中古市場に流通しているルイヴィトン財布の情報を見ていると、型番や品番におけるある種の法則性や命名規則のようなルールに気付かされる。ただバッグを所有しているだけでは使う機会のないこれらのルールも、ルイヴィトン製品の売買を行うことの多い皆さんにとっては知っておいて損のない位置づけとなる。
今回は、ルイヴィトン財布の型番・品番・命名規則に似たルールを知るメリットと調べ方などを皆さんに徹底解説していきたい。
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ルイヴィトン(財布)の型番・品番を調べるメリット
ルイヴィトンの型番や品番を知っていると、このブランドの財布を売買する上で下記のようなメリットが得られやすくなる。
欲しい財布の情報収集が可能となる
バッグと比べて似た形状の商品が多く、写真だけではその違いがわかりにくいルイヴィトンの財布を買う場合、自分の欲しい商品を特定する意味でも正式名称や型番・品番を知るのが理想となる。型番や品番がわかっていれば、ヒカカク!などのWEBサービスを使った情報検索もしやすくなる。
またこうした知識が充実すれば、誤って類似品を買ってしまう失敗予防にも繋がると言えるだろう。
問い合わせにも使える
ルイヴィトン財布の型番がわかっていると、売買で利用する専門店とのコミュニケーションを図りやすくなる。例えば、具体的な商品の型番をブランド買取店に伝えると、そのショップの参考買取価格などの情報を詳しく教えてもらえる。
これに対して「モノグラムの長財布」といった断片的な情報しかわからない場合は、実際に所有している財布の写真を専門店に送付しなければ、厳密な価格を知ることは難しくなるだろう。
ヤフオク・メルカリ出品しやすくなる
不要なルイヴィトン財布の売却にメルカリやヤフオクを使う時にも、型番や品番があれば非常にスムーズに取引が完了しやすくなる。逆に、型番・品番・商品名のいずれもわからない状態で「ルイヴィトンの2つ折り財布です」といったアバウトな商品紹介を行なってしまうと、細部に関する問い合わせがたくさん来たり、落札者の勘違いによってトラブルも起こりやすくなると言えるだろう。
友人にブランド通をアピールできる
Instagramなどで欲しいバッグや購入商品の投稿をする時、正式名称や型番などを記載すれば、フォロワー達にブランド品に詳しいアピールをすることができる。また自分と同じバッグを持っているルイヴィトン愛好家と繋がりたい場合は、型番や品番、商品名をタグの中に入れたり、これらのキーワードでInstagram内の検索をしてみても良いだろう。
ルイヴィトン(財布)の型番・品番を調べる方法と手順とは?
把握することで何かとメリットの多いルイヴィトンの型番・品番は、財布本体のどこにも書かれてない。またこのブランド製品の本体に入っている刻印は製造番号となるため、商品検索に使える情報を求める皆さんにとっては、一生懸命探しても役に立たないことの方が多いと言えるだろう。
では「財布のどこを探しても型番が見つからない!」という状況に追い込まれた時、インターネットなどを使って型番や商品名を探す術はないのだろうか?
ルイヴィトンのサイトを活用する
検索機能の充実したルイヴィトンの公式サイトは、最新財布やバッグの情報を収集するだけでなく、正式名称や型番・品番の調査にも使える仕組みとなっている。例えば、検索窓に「二つ折り財布」と入力すると、58もの商品が出てくる。この中にはモノグラムやダミエの定番ラインも並んでいるため、スタンダードなデザインの財布に関心を持つ皆さんでも自分の欲しい情報を入手しやすい仕組みであると捉えて良いだろう。
買取専門店に問い合わせをしてみる
ルイヴィトンの公式を使っても気になる財布の情報が出てこない場合は、古いルイヴィトン製品も豊富に取扱うブランド専門店を利用するという手段もある。ルイヴィトン買取に積極的な業者では、このブランドの買取実績などを公開するページを用意している。
また買取市場のサービスが充実する今の時代は、大半のショップで問い合わせフォームやオンライン査定などを用意しているため、ネットを使って情報収集するだけでなく査定士とのコミュニケーションを通して買取相場や型番などの把握もしやすくなったと捉えて良いだろう。
ライン+特徴で写真検索する
二つ折りや長財布、コインケースといった特徴と、モノグラム・ダミエ・エピなどのラインがわかっていれば、これらのキーワードを組み合わせてYahoo!やGoogleで画像検索することもできる。
しかしモノグラムのシンプルな二つ折り財布だけでも現行モデルだけで7種類もあるルイヴィトンの場合、画像検索だけで型番を調べる時には細心の注意が必要だと言えそうだ。
ルイヴィトン(財布)の人気ライン特徴
商品検索にも使えるルイヴィトンのラインとは、デザインの中心的な位置づけとなる柄模様のことだ。このブランドの製品は、ラインによって使われる素材が変わってくる形となっている。またそれぞれの違いが非常にわかりやすいルイヴィトンラインの一部は、グッチやエルメスといった他のハイブランドのシリーズ名よりも遥かに多くの日本人に知れ渡っているようだ。
ここでは、可愛らしい財布を多く登場させている7つのラインについて、特徴などを少しご紹介しておきたい。
モノグラム
このブランドのシンボルとも言えるモノグラムは、樹脂加工が施されたトアル地素材を使ったラインとなる。デニムファッションなどとの愛称も良いモノグラムは、オンオフ両方で使えるブランド品を求める女性の間でも非常に人気の高い存在となっている。
また耐久性や防水性にも優れたこのラインは、まだ高級品の扱いに慣れない若い世代やブランド品初心者の皆さんでも、気軽に使える位置づけとなるだろう。
モノグラム・ヴェルニ
エナメル加工されたカーフスキンにモノグラムデザインの型押しの入ったヴェルニは、ルイヴィトン初のプレタポルテコレクションに向けて作られた人気ラインだ。ちなみにヴェルニという名称は、フランス語でエナメルをあらわしている。
鮮やかな色彩で定評のあるこのラインでは、2015年にもローズリッチ、テュルコワーズ、ローズバレリーヌという3種類の新色を出している。
モノグラム・デニム
2005年に登場したモノグラム・デニムは、その名の通り大変カジュアルなデニム素材を使ったラインだ。2017年現在では廃盤になってしまったこのラインのバッグや財布は、ストーンウォッシュ加工が施されることにより、ヴィンテージ感の強いデザインに仕上げられていた。希少性の高いモノグラム・デニムの長財布ジッピーウォレットには、ヤフオクなどでは100,000円~200,000円もの高値がつくこともあるようだ。
ダミエ
2代目ジョルジュ・ヴィトンによって開発されたダミエは、このブランドの定番となったモノグラムよりも古い歴史のあるラインだ。模倣品の横行によって1896年に一度姿を消したダミエは、モノグラム誕生100年の1996年に限定版として復活し、1998年以降は定番ラインとして復活を遂げている。
幾何学的かつ優美さを兼ね備えたダミエならではのデザインは、東京オリンピックのエンブレムにも市松模様が使われている日本人にとっては、意外と馴染みやすい存在と捉えて良いだろう。
マルチカラー
色鮮やかなマルチカラーは、現代美術アーティストの村上隆とルイヴィトンのコラボレーションによって生まれたラインだ。パンダやスマイルマークといった斬新なデザインが取り込まれたこのシリーズは、2017年現在でもルイヴィトンの公式サイトで6商品が販売されている。
エピ
1920年代にルイヴィトンが使用していた型押しパターンをヒントに作られたエピは、上質なレザーと色鮮やさが人気のラインだ。特殊加工によって奥深くまで染色されたエピ・レザーは、光の当たり方によって光沢が変化する特徴を持っている。
カラーバリエーションについては、ルイヴィトンの永遠のテーマとも言える「旅」が体験できるコンセプトとなっているため、普通のモノグラムやダミエなどの落ち着いた色合いに退屈感を覚える人でも、このラインなら斬新な財布やバッグとの出逢いに繋がりやすいことだろう。
タイガ
タイガは、1993年に登場したルイヴィトン初のメンズラインだ。ロシア語で針葉樹林帯を意味するこのラインには、エセピア、アルドワーズ、アカジューといった男性好みの色合いが揃っている。ビジネス色の強いタイガには、ペンシルケースやペンスタンドといったビジネスシーンで活用できる革小物が非常にたくさんある。
ルイヴィトン(財布)の型番・品番の法則性
ルイヴィトン財布の型番や品番は、ここまで紹介したラインや特徴を使ってサイト検索するのが最も簡単な調べ方となる。しかし同シリーズに多彩なカラーバリエーションやサイズが展開されているバッグなどの場合は、下記の法則によって型番や品番が付けられるケースが非常に多い実態があるようだ。
ラインによって英語の頭文字が異なる
ルイヴィトンの型番や品番は、その全ての先頭に何らかの英字が入るルールとなっている。例えば、モノグラム系の財布であれば、デニムやヴェルニといったラインであっても商品番号の先頭に「M」が入る形となる。これに対してモノグラム同様に人気の高いダミエの場合は、「N」が先頭に入るルールとなっているようだ。
現行ラインの大半が「6」始まり
財布、名刺ケース、キーケース、パスケース、iPhoneケースなどについては、ラインをあらわす「M」や「N」の後に「6」の数字が入るルールとなっている。例えば、人気の高いモノグラム財布のポルトフォイユ・アナイスの場合はM60402、ダミエの長財布ポルトフォイユ・サラについてはN63209という型番となる。
同シリーズでも連番になることは少ない
同シリーズの中に複数サイズが展開されることの少ない財布の場合、バッグのように財布同士に連番が付けられるケースはあまりないと考えられる。またモノグラムやダミエの財布をあらわす「M6」や「N6」の後に入る数字についても、財布の場合はその法則性を分析できないほど非常に幅広いナンバーが振られているようだ。
【番外編】ルイヴィトン(財布)に刻まれた製造番号
最後に当ページの番外編として、型番・品番と混同されやすいルイヴィトン製品の製造番号について少しご紹介していこう。
製造番号と型番・品番の違いとは?
ここまで解説してきた型番や品番は、商品検索にも使用できる商品コードだ。これに対してルイヴィトンの製造番号は、その財布やバッグが作られた年や製造工場、製造国をあらわすために存在している。
製造番号はどこに書かれているの?
ルイヴィトン製品の製造番号は、模倣品対策により敢えてわかりにくい場所に刻印されている。例えば、M60017やN60015といったジッピーウォレットの場合、ポケットの角付近の裏側という一般の皆さんには探すのが難しいところに製造番号の刻印が入っている。
またN63018のポルトフォイユ・ジョセフィーヌについては、ポケットの横内側というライトでも照らさなければ見落としてしまいそうな場所に製造番号が書かれているようだ。
製造番号のアルファベットからわかること
バッグや財布に刻まれた製造番号の先頭は、製造国をあらわす2文字のアルファベットとなっている。例えば、SD・OS・FHのいずれかが入っていた場合は、アメリカの製造工場で作られたルイヴィトン製品であると考えられる。このブランドの本場・フランスには、20種類以上もの製造国をあらわす英字が存在している。
製造番号の数字からわかること
英字の右側、3桁目以降は、その商品がつくられた年月をあらわすルールとなっている。この部分については、1990年以前、1990年~2006年、2007年以降によって見方が異なる。
例えば、製造番号にFH2057と書かれていた場合は、2007年の25週目にアメリカで作られた製品と考えられる。これに対してFA873という刻印があった場合は、1987年3月に製造されたと判断することができるようだ。
製造番号はコピー品を見破るために使われることもある
こうした形で年代によって異なるルールと複雑な場所に刻印された製造番号は、買取専門店がコピー品を見破る際にも多く用いられる存在となっている。またブランドバッグの模倣品の多くは刻印の太さやフォントが正規品とは若干異なる特徴もあるため、一般の皆さんにとって役立つことはあまりない製造番号であっても、適正な売買取引を行う上では意外と活躍する存在と捉えて良いかもしれない。




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