長時間のパソコン作業に欠かせない液晶モニター・液晶ディスプレイ。これら商品の型番や品番を把握しておけば買取専門店への査定依頼やヤフオクなどへの出品も行いやすくなることを知っていただろうか。
また、カメラ愛好家やゲーマーなどもこのカテゴリの商品を購入するようになった今の時代、型番などの情報を正確に相手に伝えることができれば、不要になった液晶モニターを早く確実に賢く手放せるようになる。
今回は、液晶ディスプレイ・液晶モニターの型番や品番の書かれている場所や調べ方、命名規則に関する話を詳しく説明していく。
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液晶モニター・液晶ディスプレイの型番や品番はどこで確認できるのか?
では、そんな知っておくと便利なモニターやディスプレイの型番だが、一体どこで確認ができるのだろうか。下記3つのいずれかを確認すれば、液晶モニターの型番を調べられるので、是非参考にし、自分の液晶モニターやディスプレイの型番を確認してほしい。
本体の裏側
調べてみたところ、ランキング10位以内に入る大手メーカーの多くの液晶ディスプレイは、基本的に接続端子がたくさんある裏面に型番や品番が書かれているようだ。
例えば、パソコン周辺機器メーカーの老舗であるIO-DATAの商品の場合、「Model Name」や「Model No」といった形ですぐに型番品番を把握できる配慮がなされている。
また、海外メーカーであるが、メーカーLGについても、日本人でもわかりやすいように「型名」という見出しの記載もあるようだ。
Windows版パソコンのデバイスマネージャーでの確認方法
現在、Windowsのパソコンに繋いでいる液晶モニターの型番を調べる場合であれば次の操作でその型番などを確認できるようだ。
コントロールパネル→ハードウェアとサウンド→デバイスとプリンターの順でメニューを選び、デバイス一覧の中に並んでいるモニターのプロパティを確認。この方法でモデルの確認をすれば、液晶ディスプレイの裏面のシールが剥がされている場合においても型番・品番の調査が可能なる。
付属品
ヤフオクやメルカリで購入した液晶モニターが動作不能のジャンク品かつ本体背面に製造番号などの記載されたシールがない場合は、取扱説明書や外箱、保証書などから型番品番を探すしかない。
また、家電量販店やネット通販購入商品であれば、レシートや領収書も型番・品番・商品名を確認できる情報になり得ると捉えて良いだろう。
MAC OS版 モニターの型番の確認方法
MACとなると、おそらくApple Cinema DisplayかThunderboltのディスプレイを使用することになるかと思う。残念ながら、MACの場合型番を検索するのは少し複雑なようだ。そのため、自分で調べ上げるよりもシリアル番号を把握して型番を問い合わせしたりした方が簡単かもしれない。
また、このシリアル番号もWindowsとは違い、パソコンの操作で見つけることができるのではなく、本体、製品パッケージ、購入時のレシート又は請求書で確認することとなる。
本体で確認する際は、ディスプレイのベース部分、またはヒンジの部分で確認することとなる。ヒンジの部分で確認する場合は取り外しが必要となるので十分に気をつけて作業を行おう。
EIZOの液晶ディスプレイの特徴
http://www.eizo.co.jp/映像関係業者やアーティスト、写真館などでも多く使われるEIZO(ナナオ)は、プロ仕様のラインナップが充実したディスプレイ装置専業メーカーである。
CRT全盛期の1990年代から信頼性と画質の両方で定評のあるEIZOは、航空管制市場にも参入している。また、Panasonicより内視鏡・手術モニター事業を買収した2016年6月以降は、医療市場にも更に力を入れているようである。
ここでは、例として、そんなEIZOの命名規則などについて少し考察していきたいと思う。
EIZO液晶モニターの型番・品番と命名規約
さまざまな分野で活躍するEIZOでは、液晶モニターの型番についても非常に多彩な特徴がある。
例えば、22ものラインナップが揃う一般ユーザ向けスタンダードモニターFlexScanであれば、下記のように液晶ディスプレイのサイズや仕組みによって、型番の1〜2文字目が異なる形となっている。
- EV ワイド、スクエア
- S:スクエア
- T:タッチパネル投影型静電容量方式
これに対して、プロのアーティストも使うカラーマネージメントモニターColorEdgeについては、CSもしくはCGが型番に付くルールとなるようだ。
IO-DATAの液晶ディスプレイの特徴と型番・品番
http://www.iodata.jp/product/lcd/index.htm石川県金沢市に本社を置くIO-DATAも、液晶モニターを主力商品とする人気メーカーである。パソコンパーツの分野で有名なこのブランドのディスプレイには、家電量販店などの販売チャネルに強い特徴がある。
また、国産ならではの信頼性の高いIO-DATAのモニターは、事務用として企業などで購入されることも多い存在となるようだ。
IO-DATAについても以下にて見ていこう。
IO-DATA液晶モニターの型番・品番と命名規約
このブランド液晶ディスプレイは、世間一般で例える型番が商品名に入る仕組みとなっている。例えば、LCD-AD195VWという製品の本体裏側を確認してみると、下記のような記載になるようだ。
- Model Name(一般的な商品名):LCD-AD195VW
- Model No(一般的な型番):LCD-AD195VW-HS
前者でも商品検索は可能
買取専門店やヤフオクなどの中古市場を見てみると、正直一般的な商品名となるModel Nameを使った出品が大半であることに気付かされる。
また、最後の2桁だけが異なるIO-DATAにおける型番と商品名においては、前者の商品名を使えば確実に自分の欲しい製品の情報に近づけると捉えて良いだろう。
LGエレクトロニクスの液晶ディスプレイの特徴と型番・品番
http://www.lg.com/jpIPS方式と高品質のAH-IPSパネルを搭載した商品の多いLGは、コストパフォーマンスの高さで定評のある韓国の液晶メーカーである。SONYなどの技術を遥かに圧倒したLGの有機ELディスプレイは、この分野で世界的にも優位に立っている。
また、このブランドでは次世代3Dにも力を入れているため、映画視聴やダイナミックな映像を求める方々にも今後おすすめ度が高い存在になりそうだ。
LG液晶モニターの型番・品番と命名規約
このブランドの製品名は、サイズをあらわす2桁の数字+シリーズをあらわす2桁の英字+3〜4桁の英数字で構成されている。商品名の中央にある2桁の英字については、下記のように多彩な種類があるようだ。
- UC、UM:ウルトラワイドモニター
- UD、MU:4Kモニター
- GM:ゲーミングモニター
- MP、MD:IPSモニター
HPの液晶ディスプレイの特徴と型番・品番
https://www.asus.com/jp/Monitors/日本ヒューレット・パッカードは、法人向け液晶ディスプレイに強いメーカーである。他社と比べて使い勝手・デザインともにシンプルなこの会社の商品は、オフィスで使う事務用のモニターとして非常に適した仕様となっている。
また、日本HPでは、「秋のモニター安全運動」といった延長保証のキャンペーンも行っているため、万が一のトラブルや故障への対応を重視する皆さんにもより良い選択肢になると言えそうだ。
HP液晶モニターの型番・品番と命名規約
サイズを軸とする命名規約で商品名が決まるこのメーカーは、下記のように液晶ディスプレイの購入が初めての人でも比較検討のしやすいラインナップとなっている。
- ・22er
- ・23er
- ・24er
- ・24ea
- ・27er
- ・27ea
- ・ENVY 27s
見やすい商品比較表
個人向けHPモニターのページには、サイズや最大解像度、入力端子といった10項目から、製品の特徴も把握可能な大変見やすい比較表が掲載されている。全ての商品が横に並ぶこの一覧を確認すれば、液晶ディスプレイ選びの失敗も起こりにくくなる。
また、そこにはキャンペーン価格も表示されているため、金額重視で買い物をする人にもより良い情報源となるだろう。
ASUSの液晶ディスプレイの特徴と型番・品番
プロ向け、ゲーム用、4K&WQHDといった多彩な液晶モニターのあるASUSは、スマホ市場でも人気の高い台湾のメーカーである。昔はサポート拠点として置かれていた日本では、本国で販売されている液晶ディスプレイのうち一部モデルだけが流通している。
ASUSはデスクトップPCにも強いメーカーとなっているため、パソコンとモニターをセットで買いたいと考える皆さんにもおすすめ度の高い位置づけとなるだろう。
HP液晶モニターの型番・品番と命名規約
現行モデルだけでも80以上のラインナップが揃うASUSでは、商品名の最初に下記のような英字を入れることで、シリーズやラインを上手く分けていると考えられる。
- PA、PB:プロフェッショナルモデル
- ROG SWIFT、VX、VG、VA、VS:ゲーム用モデル
共通カテゴリのシリーズもある
しかし、ひとつのモニターに多彩な機能を持たせるASUSの場合、PA328QやPB279のようにプロフェッショナルとゲーム用といった2カテゴリにまたがる商品もいくつか存在しているようだ。
こうした形のように、明確なボーダーラインのないASUSの場合、商品名の頭2〜3桁の英字だけに頼るのではなく、大変使いやすい日本ASUSのホームページを使いながら液晶モニターの情報収集をするのが理想と言えるだろう。
型番を知っておくことの意外なメリット
では、ここで一つ型番を知っておくことの意外なメリットを紹介したいと思う。液晶モニターの型番には、実はほとんどの場合インチ数が含まれている。そのため型番を見れば、その型番のモニターやディスプレイが何インチの商品かわかることができる。以下にてメーカーごとに少しだけ例を見ていこう。
BUFFALOの場合
BUFFALOの型番であれば、FDT-G932HSという型番であればこのGの隣の数字が型番になるので9インチとなる。FTD-HD2232HSRという型番でも同様でHDの隣の22という数字がインチ数となるので、22インチの商品ということがわかる。
SHARPの場合
SHARPの場合であれば、さらにわかりやすい。例えばLL-193Gという型番であれば。LL-の後がインチ数となるので19インチであることがわかる。もう一つ例としてLL-173Cでも同じことがわかる。この型番であれば17インチのディスプレイということとなる。
まとめ
いかがだっただろうか。メーカーによりそれぞれの液晶ディスプレイやモニターの型番や品番の命名規則などは異なってくる。又、完全に把握したり、今後の型番や品番がどういったものかを把握することは正直難しいだろう。
しかし、型番を把握しておくことで、中古で液晶ディスプレイやモニターを買いたい場合ネットでの検索で個人から買い取ることも可能になる。又、それだけでなくその商品のクチコミなど他情報もつかみやすくなる。
自分が液晶ディスプレイを売りに出す場合も同様で、型番を把握していれば、ネットオークションやフリマアプリでも少しでも高く売れる確率が上がる。又、型番を把握しておけば他でいくらくらいで買取が行われているかも把握することが容易になるので、自分のモニターやディスプレイの価値を知っておくことが可能になる。
又、修理に出す際などはほとんどの場合型番の情報提供が要求されるのではないだろうか。このように、型番は様々な場面で便利で役に立つ。さらに、必要となってくるときがある。そのため、少し面倒に感じてしまうこともあるだろうが、是非ほしい商品の型番を把握して情報を得たり、自分のモニターやディスプレイの型番を確認しておき、売買するときに役立ててほしい。
今回は液晶モニターや液晶ディスプレイの型番、品番の調べ方と命名規則について説明してきた。ヒカカクでは、他にデジタルカメラなど、他商品の型番の調べ方も紹介している。中古の商品の買取情報、売買の仕方など、何かわからないことがあれば是非ヒカカクの他の記事を参考に是非中古の売買を楽しんで欲しい。