かつて一世を風靡したプリーツプリーズで有名なイッセイミヤケブランドが、またヒット商品を生み出した。それがバオバオイッセイミヤケのバッグだ。ジオメトリー的な斬新なデザインで、未だに多くのファンを獲得している。しかし、バオバオイッセイミヤケは偽物も非常に多いらしい。
一時のブーム的ムーブメントの時期は過ぎたとは言え、まだまだ人気が高い当該バッグ。購入の際には気を付けて、本物を手にしたいものだ。
以下に偽物を買わないためのポイントと大事に使用するためのコツも記載した。ぜひ参考にしてみてほしい。
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イッセイミヤケとはどんなブランドなのか
イッセイミヤケは、ファッションデザイナーの三宅一生が設立したファッションブランドだ。1971年にニューヨークで初コレクションを披露した頃は、オートクチュール(高級仕立服)だったが、2年後のパリコレクションからプレタポルテ(高級既製服)を展開させてきた。
今も人気のイッセイミヤケブランド
1993年には、かつて爆発的な人気を誇った「PLEATS PLEASE ISSEI MIYAKE(プリーツプリーズ)」がスタートする。歌手の美輪明宏氏を始め、多くのタレント・有名人も愛用しているので、目にした機会もあるだろう。
最近ではPerfume(パフューム)なども衣装に使用していたらしい。
イッセイミヤケブランドは常に成長を続けている
1998年には「A-POC(エイ・ポック)」、2000年には「HaaT(ハート)」、2001年には「me ISSEY MIYAKE(ミー)」を発表。そして2010年に「BAO ISSEY MIYAKE(バオバオイッセイミヤケ)」がスタートし、商品のラインナップやブランドの世界観を広げているようだ。
その後、主任デザイナーも新たな若手を次々と登用し、多くの若い才能を見出すことで、イッセイミヤケは常に時代に新風を吹き込むブランドへと成長を続けているそうだ。
バオバオイッセイミヤケとは。その人気の秘密
バオバオイッセイミヤケとは、プリーツプリーズのバッグシリーズとして作られた商品がベースになっている。一時期のブームは去ったにしろ、未だに定番人気を博している。
バオバオイッセイミヤケのバッグは、バッグ表面に三角形のモチーフが4ピース並んでスクエアが形作られている。それを縦横に並べた、幾何学的で現代的な雰囲気のバッグだ。
男性が持っても違和感がなく、さらにファッション上級者でなくても、バオバオイッセイミヤケを普段のコーディネートに合わせるだけで雰囲気が変わるようなので、多くの人に愛好されているということだ。
アートとして注目
バッグ自体はとても軽く、柔らかい。中身に応じて自由自在に形が変わるのも、見ている人に不思議な印象をもたらし、そのニュアンスは通常のバッグではなく、むしろアートに近いようだ。
実際に、2007年にMoMA(ニューヨーク近代美術館)デザインショップが作成している通販カタログの表紙にもなり、世界中のファッション・アート関係者のみならず、一般のユーザーからも注目を集めた。
バオバオイッセイミヤケの偽物の見分け方
バオバオイッセイミヤケは、偽物が非常に多いそうだ。バオバオイッセイミヤケの公式ホームページでも、悪質な偽造品を駆逐すべく、日々解決に取り組んでいると記されている。しかし、本社でもどうしたらいいか、決定的な策が打てないのが現状のようだ。
確実に本物を購入したいなら
とりあえず正規取扱店舗以外では購入しないと言うのが、模造品に遭わない最良の手段の様だ。正規品にはきちんとした大きめの「保証書」が付いており、購入日・ショップ名・製品番号などが記されている。
安価に手に入れるメリット・デメリット
しかし、バオバオイッセイミヤケには高価なバッグもあるため、なるべく安価に求めたいと言う心理が働くのも仕方のないことだろう。バオバオイッセイミヤケでは、正規取扱店舗以外での購入品については、まず問い合わせは受け付けないし、手持ちの商品の真贋鑑定ももちろんしてはもらえない。
大手のショッピングサイトでも偽物が出回っているそうだ。写真を確認したが見るからに廉価な作りで、一見して偽造品とわかる。価格も相当な安値で出回ったそうだ。
また海外を含めて、かなり出来のいい偽物も出回っている。模造品と承知の上で楽しむのであればそれも良いかもしれないが、一般的にはやはり本物を手にしたいだろう。
ネットショッピングを利用する際の注意点
例えば、メルカリなどでは偽ブランド品詐欺が多発しているらしい。購入を考えるときには気を付けた方が良い。では、どのような点に注意すれば良いだろう。
会社概要を確認する
ネットショッピングでは、特定商取引法に基づいた会社概要を確認するのも、手であるそうだ。会社名・住所・電話番号・責任者名が正しく記述されていないときは、詐欺である可能性が高い。
特に、電話番号が記載されていないのは、詐欺と考えた方が良いらしい。電話番号が記されている際にも、携帯電話の番号であるときは、詐欺の疑いが濃厚のようだ。
そして、書き込まれた住所を必ずグーグルのストリートビューで確認するべきだそうだ。会社でも店でもなく、適当な場所になっているときは詐欺だ。
銀行振込には要注意
さらに、会社であるにもかかわらず、振込先が個人名であったり、中国人名義になったりしているときは詐欺であるリスクが高いそうだ。
海外で購入する際は、細部まできちんと確認しよう
台湾やタイなど、海外で安い品物を買うのも危険だ。形状を比べても、ほぼ正規品に近いくらい完成度も高く、製品にはロゴもきちんと入っている。
しかしこの商品の場合は、タグのところに「イッセイミヤケ」ではなく「イシセイミヤケ」と書かれており、よく調べれば素人でも偽物と判断できる。
タイでもバオバオイッセイミヤケは人気だそうだが、ここでは5~10万円するバッグが10分の1以下で売られているらしい。そして正規品と比べて、軽さや柔らかさが全く違うようだ。値段的にも明らかに模造品であることは間違いないだろう。
バオバオイッセイミヤケの売却は買取業者が便利
バオバオイッセイミヤケを売りたい際は、どのようなポイントに注意すれば良いだろうか。また、フリマと買取業者でのメリット・デメリットも比較して解説する。
フリマと買取業者での売却価格を比較
バオバオイッセイミヤケの中古品売却価格を、ヤフオクやメルカリなどのフリマアプリと、買取業者とで比較してみた。何年製の商品が出品・あるいは買取されたのか、などの詳細は分からなかったものの、形状の似たものを比較した。すると、単純に価格だけ比べたものになるが、以下のようなデータを得ることができた。
トートバッグ
- ・フリマ:15,000~41,000円
- ・買取業者:18,000~33,000円
ショルダーバッグ
- ・フリマ:20,478~63,000円
- ・買取業者:12,000円
ミニポーチ
- ・フリマ:4,085~11,200円
- ・買取業者:5,000円
クラッチバッグ
- ・フリマ:20,000円
- ・買取業者:18,000円
フリマは必ずしも売れるとは限らない
フリマはいわば出品者の言い値であるから、本当に売れるかどうかはわからない。実際にメルカリでは売却できていた出品者は全体の3割程度で、しかもその時期によって人気のある商品があるらしく、似たような商品・同じような色合いの製品が売れているようだった。
さらに新品の未使用品であっても、型落ちのものは買い手が付きにくいようであった。またメルカリなどだと、必ずと言っていいほど購入希望者との間で値引き交渉もされてしまうようだ。
フリマはトラブルの宝庫
ヤフオクやメルカリなどのフリマアプリでは、トラブルが増えてきているのを知っているだろうか。フリマでの争いごとというと、主に購入者側の不利益によるものではないかと思いがちだが、そればかりではない。ある女性がフリマアプリで実際に取引が成り立ったので、購入者に商品を送ったところ、商品代金が支払われなかったと言うこともあるらしい。
購入者には「バッグを査定に出したら、良い値段をつけてもらえなかった」と言われ、返品を希望された。「古い形の製品だが使ってくれる人もいるかもしれないと思って出品したので、返品は受け付けない」と返答すると「値段が付かないのは偽物だからだ」と言われた後、連絡が全く取れなくなり、結局金銭は支払われなかったらしい。個人でのグッズ取引は難しさもある、ということだろう。
バオバオイッセイミヤケを高く売るには
買取に出す際は、状態の良さが査定価格に大きく影響する。ここで説明するポイントをおさえて、商品をキレイに保とう。
バオバオイッセイミヤケの取り扱い注意点
バオバオイッセイミヤケは、取り扱いが繊細だ。公式ホームページでは製品の注意事項が幾つか記されている。以下がその注意点だ。
バオバオイッセイミヤケの公式取り扱い注意点
- ・素材は熱に弱いため、高温になるところには置かないこと。
- ・折り曲げた状態、バッグの上に物を置いた状態にしないこと。痕がついてしまう。
- ・デリケートな素材とのコーディネートは、バッグのピースが引っ掛かり、繊維にダメージを与えるかもしれないので、取り扱いには注意が必要。
- ・新聞や雑誌などの印刷物に長い時間触れさせておくと、色映りするので気をつけること。
- ・頻繁に使用すると、表面に変化やしわ・剥離などが生じる場合がある。
実際に購入したユーザーからのアドバイス
これ以外にも、さらにユーザーからもアドバイスが上がっている。
中からの尖った物への衝撃に弱いので、インナーにわざわざ手作りの袋を入れて型崩れを防いでいることや、熱にとても弱いので、タバコの火などに気を付けていることなど。また保管時には、吊るさず、折りたたまず、広げたまま置いておくことだそうだ。
これらのことに気を付けつつ、大事に使用して、いずれはなるべく高値で売却したいものだ。
バオバオイッセイミヤケは修理も可能
バオバオイッセイミヤケが多少壊れても修理に出すことができるのをご存じだろうか。バッグ表面を飾っている三角形のピースが剥がれても、一カ所に付き、1,500~2,000円程度で直せるのだそうだ。
また、乱暴にバオバオイッセイミヤケを使用していたため、持ち手の部分にひびが入ってしまった人がいる。購入元の都内デパートに問い合わせたところ、「バオバオイッセイミヤケの店舗であれば、全国どこでも修理できる」と言われ、自宅に一番近いデパートに修理を依頼したようだ。
修理と言っても要は、新しい持ち手と交換するということだ。修理期間は10日程で、配送を頼んでおけば自宅まで送り返してくれる。値段は3,000円程だったということだ。
修理をする際の意外な落とし穴
しかし、ここで1つ注意をしておきたい。バオバオイッセイミヤケは、次々と新商品が出るため、少し古くなった製品はその部品すらも廃棄されてしまうらしい。したがって、古い商品に新商品の取っ手をつけることになる場合もあるそうだ。あくまで部品が残っていないケースではあるが、たまたま新しい製品が白・黒の2種類しかない場合、修理したい品がグレーであっても、取っ手は白か、黒と言うことになる。
個人で使い続けるには、本人が納得承知の上であれば問題ないかもしれない。しかし、買取やフリマに出品するとなると商品価値はなくなってしまう。いずれバオバオイッセイミヤケの売却を考えているのであれば、大切に使うしかないようだ。
ちなみに、このユーザーは普通に毎日出勤時に使っていたが、日々の使用には全く問題なく(バッグが傷むこともなく)使用できていたと感想を述べている。
まとめ
偽物が多いというイッセイミヤケブランド。ネットショップを利用する際は会社概要などを十分にチェックしよう。少しでもおかしいなと感じたら取引は避けたほうが良いかもしれない。ぜひ今回紹介したポイントを確認しながら、本物を手に入れてほしい。
また次々と新商品が出るため、過去の商品がほしいという声もあるだろう。意外なところで思わぬ値段がつくこともあるかもしれない。大切に保管しよう。