Leica(ライカ)はドイツの高級カメラメーカーであり、プロやアマチュアを問わず、世界中のカメラマンが憧れるカメラのブランドとして知られている。特に日本には愛好者が多く、ライカ初の直営ショップは日本に置かれたほどだ。
ここでは、そのライカが販売するコンパクトデジタルカメラのシリーズの型番とその特徴、命名規則などをまとめている。ただし、同じライカの高機能コンデジのシリーズモデル(ライカXおよびライカQ)、レンジファインダー方式のデジカメ「Mシステム」シリーズ、そしてデジタル版のミラーレスカメラや中判サイズカメラなど、その他のデジカメのシリーズモデルの型番一覧記事については、それぞれ別の記事があるのでそちらも参照していただきたい。
なお、ライカの製品名とその型番については、ライカの日本版公式サイトに記載されているものを参照した。
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ライカとは
ドイツを拠点に光学機器を製造販売していたエルンスト・ライツからブランドとして派生したのがライカである。MシリーズやRシリーズが有名であり、アマチュアからプロまで愛好者が多いと言われている。ハイクオリティなカメラとして、非常に人気が高いブランドであり、日本産のカメラにもライカをモデルとしたものが多いのだ。
ライカのコンパクトデジカメのラインナップと型番
当記事で紹介するのは、ライカの公式サイト上において「コンパクトデジタルカメラ」として分類され、紹介されているカメラのラインナップと、その型番である。
ここで言うコンパクトデジカメとは、レンズ交換ができない、カメラとレンズが一体となったコンパクトなボディのカメラのことを指している。具体的には、以下に述べるモデルシリーズがそれに当たることになる。
「ORDER NUMBERS」
また、ライカの「型番」については、ここでは1960年以降カメラだけでなくレンズや各種アクセサリー類全ての商品コードとして使用されてきた、5ケタの数字による「ORDER NUMBERS」を使用する。「ORDER NUMBERS」はライカの公式サイトからダウンロードできるカタログに記載されており、各ショップでも、モデル名とともに「品番」や「型番」などと称されて記載されていることが多いようだ。
ただし、ショップによってはこの商品コードではなく、他のカメラメーカーのようにモデル名を型番のように使用していることもあるので、不明な点があった際にはショップに問い合わせてみて欲しい。
ライカの現行コンパクトデジカメのモデル名と型番
まずは、2017年11月現在で、ライカの公式サイト上でラインナップされているコンパクトデジカメのモデル名とその型番を記載していく。
- (1)ライカD-LUX (Typ 109):ブラック…18 471(18 470)
- (2)ライカV-LUX (Typ 114):ブラック…18 194
- (3)ライカC(Typ112):ライトゴールド…18 485:ダークレッド…18 489
(1)ライカD-LUX (Typ 109)
2014年発売。4/3型大型MOSセンサー(デジタル一眼のフォーサーズサイズ)を搭載するコンパクトかつスタイリッシュなデジカメ。明るいレンズに高精細な電子ビューファインダーを備えるほか、Wi-Fiに4K撮影と機能も充実している。
現行ラインナップには含まれていないが、2015年にはボディカラー「ソリッドグレー」(18 476)も発売されている。「18 471」が日本の型番。海外では「18 470」となっている模様だ。
(2)ライカV-LUX (Typ 114)
2014年発売。2010万画素の1型MOSセンサーを搭載し、25-400mm相当(35mm判換算)の高倍率ズームレンズが大きな特徴。その分ボディはややコンパクトとは言い難い大きさで、安定性のために大型グリップが備わっている。
(3)ライカC(Typ112)
2013年発売モデル。自動車会社のアウディのデザインチームが手がけたソリッドかつコンパクトなボディに、開放F値2.0の大口径レンズを搭載。
光量の少ない薄暗い場所でも美しい描写が期待できる。このモデルも販売地域毎に型番が異なるが、日本で販売されるバージョンが上記型番だ。
ライカのコンパクトデジカメの型番の特徴
同じライカの「Mシステム」シリーズモデルの「Order No.」が「10 ×××」だったことに比べると、コンパクトデジカメのシリーズは「18 ×××」という特徴がある。
合わせて各モデルのレザーケースやストラップ等シリーズの専用アクセサリー類も、他のモデルとの兼用のものは除いて全て18000番台になっているので、カメラの型番と間違えないよう注意が必要だ。ここは上記に記載したように、モデル毎の5ケタの数字を確認したほうが良いだろう。
型番はカタログや保証書で確認できる
ライカのコンパクトデジカメのシリーズモデルの機体に、詳しいモデル名は書かれていない。当然ながら商品コード(=型番)も記載されていない。
バージョンタイプまでは判別しづらい
D-LUXとCに関しては、ボディ上面にモデル名が刻印されているが、「typ」までは書かれておらず、どのバージョンのD-LUXかは、知らない人には判別しづらいだろう。V-LUXは、そもそも何も書かれていない。
保証書がなければ問い合わせを
ライカのカメラを使用するのは、基本的にはカメラに詳しい人に限られると思われるが、コンパクトデジカメになると誰もが気軽に使える要素が大きく、そうとは限らない。正式なモデル名を確認するなら、購入時に同梱されている取り扱い説明書で確認できるはずだ。型番は保証書に記載されている。それらがない場合には、カタログや公式サイトと見比べつつ確認するか、オフィシャルショップやライカ製品を扱っているカメラショップに問い合わせてみて欲しい。
ライカのコンパクトデジカメはパナソニック製
当記事で紹介しているライカのコンパクトデジカメは、提携している日本のパナソニック製カメラのOEM製品である。もちろん、ライカの名前で出ている以上その品質は高い。ライカ製のコンパクトデジカメは「ライカX」や「ライカQ」といった高機能モデルのシリーズになっている。
現行モデルで、その元となっていると思われるパナソニック製品は以下のとおり。現行の「C」からは外れてしまったが、基本的には「-LUX」が付加されているのがパナソニックのカメラブランド、「LUMIX」(ルミックス)のOEM製品である。
- ●D-LUX(Typ109):LUMIX DMC-LX100
- ●V-LUX (Typ 114):LUMIX DMC-FZ1000
- ●C(Typ112):LUMIX DMC-LF1
ライカのコンパクトデジカメの生産終了モデルの型番
ここからは、生産終了したライカのコンパクトデジカメ(レンズ一体型カメラ)のモデル名とその型番を記載しておこう。
D-Lux
- ●D-Lux (2003):18237
- ●D-Lux 2(2005):18272
- ●D-Lux 3(2006):18303
- ●D-Lux 4(2008):18352
- ●D-Lux 5(2010):18151
- ●D-Lux 6(2012):18461
現行モデルと同様、全てルミックスの「DMC-LX」のシリーズのOEM製品。
V-Lux
- ●V-Lux 1(2006):18314
- ●V-Lux 2(2010):18393
- ●V-Lux 3(2011):18160
- ●V-Lux 4(2012):18191
- ●V-Lux 20(2010):18391
- ●V-Lux 30(2011):18163
- ●V-Lux 40(2012):18176
V-Lux 一ケタがルミックス「DMC-FZ」のシリーズのOEM。V-Lux 二ケタが「DMC-TZ」のシリーズのOEM。
C(C-Lux)
- ●C-Lux 1(2006):18297
- ●C-Lux 2(2007):18327
- ●C-Lux 3(2008):18334
現行モデルは「C」のみのモデル名だが、それ以前のモデルではLuxの文字が入っていた。ルミックス「DMC-LF」シリーズのOEM。
その他の生産終了モデル
- ●Digilux Zoom(1999):18104
- ●Digilux 1(1998):18210
- ●Digilux 2(2004):18255〜18259
- ●Digilux 3(2006):18308
- ●Digilux 4.3(2000):18202
Digilux 1〜Digilux 3がパナソニック製。それ以外が富士フィルム製。Digiluxは商品コード自体の調べがつかず。Digilux 2は5つの型番のうちのどれかが日本向け。
ライカは中古市場で高く売れるのか
ここまで、ライカのコンパクトデジカメのモデル名と型番を紹介してきたが、モデル名と型番を知ると、買取の際に非常に役に立つ。査定の際にモデル名や型番を伝えることで、スピーディーな買取が実現できるのだ。では、ライカは中古市場で高く売れるのであろうか。ライカは愛好者が多いカメラであるので、比較的高く売れるブランドであると言えるだろう。古いモデルであっても、日本だけではなく海外でも需要があるため、高価買取してもらえる可能性も高い。もしライカを買取に出したい場合、元々が高額なカメラであるため、買取実績が豊富な買取業者を選んだり、直接店頭に持ち込んで商品を見てもらうなど、慎重に買い取ってもらうことがおすすめだ。
ライカのコンパクトデジカメを高く売るためには
ここでは、ライカを売る際により高く売るためのコツを紹介するので参考にして欲しい。
査定前に綺麗な状態にしておく
カメラやレンズは綺麗に磨いてから、査定に出したほうが良い。手垢や汚れがついていたりすると、適正な査定ができない可能性もある。最悪の場合、マイナス査定に繋がることもあるのだ。溝にホコリがたまっている場合は、柔らかいブラシやつまようじなどを使用して取り除いておこう。また、液晶は非常にデリケートなので、メガネ拭きや専用のクリーニングクロスなど柔らかい布で拭いておくことがおすすめだ。
修理をしている場合は、申告するようにしよう
ライカのコンパクトデジカメを、過去に修理や分解清掃などに出している場合は、査定の際に申告するようにしよう。修理内容証明書や修理保証書などがあれば修理の証明となるので、買取額がアップする可能性がある。
付属品を一緒に査定に出そう
カメラを購入した際についてきた付属品は、一緒に査定に出したほうが良い。箱、取扱説明書、保証書、ケーブルなどは必ず取っておくようにしよう。
ライカのコンパクトデジカメを売るのにおすすめの買取業者
ここでは、ライカのコンパクトデジカメを積極的に買い取っている買取業者をいくつか紹介したい。買取業者を決める際の参考にして欲しい。
カメラ高く売れるドットコム
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
カメラ専門の買取業者で、店頭買取、出張買取、宅配買取の3つの買取方法を採用している。「スピード集荷サービス」という独自のサービスも展開しており、事前査定金額に納得いただいた後、最短当日のうちに自宅まで集荷に来てくれるサービスである。上場企業が運営しており、100万人以上が利用している安心の買取業者である。
Premier Camera
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
カメラを専門で買い取っている買取業者。「上限金額買取保証」という独自のシステムを用意しており、難あり品を除いてプレミアカメラが定める上限金額で買い取ってくれるのだ。他社の場合は、基本的に減額方式を用いており、傷や汚れがあると減額されていくため事前の査定額よりも買取価格が下がることが多いが、プレミアカメラの場合は他社よりも高い価格で買い取ってもらえる可能性が高いのだ。
カメラのキタムラ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
認知度が高いカメラ専門店である。入金が商品到着後約1週間となっており、スピード入金を行っている会社と比べるとやや遅めではあるが、長年カメラを専門に買取を実施してきた実績があるため安心して査定をお任せしたい人にはおすすめの業者であると言えるだろう。
ファインブランドマーケット
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
まとめ
ここまでライカのコンパクトデジカメのモデル名とその型番を紹介してきた。モデル名の由来は不明だが、その型番は18000番台。そのアクセサリーも含めて、型番18000番がライカのレンズ一体型コンパクトデジカメのシリーズということだ。これは、別の記事で紹介するハイエンドモデルも含めてそうなっているので、覚えておくと良いだろう。
ほどんどがパナソニック製
なお、前述のように、当記事で紹介しているライカブランドのコンパクトデジカメはほとんどが日本のパナソニック製である。その元となっているルミックスの各モデルと同じ製品ということで、どちらを買うべきか迷うユーザーも多いのが現状だ。
リーズナブルな価格帯が魅力
しかし、OEM製品とはいえライカがその製品の品質を認め、ライカのブランドを与えたことに変わりはない。ライカの製品の中では比較的リーズナブルな価格で購入できるのも、その魅力の1つと言える。自身のニーズに合うモデルを当記事記載の型番を参照しつつ探していただけると幸いである。