マイケルコース(MICHAEL KORS)とは、マイケル・コース氏が1981年に設立した世界的ファッションブランドの1つである。その製品ラインナップは、アパレルをはじめシューズ、アクセサリー、腕時計に至るまで非常に幅広いが、やはりバッグ製品は世界中の若い女性を中心に人気が高く、買取査定に出せば高値での買取も期待できる。
そこでここでは、そのマイケルコースのバッグ製品を買取に出す際に必要となる、「型番」の特徴やその調べ方、さらにはモデル名の命名規則などについて解説する。

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マイケルコースのバッグ製品の型番の特徴
型番、あるいは品番(どちらでもその意味するところは同じ)とは、製品ごとに割り振られた、製品を管理するためのナンバーのこと。マイケルコースのオフィシャルサイトやブランド品を扱うオンラインショップはもちろんのこと、リアル店舗や中古品を扱うショップでも、商品を特定するためのツールとして、型番が記載されている。また、バッグを買取査定に出す際にも、多くの業者が型番を聞いてくることが多い。製品を特定するためにも、型番は必須とも言えるツールなのだ。
一方で、ブランドによって型番の形態は様々あり、ブランドごとの特徴を覚えておくと、多くのブランド製品の中からマイケルコースの製品を判別する際に非常に便利だ。ここではまず最初に、マイケルコースのバッグ製品の型番がどんな構造となっているのか、確認していくことにしよう。
マイケルコースの女性用バッグ製品のモデル名と型番
マイケルコースのバッグ製品のモデル名称と型番は、どんな関連性を持っているのか。まずは女性用(ウィメンズ)のバッグ製品の型番をピックアップして確認する。なお、マイケルコースのバッグ製品の型番は、マイケルコースの日本版公式サイト(https://www.michaelkors.jp/)に記載の「スタイルナンバー」を参照している。またピックアップしたモデルの中には「SOLD OUT」と記載されたモデルもある。時期によっては他にもそうした商品が増えている可能性もあるので、ご了承いただきたい。
MERCER スモール コンバーチブル サッチェル
- ブラック:#30H6GM9S1L1
- オイスター:#30H6GM9S1L107
- アドミラル:#30H6GM9S1L1587
HAYLEY ミディアム トップジップ トート
- ブラック/グレー:#30S7SH3T2B34
- パールグレー/セメント:#30S7SH3T2B1662
- パールグレー/スチールグレー:#30S7SH3T2B1914
- ダスティ―ブルー/エクリュ―:#30S7SH3T2B1298
SLOAN ラージ チェーン ショルダー
- ブラック:#30S7GSLL3L1
- オイスター:#30S7GSLL3L107
SLOAN ラージ エンベロープ ウォレット オン ア チェーン
- ブラック:#32H7GSLC3L1
- ソフトピンク:#32H7GSLC3L1663
- ブライトレッド:#32H7GSLC3L1684
BRISTOL ミディアム メッセンジャー
- ブラック:#30H7SZKM6L1
- ペールブルー:#30H7SZKM6L1376
BRISTOL ミディアム メッセンジャー - スタッズ
- パールグレー:#30H7SZKM2I35
- ウルトラピンク:#30H7GZKM2I1671
11ケタ~14ケタの英数字がマイケルコースの型番の基本ラインだ。まずわかるのが、モデルのカラーがブラックの時に型番は11ケタで末尾は「1」に。それ以外の色の場合は2ケタ~4ケタの数字でカラーを表しているということ。つまり、型番のケタ数が製品によって異なるのは、色を表す数字の大きさによることになる。
一方で同モデル名で色が異なるだけであれば、10ケタ目までが同じ型番になる。冒頭の2ケタ数字には30と32があるが、同じライン(シリーズモデル)の中でも数字が変わっている。「BRISTOL ミディアム メッセンジャー」と「BRISTOL ミディアム メッセンジャー - スタッズ」は、バッグ表面にスタッズがあるかないかの違いだが、その型番にも変化が見られる。
3ケタ目以降の10ケタ目までの型番で比較すると、前者が「H7SZKM6L」で後者が「H7SZKM2I」と「H7GZKM2I」。わずかだが型番の英数字が変化しているのがわかる。モデル名は、基本的にライン名称→大きさ→用途(形状等)といった順序で記されるシンプルな構成になっている。
マイケルコースの男性用バッグ製品のモデル名と型番
次に男性用としてカテゴライズされているバッグ製品のモデル名と型番を見ていこう。
BRYANT ラージ メッセンジャー
- ブラック:#33S7LYTM9L1
- モカ:#33S7LYTM9L213
- デニム:#33S7LYTM9L461
- スチールグレー:#33S7LYTM9L1017
HARRISON ミディアム ジップ ブリーフケース
- ブラック:#33S6LHRA2L1
- ネイビー:#33S6LHRA2L410
HARRISON ミディアム ダブルジップ ブリーフケース
- ブラック:#33F5LHRA6L1
- グレー:#33F5LHRA6L20
- ネイビー:#33F5LHRA6L410
KENT バックパック
- ブラック:#33F5LKNB2C1
- インディゴ:#33F5LKNB2C402
- クリムゾン:#33F5LKNB2C618
男性向けバッグ製品の型番は、総じて「33」より始まっている。それ以外の構造は女性向けバッグ製品の型番と同様である。
特徴的なのが、次の例。「HARRISON ミディアム ダブルジップ ブリーフケース」は牛革製のスタンダードなブリーフケースで、「KENT バックパック」はナイロン製のバックパックだが、冒頭から4ケタまでの英数字が「33F5」で共通している。一方で開口部が2つか1つかの違いになる「HARRISON ミディアム ジップ ブリーフケース」の冒頭4ケタは「33S6」。この違いが何を意味しているのかは不明だ。なおモデル名は、ライン(シリーズ)名→形状→用途とシンプルな構成である。
マイケルコースのバッグ製品の型番の特徴
ここまで紹介してきたマイケルコースのバッグ製品の型番の特徴を改めてまとめておこう。なおモデル名称に関しては、男女ともにライン名称が先に立ち、形状や大きさ、用途を続けるというシンプルな構成になっている。
- ・11ケタ~14ケタの英数字が基本。ウィメンズモデルが「30」と「32」、メンズモデルが「33」から始まる。
- ・11ケタ目以降の数字はカラーを示す数字。ブラックは男女共通で「1」になっており、それ以外の色は2ケタ~4ケタの数字で示される。従って、製品の色の種類によって型番の文字数が決まる。
- ・冒頭の4ケタを除いた5ケタ目から10ケタ目にかけての英数字(6ケタ)が、モデルの形状やデザイン、素材等を示す型番になっていると思われる。
マイケルコースのバッグ製品のモデル名はシンプルな構造だが、型番に関しては、明確にわかるのが色を表す部分のみで、それ以外の部分がどういう法則で成り立っているのかはわからなかった。その意味では型番から構造を推し量ることは難しい。バッグ製品はモデル名が似てくるため、可能であれば型番とセットで覚えておきたいところだが、カラー以外を指し示す部分=モデルを表す部分が10ケタあるため、少々覚えにくいことは確か。型番が記載された商品タグや保証書はしっかりとっておきたいところだ。
マイケルコースのバッグ製品の型番の調べ方
マイケルコースのバッグ製品の型番は、正規販売店で購入した製品であれば、必ず購入時に渡される保証書(オンラインストアの場合には納品書)や商品タグ等に記載されていると思われる。まずはこうした正式な書類を参照するのが手っ取り早く正確だ。
また、マイケルコースの公式サイトには型番が商品ごとに記載されており、現行の販売モデルであればこちらでも調べることはできるが、購入時に渡されるカード類や保存袋、外箱類は、買取に出す際に必要になってくるので、商品タグなども含め、しっかり保存しておきたい。
保証書は大切に保存しておきたい
マイケルコースのバッグ製品を買取に出す際に、保証書は非常に重要なアイテムの1つである。買取業者によっては、こうした製品の正当性を証明するものがない場合は買取を行わないこともある。保証期間が過ぎていたとしても必要な場合があるので、後になって損をすることのないよう大事に保存しておいていただきたい。
保証書も商品タグもない場合
保証書も商品タグもない場合、その製品の型番はどうやって調べたらよいのだろうか。たとえば購入した店舗に問い合わせることによって判明する可能性があるだろう。また製品が本物であれば、正規販売店やオフィシャルサポートに問い合わせることで製品名称と型番がわかる可能性がある。
あるいは、買取査定に出してみても良いかもしれない。買取業者はブランドバッグに関しては非常に豊富な知識を有しているので、型番まで判明する可能性もある。いずれにせよ本物の製品であることが前提だ。本物である限り、何らかのサポートを利用することで型番は調べられる。本物であるかどうかも不確かなものは、探すことも困難になることは言うまでもない。
まとめ
マイケルコースのバッグ製品の型番は、明確な規則性があまり表に出てこないため、少々わかりにくい構造だった。しかしながら、バッグ製品は似たような名称、形の商品が多いので、型番による商品の特定が欠かせない。欲しい商品、気になる商品がある場合には、必ずモデル名とともに型番のチェックもしておくべきだが、マイケルコースの製品に関しては、メモを残しておくなり、ブックマークを残しておくなどの記録を残しておくことをおすすめしたいところだ。また購入後は、型番が書かれた保証書や商品タグは失くすことのないようしっかり保管しておいてほしい。
なお、マイケルコースのバッグ製品を買取に出す際には、以下の関連記事に高く売るためのコツや、査定に出す前に注意すべきポイントが詳しく書かれている。ぜひご一読のうえ、買取に出す際に役立てていただきたい。
