自宅にホコリを被っている20年以上前の古いPCは眠っていないだろうか。一見、粗大ごみにしかならない骨董品のようにも思えるが、物によっては非常に価値があり、中古市場でかなりの高値で取引される可能性が高いものもある。
今回は、実際どのようなレトロPCが中古で買取されているのかについて解説していきたい。なお、ここで紹介する買取相場は2021年11月25日現在のものだ。
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こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
MSX
まず、レトロPCの中でも特に旺盛に取引されて流通しているものといえばアスキーシリーズだろう。1983年に米マイクロソフトとアスキーによって提唱された8ビット・16ビットパソコンの共通規格の名称で、MSXとその後継規格のMSX2やMSXturboRなどを総称してMSXと呼んでいて、複数のメーカーからMSXの仕様に沿ったパソコンが販売されている。
MSXシリーズの特徴
通常のPCのようにプログラミングなどに使用することも当然できるが、最大の特徴はファミコンのようにROMカセットを挿入できるスロットを持っていることだ。そこにゲームのROMカセットを差し込むことでインストールすることなくそのままゲームがプレイできる、PCの歴史の中でも珍しい規格であり、それが故にレトロゲームマニアの間で今も愛好されているものになっている。
そのためレトロPCというよりはレトロゲーム向けの需要が特に強いPCであり、それが高い買取価格につながっている。
MSXシリーズの買取価格
気になるその買取価格だが、メーカーやモデルでばらつきがあるようだ。おおよそ一番高く買い取られているのが、MSXturboRで状態のいい、箱などもそろった完品で30,000~55,000円前後で買い取られている。
次いで高額買取となるのがMSX2でおよそ10,000~25,000円前後の買取価格となっている。さらに初代MSXは2,000~18,000円前後が買取価格の目安と言っていいだろう。
PC-9800
PC-9800シリーズは、日本電気(現NEC)が開発・販売をおこなったPCであり、いわゆるキューハチの略称で呼ばれる製品群はこれにあたる。これは当時国内シェア50%を占めたほどの国民的なシリーズであり、その知名度はとても高い。その普及率の高さから中古市場における流通はとても多く、一時は状態の良くないものは買取を断られることも多かった。
しかし、今は様相が一変している。というのも、未だ業務用のシステムにPC-9800 シリーズを使用している企業が多く、その所有するマシンにガタがきて困窮する事例が多発している。そのためそういった場合の代替機やパーツ取りとして中古のPC-9800シリーズを探す企業が増えており、それとともに当然ながら買取価格が上昇しているというわけだ。
PC-9800の買取価格
特に工場での利用に特化した防塵・防振・防爆仕様のFC98XXシリーズが最も高く買い取られていて、4,000~40,000円程の買取価格になっている。
事業所や家庭向けのPC98XXシリーズはばらつきがあり、安いものの場合2,000円程度だが、モデルによっては8,000円前後の買取価格も期待できる。
また、家庭用として特に人気のあったPC88シリーズはその音色やグラフィックに根強い人気がある。主にレトロゲーム用途として需要があり、1,000~22,000円ほどで買い取られる場合もあるようだ。
NEC PC-98・PC-8801・PC-6001シリーズのおすすめ買取業者はどこ?評判・クチコミ比較
Macintosh(マッキントッシュ)
Macintoshは言わずと知れたAppleが製造・販売しているパーソナルコンピュータで、Macの相性・略称で知られるシリーズだ。
マッキントッシュは中古市場で価値が高い
現在では、iMacやMacBookといったシリーズが売られているが、Macintoshは歴史のあるシリーズで、その初代は1984年に発売されている。その当時に発売されていた過去のシリーズは、日本国内で言えば実需要やレトロゲームでの需要はあまりないと言っていい。しかし、Appleそのものが非常に愛好されたブランドであり、その歴史を体現した過去のMacintoshシリーズは骨董やコレクションとしての希少性・価値をもっていて、高値で買取されている。
マッキントッシュの買取価格
初代Macintoshであれば状態にもよるが、2,000~3,000円前後で買取されている。
高く売れるおすすめの業者
ここでは、レトロPCを特に高く買い取っている業者を紹介する。レトロPCは大いに需要があり、状態が良ければそれなりの資産になることもある。もし自宅に眠っているレトロPCがあれば一度査定に出してみるとよいだろう。
長野のBEEP
買取価格
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ウイルス
対策
レトロPC買取の代表的な業者であるBEEPは、レトロPC・ゲームの買取を専門におこなっている。多くの業者がレトロゲームとしての評価が主となっているなか、ゲーム・PC双方の観点から高額査定をおこなっている業者だ。あらゆるレトロPCの買取をおこなっていて、全国から送料無料での宅配買取もおこなっている。
秋葉原の家電のケンちゃん
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ウイルス
対策
レトロPCをはじめ、Mac・ゲーム機などの買取をおこなっている家電のケンちゃん。アップル認定の資格を持つスタッフがいるため、レトロPCも丁寧に査定してくれる。
ほかにも電源が入らないPCや古いMacintoshやMSX、PC-8801なども買取可能だ。家電のケンちゃんのクチコミをみてみると、高価買取してくれるとの評価が多い。
宅配買取の98Factory
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ウイルス
対策
持っているレトロPCがPC-9800等のシリーズである場合にオススメしたい専門店が98Factoryだ。国内最大のPC-98・FC-98専門店で、販路もしっかりと持っているため、当然高額査定が期待できる。買取方法は宅配買取のみで対応。査定額が5,000円以上の場合は送料の一部負担などのサービスもあるのでチェックしておこう。PC-98などのシリーズを所持していれば、おすすめだ。
札幌のカプセルアース
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対策
カプセルアースはさまざまなものを買取している業者だ。FM-TOWNS・MSX・X68000・PC98などの古いパソコンはもちろん、動作不良のあるジャンク品でも買取できることがある。買取できる品目が多いので、不要品をまとめ売りしたい方にもおすすめ。
店頭買取と出張買取に対応しており、出張買取は札幌市内が対応エリアだ。店頭買取を利用する場合は、事前に連絡をしていこう。見積りは無料なので、金額を知りたい場合も気軽に相談できる。
出張買取のRetro Fan (レトロ ファン)
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対策
Retro Fanは古いパソコン・ゲームの買取をおこなっている業者だ。FM-TOWNS・MSX・PC98・X68000・Windowsを買取対象としている。ホコリがかぶっている、電源が入るかわからないといったこともあるだろうが、「清掃をせず、電源も入れない状態で相談してほしい」とのこと。
買取方法は出張買取を専門におこなっており、大阪のほか、京都・奈良・兵庫・三重・和歌山が出張エリアとなっている。出張費はかからないので、気軽に相談してみよう。ただし、買取対象となるのはパソコン本体とゲームソフトを合わせて合計30本となる場合となっている。
福岡のトイズキング
買取価格
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対策
トイズキングは全国各地に店舗を置く買取専門チェーン店で、買取件数500,000件以上の実績豊富な業者だ。ホビーの買取に強い業者だが、MSXの買取が可能。PC-98は本体の買取を停止しているが、ソフトなど関連品を買取してもらえる。
宅配買取・店頭買取・出張買取のすべてに無料で対応している。強みとなっている出張買取は、電話受付が夜22時までと夜遅くまで対応可能。即日出張も可能なので、すぐに処分したい場合にも頼れる。
レトロPCを売るならヒカカク!で賢く一括査定申込み
オークションサイトやフリマアプリなどを使うのは面倒、取引の際のトラブルも不安。「ヒカカク!」は楽に高く売りたいとき、さまざまな買取業者の買取価格を比較できる相場情報サイトだ。
レトロPCを高値で買い取ってくれる業者は上記の通りだ。ただ、確実に高価買取につなげたいのであれば相見積もりをおすすめ。複数の業者で査定額を比較すれば、もっとも高値で買い取ってくれる店舗と取引ができるからだ。
ただ相見積もりは時間がかかるという欠点もある。そこで「ヒカカク!」の買取業者一括査定サービスを紹介する。こちらのサービスなら、複数の業者に一括で査定依頼が可能だ。もちろん費用もかからない。レトロPCの買取を考えている人はぜひ利用してみてほしい。
高額査定を狙う方法
最後に高額査定を狙う方法を少し紹介したいと思う。是非参考に、少しでも高い査定額を狙ってほしい。
複数の企業で査定してもらう
レトロPCの買取は高額買取をおこなっている買取業者も多くないため、難しいかもしれないが、できる限り複数の企業で査定してもらうよう心がけてほしい。
1社のみに査定依頼をすると、そこが一番高額に買い取ってくれているのか判断ができないからだ。ほかの業者に依頼をすればさらに高額で買い取ってくれる可能性も高い。それだけでなく、最低額で買い取られてしまっている可能性もある。比較することで、初めてどの業者が一番自分のレトロPCを高く買い取ってくれるのかがわかる。
さらに、比較することのもう1つの利点が、値段交渉ができる点だ。他社の査定金額を持っていることで、この業者ではさらに高額な金額で査定されたと告げることによって、買取業者に金額アップをねだることが可能となる。
商品の知識をつけておく
また、商品について何も知らない場合、安く買い取られてしまうこともあるだろう。何か確認されたときに回答がわからない、知らない場合に価値がそもそもわかっていないと判断されやすいため、安く買い取られてしまう可能性も高い。
ここで、わからないという人でも最低限知っておかなければならないのが型番と商品名だ。商品名はなんとなく覚えている人は多いと思うが、ここでよく見逃しが多いのが「型番」である。
型番はメーカーごとに商品の種類別につけているアルファベットと数字の羅列で、どの商品にもほとんどある。もし、ない場合はシリアル番号など、商品名以外にその商品が特定できる番号があるはずだ。型番は買取業者に査定依頼する際に必ず確認されるため、あらかじめ把握しておくようにしよう。
しかし、自分のレトロPCの型番は知らなく、どこで確認をしたら良いのかわからない人も中にはいるだろう。確認方法はパソコンの設定画面や本体など、さまざまではあるが、どのパソコンにも共通して言える一番確実な確認方法は、保証書での確認だ。保証書は型番だけでなく、パソコンについての重要な情報が多く記載されている。必ず大切に保管し、型番は保証書でチェックしよう。
付属品も一緒に査定に出す
レトロPC本体だけでなく、付属品も一緒に査定に出すことで高額査定が見込める。とくに保証書の有無は特に金額に差が出てくる可能性が高いため、見当たらない人は探してから査定に出した方が良い。
また、外箱やその箱の中に入っていた梱包材なども一緒に査定に出すことができると、さらに買取金額はアップするだろう。捨ててしまった人も多いと思うが、もし保管していればそれも忘れず一緒に査定に出そう。
今後、このようにリセールをおこなって賢く商品を売買したい人は、どの商品も保証書や外箱は保管しておき、いざ必要になったときに査定に出せるようにしておくと良い。
まとめ
今回はレトロPCの買取相場、おすすめの買取業者、また高額買取のコツについて紹介した。つい古くなったPCが家で邪魔になり、処分しようと思ったときは一度立ち止まり、買取に出すことを検討してほしい。
レトロPCのみに関わらず、他のどの商品でもそれは言える。少しでもお得に生活していきたいのであれば、さまざまな商品を買取に出し、売ったお金で新しいものを購入して過ごしてほしい。