1800年代から続くフランスの高級宝飾品・時計ブランドのカルティエ(Cartier)。高貴な香り漂うブランドイメージもあり、ハンドバッグや財布などの皮革製品も非常に人気が高い。こうしたブランド製品を購入したり買取に出す際に、その製品の型番(または品番とも呼ばれる)を知っていると非常に便利であり、取り引きには不可欠な要素とも言われる。
ここでは、カルティエの中では「革小物」(スモールレザーグッズ)にカテゴライズされる財布やカードケースといった製品の型番の特徴やその調べ方、さらにはモデル名の特徴などについて解説していこう。ちなみにカルティエのバッグ製品の型番の特徴や調べ方に関しては、別記事があるので、あわせてご参照いただきたい。

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カルティエの財布製品のモデル名と品番
ここで「型番」(品番)について、改めて確認しておきたい。型番とは、商品を管理するためにモデルごとにつけられた番号のこと。公式サイトはもちろんのこと、正規販売店や中古品を扱うショッピングサイト、フリマサイトであっても、製品を特定するためのツールとして型番が記載されていることが多い。素材やカラーも含め、ピンポイントで製品を特定できる型番は、商品を扱う人にとってはとても便利なツールなのである。
まずは、カルティエの財布製品のラインナップからいくつかの製品をピックアップのうえ、そのモデル名と型番の特徴を調べていこう。
女性用財布製品のモデル名と品番を確認する
ここではカルティエの「女性用革小物」の型番からピックアップした。なお、カルティエの型番に関しては、カルティエの日本版公式サイトに記載の「品番」を参照している。カルティエは「品番」という呼称を使用しているので、以下当記事内では品番を使用していこう。
- ・「C ドゥ カルティエ」コンパクト ワレット
- ブルー トルマリンカラー トリヨンレザー、パラジウム フィニッシュ:L3001526
- コーラルカラー トリヨンレザー、パラジウム フィニッシュ:L3001527
- ・「C ドゥ カルティエ」インターナショナル ワレット
- インペリアル トパーズカラー トリヨンレザー、パラジウム フィニッシュ:L3001511
- オニキスカラー トリヨンレザー、パラジウム フィニッシュ:L3001513
- ・C ドゥ カルティエ クラッチバッグ
- レッドスピネルカラー トリヨンレザー、ゴールド フィニッシュ:L3001479
- ・「ハッピー バースデイ」 2コンパートメント インターナショナル ワレット
- バーガンディ カーフスキン、パラジウム フィニッシュ:L3001281
- ブラック カーフスキン、パラジウム フィニッシュ:L3001284
- ピンク カーフスキン、パラジウム フィニッシュ:L3001282
- ・「ハッピー バースデイ」 シングルカードホルダー
- バーガンディ カーフスキン:L3001476
- ニューピンク カーフスキン:L3001477
- ・「マスト C」マチ付 インターナショナル ワレット
- グレー クォーツカラー カーフスキン、ゴールド フィニッシュ:L3001514
- クミンカラー カーフスキン、ゴールド フィニッシュ:L3001560
- ・「マスト C」ジップ付 インターナショナル ワレット
- バーガンディ カーフスキン、ゴールド フィニッシュ:L3001552
- クォーツ グレーカラー カーフスキン、ゴールド フィニッシュ:L3001551
上記リストでは、・印に続いてモデル名を記載している。「」で囲んだのはコレクション名。カルティエの女性用革小物製品は「C ドゥ カルティエ」、「ハッピー バースデイ」、「マスト C」の3つのコレクションに分かれている。その下段にモデル名を補足するカラーと素材、加工法を記した後、その製品の品番を記載している。モデル名はコレクション名→形状→用途が基本。コレクション名以外の部分はシンプルで説明的なモデル名となっている。品番は「L」で始まった後は数字だけのシンプルな8ケタで、バッグ製品の品番と特徴的な部分はほとんど一緒だ。違うのは冒頭5ケタの数字で、バッグ製品が「L1001」と「L1002」だったが、財布製品は「L3001」で統一されている。
男性用財布製品のモデル名と品番を確認する
次に男性用財布製品のモデル名と品番も確認しておこう。
- ・「ルイ カルティエ」 6クレジットカード ワレット
- ブラック カーフスキン、パラジウム フィニッシュ:L3001408
- ・「ルイ カルティエ」 4クレジットカード ワレット
- ブラック カーフスキン、パラジウム フィニッシュ:L3001458
- ・「マスト ドゥ カルティエ」 6キー キーリング
- ブラック カーフスキン、ステンレススティール フィニッシュ:L3001359
- ・「マスト ドゥ カルティエ」 コイン/バンクノート/クレジットカード ワレット
- バーガンディ カーフスキン、ゴールド フィニッシュ:L3001368
- ・「パシャ ドゥ カルティエ」 ジップ付 インターナショナル ワレット
- ブラック カウハイド、パラジウム フィニッシュ:L3000440
- ・「サントス ドゥ カルティエ」 コイン/バンクノート/クレジットカード ワレット
- ブラック カウハイド、パラジウム フィニッシュ:L3000772
男性用財布製品の品番には、「L3001」の他に「L3000」が登場する。それ以外の部分では女性用財布製品と大きく違っている点はない。なお、男性向けのコレクションは、「ルイ カルティエ」、「マスト ドゥ カルティエ」、「パシャ ドゥ カルティエ」、「パシャ ドゥ カルティエ」の4つで構成されている。
カルティエの財布製品の品番の特徴
前章でカルティエの財布製品のモデル名と品番について、その概要を紹介した。そのモデル名は基本的にシンプルだが、中には長くなってしまっているものもあり、商品の特定は品番で行ったほうが確実と言える。ここでは、前章で確認できたカルティエの財布製品の品番の特徴をまとめた。
- ・財布製品の品番は、バッグ製品と同じように、男女用とも「L」で始まる8ケタの英数字。
- ・冒頭5ケタの「L3001」が革小物(スモールレザーグッズ)専用の品番と言っていいだろう。男性用製品の一部には「L3000」もある。
- ・バッグ製品同様に、冒頭の5ケタを除いた末尾3ケタの数字がモデルを示すナンバーとなっている。やはり素材やカラーなどによる法則性はなく、単純に各製品に割り振られた数字になっている。特に法則性や規則性、モデル名との関連性はない。単純だが、色や素材にかかわらずピンポイントでモデルを特定できるというメリットがある。
カルティエの財布製品の品番の調べ方
カルティエの財布製品の品番の調べ方は、特にバッグ製品と異なる点はないが、改めて確認しておこう。まず、国内正規販売店や公式オンラインストアで購入した製品であれば、製品に付いている商品タグや、レシート等に記載されていると思われる。なお、カルティエの製品であることを証明する「ギャランティカード」も渡されるが、こちらに記載してあるのはシリアルナンバーなので、混同しないよう注意してほしい。シリアルナンバーは製品1つ1つに割り振られた識別ナンバーであり、モデルごとに割り振られた品番とは異なるものである。
ギャランティーカードは大切に保存しておくこと
ギャランティカードや商品タグなど、購入時に添付されていたもの、渡されたものは大切に保存しておくことことをおすすめしたい。そのどれかに品番が記載されているので、しっかり保存していれば、必要になった際にすぐに参照できる。
品番が記載してあるものを紛失した場合
品番が記載してあるものを紛失してしまった場合は、カルティエの公式オンラインストアに販売商品の品番が記載されているので、現行の販売モデルであれば、こちらでも調べることができるだろう。しかしながら、前述の「ギャランティーカード」は、特に買取に出すようなケースでは、非常に重要な本物を証明する“証拠品”でもある。買取ショップによってはギャランティカードがない場合は買取を行わない場合もある。買取に出す際には必須のアイテムとして、特にギャランティーカードは大切に保存しておいてほしい。
公式サイトでも調べがつかなかった場合
公式サイトでも品番がわからなかった製品は、どうやって調べたらよいのだろうか。たとえば、購入した店舗に問い合わせることによって判明する可能性があるだろう。しかし、購入してからだいぶ時間がたってしまっている場合には、その購入物を割り出すことは難しいと言わざるをえない。あるいは、製品が本物であれば必ずシリアルナンバーが振られているので、このシリアルナンバーを確認のうえで正規販売店やオフィシャルサポートに問い合わせることで、製品名称や品番がわかる可能性がある。販売店やオフィシャルサポートがそうしたサービスを実施しているかどうかを確認のうえ、問い合わせてみてほしい。いずれにせよ、本物の製品であることが前提となる。本物である限り、品番を調べることができる可能性があるということだ。
まとめ
カルティエの製品に限らず、財布やポーチ、クラッチバッグなどの製品は、モデル名がシンプルな製品が多いだけに、品番による商品の特定が欠かせない。欲しい商品がある場合には、素材やカラーとともに品番のチェックをしておけば、製品を間違えることはまずないだろう。その際に、当記事で説明してきた特徴を念頭に品番を確認すると、より商品に対する理解も深まると思われる。
また、買取査定に出すときや、フリマに出品するときにも品番は大切な要素となる。品番が記載された商品タグ等は、紛失しないようしっかり保存しておいていただきたい。
なお、カルティエの財布製品を買取に出す際には、以下の関連記事に高く売るためのコツや、査定に出す前に注意すべきポイントが詳しく書かれているので、ぜひ参考にしていただきたい。
