ヤマダ電機・ケーズデンキは日本最大規模の家電量販店で、どちらも家電の回収サービスを実施している。一般的な回収サービスより、大手家電量販店の家電回収サービスのほうが、適正な費用で回収してくれるから安心だと考える人も多いのではないだろうか。
そこで本コラムでは、家電量販店のトップを誇るヤマダ電機とケーズデンキそれぞれの家電回収サービスを比較しながら解説する。さらに、一体どちらのサービスが便利で利用しやすいのか、お得な費用体系なのかを調査し、わかりやすく要点をまとめたのでぜひとも参考にしてほしい。
リサイクルでなく下取り時の参考記事:
ヤマダ電機(YAMADA)とケーズデンキ(K's)の下取りキャンペーンを徹底比較
CONTENTS
こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
ヤマダ電機の家電回収サービス
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
まず初めに、ヤマダ電機の家電回収サービスをわかりやすくご紹介していこう。
ヤマダ電機で家電を回収してもらうには?
ヤマダ電機の家電回収サービスは、公式通販サイトである「ヤマダウェブコム」から申し込みが可能。回収サービスの申し込み対象となっている商品は、テレビや冷蔵庫、洗濯機・衣類乾燥機・エアコンと大型家電が中心だ。
回収対象外のケース
- 有機ELテレビのリサイクル
- 配送設置を含まない小型家電(39型以下のテレビや小型冷蔵庫等)購入の場合に回収は不可だが店舗への持ち込みでリサイクルは出来る
有料回収の手数料内訳と注意点
ヤマダ電機で新しい大型家電を購入すると同時に回収サービスを利用する場合は、リサイクル料金と収集運搬料がかかる。費用は、新しい商品の配送・設置時に現金で支払おう。配送日に旧機種の引取りができない場合、別途有料でのリサイクル回収となるため注意。リサイクル料金は基本的に自治体のものと変わらない。収集運搬料はほとんど1,650円(税込)となっている。

リサイクル料金・収集運搬料以外の料金
項目名 | 費用単価 |
---|---|
訪問回収費 ※リサイクル回収のみの場合 | 2750円(税込) |
訪問回収費 ※回収先・回収日が異なる場合 | 2750円(税込) |
リサイクル回収品の追加 1点追加につき | 550円(税込) |

郵便局でリサイクル券を購入してしまったらそれを使える
ただし、回収時に支払いを原則としているが、郵便局で事前にリサイクル券を購入しておけば、ヤマダ電機には収集運搬料のみで回収してもらうことができる。リサイクル券の購入時には別途、郵便局への手数料が必要なので注意が必要だ。新しく購入した家電の搬入当日、購入したリサイクル券との引き換えで回収をおこなってもらえるので、余裕があれば事前に準備しておくといいだろう。
店舗持ち込みも可能
また、回収してもらいたい家電を、最寄りのヤマダ電機の店舗への持ち込みでもリサイクルの申し込みができる。ここでも、リサイクル料金と収集運搬料が必要になるので、事前に費用の目安を確認しておこう。
良品買取サービスを活用しよう!
ヤマダ電機では、国内メーカーの製造品に限り7年未満の正常稼働品(冷蔵庫・洗濯機・薄型テレビ・エアコン)に対して特別に、良品買取サービスを実施している。これは通常の家電リサイクル回収サービスとは異なり、条件を満たす良品に対して買取査定、現金化をおこなってくれるサービスだ。
その他、買取依頼時の注意点
- ヤマダウェブコムで購入した薄型テレビ、冷蔵庫、洗濯機の設置時のみ査定及び買取が可能
- 全自動洗濯機・2槽式衣類乾燥機は製造後5年未満の商品が良品買取の対象
- 地域により買取出来ないエリアがあり、沖縄県、各離島は買取エリア対象外
しかし、査定の結果、条件を満たしていなかったり、商品に問題があって買取ができないという場合には、通常の家電リサイクル回収の扱いとなる。また、その日に回収を依頼する場合は予めリサイクル券の用意が無ければ回収してもらうことはできず、別日の訪問回収費として2,500円(税抜)がかかるので注意が必要だ。
良品買取サービスを検討する場合は、条件や商品の状態を事前にチェックしておこう。
ケーズデンキの家電回収サービス
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
それでは次に、ケーズデンキが提供する家電回収サービスについてご紹介していこう。
あらゆる家電に幅広く対応
ケーズデンキでは循環型社会の構築に貢献するため、不要になった家電製品の回収やリサイクルを積極的におこなっている。リサイクル回収の対象となる商品は「家電リサイクル法」で特定されているテレビ・冷蔵庫・洗濯機・エアコンの4品目を中心に、それ以外の家電の回収もおこなうなど幅広いのが特徴。
4品目以外の家電は、小型・中型・大型とサイズで分別され、それぞれの回収費用も異なる。
大型家電の配送・設置のタイミングにあわせて、不要になった小さなサイズの家電から大きく運搬が困難な家電まで、まとめて回収してもらうのもひとつの手だ。
環境に配慮した活動や取り組み
回収の対象となっている家電製品は、今までは家庭から出るゴミとして破砕処理を施し、有用な金属だけが再利用されるという処分方法であった。しかし、改めて廃棄物の減量と資源の再生を図り、消費者と量販店・小売店、さらに各家電メーカーが協力することでそれらの実現を目指しているのだ。
さらに2005年5月に一般社団放任家電製品協会により、家電リサイクル券取り扱い優良店の制度がスタートした。この制度は、家電リサイクル法に従った家電リサイクル券の適正な運用及び、管理をさらに促進し、利用者が安心して家電リサイクル品を引き渡せるお店として推奨されているものである。
ケーズデンキでは、2005年5月に一般財団法人家電製品協会により家電リサイクル券取扱優良店の制度がスタートした。この制度は、家電リサイクル法に従った家電リサイクル券の適正な運用及び管理をさらに推進する為、利用者が安心して家電リサイクル品を引き渡せるお店として推奨されているものである。
2社のサービス内容に違いはある?
どちらの会社でも「家電リサイクル法」で指定されているリサイクル家電の回収(テレビ・エアコン・冷蔵庫・洗濯機)の回収を主体におこなっていることがわかった。
サービス内容にあまり差はない!
どちらの会社でも、基本的には新しい大型家電を購入した際の配送・設置のついでに利用できる付帯サービスとなっている。新品の家電を購入せずに、リサイクル回収のみを依頼する場合、別途、出張費がかかることも同じだ。
ヤマダ電機は、ヤマダウェブコム(公式のウェブサイト)で宅配回収の申し込みができ、ケーズデンキでは店舗にて申し込みの手続きをすることができる。ヤマダ電機のヤマダウェブコムでは、申し込みが可能となる商品を事前に選択することができるので比較的利用しやすいのが特徴だ。
両社はパソコンや携帯の回収も可能
さらに、両社はパソコン・携帯電話の回収も行っている。しかし、これらの商品は基本的に店頭でのみ引き取りとなる。携帯電話には、金・銀・銅をはじめとした希少金属が多く含まれていて、資源の有効利用の面からも、回収・リサイクルを促進している。
安全性を強化し、メモリやデータなど個人情報に関しては、回収時に物理破壊やデータ消去を必ず行っているので、安心して利用することが可能だ。
ケーズデンキの回収商品の範囲が非常に広い
ただ、両社が違うことは、ヤマダ電機の場合、リサイクル回収の対象となる商品がテレビ・冷蔵庫・洗濯機・乾燥機・エアコンのみに対し、ケーズデンキはそれ以外のリサイクル回収も行っている点だ。この事から、ケーズデンキでは小型家電のリサイクルに力を入れていると言える。
その為、大型商品だけではなく小型商品の取り扱いも充実しているが、料金は無料の物から4,000円ほどに区切っており、そこまで高価な料金での回収は行っていないのが特徴的だ。尚、企業が利用している業務用は対象外となっており、電気・電池を使用しない家具類も対象外となっているので何となく粗大ごみと同じように捨てられるというわけではないため注意。また、デスクトップPCの場合、PCモニターの回収は有料となっている。
ケーズデンキで無料回収される家電類一覧
- デジタルカメラ・ビデオカメラ
- カーナビゲーション
- ゲーム機
- 携帯音楽プレーヤー
- テープレコーダー
- 電子辞書・電子手帳
- ポータブルMD・CD
- ICレコーダー
- ETC車載ユニット
- VICSユニット
- ACアダプター
- パソコン本体
- タブレット端末
- 携帯電話
ケーズデンキで小型品目550円(税込)として有料回収される品目
- ポータブルラジオ
- ヘッドホン
- 小型スピーカー
- ラジカセ
- ポータブルワンセグテレビ
- レコーダー(BD、DVD、ビデオ)
- AVアンプ
- チューナー
- ワープロ
- 電話機、FAX
- ドアホン
- 布団乾燥機
- オーブントースター
- 電気ポット
- コーヒーメーカー
- 餅つき機
- 食器洗い乾燥機
- ホットプレート
- ドライヤー
- 電気シェーバー
- 血圧計
- 体組成計
- 電気ストーブ
- 電気ひざかけ
- セラミックヒーター
- 加湿器
- 扇風機
- その他小型家電
中型品目1,100円(税込)として有料回収される品目
- CD、MD、メモリーコンポ
- シアタースピーカー
- 電子キーボード
- カーステレオ
- プリンター
- 炊飯器
- ガステーブル
- 冷温水器
- ズボンプレッサー
- 電気掃除機
- 照明器具
- ホットカーペット
- こたつ
- 空気清浄機
- その他中型家電
大型品目2,200円(税込)として有料回収される品目
- ホームシアターセット
- 投射型プロジェクター
- DVDカラオケ
- 電子レンジ
- オーブンレンジ
- IHクッキングヒーター
- 石油ストーブ
- ファンヒーター
- FF式石油ヒーター
- 温水ルームヒーター
- トレーニング機器
- 電動アシスト自転車
- 除湿機
- シーリングファン
- シャンデリア
- その他大型家電
超大型品目4,400円(税込)として有料回収される品目
- マッサージチェア
- シアターラックシステム
- 電子ピアノ
- 床暖房機器
- 石油煙突ストーブ
- その他超大型家電
一般の回収業者と異なる点は?
一方で、他業者のリサイクルショップは、大型家電の買取を受け付けていなかったり、リサイクル料金がかなり高い場合もある。また、サービスを利用するための会員登録や入会金・年会費などを要するなど、手軽な料金と安心のサービスで回収をおこなってくれる業者が少ない。
個人情報の流出や、環境への配慮など様々なトラブルを心配している利用者にも安心してリサイクルに協力してもらえるよう、2社では厳しい指導のもと、専門知識のあるスタッフが信頼を持てるサービスを徹底しているのだ。
リサイクルをなぜおこなっているのか、回収した後の家電はどのように扱われるのかなどのくわしい情報は、各HPに掲載されている。一般的な不用品回収業者では回収後の商品の利用に関して不安ということであれば、ヤマダ電機・ケーズデンキの回収サービスを利用を検討しよう。
回収費用を比べてみよう
以下では、主にリサイクル家電として指定されている大型家電の回収にかかる費用を比較してみた。
家電別の費用の比較
以下の料金はリサイクル料金と収集運搬料の合計である。また、以下の金額はすべて税別だ。なお、これは2019年12月17日時点での情報なので注意してほしい。
テレビ(ブラウン管)
15型以下/16型以上
- ・ヤマダ電機 → 2,400~4,200円台 / 3,500~4,800円台
- ・ケーズデンキ → 2,200円~ / 3,200円~
テレビ(液晶・プラズマ式・対象外メーカー)
15型以下/16型以上
- ・ヤマダ電機 → 4,180円~台 / 4,180円~台
- ・ケーズデンキ → 2,700円~ / 37,00円~
冷蔵庫・冷凍庫
170リットル以下/171リットル以上
- ・ヤマダ電機 → 6,840円~台 / 6,840円~台
- ・ケーズデンキ → 4,400円~ / 5,300円~
洗濯機・乾燥機
洗濯機/乾燥機
- ・ヤマダ電機 → 3,740円~台 / 3,740円~台
- ・ケーズデンキ → 3,300円~ / 3,300円~
エアコン
- ・ヤマダ電機 → 2,200円~台
- ・ケーズデンキ → 1,900円~
回収費用を比較してみた結果
上記では、ヤマダ電機とケーズデンキの回収費用を比較した。 同じ製品で比べてみても、ケーズ電機のほうが数百円安い傾向にあることが分かった。参考になるだろう。
また、収集運搬料とは量販店~自宅間での運搬のことではなく、量販店~リサイクルセンター間の運搬料であることを理解しておこう。そのため、新しく購入した大型家電の配送を伴わない場合の回収であれば、別途、出張費や訪問費がかかってしまうことがほとんどだ。
さらに、ヤマダ電機とケーズデンキでは費用の設定が若干異なる部分があったり、海外製の家電は回収料金が異なる場合があるので、回収を検討している製品の回収はいくらかかるのか、今一度確認してみてほしい。
2社の回収サービスを比較してみて
本コラムでは、ヤマダ電機とケーズデンキの家電回収サービスを徹底的に比較した。どちらの会社でも「家電リサイクル法」に基づいた大型家電の回収を主体におこない、料金も比較的安価であることがわかった。
冷蔵庫やテレビなどの大型家電を新しく買い替え、自宅まで運送してもらう際には、今まで使っていた家電製品とあわせ、収納に眠っていた小型家電なども一緒に回収してもらうと手間を省くことができる。新品の大型家電を購入する予定があれば事前に処分したい電化製品を集め、回収費用がいくらかかるのか調べるなど準備を万端にしておこう。
また、調べてもわからないことや不明な点、アクシデントはそのままにせず、利用者自身が店舗や指定のコールセンターへ連絡し、きちんと対処してもらうことが大切だ。
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まとめ
不要になった家電を回収するサービスは、すぐに費用品の処理ができるため役立つものだ。ヤマダ電機とケーズデンキでそれぞれ取り組み方に違いがあるため、自身に合った方を選択してほしい。
ケーズデンキは家電であれば、幅広く対応している。回収してもらう品の幅が大きい場合におすすめだ。またヤマダ電機は場合によって買取もしてくれるため、負担を軽減できる。
2つとも大きな差はないため、考えて気になった方を選択すれば問題ない。迷ったときは本記事を参考にしてもらえれば幸いだ。

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