2002年の発売以来、ロボット掃除機の先駆けとしてルンバは高い人気を誇っている。日本国内の市場は世界での販売台数の実に4分の1を占めるほど大きく、中古市場での取引も活発だ。メルカリでもルンバの出品は多く、値段が安いエントリーモデルの600シリーズからフラッグシップモデルの900シリーズまで、ほとんどのモデルがそろっていると言っても過言ではない。
しかし出品数が多いだけに、お買い得な出品もあれば手を出さない方がよい品もある。メルカリで中古ルンバを購入するにあたっての注意点と、購入前のチェックポイントを知っておこう。
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全モデルに共通する注意点とチェックポイント
廃番になったモデルも含めてメルカリには多数のモデルが出品されている。それらすべてのモデルに共通している注意したいことや、確認したいポイントは以下の通りだ。
バッテリーの状態は大丈夫か
中古ルンバを購入するに際して真っ先にチェックしたいポイントがバッテリーのもちだ。バッテリーは機種ごとに使われているものが異なり、上位機種ほど強力で長持ちしやすい。例えば600シリーズならば比較的新しいモデルならばバッテリー寿命はメーカーカタログスペックで3年、800シリーズならばルンバ875や885は6年だ。
しかし中古である以上、カタログスペック通りにバッテリーがもつ保証はどこにもない。ユーザーの使い方次第でバッテリーの状態は大きく違うのが当たり前だ。場合によっては新品のバッテリーを後から購入することも考慮したい。購入費用をおさえるのなら、公式品と互換性のあるバッテリーの購入も視野に入れて良いだろう。
センサーは正常に働いているか
近接センサーや前輪センサーなど、ルンバは複数のセンサーで動作を制御しており、この部分の故障が多いとされる。たまにメルカリでもセンサーに問題があるルンバが出品されるが、センサー交換は慣れた人でないと困難なため手を出さない方が無難だ。
国内正規品か並行輸入品か確かめる
ルンバには国内代理店が販売している正規品と並行輸入品の2つが流通しており、中古市場でも同様だ。メーカーはこのうち、国内正規品のみ1年保証期間内の無償修理サービスや90日間の再修理サービスを提供している。保証が利用できそうな中古品ならば、国内正規品かどうかを見ておいた方が安心だ。
シリアルナンバーはあるか
すべてのルンバにはシリアルナンバーがあり、メーカーから保証を受けるときなどに必要となる。シリアルナンバーはロボットの底面に記載されているが、メルカリの出品の中にはシリアルナンバーを紛失しているルンバも見られる。掃除ロボットとしての機能が損なわれる訳ではないが、留意しておいた方が良い。
説明書の有無
説明書は必ずしも付属している必要はない。ルンバの公式サイトからもダウンロードできるため、ネットに接続できる環境があれば問題ない。しかし手元に説明書がないと不安だという人は、説明書の有無も商品ページから確認しておくと良いだろう。
スケジュール機能が必要かどうか
スケジュール機能はルンバの売りの一つであり、フラッグシップモデルの900シリーズをはじめ、上位機種の多くに搭載されている。一方でエントリーモデルである600および500シリーズにも一部搭載されている。決まった日時に自動で掃除をするこの機能が必要ならば、搭載されているモデルを把握しておくとよいだろう。
改造ルンバは上級者向け
すべてのルンバは制御プログラムが搭載されており、このプログラムに従って動作している。プログラムコードは公開されているため、専門的な知識があれば自分で動作を変更することもでき、ルンバを他の機器から制御させることも可能だ。
しかし中古購入にあたっては、改造ルンバは必ずしも購入者にメリットになるとは限らない。特定の用途向けに制御を変更していたりすると、他の人にとっては逆に使いにくいこともあり得る。プログラムや電子工作が得意だったり、ルンバの扱いに慣れている上級者でない限り、改造ルンバの購入はリスクも大きいので注意したい。
特定モデルでは以下の項目もチェック
中古品で購入する際には、各シリーズの特徴もきちんと理解しておく必要がある。下記のポイントを確認しておこう。
600シリーズと800シリーズはバッテリーの種類も調べる
ルンバに使われているバッテリーはリチウムイオン電池と、ニッケル電池の2種類がある。リチウム電池の方が長寿命であるが、600シリーズと800シリーズは型番によっては両方の電池が使用できる。そのためこれらのシリーズをメルカリで買うときは、バッテリーの種類も確認しておきたい。
なお900シリーズはすべてのモデルのバッテリーがリチウムイオン電池を採用しているので、確認の必要はない。
ルンバ622よりも前の機種はバッテリー寿命が短い
すでに旧式であるルンバ622よりも前に出た機種は、バッテリーも旧式のため寿命がカタログスペックでも1.5年しかない。中古を購入した場合はバッテリーの買い替えが必要になる可能性が高い。メルカリでも価格は安いが、バッテリー寿命とバーターである点を考慮する必要がある。
800シリーズとそれ以前のモデルの違い
800シリーズは近年登場した比較的新しいモデル。性能が大幅に向上しており、フラッグシップである900シリーズと同じ吸引性能を備えている。しかし900シリーズにあるカメラがついていないこともあり、掃除効率の面では劣るのが特徴だ。
旧モデルに対してはどれも性能面では800シリーズが圧倒している。そのためメルカリでも価格がやや高めだが、ペットを飼っていて強い吸引力が必要だったり、広い部屋の掃除が必要ならば800シリーズはコスパも見合った最適な選択の1つだ。
700シリーズは価格の安さが魅力
700シリーズは現在は廃番となっているため新品では入手できない。性能面ではバッテリー寿命も含めて後継機よりも劣るため、メルカリでは比較的価格が安く、10,000円ほどの価格での取引も多い。エントリーモデルの600シリーズは新品価格で30,000円ほどから購入できるが、性能を求めないならばより安い700シリーズの中古も選択の1つだ。
状態の良いルンバを選ぶためのポイント
中古査定でも良い価格がつきやすい、状態が良好なルンバがメルカリに並ぶことも多い。新品同様や、動作にまったく問題がない品が安く買えるのもメルカリの人気の理由だ。そういったルンバを選ぶためのポイントには以下がある。
リファービッシュ品は比較的状態も良い
リファービッシュ品はメーカー修理上がりや、展示品などが再生されたものだ。そのため動作に問題がない場合がほとんどで、クリーニングもおこなわれているため新品同様状態のルンバもある。購入後の故障が不安ならば、リファービッシュ品を狙ってみるのもおすすめだ。
出品者の購入時のレシートや保証書などの情報も参考にする
商品説明ページで数回しか使っていないという出品者の説明を目にするのはメルカリでは日常だ。しかし本当に使用回数が少ないかどうかは出品者以外は知る由もない。
状態を客観的に判断する材料として、購入時のレシートや保証書の期日なども参考にしたい。仮に保証書の期限がまだ残っているようなルンバなら、状態の良さに加えて万が一故障したときも保証を受けられるため購入価値は高い。
引越しで出品されるルンバは狙い目
引越しでルンバが不要となるケースが実は多い。掃除が行き届いている社員寮などに入ったり、賃貸住まいになって音を気にしたりなど理由は様々だ。そのようなルンバは使い込んでいないものも多く、状態が良好なものが見つけやすい。そのため出品理由についても記載がないかチェックしておくと良い。
購入手続きを始める前に気をつけたいこと
気に入ったルンバが見つかったならば、出品者にコメントをするかいきなり購入手続きに入ることもできる。メルカリはオークションとは違って購入は早いもの勝ちだ。だからといって焦って購入すると失敗が多いのも常だ。メルカリでルンバを買う前に、以下のポイントについても注意を払っておきたい。
商品状態は本当に相違がないか
購入時期や型番などの重要な情報がしっかりと記載されているか、写真と商品説明の食い違いはないかなどを確認しておく。
またルンバはシリーズによっては型番が豊富で見間違えやすく、特に800シリーズはモデルも多い上に一部モデルはデザインも似ているため、そういったことが起きやすい。出品者の説明だけでなく、自分の側にも勘違いがないかを今一度確認してから手続きをおこなおう。
価格に見合った買い物かを判断する
自分にとってどのルンバが必要かを、機能や価格などから判断しておくことが重要だ。不要な機能が多いと感じたなら、価格が安い600シリーズを検討するといった具合だ。さらに出品価格が中古相場に見合ったものかも判断したい。中古家電の買取をしている業者のサイトなどをチェックして中古相場の価格をおさえておくのが望ましい。
参考になる業者としては「カウモバイル」がある。ルンバ専用のカテゴリを設けていることもあって、商品数も豊富で探しているモデルの買取価格が見つけやすい。
またオークションや他のフリマアプリで同様の出品を探して参考にするのも賢い手段だ。「ヤフオク」ならば過去の落札額を調べることで、より正確な相場が分かるはずだ。
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
出品者の評価を確認しておく
評価システムにより、メルカリでは出品者の良し悪しがある程度判断できる。悪い評価が多い場合、過去の取引でトラブルが起きている可能性が高い。発送が遅いといったものから商品説明を偽る悪質な出品者まで、少ないとはいえ存在するので取引前に十分注意しておこう。
梱包や配送方法に問題はないか
精密機器であるルンバは、配送時に問題が起きないようにしっかりと梱包をしてもらう必要がある。特に内箱や外箱がないと配送事故にも巻き込まれやすい。
また使いかけのフィルターを接続したままではルンバ本体の故障にも繋がるだけでなく、何より汚れや悪臭の原因にもなる。細かな気遣いができる出品者から購入するのが理想だ。
まとめ
中古品のルンバをメルカリで購入する際は、価格だけでなくルンバの状態や購入時期、国内正規品かなどのポイント確認を忘れずにおこなおう。
また、メルカリは個人取引となるため、出品者が信頼できるかどうかも重要となる。不要なトラブルを避けるためにも、取引前に不明点は問い合わせて購入決定をしてほしい。