンジした後継車は、アトランティーク300という名前で製造されている。曲線を多く用いたスマートなデザインで、より高級感のあるスポーツカーだ。
PRV製 90度 V型6気筒 SOHCツインターボ搭載の5MT車。アトランティーク300もレースに参戦していたが、製造されたレース仕様車は2台ほどだったと言われている。
電気自動車(EV)スポーツカー
ヴェンチュリーは2001年に経営が変わり、その後は電気自動車メーカーとしてEVスポーツカーの開発をしている。
未来的デザインのGTカーや、壁やドアがなく不思議な形をしているエレクティックという車など、他にない車を製造していることで注目されている。
フォーミュラE参戦
俳優のレオナルド・ディカプリオ氏とヴェンチュリーが、フォーミュラEチーム「ヴェンチュリー・グランプリ」を設立したというニュースは記憶に新しい。
環境問題に取り組み、早くからハイブリッドカーに乗っていたという同氏とともに、環境に優しい新しい時代のレーシングチームとして活躍している。
日本での買取価格相場
ヴェンチュリーは、どの車種も製造台数が少なく、どれも100台未満とも言われている。
レース仕様のヴェンチュリー400GT-LMや、400GTトロフィーなども日本に入ってきてはいるが、どの車種もおそらく輸入されているのは数台であろう。
どの車種も、良い状態の車であれば、買取価格は数百万円になると予想される。
高額買取されているスポーツカーとは
スポーツカーを売りに出すと、高額査定される車もあるが、とても安く買い取られてしまう車もある。
人気がなければ安価な価格
輸入車であればメルセデス・ベンツや、ポルシェ、フェラーリなど、国産車であれば、日産 スカイラインGT-Rや、スバルインプレッサWRXなどは高く買い取ってもらえるが、人気のない車種は思うような値をつけてもらえないこともある。
ヴェンチュリーは高額買取が期待できる
ヴェンチュリーは日本の中古車市場では見かけない車のため、買い取り例がない状態ではあるが、世界的に人気のある希少なスポーツカーのため、良い状態であれば高額買取が期待されるブランドと言えるだろう。
自動車のレストア
レストアとは、車を一度すべて部品の状態にまで分解し、洗浄、取り替えなどをして新車同様の状態にすることである。
長く乗りたければ有効なレストア
エンジンや足回りなどの調子が悪くなりかけてきたら、大切に乗り続けたい車であればレストアをするという方法がある。
レストアには数十万単位の費用がかかるが、手放さずにずっと乗り続けるためには有効な作業だ。
レストア済なら書類も必ず査定持に提出しよう
車を売却する際も、レストア済みの場合はその点も評価される。
査定額はレストアの費用分までは上がらないが、プラス査定になる可能性は高いのである。
レストア済みの車を売る場合は、その証明のため、必ず書類を添えて査定に出そう。
愛車の査定はセルトレがおすすめ
ヴェンチュリーのような希少価値の高い輸入スポーツカーの売却をお考えなら、専門知識が豊富で、その価値を正しく評価してくれる買取サービスを選びたい。「セルトレ」は、そうした希少車や輸入車の査定・買取を得意としており、独自の販売網を活かした高価買取が期待できる。専門のスタッフが丁寧に対応し、愛車の真価を見極めてくれるだろう。手間なく、安心して愛車の査定を任せたい方に、セルトレはおすすめの選択肢の一つだ。一度査定してみてはいかがでしょうか。
結論
ヴェンチュリーは、レースの歴史とEVへの革新を併せ持つユニークな自動車メーカーだ。その希少性、モータースポーツでの実績、未来志向のEV開発は、愛好家やコレクターにとって大きな魅力である。所有車の売却時には、その希少性から高評価が期待でき、専門業者への査定依頼が推奨される。また、愛車を長く楽しむためには、レストアも価値ある選択肢となるだろう。伝統と先進性を兼ね備えたブランドだ。