最近の液晶テレビはパソコンのモニタ代わりとしても使用できたり、インターネットに直接接続してコンテンツを楽しめたりと汎用性も高く、生活に欠かせない家電の1つだ。
ヤフオクでも液晶テレビのカテゴリには大量の出品があり、国内メーカー品はもちろん、ノンブランドや海外メーカーの製品まで揃う。また価格面でも中古ショップの相場よりも安い落札も多いため、人気を集めている。
しかし中古品を取引する以上、注意を怠ると思わぬ失敗に繋がることもある。中古液晶テレビをヤフオクで買う際に意識しておきたい注意点と、チェックポイントを確認しよう。
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こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
中古液晶テレビはここをチェックする
一口に液晶テレビといってもメーカーや型番ごとに性能や機能は大きく異なる。ヤフオクで中古品を購入する場合はこれに加えて、各個体ごとの状態についても押さえておく必要がある。チェックポイントは以下の通りだ。
製造年数を見ておく
傾向として新しい製造年数のものほど解像度が高く、映りが鮮明だ。また消費電力も新しいものほど低いことが多い。2008年に新しい省エネ基準が適用されたため、それ以降に製造された液晶テレビは特に省電力性に優れている。テレビは長時間利用するユーザーも多いため、映りの良さや消費電力は重要な判断材料だ。
その目安となる製造年数は必ず出品ページから確認をしておきたい。モデルの型番さえ分かれば、その数字を検索することでネットでも簡単に調べられる。
実際に使用された時間で判断する
使用時間が長いほど、故障のリスクが高まったりや性能面での低下が見られるのは他の家電と同様である。液晶テレビは長時間使用を前提として製造されているため、比較的壊れにくい家電だと言われている。しかしそれでも使用時間が長いと不具合が現れやすいので注意が必要だ。
例えば電源投入から起動まで時間が掛かる液晶テレビは、内部のコンデンサが劣化したり液漏れを起こしている可能性がある。液晶部分の発色が暗い場合はLEDライトの寿命が考えられる。先述の製造年数と合わせて、使用時間についても出品者が説明をしているか確認をしておくことが大切だ。
液晶パネルの種類を知っておく
液晶パネルには複数の種類があり、液晶テレビで使われるものは「IPS」方式と「VA」方式の2つが主流だ。IPSの優れた点は視野角が広いことであり、液晶テレビを横から覗いても映像がしっかりと見えやすい。一方VAは高コントラストが特長であり、特に黒は引き締まった力強さがあるためVA方式を好む人も多い。
メーカーやモデルによって採用しているパネルの種類も異なるのが現状のため、ヤフオクでもIPSとVAの液晶テレビが混在している状況だ。事前に自分がどちらの液晶パネルが目に合っているか、家電量販店などで実際に映像の違いを確認することを勧めたい。
電源が投入された状態の写真はあるか
経年劣化によって画質が低下している液晶テレビはできれば避けたい。映るかどうかだけでなく、発色具合がしっかりと確認できる鮮明な写真があるのが理想だ。場合によっては出品者に追加で写真の撮影を頼むことも考えたい。
また最初から故障していたり、動作確認をしないまま出品される中古の液晶テレビもヤフオクには多い。価格が大幅に安いため目を惹くが、当然動作の保証はないため避けた方が良い。ヤフオクでの一般的な慣習として、そういった出品にはタイトルや商品説明欄に動作未確認やジャンクといった記載があるので要確認だ。
外観の状態は重要
精密機器だけに液晶テレビは使用環境によって寿命が大きく異なってくる。チェックポイントとしては液晶パネルの傷や変色に加えて、ベゼルの汚れ具合も見ておきたい。取り扱いが雑だった液晶テレビはベゼル部分も傷んでいることが多いためだ。
また喫煙環境や直射日光が当たる環境に長く置かれていたものは、変色や退色しているものもあるので入札は控えた方が無難だ。
付属品の欠品はないか
付属のリモコンがない場合は汎用リモコンを購入したりと後から出費が生じるので要注意だ。また壁面などへの固定用の取付金具や転倒防止クリップは特に欠品が多い。使わないからと捨ててしまったり、紛失させる人が多いためだ。ケーブル類も周辺機器の接続のためには欠かせないので、念のためチェックをしておきたい。
保証はどうなっているか
ヤフオクでは製品の保証は出品ごとにまったく異なる。初期不良のみ到着から7日間は交換可能といった個人出品者もいれば、ショップの出品で1ヶ月程度の独自保証を設けている業者もある。またメーカー保証の期間がまだ残っている状態での出品もあるので、個別にそれぞれ確認をしておくのが望ましい。
使用目的によっては押さえておきたいポイント
ここまではヤフオクで中古液晶テレビの購入を検討する場合に見ておきたい、共通するチェックポイントを挙げてきた。しかし購入後の使用目的によっては、さらに追加でチェックをしておきたいポイントもある。例えば以下のような目的だ。
ゲームやパソコンに接続するならばHDMI端子が必須
通信規格の一種であるHDMIは音声と映像をデジタル出力で送信できる。中古液晶テレビを購入後、ゲームやパソコンに繋いで使用する予定ならばHDMI端子はほぼ必須だ。国内メーカー製の液晶テレビならば、よほど古いモデルでない限りHDMI端子は実装されている。しかしヤフオクの出品の一部にはHDMI端子がないものもあるため、注意が必要だ。
またHDMI端子は用途によっては複数系統必要となる。ゲームに加えてDVDやブルーレイレコーダーを使う場合は、2系統必要になる。HDMI端子の有無はもちろん、系統数についても不足のない機種を選ぶのが無難だ。
HDDレコーダーを使うならばLANやUSB端子のある機種を
テレビ番組の録画にはDVDやブルーレイレコーダーに加えて、近年はHDDレコーダーを使う人も増えている。HDDレコーダーはUSB端子に接続して使うが、LANにも対応しているものがある。LAN対応のものは録画した番組を別の部屋のテレビで見たりと利便性も高い。
HDDレコーダーの使用予定があるならば、LANやUSB端子を実装している液晶テレビがおすすめだ。
チューナー数
チューナーが複数あると複数画面表示や、裏番組録画が可能となるためよりテレビの活用幅も広がる。同時録画もできるため、見たい番組が重なった時も困らずに済む。チューナー数が1つ場合と2つの場合は単純に価格差で新品では1万円から2万円程度異なる。
ヤフオクでもある程度価格差があるため、入札前に気をつけておきたいポイントだ。後から足りなくて困ることがないように、慎重に判断をしたい。
4K画質が必要かどうか
新品市場では40インチといった大型モデルを中心に4K対応モデルが増えているが、ヤフオクではまだまだフルハイビジョンも多く出回っている。価格面での差も大きいので、TV番組やブルーレイ、あるいは一部ゲームの4K対応コンテンツを楽しみたいといった人以外は、4K未対応モデルを選ぶのも1つの選択だ。
3Dコンテンツへの対応
一部の液晶テレビは3Dコンテンツに対応しているが、2017年をもって各メーカーとも対応モデルは終売している。そのためヤフオクのような中古市場でしか3Dテレビは購入できないため、価格が下がりにくいモデルも存在している。3Dコンテンツを楽しむ予定がない場合は未対応のモデルを選んで問題ない。
トラブル防止!入札前の注意点
例え液晶テレビの状態に問題がなくても、出品者に問題があればトラブルに巻き込まれる可能性もある。また中には明らかに相場よりも高い出品もあり、情報不足や注意不足ゆえにヤフオクで損をすることもあり得る。入札前に注意をしたいポイントを見ていこう。
「B-CAS」カードが有りのものは避ける
液晶テレビが受信したデジタル映像は暗号化されており、これを解除するために必要なものが「B-CAS」カードだ。しかしヤフオクでは「B-CAS」カード付きの出品がまれにある。「B-CAS」カードは別途購入すると数千円の費用が掛かるのでその分お買い得に見える。
しかしこのカードの譲渡は禁じられており、著作権を侵害していると判断される可能性が高い。「B-CAS」カードつきの液晶テレビはトラブルに巻き込まれないためにも、例え出品価格が安くても避けた方が安全だ。
入札前に価格が妥当か調べる
ヤフオクを利用するメリットの1つが、相場よりも安い値段で欲しいものが手に入りやすいことだ。液晶テレビも相場よりも安いものが多いが、すべての商品がそうとは限らない。入札の前にその液晶テレビの中古販売価格や、買取価格を知っておくと安心だ。相場を知っておくことで、他の入札者と競ったときにも引き際を見極められる。
価格判断の目安としてリサイクルショップでの売買価格は特に参考になりやすい。買い取りに積極的な業者も多いため、ヤフオクと同じ型番の液晶テレビも見つけやすい。また「メルカリ」などのフリマアプリを使って相場を調べるのも賢い方法だ。
液晶テレビは進化が著しいこともあって、当時は高額だったフラッグシップモデルでも数年経つと大きく値下がりすることも多い。当時の定価だけを見て判断せずに、現在の中古価格の相場を知っておくのがヤフオクでの上手な買い物のコツだ。
取引は迅速に行えそうか
品が大きいだけに液晶テレビの出品は梱包や発送にも時間が掛かりやすい。その出品者と取引が迅速に行えるかどうかも入札の前に判断をしておきたい。特定の期日までに必要としている場合は、出品者と事前に打ち合わせをしておいた方がトラブルになりにくい。
送料は高額になりやすいので注意
忘れてはいけないのが、購入後の送料についてだ。運送会社各社が用意している通常の宅配便サービスは160サイズから170サイズまでが大きさの上限となる。しかし液晶テレビの場合はこの大きさで収まるのは37インチ程度までだ。
そのためそれ以上の大きさの液晶テレビをヤフオクで購入する場合は分類が引越便扱いになったりと、配送方法が限られてくるので送料が高くなる。
運送会社のサービスによって料金体系が異なるが、55インチのような大型液晶テレビならば2,000円から3,000円程度の送料を想定しておくと良い。
まとめ
ヤフオクで中古の液晶テレビを購入する際の注意点と完全チェックポイントをご紹介した。ヤフオクでは液晶テレビのカテゴリには大量の出品があり、リサイクルショップの相場よりも安い落札も多い。しかし中古液晶テレビをヤフオクで買う際に意識しておきたい注意点やチェックポイントを確認しておかないと、思わぬ失敗に繋がることもある。
情報不足や注意不足が原因でヤフオクで損をしないためにも、事前準備を十分に行い、悔いのない買い物をしたいものだ。