量販店での「衝動的契約」は禁物？！正しくポケットWi-Fiを比較して購入する方法まとめ。

スマホやタブレットの普及に伴って、ポケットWi-Fiを使用する人が増えている。屋内外のどこでも高速通信のWi-Fi接続でインターネットを出来る快適さと、スマホのパケ放題と比べて安い通信料金も人気の理由だ。

EMOBILE D25HW aka Pocket Wi-Fi / rok1966

ポケットWi-Fiは、まだ普及し始めたばかりのサービス。ユーザーの中には、なんだかよくわからないけど販売スタッフに勧められるままポケットWi-Fiを購入した、なんて人もいるかも知れない。しかしながら、ポケットWi-Fiには近年、会社やプランによって様々なサービスの種類があり、購入に当たっては少し注意すべき点がある。

ポケットWi-Fiを購入する際の注意点を知らずに契約してしまうと、ポケットWi-Fiのメリットを十分に享受できないこともある。本コラムでは、ポケットWi-Fiを購入する際に押さえておくべきポイントを紹介するので、快適でお得なネットライフに役立てて欲しい。

ポケットWi-Fiってそもそも何のこと？？

さすがに最近では「ワイファイ」を「ウィフィ？」って言い間違えてしまっている人は少なくなってきたが、Wi-Fiについて詳しく知っている、と言う人も少ないのではないか。飲食店や、ショッピングモールなどでもフリーのWi-Fiが設置されているところが増え、家の外でもWi-Fiに接続して快適にネット接続を楽しむことは当たり前になってきた。

しかし、屋外やフリーのWi-Fiスポットが設備されていない店舗などでは、Wi-Fi接続をすることが出来ず、スマホの回線などでネット接続をする必要がある。

International Wi-Fi Icon / Dana Spiegel

ポケットWi-Fiとは、非常にざっくり説明するとポケットサイズの自分専用のWi-Fiスポットを持ち歩くようなもの。ポケットWi-Fiを持っていることで、屋内外のどこでも電波の届く場所であれば高速で快適なWi-Fi接続でネット接続をすることが出来る。また、スマホのパケット料金も節約することが出来る、と言うこともあり、近年のネット社会ではポケットWi-Fiは無くてはならないものと言っても過言ではない。

失敗してしまいがちなポケットWi-Fiの購入の仕方

1166 20120809 Disappointing Danzig / Chris Piascik

ここではやってしまいがちなポケットWi-Fiの購入時の失敗をご紹介しよう。

家電量販店や、携帯ショップなどで見たことがある方も多いかと思うが、近年増えているのが「ポケットWi-Fi契約で端末料金が無料に」と言うセット販売。ipadやネクサスと言った、人気のタブレット端末が無料でついてくる、と聞くと非常にお得な気がしてしまい、思わず契約してしまったなんて方も少なくないのではないか。

この時に失敗してしまう点としては、タブレットやスマホ端末とのセット販売の場合、ポケットWi-Fiの機能や契約内容を細かくチェックして比べる人が少ない点だ。ただでさえ、複雑なポケットWi-Fiの契約内容、端末が無料でついてくるのなら月々数千円なら良いか、と思って契約してしまう方も多い。

ワイモバイルなどもこの種のキャンペーンをやっており、料金も確かに安いが、通信制限されると「全然繋がらない」とネットで話題。キャッシュバックなどもWi-Fiの契約ともなるとなかなか高額なので心踊るものがあるが、冷静に月額料金を考えるのも重要だ。

しかし、これが落とし穴だ。特に自宅に無線のWi-Fiルーターを設置している人や、スマホやタブレットの使用用途によってはセットで契約したWi-Fi端末にメリットがない、なんてこともある。上手に利用すれば、お得なキャンペーンも多数あるが、目先の無料に釣られてしまうと、思ったほどお得じゃなかった、なんて失敗があるのだ。意外と大事なのが月額料金のいわゆるランニングコストだ。

端末は端末の機能や魅力、ポケットWi-FiはポケットWi-Fiそのものの機能や料金を、しっかりと検討して契約することが失敗しないポケットWi-Fi選びには大切だ。

ポケットWi-Fiを選ぶ際に押さえておくべき比較ポイント

YOU woke me up! / donnierayjones

携帯の大手キャリアや、ポケットWi-Fiを普及させた立役者イーモバイルなど、様々な会社がポケットWi-Fiを提供している。ポケットWi-Fiを選ぶ、とは言ってもスマホなどの契約内容よりも馴染みの薄いポケットWi-Fiの契約。ここでは、契約の際に押さえておくべき3つのポイントをご紹介していこう。

・月々の利用料金
・通信速度と通信制限
・通信対応エリア

ポケットWi-Fiの契約の際には、以上の3点が自分の求めるラインを越えているか、と言う点に注意する必要がある。

月々の利用料金

Credit Cards / Sean MacEntee

まず月々の利用料金だが、ポケットWi-Fiの契約は通常2年契約のものが多く、2年未満で契約を解除してしまうと違約金が発生してしまう。2年間払い続ける料金になるので、当然月額料金は安いものの方が良いのは言うまでもないこと。また、契約によっては初年度と2年目以降の料金が違う場合などといったこともあるので、2年間の費用の総額を比べて見ても良い。

ポケットWi-Fiの月額利用料金は、約2500円前後から3500円前後が相場となっている。Yahoo!Wi-Fiは、月額2743円という破格の通信プランを展開している。3000円を切る価格のポケットWi-Fiであれば、合格ライン、逆に3000円を超えるものであれば通信量無制限などの更なるメリットを求めたいところ。

あと着目するのは、月額料金が固定か変動かどちらなのか。変動の場合、表示の金額を最低料金として、通信量に従い課金されてしまう。気づかぬうちに5000円、6000円と超えていってしまうことも。他方で、安ければいいというわけでもなく、通信スピードだったり、容量制限が厳しいといった問題点を抱えていることも多い。適度な金額で固定のサービスというのがオススメ。

通信速度と通信制限

これに関しては、主に通信制限に着目しよう。ポケットWi-Fiには、月の通信容量に制限がかけられている場合があり、その容量を超えてしまうとネット接続が極端に遅くなってしまう。動画を良く見たり、音楽のダウンロードを良くする人は、通信容量の大きいものを選ぼう。

ポケットWi-Fiの通信速度は、現在各社とも110Mbpsが平均的となっており数値上の比較は難しい。比較できる項目は通信制限の緩さとなるが、毎日1時間ほど動画を見て、月に使う通信量が約7GBが目安だ。それ以上ネットを使用する人なら10GBや無制限のもの、それ以下の人なら7GBのポケットWi-Fiでも充分と考えられる。

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通信対応エリア

North American detail map of Flickr and Twitter locations / Eric Fischer

最後には言うまでもなく、自分の生活範囲にポケットWi-Fiの通信エリアが対応しているか、と言う点。もう一つは、仕事で出張がある人などは地方の中心都市でも接続できるか、といった点にも注意。あとは、買ってみたら、「意外とお店の中で繋がらない」ということもありうるので、ネットでのクチコミも多少見ておきたい所。

「○○○　繋がらない」のキーワードで検索してみて、ヒットするようなら黄色信号だ。ビックカメラなどで、話をもちかけられてしまうと中々調べたりする時間もとりにくいが、「ちょっとトイレに行ってくる」などと店員のトークを中断させ、調べる時間を確保しよう。それらのポイントに注意していれば、失敗しないポケットWi-Fi選びをすることはできるだろう。

ポケットWi-Fiがあれば

ポケットWi-Fiがあれば、パソコンやタブレットなどすべての電子機器のモバイル通信を実現でき、スマートフォンでも活用ができる。格安SIMといった安いデータカードが出てきてはいるが、スマホかタブレットでしか使えないのが難点。外でパソコンを使う人にはWi-Fiは必需品に近い。Wi-Fi備え付けのカフェも増えてはいるが、海外ほどではない。それに外のスポットを活用するのはどうしてもセキュリティが脆弱な印象だ。

スマートフォンもポケットWi-Fiにつなげるようにしておけば、通常の携帯キャリアの契約では最小容量のプランに留め、月額1500円カットしつつ、日々Wi-Fiに繋がるように設定しておくという手もある。そうすれば、「実質1500円程度」でいつでもどこでも、プランによっては容量無制限で、パソコンでもネットに接続できるといったことが可能になるわけだ。