急な引っ越しなどで古いウォシュレットを処分しなければならなくなることもあるだろう。逆に新商品へ買い替えをしたいが、なるべく安価に新しいウォシュレットを購入したいと思っている人もいるだろう。
そんな人の中に、売買をヤフオクで行いたい、しかしヤフオクを使うのは初めてという人がいるかもしれない。中古ウォシュレットは意外にも高価買取が期待できるアイテムであるが、実際に売却するとなるとその手続きは煩雑で面倒なようだ。
以下にヤフオクでの出品および入札・落札の仕方、さらに落札相場などをまとめてみた。
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ヤフオクでの出品や落札方法
まずはヤフオクでの出品、入札、落札の仕方を見ていく。
出品の仕方
ヤフオクで出品をするためには、まずYahoo!プレミアム会員になることが必要だ。Yahoo!プレミアム会員になるには、月額会員費が462円(税抜)かかる。またオークションで落札された際には、落札システム利用料がかかる。落札価格の8.64%(税込)と決められている。Yahoo!プレミアム会員にならなくても出品はできるが、その場合は、落札システム利用料が10%となり、高くなってしまう。
Yahoo!プレミアム会員に利用登録した後は、商品画像や商品説明を用意する。次に該当商品のカテゴリを選択し、商品画像をサイトにアップロードする。無事グッズが落札されれば、代金の受取と、購入者へ製品の発送をする。最後に落札者を評価してから、取引は終了となる。
ヤフオクに出品するときは、出品するだけで出品システム利用料がかかることがある。ウォシュレットを出品する際は、出品システム利用料はかからないが、自動車・オートバイ・船等の場合はそれぞれ0~3,024円の料金がかかってしまうので、注意が必要だ。
入札の仕方
ヤフオクでの入札は一部、自動車・オートバイ・ボート・不動産の入札だけは、Yahoo!プレミアム会員になる必要がある。ヤフオクでの落札参加には、まず「Yahoo! JAPAN ID」を作成しなければいけない。これがヤフオクでの参加名になるからだ。
他フリマアプリでも同じなのだが、ヤフオクでの落札により、落札者が支払う手数料はない。購入者は落札金額+送料だけ負担しなければならないと覚えておこう。支払いはクレジットカードやネットバンキングを利用して決済できる。
落札の仕方
ヤフオクの落札手順だが、まず購入を希望する商品をヤフオク内で検索しよう。様々な出品商品から気に入った製品を見つけたら、入札をする。見事グッズを落札をした後は、「取引ナビ」というヤフオクのシステムで、出品者との取引が行われる。
取引ナビとは、サイトの指示通りにボタンを操作することによって、「取引を開始」「入金」「発送」「受取」を執り行う簡便なものだ。出品者と「はじめまして」「よろしくお願いします」などのコメントを送ることも、もちろん可能だ。
取引の最後には、今回の売買交渉の全ての評価として、お互いを総評し合う。「非常に良い」「良い」「普通」「悪い」「非常に悪い」のどれか1つと、127文字以内のメッセージを添えて相手に送る。ここでの評価の数やコメントが、落札者としての取引の信頼度の目安となっていくので、意外と重要なポイントなのだ。取引が終わるまで、素早く、かつ丁寧な対応を配慮していけば問題ないだろう。
ヤフオクでの売買は本当に得か
ヤフオクではサイトに載せられている現在価格がそのまま「売値」ではない。サイトを一見すると、随分安い金額で商品が売却されているような印象を持つが、それは違うようだ。あくまでオークションであるので、出品者が望む価格に吊り上がって、出品者が納得したときに購入手続きに入ることができるのだ。
中古ウォシュレットの平均落札相場
ヤフオクでの中古ウォシュレットの平均落札相場は、9,106円であるが、これに惑わされてもいけないようだ。ちなみに買取業者では、中古ウォシュレット買取は、10,000円を超えるものも多いのだ。
ヤフオクの出品サイドからすると、予想以上に安い価格の入札しかない状況がほとんどである。高い価格では売れないと言うことらしい。取引が成立しないケースが多く見受けられた。
また購入者サイドからすると、未使用の比較的新しい美品は、値段を比べるとAmazon(アマゾン)などのインターネットショッピングでの新古品価格とさほど変わりがない。安さを求めてあえてヤフオクで購入するメリットがあるのか疑問が残る。
ヤフオクでの取引が得とは言えない例
具体例をあげると、TOSHIBA(東芝)の新品ウォシュレットSCS-T160が、ヤフオクの入札価格で言うと7,360円から始まっている。
しかしこれが落札価格ではない。実際は12,000円で落札されており、Amazonで同様の新製品が11,980円だったことを考慮すると、購入者からしても決してお得だとは言えないようだ。
人気・需要のあるウォシュレットとは
今のウォシュレットには、様々な機能が付いている。売却時には、機能満載の方が高く売れるであろうし、購入時には、ウォシュレットを選ぶ際に知らないと損をするかもしれない。
以下にCMでも取り上げられているようなウォシュレットの仕組みを記す。売却を考えているウォシュレットにどんな性能が付いているから有利なのか、あるいは付いていると購入のときに便利か、考えてみるといいだろう。
リモコンタイプ
まずリモコンには、壁にリモコンが付いている「壁リモコン」のタイプと、ウォシュレット本体に操作機器が付いている「袖リモコン」のタイプがある。
ウォシュレットからは、洗浄の際もちろんお湯が出るのだが、そのお湯も、お湯を貯めておく「貯湯式ウォシュレット」と、温水ヒーターで一瞬のうちに加熱をしてお湯にする「瞬間式」がある。一般的には「貯湯式」が多いそうだ。
汚れが付きにくい
近頃のウォシュレットは汚れも付きにくくなっている。例えばTOTO(トートー)の「クリーン樹脂」。これは撥水性のある樹脂をノズルと便座に使用してある。
そして同じくTOTO(トートー)の「便器きれい・ノズルきれい」は、除菌成分を含む「きれい除菌水」をトイレの使用時・未使用時に自動で流し、ノズルと便器を永続的に綺麗に保つ。「きれい除菌水」は水道水を電気分解して、除菌成分・次亜塩素酸を含む成分を作り、それを流すのだ。薬品や洗剤を使用せず、時間が経つと普通の水に戻るので、環境に優しい。
掃除をしやすい
またLIXIL(リクシル)(旧INAX)の「キレイ便座」は便座に継ぎ目がないため、汚れが入りにくい構造になっている。
同様にLIXIL(リクシル)(旧INAX)の「プラズマクラスター鉢内除菌」は、プラズマクラスターイオンが便器鉢内の浮遊カビ菌・付着菌を除菌できるので、匂いが抑えられるという機能だ。プラズマクラスターとは、プラズマ放電により、プラズマクラスターイオン(マイナスイオン)を発生させる技術である。掃除がしやすい工夫も各メーカーで試されている。
LIXIL(リクシル)(旧INAX)は、匂いの元となる便座と便器の間の掃除をしやすくするために、手動で便座をリフトアップすることができる。
TOTO(トートー)では、便座のフチ裏を失くすことで、通常は見えにくい箇所の掃除がしやすくなっている。
便利機能
他にもウォシュレット洗浄後、温風で乾かすことができる「温風乾燥機能」や、便座から立ち上がっただけで、センサーが「大・小」を見分け、自動でトイレを流す機能、便フタに手で触らなくても、近づくだけで自動で便フタが開いたり、閉じたりする機能がある。
おすすめめメーカー
水回りの専門家によると、経験上おすすめメーカーはTOTO(トートー)か、LIXIL(リクシル)(旧INAX)だそうだ。
ウォシュレットは精密機械なので、安いメーカーの商品は壊れやすく、修理保証もない物が多い。ウォッシュレットに強いメーカーの製品を選んだ方が、自宅での使用にも、のちのちの売却にも有利に働くようだ。
ヤフオクでトラブルに遭わないためには
ヤフオクではトラブルが多い。ヤフオクを利用して、特に商品購入をする場合は、相手が見えないだけに注意が必要だ。
まず該当製品が本当に自分のほしい物なのか、冷静に見極めることだ。これは、個人対個人の交渉であるので、通常のショッピングのように返品や交換がしづらいからだ。また、出品者の過去をチェックすることも、大事だ。過去の評価を確認し、何か問題が発生していないかを確認しよう。
さらに、画像や説明文だけでは納得が行かない場合は、質問欄に入力して出品者に直に聞くことも大事だ。また、ウォッチリストに入れておいて、しばらく様子を見ている慎重さも大切である。競り合いの上、終了間際の金額が相場と違ってくるときがあるからだそうだ。
そして、そのグッズに対して、自分はいくらまでなら出せるのか、前もって価格設定を決めておくことも、最後まで冷静にショッピングをするために重要なことだ。また落札できた後は、速やかに出品者とメール連絡を取り合い、取引終了時まで落ち着いて、かつ誠実に対応することが自身の評価にも繋がるようだ。
中古ウォシュレットを売却するなら
中古ウォシュレットを売却希望なら、色々と手間と時間がかかる上、実際に売れるかどうかもわからないヤフオクなどのフリマアプリよりも、買取業者が便利なようだ。
フリマアプリよりも買取業者の方が便利
ウォッシュレットなんて売れるのか、と疑う人も多いだろうが、中古でも美品であれば、意外と高く売れるものだそうだ。特に新品の価格は一般的な予想よりも高いかもしれない。
また、自宅まで引き取りに来てくれる業者も多く、便利な宅配買取もある。特に北海道に暮らす人には、中古ウォシュレットの売却には買取業者がお勧めだ。北海道では他県よりも、中古温水洗浄便座の需要が高いようで、中古ウォシュレットの買取に力を入れている業者もあるそうだ。
中古ウォシュレットを高く売るには
ウォシュレットは綺麗な状態で査定に出すことが一番大事である。美々しいウォシュレットはとても高く売れるそうだ。逆にウォシュレットは綺麗でなければ、ほとんど値段は付かないらしい。なぜなら、衛生面が重要なアイテムだからだ。
付属品も揃えておこう。売るときは購入時に近い形で査定してもらうことも重要なポイントだ。また、売り時というものもある。例えば新商品が出る前に売ってしまう、というのも1つの手だ。なぜかと言うと、新製品が出たときは、一時的に古いモデルの売却希望者が多くなってしまう可能性があるからだそうだ。
また、中古ウォッシュレット以外にも自宅に不用品があるときには、まとめて買取業者に売るのも査定を上げるコツのようだ。
売却できないときの中古ウォシュレットの処分方法
ウォッシュレットは、ほとんどの自治体で粗大ゴミとして処分することになる。燃えないゴミとして出せるのでは、と考える人もいるかもしれないが、燃えないゴミの袋に入れるには大きすぎる。砕けばいいかもしれないが、砕くのは意外と大変だ。
ウォシュレットを便器から取り外す際、自分ではどうしていいかわからないと思う人もいるだろう。そういう場合は、処分を不用品業者にすべて任せてしまうのも一手段だ。お金は一番かかる処分方法だが、楽に始末できるだろう。
まとめ
ヤフオクで中古ウォシュレットを売買するときの落札相場情報について述べた。ヤフオクでの中古ウォシュレットの平均落札相場は、約9,000円だが、買取業者では、10,000円を超える金額で買い取ってくれることも多い。
また、ヤフオクを利用する際に購入者として注意したいのは、入札価格と落札価格は別物だということだ。入札価格が7,000円で始まっても落札価格が12,000円ということもある。
未使用で比較的新しい美品は、Amazon(アマゾン)などのインターネットショッピングでの新古品価格とさほど変わりがないこともある。
購入する際は、これらのことも考慮したい。今回紹介した内容を参考にしていただければと思う。