家庭に、あるいはオフィスにといまや欠かせない電化製品となってきた空気清浄機。特に花粉症が発症する季節になると、その機能を切実に求める人も多くなってくると思われる。実際買取市場でも、高値での買取が期待できる人気商品ではあるという。ただし、毎日のように動かす電化製品でもあるので、安くなるのも比較的早い商品でもある。
ここでは、空気清浄機の買取査定を業者に依頼するときに欠かせない、製品の管理番号である「型番」(品番)の調べ方を各メーカーごとに解説するとともに、命名規則やモデル名との関係などについてもまとめてている。「型番」について知っておくと買取のときだけでなく、フリマに出品したり、中古品を探したりする際にも便利に使えるので、参考にしていただけたら幸いだ。
CONTENTS
こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
各メーカー別空気清浄機の型番とその特徴
まず最初に、空気清浄機を製造・販売している主なメーカーの現行モデルのモデル名と型番を確認しつつ、その特徴を見ていこう。ここでピックアップする空気清浄機は、家庭での使用を前提に販売されており、主要な量販店、各ネットショップ等で購入可能な、空気清浄を主要機能とする製品を対象としている。モデル名と型番については、各メーカーの公式サイトに記載のものを参照した。
なお、カラーバリエーションについては、必要と思われる場合を除き省略している。ちなみにどの機種も、基本的には末尾に色を表すアルファベット(ホワイトならW、ブラックならBなど)が付加されるケースがほとんどである。
シャープ
2017年度加湿機能付きモデル
KI-HP100 / KI-HX75 / KI-HS70 / KI-HS50 / KI-HS40 / KC-H50
2016年度加湿機能付きモデル
KI-GX100 / KI-GX75 / KI-GS70 / KI-GS50 / KC-G50 / KC-G40
2015年度加湿機能付きモデル
KI-FX100 / KI-WF100 / KI-FX75 / KI-WF75 / KI-FX55 / KC-F70 / KC-F50
空気清浄機
FP-140EX / FU-H50 / FU-H30 / FU-GK50 / FU-G51 / FU-G30 / FU-F51 / FU-F30
除湿加湿機能付きモデル
KC-HD70
あえて最新モデルだけでなく、2016年、2015年の販売モデルの型番も掲載した。
「KI」と「KC」が加湿機能付きモデルの型番。「KI」が「プラズマクラスターNEXT」(KI-HP100のみ)と「プラズマクラスター25000」を搭載し、「KC」が「プラズマクラスター7000」を搭載する。機能ではNEXTが最新かつ最高ランクで、以下数字の大きい順だ。空気清浄専用の「FU」は「プラズマクラスター7000」を搭載。広いリビングや病院の待合室など業務用寄りの使用を前提としている「FP」のみ「プラズマクラスター25000」が搭載される。
型番内の数字が大きいほど、プラズマクラスター適用床面積が広い。100が約23畳、75が約21畳、以下70→16畳、50→14畳(一部13畳)、40→10畳(プラズマクラスター7000の製品は30→10畳)となっている。
パナソニック
- F-VXP90 / F-VXP70 / F-VXP55 / F-VXP40 / F-PXP55 / F-PDP30
パナソニックの空気清浄ブランドワードとなるのが「ナノイー」。イオンを発生させて微小な物質、菌などの活動を抑制するという効能はシャープのプラズマクラスターと同じである。最新の「ナノイーX」でその効能効果はさらに広がった。「ナノイーX」は「F-VXP90」と「F-VXP70」に搭載されている。
型番としては、冒頭の「F」がパナソニックの空気清浄機のラインナップであることを示す。「VX」が加湿機能付きモデル。そして型番数字が大きいほど適用床面積が広いことを意味する。90で最大40畳、以下70が31畳、55で25畳、40で18畳、30で12畳という順序だ。「VX」以外のモデルが空気洗浄専用モデル。
ダイキン
- MCK70U / MCK55U / MCK40U / MCZ70U / MC80U / MC55U
空調システム機器のダイキンも家庭用空気清浄機で人気のメーカーだ。こちらのブランドワードは「ストリーマ」。ストリーマは、集塵された有害物質をプラズマ放電によって分解・無害化するシステムのこと。ダイキンは全機種ストリーマを搭載する。「MCK」が除湿機能付きモデルで、「MCZ」が除湿と加湿機能付き。「MC」が清浄機専用を意味する。型番内の数字の意味するところが、なんとパナソニックとほぼ同じ。空気清浄適用範囲が70なら31畳で、以下55で25畳、40で18畳なのだが、「MC80U」のみ少々ズレて29畳となっていた。
HITACHI
- EP-NVG110 / EP-NVG90 / EP-NVG70 / EP-NZ30 / EP-LV1000
この分野ではやや存在感が低下するように思われる HITACHIの空気清浄機。型番「NVG」が加湿機能付きで、「LV」が加湿&除湿機能付き。「NZ」は空気清浄専用のシンプルなモデル。数字は適用床面積が110なら48畳、90は42畳、70は32畳、30は15畳。EP-LV1000のみ例外で31畳適用となっている。
その他のメーカー
富士通ゼネラル
ACS-71D
ZOJIRUSHI(象印)
PA-HB16 / PA-ZA06
アイリスオーヤマ
PMMS-DC100 / PMMS-AC100 / PMAC-100-S / PMAC-100 / PMAC-100-S-P / IA-114
エアコンに強い富士通ゼネラルからは30畳用1機種のみ。フィルター交換不要で強力集塵機能を持つ。魔法瓶や炊飯器の象印からはパーソナルユースの空気清浄機が販売されている。スタンダードな性能と高品質を持ちながら、価格の安さが目立つアイリスオーヤマ。「PMAC-100-S-P」はペット用に強化された機能を持つ。
各メーカーの空気清浄機の型番の調べ方
各メーカーの空気清浄機の型番は、基本的には本体に記載されている。どのメーカーも型番をモデル名としており、機器名として本体の目立つ位置(操作ボタン等のある付近)に記載されているはずだ。ただしカラーバリエーションのコードまでは入らないことが多いが、前述のように基本的にはどのモデルも末尾に色を示すアルファベットが付加される構造なので、特に気にする必要はないだろう。
取扱説明書や保証書で確認する
各メーカーともに、取扱説明書や保証書に、必ず型番(あるいは品番)が記載されているはずだ。特に日本のメーカーであれば、取説の表紙などの目立つ位置に、型番、あるいは品番として記載されていることが多いので確認してみていただきたい。もちろん、保証書にも記載されている。当記事に記載の各メーカーごとの型番の特徴を見ていただければ、記載された文字のどれが型番なのか、すぐに判明するはずだ。
各社公式サイトでは生産終了製品も調べられる
シャープやパナソニック、HITACHIなど、当記事に記載した主要な日本の電機メーカー(ブランド)であれば、必ず各社の公式サイトで、製品の詳細な説明とともに、各モデルの型番が記載されている。現行モデルだけでなく、生産終了モデルに関しても、少なくとも定められた製品のサポート期間中であれば、その型番と機器の仕様が記載されているうえに、取扱説明書がダウンロードできたり、FAQを掲載するなどして、丁寧なユーザーサポートを行っていることが多い。中古製品を購入する際には、こうした手厚いサポートを行っているメーカーの製品を選んだほうがよいだろう。
空気清浄機はどこに売りに出せばいい?買取に出す方法
空気清浄機を買い取ってもらうといっても、さまざまな方法がある。どのような方法で売りに出すかによって、買取価格や手間などが大きく変わり、実際に売りに出してから「もっと高く買い取ってもらうことを想定していた」「売りに出すのがこれほど手間だとは思わなかった」といったように後悔するのは避けたい。そのため、それぞれの特徴をしっかりと理解しておく必要があるだろう。
そこで、空気清浄機を売りに出す方法とそれぞれの特徴について紹介していく。これから空気清浄機を売ろうと思っている方は、ぜひ参考にしていただきたい。買取専門店に売る
最も王道の方法は、買取専門店に売ることだ。買取専門店は「買い取ることを専門にしている業者」のため、手続きがスムーズであり、買取に対しての話も早い。適正価格で買い取ってもらえる場合も多いため、オススメである。
しかし、買取の適正価格がわからないといった方も多いのではないだろうか。そのような場合には、ホームページに記載してある「買取実績」を参照にしてみてはいかがだろうか。「買取実績」のページには、今までどのような商品をどれほどの値段で買い取ったかが記載してあるのだ(記載しているかは買取専門店による)。そのため、さまざまな買取専門店のホームページを見比べることで、買取専門店の中での適正価格が見えてくるだろう。当サイト「ヒカカク!」でも買取相場を確認できるため、ぜひチェックしていただきたい。
また、買取専門店にも「ファッション」「家具」などのさまざまな種類があるが、空気清浄機を買い取ってもらう場合には「家電」の買取専門店を選んでいただきたい。なぜなら、空気清浄機などの家電の知識が豊富だから。安心して売りに出せるだろう。
リサイクルショップに売る
リサイクルショップに持ち込んで売るのもひとつの手である。リサイクルショップであれば1地域に1店舗ある場合が多く、自宅から近い場所にあれば持ち込むのに手間があまりかからない。買取専門業者ほど詳しくはないが、日々さまざまな家電の持ち込み対応しているため、こちらも安心して任せられるといえるだろう。
しかし、残念ながら買取価格は買取専門店ほど高くない。そのため、買取価格を重視したいならば、リサイクルショップの利用は、買取専門店に持ち込んで売れなかった場合にしてみてはいかがだろうか。
オークションを利用する
自宅にいながらも買取を成約させたい場合は、オークションの利用をオススメする。オークションであれば、自宅にいながらも空気清浄機を出品できるからだ。しかし、オークションに出品するまでに手間がかかってしまう。オークションサイトへの登録や商品写真撮影、説明文の記入などをしなければならないである。そのため、オークションへの出品は時間があるときに行うのがいいだろう。
また、オークションだと買取専門店やリサイクルショップよりも値段が低くなる場合がある。ニーズがあれば値段も高くなるが、ニーズが低ければ値段が低いどころが売れない可能性も出てくるだろう。そのため、売ろうとしている空気清浄機にニーズはどれほどあるのかを確認してから出品してみてはいかがだろうか。新しいモデルの空気清浄機ほどニーズが高いといえる。
フリマアプリを利用する
近年、大きく普及しているのがフリマアプリだ。フリマアプリとは、インターネット上で行われるフリーマーケットのような場所で、買いたい人と売りたい人のマッチングが可能だ。フリマアプリによっては、配送業者が自宅まで集荷に来てくれるサービスもあるため、外に一歩も出ることなく売りに出せるのがメリットである。
しかし、実際のフリーマーケット同様、値段を高く設定してしまうと売れにくくなる。そのため、フリマアプリで空気清浄機を売るためには、値段設定が重要であるといえるだろう。
空気清浄機を買取査定に出すときの注意点
ここまで、各メーカーの空気清浄機の型番とその特徴について説明してきた。型番は、製品購入の時だけでなく、業者に買取査定を依頼したり、フリマサイトに出品する際に不可欠な要素となるので、しっかり確認しておいてほしい。ちなみに当記事に記載の製品の型番は、2017年11月現在におけるメーカー各社公式サイトに掲載のモデルを参照している。時期によってはすでに販売が終了している場合もあるので、ご了承いただきたい。そして最後に、空気清浄機を買取査定に出す際の注意点を簡単にまとめておこう。買取査定だけでなくオークションやフリマアプリにおいても同じことがいえるため、空気清浄機を売ろうと思っている方はチェックしていただきたい。
製品はきれいな状態にしたうえで買取査定に出すこと
買取査定に出す際には、問題なく動くことを確認のうえで、可能な限り購入時に同梱されていた付属品や取説、さらには外箱も含めて、購入した時のような状態にして業者に依頼してほしい。商品の見栄えは多少なりとも査定価格に関わってくる。ボディの汚れをふき取り、きれいな状態にしたうえで買取査定に出そう。
花粉が広がる少し前が狙い目
冒頭でも述べてように、空気清浄機は毎年新しいモデルが発売されることもあり、価値が低下するスパンが非常に早い。4、5年前のモデルでは、もはや買取してもらえないことも考えられるので、早めの買取査定を心がけよう。時期としては、やはり花粉が広がってくる少し前の時期が狙い目となる。
買取に出す前に買取相場のチェックを
そして、買取査定に出す前には、当サイト「ヒカカク!」などで買取相場をチェックのうえで、査定に出すことをおすすめしたい。製品ごとの買取相場についての情報を持ったうえで買取に臨むことは、少しでも良い条件で買い取ってもらうためにも、必要な準備と言える。モデル名と型番をしっかりチェックして、賢く買取サービスを利用しよう。