Bencini（ベンチーニ）カメラの買取相場・査定情報まとめ

Bencini（ベンチーニ）はイタリア製のクラシックカメラだ。1950年代から1970年代にかけてイタリア国内で広く普及したカメラブランドである。代表的なモデルにトイカメラ・コメットがある。

Benciniは海外のクラシックカメラが好きな一部の愛好家の間で有名だが、日本では知名度が低い。一般的にクラシックカメラは高値で買取してもらえる商品だが、Benciniも高額買取が期待できるのだろうか。Benciniのカメラの売却方法や買取相場、査定情報について調べてみた。

家族の遺品などで手元にBenciniのカメラがある人はぜひチェックしてみてほしい。

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Benciniはイタリア製のクラシックカメラ

Benciniは、1937年にアントニオ・ベンチーニがイタリア・ミラノに設立したカメラブランドである。Benciniが世間に注目されるようになったのは、1950年代以降のこと。当時、日本やドイツで発売された一眼レフ35mmカメラは高価なものであり、庶民が手にできるものではなかった。

しかし、Benciniはあえて低価格でシンプルな構造のトイカメラ・コメットを製造することにした。販売価格が安くて操作が簡単なBenciniのカメラはイタリア国内で広く受け入れられたのである。イタリアの主要カメラブランドとして1970年代までその地位を築き上げた。

1970年にBenciniはコメット400とコメット・ラピッドの2つのモデルを発表した。これ以降、Benciniは新モデルを製造することなく、イタリアのカメラ界から姿を消したのである。2019年5月現在、Benciniは一部のカメラ愛好家たちに人気のあるクラシックカメラだ。

ただし、日本で知名度が低いのと流通量が少ないせいか、国内の買取市場でもあまり見かけることはない。クラシックカメラのなかでもレアアイテムといってよいだろう。

Benciniを売却する方法

Benciniを手っ取り早く売る方法は5つある。それぞれの買取相場やメリット、デメリットを紹介しよう。

オークションサイト

最初に紹介するのがオークションサイトだ。代表的なオークションサイトにヤフオクとモバオクがある。2019年5月現在、ヤフオクでBenciniと類似のクラシックカメラの出品状況を調べたところ、カメラアクセサリーも含めて600件以上あった。

落札価格の相場は1,000～1万円だった。この価格帯は気軽に落札しやすいせいか入札者も多かった。特にCANONやNIKON、LEICAなど現在でも人気のあるブランドが売れるようだ。

一眼レフのクラッシクカメラのなかには落札価格10万円以上からスタートする人もいたが、入札者はいずれも0だった。Benciniのコメットはトイカメラなので一眼レフのような高機能なカメラではないうえ、日本では知名度も高くない。そのため、ヤフオクで売るのであれば落札価格1,000～3,000円が妥当な値段だろう。

ただし、ヤフオクは個人同士でやり取りするのでトラブルがそれなりにある。特に商品到着後に購入者から商品の状態が予想としたものとちがうとクレームが入ることが多い。ヤフオクで売るのであれば購入前に商品の状態を明確にイメージできる商品写真と商品説明の掲載が必須といえる。

商品写真の撮影や商品の説明文作成を面倒に思う人のために、ここ数年でオクサポなどヤフオク出品代行サービスが増えてきた。代行サービスを使えば確かに取引の手間やトラブルを防ぐことはできるが、その分売上から手数料が引かれる。落札価格が高額だと十分利益になるが、落札価格が安いと売上の半分近く手数料が引かれることもある。

オークション代行サービスの利用を考えている人は、取引の手間が省ける分、高額な手数料がかかることを頭の片隅に入れておこう。

フリマアプリ

2番目に紹介する売却方法がフリマアプリだ。大手フリマアプリにメルカリやラクマがある。スマホで写真撮影して、商品説明文を掲載すれば簡単に出品できるので女性を中心にここ数年で急激に利用者を増やしている。

2019年5月現在のメルカリでクラシックカメラの出品状況を調べたところ、48件あった。販売価格の相場は1,000~2万円である。ヤフオクと比べて5,000～1万円以上と高額な値段でも売れることが多い。

女性ユーザーが多いせいか、特にオシャレなデザインのカメラが売れやすいようだ。Benciniはファッションの国イタリアらしいシンプルかつ個性的なデザインが特徴のカメラ。めずらしいデザインのクラシックカメラが欲しい人に高値で売れる可能性が考えられる。

メルカリはクラッシクカメラが高値で売れやすい反面、出品者と購入者の間でトラブルが起きやすいと口コミでも評判だ。特に出品者側は商品の梱包がゆるくて、購入者のもとに商品が届いたときにこわれていたとクレームを受けるケースが多い。カメラは精密機器なので輸送時の振動でこわれることも珍しくない。

Benciniは50年近く前のクラシックカメラ。経年劣化のため最新のカメラと比べてこわれやすい状態になっている。そのため、メルカリでBenciniを売る際は無用なトラブルを防ぐためにも、商品の梱包には細心の注意を払うようにしよう。

掲示板サイト

3つ目に紹介するのが掲示板サイトで売る方法だ。代表的なものにジモティーがある。有料無料問わず商品の受け渡しがサイトを通しておこなえる。

商品だけでなく、求人募集やギターの弾き方教えますなどさまざまな情報が掲示されている。宅急便を使った全国配送対応と直接売買の取引をする地域限定対応と好きな方法で商品の受け渡しがおこなえるのだ。2019年5月時点のジモティーでクラシックカメラの掲載情報を調べたところ、3,000～1万円で売る人が多かった。

販売価格の相場はメルカリと同じくらいと考えてよいだろう。掲載料・登録料が無料で、商品の受け渡し方法を直接取引にすれば送料も払う必要もない。オークションサイトやフリマアプリとちがって手数料が一切発生しないのだ。

売上が全額手に入るのと面倒な梱包が不要な点がジモティーのメリットといえる。ただし、個人同士で直接やり取りするので、利用者の間で次のトラブルが発生することも珍しくない。その点は注意しておこう。

• ・商品受け渡しの日に購入者がこない
• ・その場で商品受け取りをキャンセルされる
• ・MLMなどに勧誘されることもある

リサイクルショップ

4つ目に紹介するのがリサイクルショップに売る方法だ。トレジャーファクトリーやハードオフなどがリサイクルショップに該当する。リサイクルショップに売るメリットは、幅広い不用品が買取対象なのでBencini以外の商品も一緒に査定に出せることだ。

大抵のリサイクルショップが出張買取と宅配買取も対応している。出張料や送料など各種手数料を無料とする業者が多い。そのため、不用品が大量にあって一括処分したい人におすすめの売却方法である。

ただし、リサイクルショップはカメラの買取経験が豊富な従業員が査定するとは限らない。店舗によりアルバイトが査定することも珍しくない。Benciniは製造年が古く、一部のカメラファンにしか知名度のないカメラである。

運が悪ければガラクタ扱いされて、タダ同然の査定額になる場合があることを覚えておこう。

買取業者

最後に紹介するのがカメラ専門の買取業者。買取業者を選ぶメリットはカメラ専門の査定士がいるため、相場の値段で査定額をつけてもらえるところだ。一般的にクラシックカメラの買取価格の相場は5,000～3万円程度といわれている。

2019年5月時点で買取業者のBenciniの買取価格を調べてみたが、残念ながら詳細は確認できなかった。八百富写真機店でBencini comet Sが6,264円で販売されているのがわかったぐらいだ。型番にもよるが販売価格からみて、買取価格はだいたい1,000～3,000円程度と推測できる。

メルカリやジモティーと比べて高額買取は期待できないが、専門業者と取引するためトラブルに発展するケースはほとんどないだろう。査定額に満足できなければそのまま返却してもらえるからだ。しかも、査定料や送料など各種手数料が無料となるケースが多いのもトラブルに発展しない理由の1つといえる。

買取価格はそこそこの値段で構わないけどスムーズな取引をしたい人におすすめの買取方法だ。

おすすめの買取業者

クラシックカメラの買取実績が豊富で高額買取が期待できる買取業者を4つ紹介しよう。

八百富写真機店

八百富写真機店はカメラの販売・買取をおこなう専門業者である。最新のデジカメから遺品カメラまで査定対象とするカメラブランドが幅広いことで有名だ。カメラ用品の大量買取も積極的におこなっている。

Bencini以外に不用品のカメラ、カメラアクセサリーを一括処分したい人におすすめの買取業者だ。店頭買取は大阪市に2店舗、高槻市に2店舗あるのみ。遠方に住んでいる人は全国対応の出張買取と宅配買取を使うとよいだろう。

査定料、出張料、梱包キット、送料はすべて無料なので気軽に試してほしい。

トリオカメラ

トリオカメラは高額買取で定評のあるカメラ専門の買取業者だ。商品の状態をヒヤリングしたうえで査定価格を伝えるため、他の買取業者のように先に買取上限価格を提示して、査定後に大幅な査定額の引き下げをおこなうことはない。古い型番やキズ、付属品の不足があっても可能な限り査定額をつけてくれるので、Benciniのようなクラシックカメラも安心して査定に出せる。

公式ホームページの無料査定から商品名とメールアドレスを記入すれば、無料で仮査定の依頼がおこなえる。仮査定の結果をみてから本査定に進むので、おおよその査定額を知りたい人は早速依頼してみるとよいだろう。

イシイカメラ

イシイカメラはフィルムカメラ専門の買取業者である。カメラ専門の買取業者でも古いカメラの査定経験が浅いことが原因で、相場より安い査定額で算出されることはよくある話だ。その点、イシイカメラはフィルムカメラの知識が豊富な査定士が鑑定するので安心して依頼できる買取業者といえる。

しかも、他よりも高額買取する業者と口コミでも評判だ。買取方法は基本的には宅配買取となる。ただし、都内近郊に住む人で査定に出したい商品が大量にある場合は出張買取も対応可能である。

フィルムカメラ専門店だがデジカメも査定対象だ。Bencini以外に売りたい商品が大量にある人、デジカメも一緒に売りたい人は相談してみるとよいだろう。

サンライズカメラ

サンライズカメラもフィルムカメラやクラシックカメラの販売や買取実績が豊富な専門店だ。創業以来、1万台以上のフィルムカメラを販売した経験からプロならではの確かな目で査定額を算出してくれる。故障したカメラも査定対象なので、動作しないBenciniのカメラが自宅にある人におすすめの買取業者だ。

買取方法は基本的に宅配買取のみとなっている。しかし、査定依頼に出したい商品がたくさんある場合は、関西近辺に住む人なら希望すれば、出張買取も対応可能だ。

Benciniのカメラを高値で売るポイント

最後にBenciniのカメラを高値で売る方法を紹介しよう。どの売却方法でも通用するやり方なので査定に出す前に要チェックである。

掃除やメンテンスをする

Bencini自体が50年近く前の古いカメラなので多少のキズや経年劣化は減額対象とならない。ただし、いくら古いカメラでもホコリや汚れがついたままだと減額対象となることに変わりない。カメラ本体やレンズの汚れ、ベタつきを落としてから査定に出すことをおすすめする。

付属品一式をそろえて査定に出す

カメラケースやストラップ、フィルムなど付属品が一式そろっていると査定額は大幅にアップする可能性が高い。特にBenciniのように日本で流通量が少ないクラシックカメラは、付属品が一式そろっているだけで希少価値が上がることだろう。付属品があるなら、持っていけるものはすべて持っていくようにしよう。

動作不良ならジャンク品OKの業者を選ぶ

Benciniは1950年代から1970年頃まで製造された古いカメラ。こわれてしまって動かない可能性も十分に考えられる。修理に出すと高額な修理代を請求される恐れがある。

買取業者やリサイクルショップのなかには動作不良のカメラは査定対象外とするところもある。シャッターが動かない、電源が入らないなど動作不良のBencini製カメラを持っている人はジャンク品OKの買取業者選ぶようにしよう。

まとめ

Benciniのカメラはオークションサイト、フリマアプリ、買取業者などさまざまな方法で売却できる。多少手間がかかっても高値で売りたい人はメルカリなどフリマアプリがおすすめだ。うまくいけば3,000～1万円と高値で売れることだろう。

一方、中古品の売り方がよくわからない人におすすめなのが買取業者だ。フリマアプリのような高額買取は期待できないが、カメラの専門家が鑑定するので適正価格で査定額を算出してもらえる。そのうえ、取引にかかわる手数料や手間は一切発生しないので初心者が気軽に依頼しやすいメリットもある。

今回紹介したBenciniのカメラの売却方法はそれぞれメリット、デメリットがある。メリット、デメリットをしっかり確認したうえで、自分にあった売却方法を選ぶようにしよう。