昭和の時代に家庭、飲食店、会社事務所などに置かれていた黒電話も、少し変わった特徴によって高く売れる商材として注目度が集まっている。
また近頃では、黒電話や赤電話、プッシュ電話などを販売する専門店も登場しているため、この商材の市場全体に好循環が生まれていると考えて良いだろう。今回は、ノスタルジックな雰囲気を醸し出す黒電話について、売却のコツや相場情報などを紹介していきたい。
CONTENTS
こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
黒電話が高く売れる理由とは?
まずは、今の時代にそぐわない黒電話に高い需要がある理由から、この商材の中古市場の動向を考えていきたい。
停電でも使える
東日本大震災や熊本地震といったさまざまな災害が生じる近頃は、黒電話などの確実に連絡が取れる機器への注目が高まっている。
特に黒電話は、停電になっても使えるメリットがあるため、万が一の際に向けた安心感という意味で、自宅電話を買い換える人が増えているのだ。
高齢者世帯の増加
大きなベル音を兼ね備えた黒電話は、耳の遠いお年寄りでも着信に気づきやすいといったメリットもある。そしてダイヤルを回すだけの黒電話は、アナログならではの利点がある。
プッシュ式電話や携帯電話、スマートフォンに生じやすい押し間違いがないだ。確実に子供や孫との連絡をおこないたいと考えるお年寄りにとって安心感の高い存在であると言えるだろう。
インテリアとしての価値
10,000円~40,000円ほどで買取られる人気の黒電話は、アンティークカフェなどのインテリアとして使われることが多い存在である。
またインテリアとして置く場合は、見た目さえ良ければ問題ないといった購入条件となるため、通話のできないジャンク品であっても十分に売れると考えて良いだろう。インテリア需要の高い黒電話の中には、欧米で作られた種類も多い傾向がある。
黒電話を高く売る方法
自宅にある黒電話の売却を考えているなら、これから紹介する4つのポイントを必ず抑えるようにして欲しい。
全ての黒電話が高く売れるわけではない
大半のショップで高価買取対象となっているのは、昭和20年代~30年代に使われていた3号、4号電話機が中心である。現存数が非常に多い600型や601型の場合は、二束三文だったという口コミも多く見受けられる。
そのため一般の商材と同じように希少性が買取額に大きく影響することも頭に入れておくようにして欲しい。
相見積もりが高価買取の鉄則
最低でも5~7社に相見積もりをとると、自分が所有している黒電話の参考買取相場が把握しやすくなる。またより高値で売却するためには、価格交渉も大事な要素となる。
さまざまな黒電話買取業者とコンタクトを取って、たくさんの見積もりを収集してみて欲しい。より正確な見積もりに繋げるためには、黒電話の写真を業者に送付する方法もおすすめである。
簡単な掃除でコンディションを高める
日常生活の中で使われてきた黒電話は、紫外線によるくすみやダイヤル部分のホコリの蓄積が起こりやすい商材である。また喫茶店やキッチンに置かれていた黒電話は、わずかな油汚れによってベタベタ感がある。
次のユーザに不快感を与えないためにも、綿棒や中性洗剤などを使って簡単な掃除をしてみると良いだろう。あまりにも強い洗剤の使用は、黒電話の艶を失わせることもあるため、掃除アイテムの選定に悩む時には水拭きでも十分だ。
売り時も重要
現存数が買取相場に影響する黒電話は、長く保管することで希少価値が高まることもある。しかし古い黒電話の中には、長期保管しているうちに、いつの間にか使用ができなくなったという事例もあるため、せっかくの実用性を損なわないためには、
黒電話を売る際の注意点
自宅で使われている黒電話の中には、NTTからレンタルされているものもある。レンタル電話は基本的に使用を終えたらNTTに返却するといったルールがあるため、不要だからといって自由に売却可能ではないことを頭に入れておくようにして欲しい。
そんな自宅黒電話のレンタルか?買い上げか?を判断するためには、月々NTTから送られてくる請求書を確認してみると良い。黒電話がレンタル機の場合は、請求書内に電話機使用料という項目が存在するのだ。
この項目が存在しない時には、その黒電話が買い上げ品と判断できるため、他の電話機との入れ替えで売却してみても良いだろう。ちなみにNTT東日本のサイトを見てみると、ダイヤル式黒電話の買い上げ金額は750円、ダイヤル式カラー電話機が800円、プッシュホン電話機が1,200円となっている。
黒電話を現金化するための方法とは?
黒電話を売るといっても、さまざまな方法がある。それぞれ特徴あるため、メリットやデメリットをよく理解してから選ぶ必要があるだろう。
そこで、フリマアプリ、ネットオークション、専門の買取業者の3つの手段に分けて、メリットとデメリットを紹介していく。
フリマアプリのメリット・デメリット
フリマアプリとは、インターネット上で一般人が物を売買できるフリーマーケットのようなサービスのこと。現在、フリマアプリは急速な勢いで成長を遂げている。
国内最大のフリマアプリメルカリでは、2013年7月からサービスの提供を開始してから約4年半で、国内のダウンロード数が6,000万を突破した(2017年12月時点)。
そんなフリマアプリのメリットといえるのが、好きなタイミングで商品を出品できる点だ。インターネット上で物の売買をおこなうため、いつどのような場所からも出品作業をおこなえる。
ほとんどのフリマアプリでは、出品フォームが簡素化されているので、5分ほどで出品が完了するのもメリットだ。
一方、フリマアプリのデメリットとして挙げられるのが、黒電話の価値を理解できるプロがいない点だ。もし黒電話に詳しいプロがフリマアプリを利用していたとしても、商品購入にまで至る可能性は極めて低い。
なぜなら、写真でしか商品を確認できないフリマアプリよりも、実際に自分の目で見て購入を決められる専門の販売店舗に足を運ぶと考えられるからだ。フリマアプリで入札があったとしても、安価に購入される可能性が高いだろう。
ネットオークションのメリット・デメリット
ネットオークションとは、インターネット上で一般人が物を売買できるオークションのようなサービスのこと。
そんなネットオークションのメリットといえるのが、フリマアプリと同じく、時間や場所を問わずに商品を出品できる点だ。昼間は仕事をしていて買取店舗に黒電話を持ち込めない買取店舗が近くにない事情があって自宅を離れられない忙しくて時間が取れないといった人からも人気を集めるサービスである。
一方、ネットオークションのデメリットとして挙げられるのが、商品を出品するまでに手間がかかる点だ。ネットオークションサイトへの登録から始まって、商品の写真を撮影したり、商品の説明文を入力したり。その他、さまざまな手続きをこなさなければならない。そのため、ネットオークションの初心者は、出品が完了するまでに時間がかかるだろう。作業をおこなう際は、念のためまとまった時間を確保することをオススメする。
専門の買取業者のメリット・デメリット
専門の買取業者のメリットは、プロが目利きをして査定する点にある。専門の買取業者に在籍をしているプロが査定をすることによって、正しい価値を判断し、価値に見合った査定額を提示してくれるのだ。そのため、高値で売れるケースも多い。
一方、専門の買取業者のデメリットとして挙げられるのが、店舗が少ない点である。黒電話の価値を理解できる人はそう多くないので、どうしても店舗が少なくなってしまうのだ。
専門の買取業者の店舗が近くにない場合、黒電話を持って長距離を移動する必要がある。その結果、移動中に傷が付いてしまったり、不良が発生してしまうことも。
しかし、業者によっては、出張査定やメール査定、LINE査定など、持ち込まなくても査定をしてくれる場合もある。そういった業者の利用も検討していただきたい。
黒電話の現金化は専門の買取業者に
結局のところ、どの手段がベストなのかというところだが、専門の買取業者に依頼をするのがオススメだ。なぜなら、フリマアプリやネットオークションでは、黒電話の価値を正しく理解してもらえない可能性が高いから。プロが査定をおこなう専門の買取業者であれば、正しい価値を理解して、正しい値付けをしてくれる。
そのため、黒電話を少しでも高い値段で売りたいと思っている人は、専門の買取業者を利用してみてはいかがだろうか。
黒電話の参考買取相場と専門買取業者 まとめ
ここからは、黒電話の買取を歓迎している専門店と、2019年12月現在の参考買取相場を紹介していきたい。高価買取対象となる黒電話には、電電公社のマークが付いていることと昭和20~30年代に使われていたものという条件がある。
また中には、ダイヤルがゆっくり回るものというマニアな条件で買取られる黒電話もあるため、他の年代との比較的な要素も買取額に大きく影響すると考えて良いだろう。
実際の買取相場としては、3~6号の黒電話で2,000円~7,000円、昭和35年前後の6号卓上式で10,000円~40,000円が一般的となっている。
たいむましん
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
昭和の時代に流行ったレトロ家電を多く買い取る、話題の専門店である。電電公社の3号電話機で14,000円、東芝マツダの黒電話4号で8,000円といった実績があるため、メーカー問わず黒電話の買取が可能なショップと位置づけて良いだろう。そんなたいむましんのサイトには、レトロ家電の買取額一覧表が掲載されている。
くるっとリサイクル
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
カフェで使われていたNEC黒電話の買取実績がある、古道具・古家具買取の専門店である。電電公社以外の黒電話でも4,000円を付けているため、一般的なショップと比べて高価買取が期待できると言えそうだ。
またくるっとリサイクルでは、出張買取、宅配買取、持込買取をおこなっているため、他のレトロ家電とともに売却してみても良いだろう。
お宝創庫
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
使用感のある黒電話の買取実績が存在する、リサイクルショップである。買取価格は掲載されていないものの、コンディションに囚われずに強気で売却できるお店と位置づけて良さそうだ。
14もの店舗とWEB買取の両方で電話の査定依頼ができるため、選択肢の多さといった意味でもメリットの高い専門店と位置づけて良いだろう。
買取専門店 大吉
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
アンティーク製品やレトロ家電の買取を歓迎する、人気のショップである。貴金属や携帯電話、小銭などの査定もおこなっている。
故人の遺品整理や蔵などの断捨離の際に利用をしてみても良いかもしれない。全国に300もの店舗がある大吉は、持ち込み査定にこだわる皆さんにもおすすめ度の高い存在となっている。
まとめ
意外なニーズによって高額査定対象となっている黒電話について、売却のコツとメリットなどを紹介してみた。3号や4号といった黒電話の型番がわからない場合は、ショップに写真を送付して参考買取相場を教えてもらっても良いかもしれない。
また古雑貨や実用性の高い電話機として買取られる黒電話は、さまざまな専門店で歓迎されるため、一般の商材では安くなりがちなリサイクルショップなども相見積もりの対象と考えて良いだろう。
自宅近くに買取店が少なく、電話機の売却がスムーズにできない時には、多くのショップが登録されている当サイト・ヒカカクの利用をおすすめする。