フォルクスワーゲン(VW)はドイツの自動車メーカーである。ポロ、ゴルフ、ザ・ビートルなど、シンプルでお洒落なモデルが数多く展開されており、高級感のある内装が高評価を集めている。
今回は、フォルクスワーゲンの車台番号の打刻位置、そしてナンバーの意味について紹介していこう。車台番号からモデルイヤーや生産工場が分かるので本コラムで紹介する解説を参考にしてみてほしい。

Volkswagen / -Benedikt-
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世界中で人気の「フォルクスワーゲン」
フォルクスワーゲンはドイツに本社を構える自動車メーカーである。傘下にはアウディ、ランボルギーニ、ベントレー、ドゥカティなどの高級自動車メーカーが存在する。世界119カ国に生産工場を持ち、大衆車としてドイツをはじめとしたヨーロッパ各国、そして日本でも人気が高い自動車だ。
ビートルの累計生産台数は2150万台超
フォルクスワーゲンは1953年に初めて日本へ輸入され、瞬く間に輸入車シェアのトップメーカーに君臨。特にタイプ1(通称ビートル)は1,500万台以上も売り上げるなど、数々の記録を打ち立てる。その後、タイプ1は1978年に生産が中止されたが、1998年にニュービートルが発表された。フォルクスワーゲンのビートルの累計生産台数は2,150万台を超えるとのこと。
発売されている現行モデル一覧
2017年11月現在、販売されているフォルクスワーゲンのモデルは以下の通り。
- ポロ、ゴルフ、ゴルフヴァリアント、ゴルフオールトラック、トゥーラン、シロッコ、ティグアン、シャラン、パサート、パサートヴァリアント、パサートオールトラック、トゥアレグ、ザ・ビートル、トゥアレグなど
フォルクスワーゲンの車台番号とは
一台一台の車には“ある英数字”の組み合わせが打刻されている。これは車台番号と呼ばれるもので、マイナンバーのように一台ずつの国産車に振り分けられた英数字だ。しかしフォルクスワーゲンなどの輸入車に打刻されているのは、車台番号ではない。
輸入車に打刻されているのはVINコード
正確にいうと、車台番号とは国土交通省が国産車に振り分けた英数字のことなのだが、対してフォルクスワーゲンなどの輸入車にはVINと言われる車両識別番号がISOによって振り分けられている。
そのためフォルクスワーゲンに打刻されているのはISO規格に則ったVINであるため、国土交通省が与えているわけではない。ただし、車検証には「車台番号の欄」にVINが記載されているため、車台番号=VINという認識でも間違いではないだろう。本コラムでも車台番号として解説を進めていく。
車台番号の打刻位置について
フォルクスワーゲンの車台番号の打刻位置は、主にエンジンルームである。車台番号はボンネットを開けたエンジンルームの左側にあるインサイドパネルに打刻されていることが多いので確認してみよう。また、エンジンルーム以外の打刻位置は以下の通りである。
- ・後部座席シートの下
- ・フロントシート下
- ・フロントガラスの左下(助手席側)
足元のマットをめくると打刻されていることがある。また、フォルクスワーゲンの車種によっては座席のシートを取らないと車台番号が見えない場合もあるようだ。
コーションプレートにも記載
フォルクスワーゲンのコーションプレートにも車台番号が記載されている。コーションプレートとは、モデル、エンジンタイプ、車体の色、車台番号などの情報が載ったプレートである。
- ・左センターピラー
- ・左Bピラー
- ・トランクパネル裏
- ・トランク内 スペアタイア付近
上記の場所に貼り付けられているケースが多いので確認してみよう。
フォルクスワーゲンの車台番号の意味まとめ
フォルクスワーゲンの車台番号(VIN)の意味について紹介していく。仮の車台番号を例に見てみよう。
- 例:WVWZZZAUZFP123456
- 1桁…メーカー所在国
- 2桁…メーカー
- 3桁…部門
- 4桁…ブレーキシステム
- 5桁…ライン、シャーシタイプ
- 6桁…トラック・キャプタイプ
- 7&8桁…モデル
- 9桁…チェックディジット
- 10桁…モデルイヤー
- 11桁…生産工場
- 12〜17桁…シリアルナンバー
尚、混同しやすい「I」「O」「Q」は使用されていない。
メーカーからモデル名まで
まずは1〜9桁目まで解説していこう。
- W…ドイツ
- V…フォルクスワーゲン
- W…PKW(パッセンジャーカーズ:乗用車)
「WVW」とはドイツのフォルクスワーゲンの乗用車という意味になる。トランスポルターなどのバンの場合、3桁目が「2」となり、車台番号は「WV2」となる。北米向けの自動車以外は4〜6桁目が省略されて「ZZZ」と表記されている。
7&8桁目はモデル名となっている。
- 1C…ニュービートル
- 1J…ゴルフ、GT1
- 1K…ジェッタ、ゴルフ
- 1Y…ニュービートルコンバーチブル
- 3C…パサート
- 3D…フェートン
- 7L…トゥアレグ
9桁目はチェックディジットである。チェックディジットとは誤読を防止するための検査ナンバーであるため特に車両と関係があるわけではない。
モデルイヤー
10桁目はモデルイヤーを示している。
- 2001年…1
- 2002年…2
- 2003年…3
- ・
- ・
- ・
- 2010年…A
- 2011年…B
- 2012年…C
- 2013年…D
- 2014年…E
生産工場
11桁目は生産工場を意味する
- P…ドレスデン・モーゼル(ドイツ)
- X…パンプローナ(スペイン)
- M…プエブラ(メキシコ)
- D…ブラチスラヴァ(スロバキア)
- E…エムデン(ドイツ)
- W…ウォルフスブルク(ドイツ)
- U…ユイテンハーグ(南アフリカ)
- V…パルメラ(ポルトガル)
12〜17桁目はシリアルコードとなっている。
グレードの最も正確な調べ方
トヨタや日産などの国産自動車メーカーの場合、公式サイトからグレード検索できるが、フォルクスワーゲンなどの海外メーカーの公式サイトではグレード検索の専用ページが設けられていない。そのためフォルクスワーゲンのグレードを調べるとなると、非公式の海外サイト、もしくはメーカーに直接問い合わせるようになるだろう。
フォルクスワーゲンの問い合わせ先
フォルクスワーゲンへの問い合わせ方法は電話とメールの二つ。
http://www.volkswagen.co.jp/ja/tools/navigation/footer/help.html上記のURLから簡単に問い合わせることができる。この時、車検証が手元にあるとスムーズなやりとりができるだろう。
リコール検索はこちらから
愛車のフォルクスワーゲンがリコールに該当するのか否かを調べるときは以下のページを参考に。
http://web.volkswagen.co.jp/afterservice/etc/recall.htmlこちらのページでは車検証に記載されている車台番号である17桁の英数字を入力すると分かるようになっている。正しく英数字を入力しておこう。
まとめ
今回はフォルクスワーゲンの車台番号の打刻位置、そして英数字の意味について解説してきた。世界各国に工場を構えるフォルクスワーゲンだが、自分の愛車がどの国で作られたかきになる方も多いだろう。そんなときは本コラムで紹介した車台番号の読み方を参考にしてみてほしい。



