デジタルカメラはコンパクトでキレイな画像、さらに動画まで撮れることから、趣味として活用されることは勿論、ファミリー層からの人気も高いカメラである。また、パソコンでデータを共有できる機能もあるので、SNSなどにアップしやすいこともその特徴である。そんなデジタルカメラを売却、修理をする際、知っておいた方が良い大切な点の一つに商品の型番がある。型番という言葉にあまり聞き覚えのない人ももしかしたら入るだろう。
今回は、そんなデジタルカメラの型番・品番・モデル名の調べ方についてまとめたので、ぜひ参考にしてほしい。ただし、このコラム記事は、コンパクトデジタルカメラのみのテーマとし、デジタル一眼カメラについては別コラムにて紹介しているので、デジタル一眼カメラが気になる人はそちらを確認するようにしよう。
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カメラの型番を知っておくことのメリット
中古で売りに出しに行く時に重要
カメラの型番は売却する上で大変重要である。その一つとしてあげられる理由が、型番で買取価格やそのカメラの価値が全てわかることができるからである。カメラの種類によっては、アルファベットや数字がひとつ変わるだけで値段が数倍にも跳ね上がるレアモデルの場合もある。そのため、あらかじめカメラの正しい型番情報を知っておくことはとても大切であると言えるだろう。
修理、商品を買いたい時に便利
また、特に生産完了品の商品を修理に出したい、中古で買いたい場合は型番を把握しておくことが重要である。商品詳細について調べたい時なども、各社ホームページで型番から調べることができるようになっているようだ。自分のカメラの型番を把握しておくことはもちろん、欲しいカメラも型番を把握しておくことは重要だと言えるだろう。
また、ネットで欲しい商品を検索するとき、型番を把握しておけば簡単に欲しいアイテムを見つけることができる。特に個人での売買となるネットオークションやフリマアプリでは型番がきちんと記載されてあるかが非常に重要となってくる。見た目が似ているモデルもあるので、型番の記載されていない商品の投稿は本当に自分が欲しい商品か怪しいとも言えるだろう。
ネットオークションやフリマアプリを使用して売却するときに必要
先ほど少し述べたように、ネットオークションやフリマアプリでは型番の記載がその投稿に乗っているかが信頼できるかどうかに関与してくる。つまり、もしこれら個人でやり取りを行う方法で売りたいのであれば、型番を把握して消費者に情報を提供しておくことが重要である。また、ほとんどの購入者は型番で検索すると考えられるので、そもそも型番を載せなければ検索したときにヒットせず、購入者の目に触れる確率も少なくなってしまうのだ。そういったことにならないよう、型番や、自分の商品についてはなるべく詳しくなっておき、質問などがあってもスムーズに答えられるよう準備しておこう。
共通の趣味の仲間を見つけることができる
また、情報収集や売却だけでなく、型番を把握していれば共通の趣味を持つ人も見つけることができる。デジタルカメラでもいろんなメーカー、いろんな種類があり、その中で同じカメラを持っている人であれば同じような写真が取りたい人な可能性もある。また、自分と同じカメラで撮った写真を見つけることもでき、新しい写真の撮り方の発見にも繋がるかもしれない。さらに、同じカメラを持つ仲間を見つければわからないことを聞いたりすることができ、写真を撮ることを今まで以上に楽しむことができるだろう。
デジタルカメラの型番・モデル名の調べ方
デジタルカメラの型番・モデル名を知ることは、売却や修理を行ううえでとても大切だ。まずは、デジタルカメラの型番・モデル名の調べ方について紹介していく。
モデル名の調べ方
デジタルカメラのモデル名とは、iPhoneでいう「iPhone6」や「iPhoneSE」のようなものだ。例えばNikonのCOOLPIXの場合、「Nikon」はメーカー名、「COOLPIX」はモデル名となる。
モデル名の調べ方はカメラによって多少異なるが、だいたいのカメラは正面から見てレンズの右上や左上などに刻印される事が多い。まずはそこを見て確認をしよう。
型番の調べ方
デジタルカメラの型番は、カメラ正面のレンズ側がら見て右上または左下などにメーカー名より小さい文字のアルファベット、数字で記載されている。
製造ナンバーに注意
また、型番とよく間違えがちなのがカメラの底面に記載されていることが多い製造ナンバー(シリアルナンバー)である。製造ナンバーはカメラを売却する際、特に必要としない情報なので、型番と勘違いしないように注意しよう。この番号の特徴は、だいたい「No」で始まっていることが多い。
保証書にも記載されている
デジタルカメラを購入した際に保証書が付いてくるはずである。その保証書にも型番とモデル名は記載されている。どのページに記載されているかは各メーカーによって違うので、詳しい番号はお手持ちの保証書を参照してみてほしい。
Canon(キャノン)デジタルカメラの型番・モデル名
キャノンはデジタルカメラのシェアが日本国内で一番高い割合を占めているメーカーである。まずは、人気の高いキャノンのデジタルカメラの型番・モデル名から見ていこう。
キャノンのデジタルカメラには、「プレミアムシリーズ」「ハイクオリティーズームシリーズ」「スタイリッシュズームシリーズ」の3種類のシリーズがある。また、カメラの色はブラック(BK)、レッド(RE)、シルバー(SL)、ホワイト(WH)で分けられている。シリーズごとにその特徴を見ていこう。
プレミアムシリーズ
こちらのシリーズは、「G」の後に続く数字が多くなるにしたがって、最新モデル・型番になるようだ。
モデル名 | 型番 |
Power Shot G1 X Mark U | PSG1X MARKII |
Power Shot G3 X | PSG3X |
Power Shot G5 X | PSG5X |
Power Shot G7 X Mark U | PSG7X MARKII |
Power Shot G9 X Mark U | ブラックPSG9X MARKII(BK)・シルバーPSG9X MARKII(SL) |

ハイクオリティーズームシリーズ
こちらのシリーズは、さらに「グリップタイプ」と「スリムタイプ」に分けられている。
グリップタイプ
モデル名 | 型番 |
PowerShot SX60 HS | PSSX60HS |
PowerShot SX430 IS | PSSX430IS |

スリムタイプ
モデル名 | 型番 |
Power Shot SX730 HS | シルバーPSSX730HS(SL)・ブラックPSSX730HS(BK) |
Power Shot SX720 HS | レッドPSSX720HS(RE)・ブラックPSSX720HS(BK) |
Power Shot SX620 HS | ホワイトPSSX620HS(WH)・レッドPSSX620HS(RE)・ブラックPSSX620HS(BK) |

スタイリッシュズームシリーズ
このシリーズのモデル名・型番は上記と異なり「IXY」がつく。
モデル名 | 型番 |
IXY 650 | ブラックIXY650(BK)・シルバーIXY650(SL) |
IXY 210 | シルバーIXY210(SL)・ブラックIXY210(BK) |
IXY 200 | レッドIXY200(RE)・シルバーIXY200(SL) |

Nikon(ニコン)の型番・モデル名
続いてニコンのデジタルカメラの型番・モデル名について紹介していこう。ニコンのコンパクトデジタルカメラの通称は「COOLPIX」だ。COOLPIXは沢山の種類が発売されているので、本記事では現在発売されているモデルのみ紹介する。
COOLPIXは「A」「P」「B」「W」のモデルシリーズに分けられる。
Aモデルシリーズ の型番
Aシリーズには4種類のデジタルカメラが販売されている。AはAffinity(親和性)を意味している。型番の数が大きくなるほど新しいモデルになるようだ。また、型番はモデル名と同じ法則制で定められている。
- ・A10SL/A10RD
- ・A100RD/A100SL
- ・A300PK/A300BK/S300SL
- ・A900SL/A900BK
Bモデルシリーズの型番
BはBridgeを意味していて、このシリーズには3種類のカメラがある。高画質で本格派の性能が特徴のシリーズだ。
- ・B500BK/B500PU
- ・B700BK/B700RD
Wモデルシリーズの型番
WはWheatherを意味していて、このシリーズには2種類のカメラがある。アウトドア向けに作られており、カラフルな見た目も特徴的だ。
- ・W100MR/W100BL/W100PK
- ・W300GR/W300OR/W300YW
SONY(ソニー)
続いてソニーのデジタルカメラの型番:モデル名を紹介しよう。ソニーのデジタルカメラは、デジタルスチルカメラと呼ばれ、モデル名は「Cyber-shot」という名称で統一されている。
ソニーのデジタルスチルカメラの型番は基本的に「DSC-○(アルファベット)○(数字)」で定められている。アルファベットはカメラのシリーズ名を表し、隣の数字はそのシリーズのモデル番号が記されている。一部例外はあるが、数字は新しい機種ほど数が大きく、同時期発売された機種では高性能な機種ほど数が大きいようだ。
カッコ内のアルファベットはカメラの色を表しており、(S)シルバー、(P)ピンク、(W)ホワイト、(L)ブルー、(R)レッド、(N)ゴールド、(B)ブラック、(G)グリーン、(V)バイオレット、(T)ブラウンの10色だ。※例外あり
また、GPS搭載機能には数字の後に「V」がつく。以下でソニーが発売していたW/WXシリーズを例に挙げてみた。
W/WXシリーズの型番
W/WXシリーズは光学式ファインダーを搭載したカメラ機能を重視したシリーズだ。以下で紹介する型番は2007〜2010年に発売されたカメラに限る。
- ・DSC-W35
- ・DSC-W80(S)/(W)/(P)
- ・DSC-W80HDPR
- ・DSC-W200
- ・DSC-W120(S)/(P)/(L)(B)
- ・DSC-W170(S)/(B)/(R)/(N)
- ・DSC-W110
- ・DSC-W300
- ・DSC-W220(L)/(P)/(S)/(B)
- ・DSC-W270(N)/(R)/(S)/(B)
- ・DSC-W190(S)/(B)
- ・DSC-WX1(N)/(S)/(B)
- ・DSC-W320(S)/(P)/(G)
- ・DSC-W380(S)/(R)/(N)/(B)
- ・DSC-W350(N)/(S)/(P)/(L)/(B)
- ・DSC-W350D(P)/(W)
- ・DSC-WX5(S)/(N)/(T)/(V)/(B)
デジタルカメラの型番の傾向
では、今までデジタルカメラ業界で特に人気のあるSONY、Nikon、Canonの型番について、シリーズごとに紹介してきたが、デジタルカメラの型番の傾向について少し考察していきたいと思う。まず、デジタルカメラの型番の傾向として、よく見られるのが「DC」という型番である。想像できる人がほとんどかと思うが、おそらくデジタルカメラの頭文字であると考えられる。このDCという型番は、元々はRICOHやKodakで使用されていたようだ。
また、もう一つ多く見られるのが「DHC」という型番である。こちらはSONY Cybershotや三洋電機の静止画のデジタルカメラの型番としてよく見られたようである。
さらに、これら型番の頭にメーカー名の頭文字を入れて他社との差別化を行なっている企業も見られる。先ほどのRICOHであれば、RDC、他にも日立のHDC、KonikaはKDと、カメラの頭文字は抜いているが同じ原理であると考えられる。
しかし、その他企業についても、傾向は若干あるものの、断言してルールが見てわかるものではないようである。アルファベットの数が少ないことや、メーカーによって独自のルールがあるため、消費者がそのルールを簡単に把握することは難しそうである。
まとめ
今回はデジタルカメラの型番・モデル名の調べ方、その傾向や、知っておくことのメリットとその重要性について紹介した。各メーカーによって多少の違いがあり、完全にそのルールを把握することは難しいが基本的に型番のアルファベットはモデル名やシリーズ名を指し、数字は新しい機種になるほど大きくなっているようだ。また、デジタルカメラの場合はカメラ本体に型番が記載されていることが多く、見つけるのが簡単である。ネットオークションに出品する人や買取業者に売却する人はよく気をつけて型番・モデル名を確認して売りに出すようにしよう。
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