DVDは、1990年代にハリウッド業界の求めに応じて開発され、2000年頃からVHS(ビデオテープ)に変わって、デジタル記録媒体として爆発的に浸透していった。意外なことに、VHSに比べて製造コストが掛からないため、DVDのセルソフトも大量に、そして安価に発売されるようになった。
2000年代には、新たに高密度光ディスク、いわゆるブルーレイディスクが開発された。DVD規格に代わってじわじわとブルーレイが広まってきているものの、DVDが完全にVHSを淘汰したときとは異なり、未だに多くの人がDVD規格を使用している状況が続いている。
とはいえ、記録情報の肥大化に伴い、あるいは高画質を求めて、手持ちのDVDレコーダーが壊れてしまえば、今度はブルーレイレコーダーに乗り換えようとする動きは、もはやメインストリームともいえるだろう。DVDレコーダーは、今後、買替対象からあぶれてしまうかもしれない。
今後のことはさておき、では手持ちのDVDレコーダーが壊れてしまった場合、処分はどのようにすればよいのだろうか。廃棄処分するのか、はたまた新しいブルーレイディスクを買うための「軍資金」とするのか、少し掘り下げて考えてみよう。
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DVDレコーダーの処分方法
まず、DVDレコーダーの廃棄処分について見てみよう。廃棄処分の方法には、次の3つがある。一つは小型家電リサイクル法の対象回収品目として、もう一つは不燃ゴミとして、そして最後に粗大ゴミとしてだ。
2013年から小型家電リサイクル法が始まり、自治体でも同法の取り組みが広がっている。DVDレコーダーに使われている部品に、同法の対象素材が使われている可能性があるため、自治体によっては、通常のゴミ集積所とは別の回収場所等に持ち込む必要がある。必ず、自治体のホームページ等で同法に従った回収が実施されているか、またお手持ちのDVDレコーダーがその回収品目に指定されているか、確認するようにしよう。
もし品目に指定されていなければ、不燃ゴミか粗大ゴミとして出すことができる。一定サイズを超える大き目のDVDレコーダーであれば、粗大ゴミとなるが、具体的な大きさも自治体によるので、必ずお住いの地域を管轄する行政に問い合わせよう。
粗大ゴミに出す手順は、一般的には、まず自治体に回収を申し込み、コンビニ等で粗大ゴミシールを購入して、名前や住所を記入のうえ粗大ゴミに直接貼付し、指定の場所に搬出するといった作業が必要になる。なお、不法業者等に粗大ゴミを取られたり、放火等の犯罪に巻き込まれたりしないように、基本的には回収日当日に搬出するようにしよう。粗大ゴミの料金や出し方の詳細は、必ずお住まいの自治体に確認するようにしていただきたい。
また、小売店(家電量販店等)によっては、ブルーレイレコーダーやDVDレコーダーなどへの買い替え時に、下取りや引取りを行っているケースもあるので、近くのお店のチラシやウェブサイトなどをチェックしておくとよいだろう。
壊れたDVDレコーダーは買い取ってもらえる?
処分の仕方は、理解していただいたと思うが、どうだろう。少し面倒だと思わないだろうか。小型家電リサイクル法の回収品目に該当しているかどうか確認したり、粗大ゴミに出したりするのは、正直手間がかかる。こんな手間を省くためにも、ぜひリサイクル業者などに買い取ってもらうことを検討してみよう。そもそも、壊れたDVDレコーダーは買い取ってもらえるのだろうか。一概にYesかNoかとは、答えることはできず、レコーダーの種類や状態によることになる。
例えば、DVDとVHSが合体したタイプのレコーダーがあるのをご存知だろうか。このタイプはすでに大手のメーカーでは生産していない。しかし、VHSテープをデジタル化したい方や大事なVHSテープを持っていて、常にVHSを使えるようにしておきたい方、中にはVHSしか扱えないという方もいるため、このような方々に大変人気があるのだ。この需要をリサイクル業者が放っておくはずもなく、多少の故障であれば買い取ってもらえる可能性は高い。
また、最近パソコンにDVDドライブが内蔵されていない機種が増えている。例えば、アップルは、2012年モデルのiMacからDVDドライブを付けていない。こんな中、DVDドライブがなくなったら困るという方も多いのだろう。今、パソコン用の外付けDVDレコーダー(DVDドライブ)の需要が高まっている。こうしたものも、リサイクル専門業者が見逃すことはなく、買取強化されていることが多いので、壊れていてもOKということがある。
査定額または買取可否については、やはりDVDレコーダーに内蔵されているHDDの容量が大きな鍵になる。当然、HDDの容量が多い方が価値は高い。その他、チューナーの数も重要だ。複数のチューナーを内蔵し、同時録画が可能な機種はDVDレコーダーとしての価値が高く、高額で売却できたり、壊れていても値がついたりすることがあるだろう。
不人気なDVDレコーダーは買い取ってもらえないのか?
このような需要のあるDVDレコーダーではないからとって、あきらめて廃棄処分するのは性急だ。例えば、DVDレコーダー以外に買い取って貰えそうな家電などはないだろうか。様々なアイテムをセットにして査定を依頼すれば、その壊れたDVDレコーダーでも買い取ってもらえるかもしれない。例えば、DVDレコーダー + テレビ + 音響設備 など・・組み合わせ的にはパーフェクトだ!
また、そのDVDレコーダーが、製造から年数がさほど経っていなければ、これも買い取ってもらえる可能性はある。DVDレコーダー自体は、それ程大きいものではなく、リサイクル業者に持ち込むのもさほど不便に感じないだろう。このため、出来るだけお店に直接持ち込んでみよう。出張費が掛からないことが、買取りにつながるかもしれない。
少しでも高く売るには!
なお、少しでも高額に査定されるよう少しアドバイスしておこう。まず、付属品が揃っていることが重要である。日頃から無くさないよう注意してほしい。また、故障は部品交換で直せても、外観はそうはいかない。凹み等には常に気を付け、査定に依頼する前に綺麗に拭き掃除をしてから業者に連絡しよう。ホコリやタバコによる汚れは、間違いなく減額につながるので、これも注意したい。