ブランド物は、その知名度もさることながら、しっかりとした質を保ち、長く愛用し続けることができるという点で魅力的な存在だ。様々な理由によりブランド物を購入する人がいるだろう。新品を購入する場合もあるだろうが、中古品を購入する場合もある。
ブランド物を中古として購入する際に気になることが、偽物の存在だ。本物と見分けがつかないほどの偽物の存在があふれている。今回は、ライターのブランドであるZIPPOの真贋の見分け方について紹介していく。
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ZIPPOとは
喫煙者がタバコを吸う際に必要となるものの1つがライターである。喫煙者の中でも人気のライターのブランドというものがあり、それがZIPPOである。日本においても根強いファンが多く存在しているライターのブランドであり、オイルライターの代名詞といっても過言ではない存在だ。
ZIPPO誕生の経緯
ZIPPOとは、アメリカの企業であるZIPPO社が製造している金属製のオイルライターのことである。そのようなZIPPOライターのブランドの始まりは、1932年の創業より始まっている。
もともとは兄とともに石油会社を営んでいたジョージ・G・ブレイズデルがパーティーに出席した際に、彼の友人がオーストラリア製の真鍮製のいかにも安物のライターを使ってタバコを一服していた姿を見たことにより、堅実に、かつ長く使い続けることができるライターを作ろうと考えたことがその始まりだ。
以降ジョージ・G・ブレイズデルは、ライターの開発にいそしみ、ZIPPOを生み出した。堅実に使い続けることができるという意識は、アメリカ合衆国のペンシルバニア州ブラッドフォードの工場で現在もなお多くのZIPPOを生み出す際の指針となっている。
デザインも機能も、かつてから大きく変化することはないが、コンピューターをはじめとした様々な最新技術を取り入れながらライターを制作し続けているとともに、かつてからある信頼できる職人の手作業の工程も重視されている。
ZIPPOの魅力
ZIPPOの愛用者は数多く存在しており、彼らの語るZIPPOの魅力はたくさん存在している。まず、単純に見た目がかっこいいという点が魅力である。タバコに火をつけるという単純な作業ならば、100円で購入したライターでも事足りる。
しかし、デザインも豊富で、持ち歩くだけでファッション性のあるZIPPOを使ってタバコに火をつける姿にあこがれを持つ人は多い。また、ふたを開ける際の独特の鋭く澄んだ金属音を好むことからZIPPOを購入している人もいる。100円ライターには存在していない、ふたを開ける際の音は、ZIPPOの代表的な魅力のひとつだ。
デザインが豊富で、収集する楽しみを持つこともできる。さらに、ZIPPOには見た目ばかりではない実用的な魅力も豊富だ。一般的にライターは風に弱く、あおられるとすぐに消えてしまうが、ZIPPOはそのようなことはない。耐風性と耐水性に優れているため、すぐ消えてしまうことや水に濡れて使いものにならなくなることもないことが魅力だ。
一般的なライターは、着火している間はボタンを押し続けていなければならないが、ZIPPOは親指でふたを開けてフリントホイールを指で回すという使い方がシンプルであるという点でも魅力だ。ZIPPOの特筆すべき特徴は、半永久的に使い続けることができるという点だ。
オイルを注入することで半永久的に使い続けることができるという点でも、使い捨てライターとは異なるが、ZIPPO社でもって永久修理保証を行っているので、たとえ故障してしまっても使い続けることができる。長く自分のライターを愛用し続けたいという人にとって、魅力あふれるライターがZIPPOである。
ZIPPOの種類と価値
ZIPPOには多種多様の種類がある。その種類は、素材であったり、デザインであったり、製造された年代によって分けられたものである。これらの種類により、中古市場においてもひとつひとつの価値が異なってくることもある。そのため、どのようなZIPPOなのかということは、本物か偽物なのかを見分けることと同じ程度に重要な要素となるので、注意が必要だ。
ZIPPOの種類
ZIPPOには、さまざまなアウターケースの素材があるのが特徴だ。ブラス、つまり真鍮製のZIPPOや、スターリングシルバー、ゴールドのほか、ソリッドチタニウム、ソリッドカッパーなどが挙げられる。真鍮製のものならば3,000円前後のものから購入でき、高いものならばゴールドで数100万円程度のものまである。
どの素材によって作られているかによって、それぞれのさわり心地や光の反射具合などが異なるので、知っておくと真贋判定に役立てることができる。
ZIPPOは、形状によっても種類を分けることができる。最も多いZIPPOライターの定番中の定番は、レギュラータイプだ。縦長であり、かつどっしりとした雰囲気があるとともに、光沢を落として傷が目立ちにくい。ラウンドコーナーモデルと呼ばれる、丸みを帯びた柔らかい印象のある40年代の復刻版もある。
ふたの上部がフラット、角に斜線のあるシンプルなデザインやレギュラータイプの1.5倍の厚みのあるアーマータイプ、反対にレギュラータイプよりも薄いスリムタイプもある。そして、スリムなのに厚みのあるスリムアーマーといった6種類が主なものだ。
デザインが豊富
ZIPPOには、こだわりのデザインが豊富である。ZIPPOを選ぶ際には、このデザインをもとにして選ぶ人もいれば、コレクションにする人もいるほどだ。代表的なデザインとしては、ジッパーを開けるかのようなデザインのジッパーデザインや両面にジグソーパズルが印刷されたジグソーパズルデザインが挙げられる。
エンジェルウィングデザインはコアなファンが多い。これらのデザインにプラスしてカラーバリエーションも豊富だ。
また、ブランドとコラボしたZIPPOも数多く展開されている。ポールスミスやオロビアンコ、ロエンなどといった有名ブランドとコラボしたおしゃれなZIPPOも多く、このほか人気アニメーションとコラボしたデザインのZIPPOも複数展開されている。
ZIPPOにランクは存在するのか
よくうわさされている話のひとつとして、ZIPPOライターにはランクがあるというものがある。ランクの高低により買取価格に影響するほか、真贋の判定にも役立つと思われている。ZIPPOを愛用する人も信じている人が多いうわさであり、中古店で買い取り依頼をした際にランクが高いから高価買取対象だといわれることも少なくない。
しかし、実際のところZIPPOにランクがあるかといわれるとそのようなことはない。多くの人々がZIPPOのランクとして勘違いしがちなものが、ZIPPOの底面に刻印されているAから始まるLまでのアルファベットである。ZIPPO社から販売されているZIPPOのすべてに、この刻印は刻まれている。
これをZIPPOのランクであると勘違いし、見かけることの少ないアルファベットが刻印されているZIPPOをランクの高いZIPPOであるとみなす場合が多い。しかし、この刻印はZIPPOのランクではなく、あくまでもそのZIPPOの製造月を示すものである。
Aからアルファベット順に1月・2月・3月…というようにAからLまでを対応させている。右側の刻印は製造年を示している。そのため、製造年が古ければ古いほど年代物となり、レアとなることは確かだが、ランクとは全く関係ないので、買取時や中古の購入時には注意が必要だ。
ZIPPOの本物と偽物の見分け方
ZIPPOライターは、3,000円台から購入できる安価なものもあるが、ゴールド製のデザイン性が高いものであれば、ひとつで100万円を優に超えていくZIPPOも数多い。
また、ブランドイメージも強く、長く人気のあり続けているブランドであることから、ZIPPO社が展開する正規品以外の偽物も数多く出回っている。もちろんZIPPO社の店舗で売られていることはないが、露店や中古販売店では少なからず存在しているため、見分けることが重要である。
偽物の質もピンからキリまで
ZIPPOの偽物は、その質もピンからキリまである。一目見ただだけで偽物とわかるような粗雑なものもあるが、素材も本物と同じように真鍮を使用したうえでクロームメッキを施して、ブラッシングするという本家並みに丁寧に仕上げているものすらある。
かつては、底面に刻印されている「ZIPPO」あるいは「Zippo」のロゴの刻印があるかどうかによって、見分けることが可能であった。いわゆる無刻印のZIPPO類似デザインのライターは、偽物として簡単に見分けることができたが、近年では偽物にかける技術も発展していったことから、簡単に見分けることができるものが少なくなってきている。
偽物を見分けるポイント
そのような難しい本物と偽物の見分け方のポイントは、おもに3つある。1つ目が、やはりライターの底に刻印されているロゴをしっかりと見ることだ。ロゴの刻印があるのかないのかではなく、どのような刻印が刻まれているかを見なければならない。
本物のZIPPOならば、プレス加工で作られているため、表面が美しく、かつ文字の細い部分や太い部分はっきりと表記されている。しかし、偽物の場合は彫が浅く、文字がダレているような印象を与える。2つ目のポイントがインサイドユニットと呼ばれる、いわゆる内部構造である。
偽物の方がフリントホイールリベットやカムリベットなどの細かな部品も真鍮色になっているため、全体的につやが出てしまっている。本物は、内部まで真鍮の色ではないので、内部まで五円玉と同じような色をしていたならば、偽物の可能性が高い。
また、偽物はフェルトパッドの厚さが約半分でスクリューの構造も異なる。3つ目のポイントは、ケース全体を触ったときの感触から判別できるということだ。近年の偽物のつくりは、非常に精巧で見た目だけでは本物か偽物かを判別することは難しい。
しかし、実際に手に取って触ってみると、感触の違いから判別できることもある。本物のZIPPOならば、作り物丁寧で滑らかな触り心地をしているが、偽物の方はケースに触った感触が粗いと感じることがある。これらのポイントを意識して、偽物か本物かを判別することが重要だ。
このほか、刻印から簡単に見分ける方法として、MからZまでの存在しない月の刻印がなされていたならば、間違いなく偽物である。底部の刻印は、ランクではなく製造月を示しているので、見かけないアルファベットであっても、そもそも刻印されないアルファベットの可能性もあるので、だまされないように注意しなければならない。
コピー商品の存在
偽物とまでは言えないが、紛らわしい存在がZIPPOにはある。それがコピー商品の存在だ。ZIPPOに似せているデザインの商品のことであり、有名なコピー商品としては、ロゴを「ZIPOO」や「OPPIZ」などが挙げられる。これらは有名なもので、すぐにわかるが、中にはわかりにくいものもある。
さらに、類似品としてZIPPO風オイルライターなどといった製品もあるので注意が必要だ。ベトナムZIPPOと呼ばれる偽物が存在している。このライターは、底にあるイタリック体のZIPPOの刻印が、刻印ではなくリューターで彫られたものである。
比較的わかりやすい存在だが、同時代の本物のZIPPOを加工して偽物のベトナムZIPPOに見せかけるという、紛らわしいことをされているZIPPOも中には存在している。物自体は本物なので、見極めることは極めて困難になる。
ZIPPOの高価買取には
ZIPPOは、非常に人気の高い製品であるため、本物であれば中古買取でも高価買取対象となる可能性が高い。ライターとして火がつき、使えるものならば、買い取ってもらえるだろう。偽物をつかまされることなく、本物を購入して使い、買取に出すことが高価買取のまず第一の方法だ。
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対策
リアルクローズではZIPPOの買取を積極的におこなっている。買取実績も多数あり、また、インサイドユニットや付属品が無くても買取OK。使用感はもちろん、キズ・汚れ・歪み・破損カ所があっても高価買取が実現する可能性もある。
買取方法は「宅配・店頭・出張」の3種類。ZIPPOの買取なら送料や手数料無料の「宅配買取」か、東京・名古屋・大阪にある店舗に持ち込む「店頭買取」がおすすめだが、もちろん「出張買取」も利用できる。
リアルクローズではZIPPO以外にも古着やスニーカーなど、さまざまなファッションアイテムの買取をおこなっているので、自宅にある不用品と合わせて査定に出してもいいだろう。
高価買取のポイント
ZIPPOをより高価買取対象とするためには、いくつかのポイントがある。高価買取のためには、まず付属品を捨てずに残しておくことだ。ZIPPOを正規で購入した場合、保証書や外箱などの付属品が必ずと言ってよいほどついてくる。これらを買取査定時、鑑定時に添えて出すと、査定額が高くなる可能性が高い。
また、もともとの価値も影響してくる。真鍮製よりもシルバー製、そしてゴールド製のZIPPOライターの方が価格は高くなる。デザインが貴重なものであったり、人気ブランドとコラボしたものであれば、より高価対象となる。
傷の有無
さらに、傷の有無も関係してくる。ZIPPOは年代物である方が価値が高くなることもある。そのため、多少の傷や汚れがついていたとしても、高価対象となるが、デザインを重視して作られているZIPPOの場合はその限りではない。
美しいデザインの上に傷がついてしまっていると、それだけで査定額、鑑定額が一気に下がる可能性があるので、傷がつかないように使い、保存することが重要だ。
まとめ
ZIPPOの偽物と本物の見分け方をご紹介した。ZIPPOの愛用者は数多く存在しており、中古品を購入する際に気になることが、偽物やコピー商品の存在であり注意が必要だ。
もし中古品を購入するときにはご紹介したような偽物を見分けるポイントを、売るときには高価買取のポイントを参考にし、気持ちの良い取引を行おう。



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