「○○女子」という言葉はよく聞かれるようになってきたが、中でも「カメラ女子」という言葉は今や一般にも浸透し、聞き馴染みのある言葉だろう。
性能の上がってきたiPhoneなどのスマートフォンでも十分に綺麗な写真を撮れるようになってきたが、写真を今よりより綺麗に撮りたいと思っている女子は、一眼レフカメラやコンパクトデジタルカメラといったカメラを購入する。どちらを選ぶかはどんな写真を撮りたいかにより様々だが、携帯性の高さやレンズ交換の必要がない手軽さといった点で人気が高いのはコンパクトデジタルカメラだ。
Optio(オプティオ)は、現在はリコーイメージングが所有する日本の有名カメラブランド、PENTAX(ペンタックス)が販売していたコンパクトデジタルカメラ(コンデジ)のブランド名である。残念ながら、現在はこの「Optio」を冠するモデルは2012年以来発売されておらず、さらにはペンタックスのブランド下のコンデジでさえ、ラインナップからは消えている状態である。
ここでは、かつてのオプティオブランドのコンデジの型番を記載し、その特徴を説明していきたい。なお、旧オプティオのモデル名については、リコーイメージングの公式サイトに記載のものを参照した。

Pentax Optio H90 / chinnian
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オプティオシリーズのモデル名
まずは、ペンタックス オプティオの名で発売されていた各シリーズのモデル名を紹介していく。なお、カラーバリエーションに関しては省略したので、ご了承願いたい。
Aシリーズ
- Optio A40 / Optio A30 / Optio A20 / Optio A10
「A10」はコンパクトデジカメとして初めて手ブレ補正機能を搭載。以降も手ぶれ補正機能をアピール。「A40」で2008年の発売。
Eシリーズ
- Optio E90 / Optio E80 / Optio E70 / Optio E60 / Optio E50 / Optio E40 / Optio E30 Optio E20
単三乾電池で駆動するスタンダード機能を持つコンデジ。「E90」で2010年発売。
Mシリーズ
- Optio M60 / Optio M50 / Optio M40 / Optio M30 / Optio M20 / Optio M10
2006年から08年まで販売されていたシリーズ。スリムなスタイリッシュコンパクトモデル。
Pシリーズ
- Optio P80 / Optio P70
両者ともに2009年発売。Mシリーズの後を受けて作られたさらなるスリムモデル。
Sシリーズ
- Optio S10 / Optio S1 / Optio S7 / Optio S60 / Optio S6 / Optio S5z / Optio S55 Optio SVi / Optio S5n / Optio S50 / Optio SV / Optio S5i / Optio S40 / Optio S30 Optio S4i / Optio S4 / Optio S
2003年発売の「Optio S」は、世界最小サイズのデジカメとして発売された。以降もスモールコンパクトなボディを特徴とするモデルシリーズだ。
W(WG・WS)シリーズ
- Optio WS80 / Optio WG-2 GPS / Optio WG-2 / Optio WG-1 GPS / Optio WG-1 Optio W90 / Optio W80 / Optio W60 / Optio W30 / Optio W20 / Optio W10 Optio WPi / Optio WP
現行モデルではリコーブランドで販売されている「WG」シリーズにつながるモデルシリーズ。アウトドアでの様々な環境での使用を念頭においたタフモデルだ。原型となった「WP」から防水機能にこだわって作られ、そのまま型番に「W」の文字が残されてきている。
その他のシリーズ
- Optio H90 / Optio I-10 / Optio LS465 / Optio NB1000 / Optio RZ18 / Optio RZ10 Optio RS1000 / Optio RS1500 / Optio T30 / Optio V20 / Optio V10 / Optio VS20 Optio Z10 / Optio 750Z / Optio X / Optio MX4 / Optio 43WR / Optio 30 / Optio 33LF Optio 555 / Optio 550 / Optio 33L / Optio 330GS / Optio 430RS/ Optio 330RS Optio 230 / Optio 430 / Optio 330
シリーズにはなっていないアルファベットの型番は、どれも個性的なデザインを特徴とするモデル。「NB1000」はナノブロックとのコラボモデルで、ボディー前面がブロックでできている珍しいカメラだ。「VS20」はタテ撮影専用のシャッターボタンを備えた。そして、「Optio 330」が2001年に発売された最初のオプティオブランドのモデル。当時300万画素クラスの3倍ズーム機としては世界最小・最軽量を誇った。
オプティオシリーズの型番
ここまで紹介してきたオプティオシリーズのモデル名と、その型番について説明していきたい。
モデル名と型番
各ショップの型番表記を見る限り、基本的にはモデル名=型番で問題なさそうだ。ブランドサイトでは、型番と明記されたものは見当たらない。ショップの中には「OPTIOA40」や「OPTIOWG2」のように、大文字ですべてつなげた型番も見られた。
カラーバリエーションは、こうした型番に続けてアルファベット2文字で示す例が多い。なお、ほぼどのモデルもボディのどこかにモデル名が記載されているので、製品があればモデル名が判明し、同時に型番も判明する。「Optio」の文字を忘れないようにしてほしい。
ただし、どのモデルもすでに新品在庫は残っておらず、あったとしても恐らくは中古での取引となるだろう。古いモデルでも、ここに記載したモデルは公式サイトに取扱説明書のPDFがダウンロードできるように用意されているので、使用方法に困った時には参照するとよい。正式なモデル名もこの取扱説明書で確認できる。
シリーズと型番の関係
Water Proofの「WP」から始まったアルファベット「W」がつく型番のシリーズは、防水機能だけでなく防塵機能や耐衝撃機能などが強化された全天候型モデルとみて間違いない。現行のリコーブランドの「WG」シリーズにつながるモデルとしても覚えやすい。その他のオプティオシリーズは、デザイン性重視のどちらかというとスタンダードな機能を持つモデルが多く、モデル名(型番)と機能との関連性は薄い。
「Sシリーズ」はスモールコンパクトを志向しているから「S」と考えることもできるが、「M」や「P」もスリムでコンパクトなモデルを擁するため断定しづらい。つまり、シリーズ毎の際立った特性は「W」シリーズ以外にあまり見られないということになる。人気の高い高機能高性能のハイエンドなコンデジはオプティオブランドが終了して以降、ペンタックスブランドから販売されているところも、特徴づけにくい要因となっている。
コンパクトデジタルカメラを高く売るコツ
ここまでPENTAX Optioシリーズのモデル名や型番について見てきたが、現在はさらに高スペックなコンパクトデジカメも多数販売されている。そのため、新調したいなどの理由により今持っているカメラを売りに出したい場合もあるだろう。そこで、コンパクトカメラを高く売るためのコツについても見ておこう。
日頃から綺麗に使う
やはり日頃から大切に扱っているのとそうでないのとでは買取価格にも大きな差が出てしまう。まず、コンパクトデジタルカメラに置いて重要な部分になってくるのが液晶画面だ。この部分はほとんどがプラスチックでできているため必ずと言っていいほど傷がつく。できるだけ傷を防ぐためにも液晶保護シールを貼っておこう。特に液晶の傷の原因として多いのがジャンパーのファスナーやベルトのバックルによるものなどだ。意外と気がついていない人も多いため、服装も注意した方が良いだろう。
また、繰り出し式のレンズも非常に繊細な作りをしている。そのため、繰り出しの動作中には絶対に触らないように。レンズを清掃する際には鏡筒部分を揺らさないようにしてそっと清掃するようにすると良い。自動開閉カバーがあるレンズの場合は、カバーを曲げたりしないように注意しよう。
本体を綺麗に清掃しておく
日頃のメンテナンスは、故障箇所の発見にも繋がり、売却時にも有利になる。外観の清掃はまずブラシでホコリを落としておこう。この際、可動部分の溝には特にホコリがたまりやすいため、よく確認し、ついでに動作確認も行なっておくといいだろう。レンズ清掃は不安であればブロワーで吹く程度にし、レンズカバーの曲がり方に注意して見ておくのがいい。
バッテリーボックス内は注意が必要で、ここは非常にホコリがたまりやすい箇所でもある。しかし、ブロワーで吹くことだけは絶対にやめてほしい。コンパクトデジタルカメラの場合、バッテリー室の内部はカメラそのものの内部なのだ。ここをいつものようにブロワーでホコリを飛ばしてしまうと、隙間から本体内部へホコリが侵入してしまい、液晶画面と保護ガラスの間にホコリが入ってしまった…なんて事件も起きてしまう。こうなってしまえば後の祭りで、液晶の写りがいくら良くてもホコリが気になり悲しい気分になるだろう。こうならないためにもバッテリーボックスにはブロワーは絶対に使用せず、気になる場合は拭き掃除で汚れを落とすのが良い。また、単3電池で動くタイプのカメラは液漏れ防止のため使わない場合は必ず電池を外しておこう。
付属品は全て揃えて持ち込む
充電器、バッテリーなどの付属品は必ず一緒に持ち込むように。査定の際には電源を入れて動作を確認することになるため、あらかじめ充電をしてから持ち込むと買い取りがスムーズに行うことができる。もしカメラの電池がなく動作の確認ができないと、買取り自体が断られてしまう可能性もある。互換性のある電池が店舗にあれば査定を行うことができるが、充電器が無い場合、買取価格が5千円ほど下がってしまうケースもある。
まとめ
2001年に始まったペンタックスのデジタルカメラブランド「Optio」は、2013年以降はブランド自体が使われなくなっており、後継機はペンタックスやリコーといったブランド名で販売されている。そして、2001年から2012年まで販売されていた「Optio」ブランドのコンデジのモデル名=型番は、記載してきたとおりだ。
スマートフォンのカメラ機能が進化するに連れて、コンデジの市場は徐々に縮小し、カメラメーカー各社はモデル数を整理し、スタンダードなコンデジは各社のラインナップからほとんど姿を消していっている。中古市場でも価値の高いハイスペック仕様の人気モデル以外は、ほとんどのモデルが安値で取り引きされているのが現状だ。その意味で、スタンダードな機能を持つモデルの多い「Optio」ブランドのカメラは、その価値の低下も著しいと思われる。
「Optio」ブランドのカメラユーザーは、現在使用中であっても、その価値がなくならないうちに早めに買い取りに出すことをおすすめする。ぜひ当サイト「ヒカカク!」で買取相場を確認してみてほしい。