Nikon(ニコン)の「COOLPIX」(クールピクス)とは、プロ仕様の一眼レフカメラで知られるニコンが販売するコンパクトデジタルカメラのブランドである。ニコンイメージングが運営するクールピクスの公式サイト(http://www.nikon-image.com/products/compact/lineup/)によると、2017年11月現在で、クールピクスの現行モデルは9機種あり、3つのシリーズに分かれている。
ここでは、これらクールピクス各機種の型番とその特徴、モデル名との関係を説明していこう。
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クールピクスの型番
まず現行9機種のモデル名とその型番を紹介していきたい。下記にモデル名とその型番を記載している。
「高倍率&高性能スタイリッシュ」シリーズの型番
- ①COOLPIX A900:A900BK / A900SL
- ②COOLPIX A300:A300BK / A300PK / A300BK
- ③COOLPIX A100:A100SL / A100RD
- ④COOLPIX A10:A10SL / A10RD
型番「A」で始まるシリーズ。公式サイトによると、「高倍率&高性能スタイリッシュ」というカテゴリーのシリーズである。①は光学35倍ズームに加え、4K UHD動画も楽しめる本格仕様。②のA300は光学8倍ズームのスリムタイプ。③は光学5倍ズームでコンデジのスタンダードな仕様。④は③より画素数で劣るものの、単3乾電池で駆動する。
「高画質&本格派」シリーズの型番
- ①COOLPIX P900:P900BK
- ②COOLPIX B700:B700BK / B700RD
- ③COOLPIX B500:B500BK / B500PU
「高画質&本格派」のシリーズは、2つの型番に分かれる。①の「P900」は光学83倍ズームを搭載。35ミリ換算で2000mm相当の超望遠ズームを気軽に持ち歩けるボディーサイズで実現。2015年グッドデザイン金賞受賞モデル。②と③は型番が「B」で始まる。②はやはり1440mm相当の超望遠が可能な光学60倍ズームを搭載する。③は超望遠900mm相当の光学40倍ズーム搭載で、単3乾電池対応の省電力設計のモデル。いずれもズーム倍率が特徴のモデル群と言えるだろう。
「個性派アウトドア」シリーズの型番
- ①COOLPIX W300:W300YW / W300OR / W300GR
- ②COOLPIX W100:W100BL / W100PK / W100MR
「個性派アウトドア」シリーズには「W」で始まる型番のモデルが配置されている。①は水深30mまで対応可能な本格的な防水仕様に加え、高い耐衝撃性能、耐寒、防塵性能を持つ充実のアウトドア性能を誇る。4K動画も撮影可能だ。一方②は①ほどではないものの、防水10m、耐衝撃性能1.8mと十分な性能を持ち、水辺や海中でも気軽に使える安心防水カメラとなっている。
クールピクスの型番の特徴
前章で記載したクールピクスの型番を見ればすぐにわかるように、他のカメラメーカーと同じく、ニコン・クールピクスの型番は、モデル名がそのまま型番化しているパターンである。各シリーズ別で見ると、数字が大きいモデルがもっともスペックが高いモデルである。
また、モデル名と性能との関連性は見られず、規則性もないので、基本的には機種毎にモデル名を覚えていくしかない。
型番末尾のアルファベットがボディーカラーを表す
型番末尾のアルファベットは、ボディーカラーを表している。ただし、公式サイトの表記では、ボディーカラーはカタカナで書かれており、ここではショップに記載の型番を参照している。ショップによってもカラーまで型番表記をしていないところと、カラーまで表記しているところがある。「P900」はブラックだけのモデルだが、ここでは型番表記をしているショップに従い、ボディーカラーを示す色名を入れている。
色の分類は以下のとおり。「GR」はグリーンではなく、グリーン主体のカモフラ模様。「MR」のマリンとは、色ではなく海をイメージしたイラスト紋様を意味している。
- SL:シルバー
- BK:ブラック
- PK:ピンク
- RD:レッド
- PU:プラム
- YW:イエロー
- OR:オレンジ
- GR:カムフラージュ
- MR:マリン
型番はどこに書かれているか
クールピクスのモデル名は、全て各モデルの上部に記載されている。従って、本体を持っていればその型番を確認できることになる。もちろん、保証書や取り扱い説明書、あるいは箱などにもモデル名=型番は記載されているはずである。
クールピクスの過去のモデルの型番
かつては多くのモデルが販売されていたクールピクスだが、やはり他のメーカー同様に、スマートフォンのカメラ機能が強化されるに連れてコンパクトデジカメのニーズは衰え、商品点数を整理していると思われる。そこでここでは、過去に販売されて、すでに生産が終了したモデルの型番を、シリーズ毎に記載していく。ただし、カラーバリエーションに関しては省略させていただいたので、ご了承いただきたい。
Sシリーズの型番
- S9900 / S9700 / S9500 / S9400 / S9300 / S9100 / S8200 / S8100 / S8000 / S7000 / S6900 / S6800 / S6600 / S6500 / S6400 / S6300 / S6200 / S6100 / S6000 / S5200 / S5100 / S4300 / S4000 / S3700 / S3600 / S3500 / S3300 / S3100 / S3000 / S2900 / S1200pj / S1100pj / S1000pj / S800c / S710 / S700 / S640 / S630 / S620 / S610 / S610c / S600 / S570 / S560 / S550 / S520 / S510 / S500 / S230 / S220 / S210 / S200 / S100 / S80 / S70 / S60 / S52c / S52 / S51c / S51 / S50 / S50c / S33 / S32 / S31 / S30 / S10 / S8 / S7c / S7 / S6 / S5 / S4 / S3 / S2 / S02 / S1 / S01
アルファベット「S」で始まる型番のモデルは、基本的にはスリムでコンパクトなデジタルカメラのシリーズと言える。なかには「S4」や「S10」のように、自由なアングル設定が可能なスイバルタイプも。末尾にCがついているモデルは、無線LAN対応。末尾pjはプロジェクター投影が可能なモデルのこと。
Pシリーズの型番
- P7800 / P7700 / P7100 / P7000 / P6000 / P5100 / P5000 / P610 / P600 / P520 / P510 / P500 / P340 / P330 / P310 / P300 / P100 / P90 / P80 / P60 / P50 / P4 / P3 / P2 / P1
「P」で始まる型番は、高機能高パフォーマンスを誇るシリーズ。現行の「P900」や「B700」に連なるモデルシリーズと言える。「P5000」は「ベストコンパクトデジタルカメラ 2007」受賞モデル。
AWシリーズの型番
- AW130 / AW120 / AW110 / AW100
AWシリーズは、現行のWシリーズにつながるアウトドア仕様のモデルシリーズ。
Lシリーズの型番
- L820 / L810 / L610 / L120 / L110 / L100 / L32 / L30 / L28 / L26 / L23 / L22 / L21 / L20 / L19 / L18 / L16 / L15 / L14 / L12 / L11 / L6 / L5 / L3 / L2 / L1
数字が2ケタのモデルは、「カンタン」や「きれい」という言葉が出てくるスタンダードな機能を持つシリーズだが、3ケタ数字のモデルは高倍率ズームを擁すグリップタイプの本格モデルもあり、高機能をカンタンに扱えるモデルとなっている。
その他のモデルの型番
- COOLPIXA / COOLPIX8800 / COOLPIX8700 / COOLPIX8400 / COOLPIX7900 / COOLPIX7600 / COOLPIX5900 / COOLPIX5700 / COOLPIX5600 / COOLPIX5400 / COOLPIX5200 / COOLPIX5000 / COOLPIX4800 / COOLPIX4500 / COOLPIX4300 / COOLPIX4200 / COOLPIX4100 / COOLPIXSQ / COOLPIX 3700 / COOLPIX3500 / COOLPIX3200 / COOLPIX3100 / COOLPIX2500 / COOLPIX2200 / COOLPIX2100 / COOLPIX2000 / COOLPIX995 / COOLPIX990 / COOLPIX950 / COOLPIX885 / COOLPIX880 / COOLPIX775
ここにはアルファベット文字を持たないシリーズや、その他のモデルの型番を記載した。公式サイトに掲載しているモデルは以上となるが、1998年以前のモデルは入っていないようだ。
アルファベットを持たないシリーズは、 COOLPIXから始まるモデル名全てが型番化する。「COOLPIX A」は、2013年に発売となった、28ミリ相当の単焦点レンズに、ニコンの一眼レフで使用されていたDXフォーマット(APS-Cサイズの大型イメージセンサー)を組み込んだ「究極のクールピクス」。それ以外は2006年以前の販売モデルとなる。「COOLPIX SQ」もアルファベットだけのモデル名でスイバルデザインのモデル。上記では、「4500」と「950」もスイバルデザインである。
まとめ
ここまでニコン「クールピクス」のモデル名とその型番の特徴を説明した。過去のモデルも含めて、モデル名=型番という構造であり、特徴あるモデルに関しては、文章中で説明したとおりだ。やはり現行モデルにおける人気の中心は、ハイスペックなズームレンズを擁する「高画質&本格派」シリーズになると思われる。
一方で、過去のモデルであっても「COOLPIX A」のようなプロ仕様モデルの新品在庫が強気の価格で販売されており、ニコンブランドへの信頼感がうかがえる。もしこうしたハイスペックデジカメをお持ちなら、早めに買取に出すことをおすすめしたい。ましてやスタンダードなモデルの場合はニーズ自体が廃れてしまう前に、すぐにでも買取に出したほうがよいだろう。型番を確認したら、当サイト「ヒカカク!」で買取相場を確認のうえ、業者に問い合わせてみてほしい。