全国各地に店舗がある家電量販店のビックカメラ。デジカメをはじめパソコンやスマートフォン、家電などの購入で1度は利用したことがある人が多いのではないだろうか。特に首都圏では主要駅の徒歩圏内にビックカメラの店舗があるので、家電を買うつもりがなくても時間つぶしに立ち寄る人も少なくない。
今回はビッグカメラのカメラ・レンズの下取り条件や対応店舗、人気ブランドの買取価格や高額買取のコツを調べてみた。不要なカメラ・レンズを売りたい人はビックカメラも売却先の候補に考えてみるとよいだろう。
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こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
カメラ・レンズの買取と下取りの違い
カメラ専門の買取業者でカメラ・レンズを売却する際の取引に買取と下取りがある。ビックカメラのカメラ・レンズの下取りや対応店舗を紹介する前に、簡単に買取と下取りの違いを説明しておこう。
買取は新品を購入不要で売れる
買取とは、買取業者に不要なカメラやレンズを売ってお金をもらって終了する中古品の取引である。特に買いたいカメラやレンズがないときにおすすめの売却方法だ。買取のメリットは、カメラ専門の買取業者も含めてリサイクルショップやメルカリ、ヤフオクなど売却先の選択肢が多いところである。
買取業者で満足いく査定額が出なかった場合、メルカリやヤフオクなどに売却すると予想以上に高値で売れることも珍しくない。
下取りは新品の購入前提の取引
下取りとは、売却する買取業者で新品のカメラ・レンズを購入することが前提の取引だ。不用品を買取してもらったお金は、新品のカメラ・レンズの購入資金になると考えておけばよいだろう。購入前提の取引なので、ほしいカメラやレンズのモデルが決まっている人におすすめの売却方法である。買取業者にもよるが、買取よりも下取りの査定額が10~15%高く設定される場合が多い。
買取メインのビックカメラ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
総合家電量販店として全国に店舗のあるビックカメラは、不要なカメラ・レンズの買取サービスをおこなっている。ただし、ビックカメラはあくまでも買取がメインだ。下取りは不定期に開催するキャンペーンの際におこなうサービスだ。
キャンペーンで下取りをおこなうときはビックカメラのホームページで告知される。下取りを利用したい人は、ビックカメラのホームページをこまめにチェックしておくとよいだろう。ビックカメラの買取方法は、店頭買取と宅配買取の2種類。それぞれの買取方法を詳しく紹介しよう。
ビックカメラの店頭買取
ビックカメラの店舗に持ち込んで買取する方法だ。ただし、ビックカメラ全店舗で中古のカメラ・レンズの店頭買取に対応しているわけではない。店頭買取は下取り・買取カウンターを設置している店舗だけがおこなうサービスだ。
ビックカメラの中古品買取はソフマップと提携している。ビッグカメラの店舗にあっても窓口はソフマップなので注意してほしい。また、提携先のソフトマップの店舗でも店頭買取が可能だ。
店頭買取の際は本人であることを証明する身分証を提示しなければならない。下記のいずれかを忘れずに持っていくようにしよう。
- 店頭買取に必要な本人確認書類
- ・運転免許証
- ・住基カード
- ・パスポート
- ・住民票の写し(3ヶ月以内に発行したもの)
- ・学生証(写真付き)
2019年6月時点のビックカメラとソフマップの店頭買取の対応店舗を紹介する。
ビックカメラの店頭買取が可能な店舗
空港内にある店舗や一部の地方都市をのぞき、主要都市にある店舗の多くは店頭買取に対応している。
北海道・北陸地方
- ・札幌店・新潟店
東京23区内
- ・池袋本店パソコン館・池袋東口カメラ館・池袋西口店
- ・アウトレット池袋東口店・有楽町店・赤坂見附駅店・新宿西口店
- ・新宿東口店・AKIBA・渋谷東口店・渋谷ハチ公口店
東京23区外
- ・立川店・聖蹟桜ヶ丘駅・京王調布店・JR八王子駅店
神奈川県・千葉県・埼玉県
- ・ラゾーナ川崎店・横浜西口店・新横浜店・藤沢店・相模大野駅店・柏店
- ・船橋駅FACE店・船橋東武店・大宮西口そごう店
群馬県・茨城県
- ・高崎東口店・水戸駅店
東海地方
- ・浜松店・名古屋駅西店・名古屋JRゲートタワー店
関西地方
- ・JR京都駅店・なんば店・あべのキューズモール店
山陰地方
- ・岡山駅前店・広島駅前店
九州地方
- ・天神1号館
ソフマップの店頭買取が可能な店舗
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
Mac Collection館など一部の店舗を除き、ソフマップの店頭でもカメラ・レンズの買取サービスをおこなっている。ソフマップ公式ホームページからわかる範囲で店頭買取に対応する店舗を調べてみた。
北海道・東北地方
- ・ユーフロント イオンタウン平岡店・仙台店・仙台駅前店
- ・ユーフロント 仙台泉店・ユーフロント 郡山店
関東地方
- ・AKIBA5号店 中古デジタル館 買取センター・川越店・大宮店
- ・池袋 アウトレット・新宿店・立川店・町田店・横浜ビブレ店
- ・ユーフロント 宇都宮店
北陸・東海地方
- ・ユーフロント 富山店・ユーフロント 金沢南店・名古屋駅西店
関西地方
- ・京都 イオンモールKYOTO店・なんば店・神戸ハーバーランド店
- ・岡山駅前店・ユーフロント 大津店・ユーフロント 伊丹店
- ・ユーフロント 加古川店・ユーフロント 大阪日本橋店
- ・ユーフロント 奈良店
中国・四国地方
- ・ユーフロント 岡山南店・ユーフロント 広島商工センター店
- ・ユーフロント 高松店
九州地方
- ・天神1号館(ビックカメラ天神1号館内)・ユーフロント 小倉店
- ・ユーフロント 熊本店
ビックカメラの宅配買取
ビックカメラの宅配買取を使う場合は、ラクウルというソフマップが運営する宅配買取専門サイトに会員登録する必要がある。Webサイトとスマホアプリの両方で利用できるサービスだ。送料、査定料、買取キャンセル時の返送料はすべて無料。
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
商品を送る際も提携する宅配業者が集荷に来てくれるので便利だ。近くにビックカメラやソフマップの店舗がない人や、忙しくて店舗に行く暇がない人は宅配買取を使ってみるとよいだろう。
ただし、カメラやレンズだからといってなんでも買取対象となるわけではない。ラクウルで買取対象となるカメラ・レンズ、不可となるものの一覧をまとめてみた。利用前に必ずチェックしておこう。
買取対象となるカメラ・レンズ
- ・デジタル一眼カメラ
- ・デジタルコンパクトカメラ
- ・デジタルカメラのオプション製品(交換レンズ、三脚、純正品など)
- ・デジタルビデオカメラ
- ・GoProなどアクションカム
買取不可なカメラ・レンズ
- ・フィルム式のカメラやレンズ
- ・記録形式がテープのカメラ
- ・初期化できないデジカメ
- ・総務省認定の技適マークがない海外製のカメラ・レンズ
ラクウルでは、中古買取市場で人気のニコンやライカのフィルムカメラや海外製アンティークカメラは査定対象外となるので注意しよう。ラクウルは、ソフマップの買取サービス。ビックカメラやソフマップの店頭買取の買取基準もラクウルと同じ可能性が高い。
おそらくビックカメラやソフマップの店頭買取もフィルムカメラや海外製の技適マークがないカメラは査定対象外だろう。念のため、店頭買取を使う人は、店舗に行く前に電話して買取OKのカメラ・レンズとNGとなる製品を確認することをおすすめしたい。フィルムカメラやアンティークカメラの買取なら以下の記事を参考にしよう。


人気モデルのカメラ・レンズの買取価格
中古買取市場で人気ブランドのカメラ・レンズやデジカメオプションの2019年12月時点のラクウルでの買取価格を紹介しよう。
カメラ
- ・ライカMモノクローム(TYP246)10930:25万円
- ・キヤノンPowerShot G1 X MarkⅢ (2420万画素/3倍/SDXC):5万円
- ・ニコンZ7 ボディ:17万8,000円
- ・オリンパスOM-D E-M1 MarkⅡ ボディ:7万8,000円
- ・ペンタックス 645Z ボディ (5140万画素/SDHC):21万円
- ・ソニー X1D-50c 4116 Edition ボディ ブラック:25万円
- ・GoPro HERO7 BLACK (CHDHX-701-FW):2万円
レンズ
- ・ライカ Carl Zeiss Distagon T* 1.4/35 ZM (ブラック):9万9,000円
- ・ニコンAF-S NIKKOR 600mm f/4E FL ED VR:60万円
- ・オリンパスM.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO:15万円
- ・ペンタックスFA645 MACRO 90mm F2.8 ED AW SR (645D):13万円
- ・ソニー 300mm F2.8 G SSMⅡ (SAL300F28G2):18万円
デジカメオプション
- ・ニコン D850用バッテリーパック(MB-D18):2万2,000円
- ・キヤノン バッテリーグリップ(BG-E20):1万円
- ・スリック テレバランス6L:2万円
- ・マンフロット スーパープロ三脚 161MK2B アルミ3段:2万3,000円
上記金額はすべて買取上限価格だ。ラクウルでは一度使用した中古品でも、カメラ・レンズに汚れやキズ、付属品の不足がなければホームページに掲載された買取上限価格で買取してくれる。ホームページの掲載金額から大幅に減額されることはないと考えて問題ないだろう。
ただし、ブランドによりレンズやフル充電のバッテリー装着、ACアダプタがないとカメラのボディだけでは買取してくれないこともある。査定前に売却予定のブランドがカメラ本体だけで買取してくれる商品か商品検索で調べておくことをおすすめする。
カメラ・レンズの高額買取を狙うコツ
ビックカメラでカメラ・レンズの高額買取を成功させるコツを紹介しよう。査定に出す前に必ずチェックしてほしい。
付属品一式をそろえる
カメラ・レンズの高額買取を狙うなら付属品がすべてそろった状態で査定に出そう。付属品が不足するとパーツにより査定額が大幅に減額されるからだ。最悪の場合、買取そのものを拒否されるケースも珍しくない。特に下記付属品はデジカメの動作確認に欠かせないものなので、絶対に捨てずに保管しておこう。
- ・デジカメの付属CDソフト
- ・電源アダプタ
- ・専用ケーブル
- ・バッテリー
- ・マニュアル
カメラブランドにより箱も査定対象になることもある。箱がないと査定額が下がることもよくある話だ。付属品と一緒に箱を持っていくようにしよう。
査定前にボディやレンズの掃除
どんなに高額買取が期待できるカメラブランドでもボディやレンズが汚れていると、それだけで減額対象となる。カメラ・レンズは野外で使う機会が多く、直に手で触れる製品。こまめに手入れしていても、見えない部分に手あかやほこりがたまっていることが多い。
通気口やSDカード挿入口、バッテリー差込口、USBケーブル接続部分はきれいに掃除しておこう。カメラ本体やレンズに鉛筆やペンで書き込みしたものも減額対象だ。査定前に可能な限り書き込みを消しておくことをおすすめしたい。
三脚などのカメラオプションも一緒に出す
ビックカメラでは、スリックやマンフロットなど有名ブランドの三脚やテレバランスなどカメラオプションを高額買取する傾向にある。自宅にレンズ以外のカメラオプションもあればまとめて売りに出そう。
ニコンやキヤノンなど有名カメラブランド純正のバッテリーパックも査定対象だ。カメラブランド純正のバッテリーパックが手元にあるなら売りたいカメラ・レンズと一緒に査定に出すことをおすすめする。バッテリーパックの買取価格の相場は100~3,000円前後だが、場合により2万円近い高値で売れることもあるからだ。
気になったらすぐ売りに出す
デジカメに限らず電化製品は、例年季節の変わり目ごとに次々と新しいモデルを発表している。キヤノン EOS Kissなどシリーズ製品の新モデルが発売されると、1つ前のモデルの買取価格が下がることが多い。
一般的にデジカメは新モデルが高く売れる傾向にあり、発売年数が過ぎた製品は希少価値がある人気モデルでない限り買取価格は下がる傾向にある。気になるタイミングですぐに売りに出すことが、高額買取を成功させる秘訣といえる。
ビックカメラの下取り情報まとめ
ビッグカメラではカメラ・レンズの下取りサービスは不定期のキャンペーンでしかおこなっていない。不要なカメラやレンズを処分する場合は買取サービスを利用することとなる。ビッグカメラの買取サービスは店頭買取と宅配買取と2種類あるが、どちらも窓口は提携先のソフマップとなるので注意しよう。
気になる買取価格は、ソフマップ公式サイトではなく、宅配買取サービス・ラクウルの公式サイトから調べることができる。付属品の不足がなければホームページの掲載価格から減額される心配がないところがビックカメラの買取サービスを使うメリットだ。基本的に買取するのはデジカメとレンズをはじめオプション製品となる。
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