「ポルシェ911」や「ボクスター」など、数々のスポーツカーモデルを製造・販売するポルシェ。マニアやコレクターが世界中に存在することでも知られている。また、スポーツカーだけでなく「カイエン」などのSUVモデルも展開しているのだが、なんと売り上げの多くを占めているとのこと。今回はそんなポルシェの車台番号の打刻位置や意味について解説していくのでぜひ参考にしてみてほしい。
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ポルシェと言えば「ポルシェ911」
ポルシェ(PORSCHE)は高級スポーツカー・レーシングカーを専門的に製造・発売しているドイツの自動車メーカーである。1963年に発売されたポルシェ911は、第1級の走行性能を持つスポーツカーとして特に人気が高い。このポルシェ911は改良を重ねながら発売され続けているが、一貫してRR(リアエンジン・リアドライブ)方式が採用されている。
最近ではSUVモデル「カイエン」の人気が高い
ポルシェはスポーツカー専門メーカーであるため、二人乗りの小さな自動車がメインだったのだが、”スポーツカー専門からの脱却”を考え、初のSUVモデルとしてカイエンを発売。このカイエンが大ヒットとなった。ちなみにカイエンに関しては新しい形のスポーツカーとして展開されているためポルシェらしいスポーティな走行性能を持ち合わせている。
現行車と過去に発売されていたモデル
- 現行モデル…911、718ボクスター、718ケイマン、カイエン、パナメーラ、マカンなど
- 過去モデル…ポルシェ356、ポルシェ912、ポルシェ914、ポルシェ924、ポルシェ944、ポルシェ968など
ポルシェ356は初めてモデル名に「ポルシェ」が冠されたスポーツカーでもある。さらにポルシェ912はとても希少で、国内に現存するのはわずか100台とのこと。
車台番号(VINコード)の打刻位置
ポルシェには一台一台、とあるナンバーが振り当てられている。それが車台番号と言われる英数字だ。正しくは車両識別番号(通称VINコード)と呼ばれるナンバーなのだが、車検証では”車台番号の欄”に記載されている。
車台番号は国土交通省から振り分けられる英数字なのだが、VINコードは国際標準化機構(ISO)によって定められたシリアルナンバーを含むコードである。日本車には車台番号、輸入車はVINコードが振り分けられているということだ。 ただし車検証では同じ箇所に記載されており、車台番号もVINコードも同じものと認識している方も多いため車両識別番号とは言い換えず、ポルシェの車台番号として紹介していく。
モデルによって異なる
ポルシェの車台番号の打刻位置はモデルによって異なるため以下を参考にしてみてほしい。
《フロントトランク内》
ポルシェはフロントにトランク部分がある。このフロントトランク内にあるバッテリーカバーの下に刻印されている。
《フロントウィンドウ左下》
フロントの正面から見て、ウィンドウの左下に車台番号が刻印されている。
車検証を参考にすると◎
上記でも軽くふれたのだが、ポルシェの車台番号を調べるなら車検証を確認するのが一番早い。車検証には、モデル名や型式をはじめとした様々な車両情報が記載されている。車台番号の欄に記載されている英数字を参考にすると良いだろう。
ポルシェの車台番号から分かることとは?
ポルシェの車台番号が分かったら英数字の意味を読み解いていこう。尚、以下で紹介する情報はあくまでも参考程度であるため正確な車両情報を知りたいときはディーラーに問い合わせることをおすすめする。
例の車台番号を参考に解説
では仮の車台番号を例に何文字かずつに分けていこう。
例:WP0ZZZ12BCD345678
この車台番号を分けるとだいたい9つのグループに分けられる。一見、英数字の羅列にしか思えないが、実は様々な情報が分かるようになっているのだ。
注意しなくてはならないこと
ポルシェの車台番号は「WPO」から始まっていると思うかもしれないが、正しくは「WP0」である。車両識別番号(VINコード)には「I」「O」「Q」のアルファベットは採用されていない。これは、アルファベットの「I」と数字の「1」のように似た英数字を混同させないためだ。そのため正しくは「WP0(ダブリュー・ピー・オー)」なのだ。
車のタイプから製造場所などが分かる
①生産コード
- W=ドイツ メーカーの国
- P=ポルシェ メーカー名
- 0=乗用車、1=トラック・SUV
WP0…ドイツのポルシェの乗用車という意味。カイエンだとWP1と表記される
②VDSコード
ZZZと記載されている場合は、エンジン・ボディのタイプ、安全装置の有無が省略されている。北米以外では省略される。
③モデルコード
- ポルシェ911→91、924→92、930→93、944→94
車両モデル番号の最初の2桁。
④検査記号
北米以外では省略してZで表記されている。
⑤モデルイヤー
モデル年とアルファベットがリンクしている。
⑥製造場所
S:シュトゥットガルト、L:ライプツィヒ、U:ウーシカウプンキなど。
⑦二つ目のモデルコード
- 911→1、993→3、959→9
車両モデル番号の最後の数字。
⑧エンジンコード
排気量を示しているのだが、各モデルによって意味が変わるため最も規則性がない。一般人が正確な意味を解読するのは難しい。
⑨シリアルコード
製造認識コード。それぞれの車両によって記載される数字は異なる。
まとめ
ポルシェの車台番号の打刻位置や意味について紹介した。車台番号からグレードやその他の情報を検索したいときは、メーカーやディーラーに問い合わせることをおすすめする。
また、ポルシェジャパンでは専用の問い合わせ窓口を設けているので、分からないことは問い合わせてみると良いだろう。月曜日から金曜日の朝9時~夕方18時まで電話受付しているそうだ。詳しくは以下のURLを参考にしてみてほしい。
ポルシェ公式:https://www.porsche.com/japan/jp/privacy-policy/privacypolicy-pj/