カメラにあると便利なアクセサリーの1つがマグニファイヤーだ。ファインダーに映る像を拡大してくれるのでピント合わせがやりやすくなり、より被写体を綺麗に写せる。製品も国内のカメラメーカーから出ているものから、サードパーティー品、さらには海外輸入品とさまざまで性能や値段もピンキリだ。
買取に出したら数万円の価格が付いたというケースもあるが、一方で買取対象にすらならない製品も実はマグニファイヤーには多い。買取価格自体もお店によって違いが出やすいため、相場を知らないと思わぬ損をするかもしれない。そこで本記事ではマグニファイヤーの査定のポイントや中古買取相場を紹介する。
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マグニファイヤーとは
まず買取サービスを利用するにあたってマグニファイヤーとは何か、どういった製品が多いのかなどの特徴を軽く触れる。マグニファイヤーはアイピースに取り付ける補助レンズで、ファインダー像を拡大するのが目的だ。
より精密なピント合わせが必要なときに便利で主に接写や複写、あるいは超望遠レンズを使用したときの撮影に用いられる。また小さなピントグラスの画像でピント合わせをするのが辛いといった人にも愛用されている。
拡大率は多くの製品が1.2倍~1.3倍程度だが、中には1.6倍や2倍の拡大率の製品もある。例えばニコンのDG-2は2倍の拡大率だ。また可変式のマグニファイヤーもあり、エフフォトから販売されているUM-001という汎用マグニファイヤーは1.08~1.6倍までの可変倍率対応のモデルだ。どれくらいの倍率が最適かは撮影の用途によるため、その点を熟慮した上で選ぶのが一般的である。
ほとんどのマグニファイヤーはメーカー純正品ならばそのメーカーのカメラの多くに取付可能だ。先に挙げたDG-2ならば、D5やD5300といったニコンの一眼カメラのほとんどに対応している。
またサードパーティーが販売している、いわゆる社外品であっても主要なカメラメーカーの多くの製品に対応していることが多い。このような理由から中古のマグニファイヤーも需要があり、すべての製品ではないが買い取ってくれるお店も多い。
買取で高額査定を受けるためのポイント
カメラに取り付けるアクセサリーの一種とはいえ、レンズである以上マグニファイヤーもそれなりの価格で売られている。並行輸入品の中には新品の販売価格が100,000円近いマグニファイヤーも存在する。それだけに買取時には査定での減額は避けたい。ここでは高額査定を受ける上で重要となるポイントを紹介する。
レンズ部分の汚れは綺麗に落としておく
カメラで減額査定を受けやすいのがレンズの傷や汚れなどで、これはマグニファイヤーも同じである。レンズ部分の汚れはカメラ用のレンズクリーナーなどを用いて傷をつけないように綺麗に落としておこう。
長期保管していたマグニファイヤーは、メンテナンスを怠っているとカビや曇りも生じやすい。それらは大きな減額要素となってしまうので要注意だ。
付属品をそろえておく
アイピースアダプタやアイカップ、レンズキャップなどの付属品は無くさないようにしよう。これらが足りないと使い勝手が悪くなり、レンズキャップがないものだと保管がいい加減だったと思われ査定に影響する可能性がある。取扱説明書や仕様書、パッケージなどをそろえておくのも買取サービス利用時の基本である。
査定は複数のお店で受ける
カメラ単体やレンズキットなどと違い、カメラのアクセサリーは買取業者よっては買取そのものが不可能であったり、査定金額にも幅が出やすい。マグニファイヤーも例外ではないため、買取を希望するときはできる限り複数のお店に持ち込んで査定を受けよう。近場に買取店が少なくても今はネット買取をしているお店も多いため、それらを利用するのも良いだろう。
カメラ専門の買取店を利用する
中古カメラは専門知識とそれを扱うための販売ルートを持つお店でないと扱いが難しい。そのためリサイクルショップのように幅広い品目を扱うお店だと、製品の価値を判断しにくいためどうしても安い査定額になりやすい。できればカメラの専門店、特に買取を専門にしているお店にまずは査定を依頼することをおすすめする。
例えばトリオカメラもカメラの買取専門店の1つだ。無料査定で早ければ30分ほどで仮査定額が分かる上に、無料の宅配キットなども送付してくれるので、買取に際して余計なコストを心配する必要もない。査定自体も匿名で受けられるので気軽にマグニファイヤーの買取相場が分かるのも良い点だ。
まとめ売りで査定額を引き上げる
買取店の中には、一度あたりの買取点数が多いと査定額がアップする所も少なくない。マグニファイヤーだけを複数買取に出すケースはあまりないだろうが、他のカメラやレンズなどを下取りや売却する機会があったときはまとめ売り制度を活用したいところだ。特にメーカー純正のマグニファイヤーはそのメーカーのカメラやレンズキット、あるいは他のアクセサリー類などと一緒に査定に出せば査定額がアップしやすいので意識しておこう。
カメラに取り付けるアクセサリーの一種とはいえ、レンズである以上マグニファイヤーもそれなりの価格で売られている。並行輸入品の中には新品の販売価格が100,000円近いマグニファイヤーも存在する。それだけに買取時には査定での減額は避けたい。
買取不可や査定が安いもの
残念ながらすべてのマグニファイヤーが買取をしてもらえる訳ではない。製品の中には買取不可なものや買取可能であっても査定で安い値段しか付かないものも存在する。どういった製品が該当するか、以下に挙げていく。
大きな傷があったり壊れている
レンズに大きな傷があったりマウント部分が割れているなどで取り付けが不可能、ビスなどの部品が紛失しているといった製品は買取を断られることが多い。ただしこういったジャンク品にあたるものでも、高価なマグニファイヤーだと買い取ってくれることもあるので諦めるのは早計だ。
カメラ専門店のように買取だけでなく、修理もしている業者ならばジャンク品であっても値段がつくことも少なくない。お店が修理をして販売するだけの価値があると判断してくれるためだ。
安価な製品
カメラメーカーの純正品・社外品を問わずにマグニファイヤーの中には数千円で売られているものも多い。値段が安くてもマグニファイヤーとしての基本的な機能は備わっているためそれなりに人気だが、やはり買取となると厳しい。
多くのお店では買取不可で、仮に買い取ってくれるお店があっても二束三文の値段しか付かない可能性が高い。安価なマグニファイヤーを買取に出す場合は、前段でも触れたように他のカメラやレンズなどの一式も売るついでに持ち込むくらいの方が良いだろう。
対応製品が限られている
ほとんどのマグニファイヤーは純正品・社外品を問わずに多くのカメラに取り付け可能だ。しかし中には対応するカメラが限られているものも存在する。それらも需要があれば買取をしてくれるが、そうでない場合は当然買取価格が安くなったり、買取自体を断られてしまう。
マグニファイヤーは製品の性質上、取り付けが可能であれば社外品や海外輸入品であっても問題なく使えることが多い。そのため、対応製品が限られているとどうしても需要が少なくなってしまう。
マグニファイヤーの買取相場例
買取サービスを利用した場合に、実際にマグニファイヤーがいくらで売れるのか相場を紹介する。これらの買取価格はあくまで状態が良く、減額がない価格だと留意した上で参考にしてほしい。(調査日時2019年4月15日)
カメラのキタムラ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
カメラのキタムラの買取実績は以下の通りである。
- ・ライカ ビューファインダー マグニファイヤーM 1.4倍: 8,910円
- ・ライカ ビューファインダーマグニファイヤーM 1.25倍:7,200円
- ・ペンタックス 67 マグニファイヤー:1,350円
- ・キヤノン マグニファイヤーS:0円
カメラのナニワ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
カメラのナニワの買取実績は以下の通りである。
- ・ライカ ビューファインダー マグニファイヤーM 1.4倍: 9,000円
- ・ライカ ビューファインダーマグニファイヤーM 1.25倍:7,200円
- ・ペンタックス 67 マグニファイヤー:1,400円
- ・ペンタックス マグニファイヤー645:900円
マップカメラ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
マップカメラの買取実績は以下の通りである。
- ・ライカ ビューファインダー マグニファイヤーM 1.4倍: 9,900円
- ・ライカ ビューファインダーマグニファイヤーM 1.25倍:9,900円
3社を比較してわかったこと
以上マグニファイヤーの買取価格例の一部を掲載した。ライカ ビューファインダー マグニファイヤーM 1.4倍とライカ ビューファインダーマグニファイヤーM 1.25倍は元々高価なマグニファイヤーだけに、価格差はあるが買取価格はどこも高額であった。
ライカ製のビューファインダーは人気も高いのでこの価格は納得だ。ペンタックス 67 マグニファイヤーとペンタックス マグニファイヤー645も決して新品価格は安くはないが、現在はヤフオクでも5,000円ほどから中古品が購入できることもあってか買取価格はかなり安くなっている。
また、買取価格が0円、つまり実質買取不可な製品も存在するので注意をしたい。キヤノン マグニファイヤーSもその1つだ。キヤノン製の純正マグニファイヤーで、倍率は2.5倍で視度調整機能も付いている。しかし元々販売価格が安い上に発売年がかなり古く、さらにこの製品は後継が出たので現在はあまり需要がない。
まとめ
ここまで見てきたように、マグニファイヤーはカメラ本体などとは違って買取対象を限定しているお店も見られる。そのため自分の所有するマグニファイヤーの相場が分からないこともあるだろう。
また仮に買取してくれるお店が見つかっても、買取額が妥当かどうかの判断に悩むケースもあるはずだ。そういった場合は、ヤフオクやメルカリも調べて該当品の相場を調べておくのもおすすめだ。買取業者の中にはこういったオークションやフリーマーケットサービスを参考に値付けしている所も少なくないため、相場の参考になることが多い。
いずれにせよ、マグニファイヤーは価値が付くものは高値で買い取ってもらえる製品もあるため、自宅に不要な製品が眠っているならば買取サービスの利用を検討してみよう。先にも挙げたように下取りや複数買取での査定額アップなどもあるので、上手に活用してカメラライフを充実させてほしい。