Levi's(リーバイス)は、Gジャンやジーンズなど、デニム商品で有名なアパレルメーカーだ。なかでもGジャンは「ファースト(506XX)」「セカンド(507XX)」「サード(557XX)」「フォース(70505)」などの通称で呼ばれ、現在も不動の人気を誇っている。
今回はそんなLevi'sのヴィンテージGジャンの品番ごとの特徴などをまとめているので、これから買いたい方も今持っているものを売却したい方もぜひ参考にしていただきたい。
What We Wore - Vintage Denim Jacket / Paul Townsend
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Levi'sとはどんなブランドなのか
Levi's(リーバイス)は、1853年に設立され、
主にデニム商品を扱い、ジーンズでは「501」や「505」「510」などの有名モデルを多数輩出。ジーンズで成功したのちに1936年にはGジャン(当時はプリーデッド・ブラウスという名称)の販売もスタート。以降幾度となくモデルチェンジを繰り返しながら多数の名作を発表してきた。
リーバイスのGジャンを売却したいと思ったら
Levi's(リーバイス)のGジャンを売りたいとお考えなら、まずは対象モデルの把握をしておくことをオススメする。初めのうちは「いつの年代のどんな仕様で〜」など、細かい内容の区別はつかないかもしれない。その際に最低限知っておいてもらいたいのが「品番」だ。
リーバイスのGジャンの場合、それぞれ後ろ身頃の襟元にパッチが縫い付けてあり、品番はそのパッチに記載されている。また、劣化によりパッチが破れて確認できない時は身頃内側に縫い付けてある製品タグで確認しよう。
Levi'sのGジャン・4モデル
Levi's(リーバイス)のGジャンは大きく分けて4種類に分類される。初期モデルから順番に「ファースト」「セカンド」「サード」「フォース」という通称で呼ばれており、当時のオリジナルモデルはプレミア品としても扱われるようだ。
買取参考価格の相場は変動するので、記載のものはあくまで現在の相場であることを理解していただきたい(2017/11/12調べ)。
506XX・1st (通称 ファースト)
買取平均価格25,000〜50,000円 / 最高買取価格200,000円
1936年発売の初期モデル。現在はデニムジャケットに括られているが、当時は特徴的な前立てのプリーツから「プリーデッド・ブラウス」と呼ばれていた。506XXは「戦前モデル」「大戦モデル」「戦後モデル」で若干異なる点がある。
- 戦前モデル特徴:赤タブが付いていない、プリーツをとめるボックスステッチが小さい
- 大戦モデル特徴:フラップがない、フロントボタンが4つ(通常は5つ)など、資源削減のため何パターンか簡略化して展開
- 戦後モデル特徴:針なしのシンチバック、ボックスステッチがボタンと同じ高さになる
他にも細かい見分け方や諸説あるため、上記の特徴が全てではないが、ぜひ見分け方の参考にしていただきたい。
507XX・2nd (通称 セカンド)
買取平均価格12,000〜18,000円 / 最高買取価格40,000円
506XXから507XXの切り替え時期についても諸説あるが、1952〜1953年の間で考えるのが有力だ。506XXからの主な変更点は、
- ・左のみだったポケットが両胸2ポケットに変更
- ・シンチバックからアジャスターベルト仕様に
といった点である。
557XX・3rd (通称 サード)
買取平均価格15,000〜25,000円 / 最高買取価格80,000円
1962年、507XXを大幅にモデルチェンジし557XXを発売。それまで大きな特徴だった前立てのプリーツを廃止し、両胸のアウトポケットは内側から縫い付ける仕様に。ポケットから裾にかけて別生地を縫い付けているV字状のステッチも大きな特徴。着丈や全体のシルエットに大きな変更はないが、アームホールを大きくして現代のGジャンにかなり近くなった印象。
557XXは ""ギャラ入り"" かどうかで価値が決まる。""ギャラ入り"" とは、パッチに”EVERY GARMENT GUARANTEED”と表記されているものを指し、50年代後半から62年頃までに生産されたであろう3rdの初期モデルのことだ。他にも、以下のようなディテールが確認できれば、さらに初期モデルである可能性が高くなる。
- ・ボタン裏の刻印が「17」の場合、カフスとウエストバンドに先代507XXの縫製仕様と同じステッチが入る
- ・1st、2ndと同じく、ポケットのフラップ裏にはライトオンスデニムを使用
70505 ビッグE(通称 フォース)
買取平均価格9,000〜10,000円 / 最高買取価格30,000円
557XXは、(1)557XXギャラ入り、(2)ギャラなし、(3)557と多少内容を変更しながらパッチの表記も変化してきた。そして1967年に557/70505のダブルネームを経たのちに、70505の品番だけが残り展開された。
557から70505へは、当初パッチの表記のみの変更であったが、その後パッチの大きさ自体が小さくなり(通称小パッチ)、着丈が長くなるなどの変更点が加えられた。
4代モデル以外のLevi'sのGジャン
上記の4代モデルを軸に派生したGジャンはたくさんある。微々たる変化からかなり大幅なアップデートまで幅広いので、今回はその一部も紹介していこう。
人気の高いGジャン5種類のモデル
- 558XX:557XXのロング丈。
- 559XX:557XXのブランケットのライニングを施したモデル。
- 57526:80’sリーバイスオリジナルモデル。インナーにパーカーをレイヤードしたような一体型のデザイン。
- 70411:バッファローチェックのネルライニングが施されたモデル。
- 76581:Levi'sが1984年にロサンゼルスオリンピックのスポンサーとなり、その際のオリンピックタグをつけたモデル。
数多く存在するモデル
以上は古着屋でも特に人気の高いモデルだ。丈や使用する糸の違いだけでも別物となるので、ここで紹介できるのはごく一部であり、他にも数多く存在する。
上記の品番などのあとにさらに4桁が続くもの(例70505-0217など)があるが、その4桁は素材や色を表す数字となっているようだ。
復刻版 Levi's・Gジャン
Levi's(リーバイス)は、1980年代後半からヴィンテージGジャンの復刻モデルの販売も豊富に行なっている。ここでは主要4代モデルの復刻品番をいくつか紹介していこう。
※()の内容はパッチ表記名、品番のままの場合は記載なし
506XX復刻
- 70506(506XX):品番は変えずにいくつかの復刻モデルを制作。あまり形状を変えないもの、ボアライニングやコーデュロイ素材、ツートーン素材組み合わせなどバリエーション豊富に展開。
- 70516(506XX):70506のロング丈。
507XX復刻
- 70507(507XX):92年製は身幅を少し大きめに改良したトラッカーズ版、99年製は丈を短めに変更。ブラックデニムやブルーデニムをブリーチしたモデルなども出している。
- 71507(507XX):ポケットが両側にし、身頃のサイズ調整をバックストラップを改めサイドアジャストボタンにするなど、細かな変更を加えている。
557XX復刻
- 70557(557XX):オリジナルをほぼ忠実に再現。生産数が少ないため出会うことは困難。
- 71557(557XX):初期モデルとくらべ、素材等の再現度が低く、現在では古着屋で安価で出回ることが多いモデル。
70505復刻
- 71205(70505):70505をロング丈にしたモデル
LEVI'S VINTAGE CLOTHING
LEVI'S VINTAGE CLOTHINGは、過去のロットナンバーを復刻したライン。古着屋などでパッチ表記は「506」「507」なのに相場より安価だった際は、この復刻ラインの可能性がある。もし復刻版ではなく当時のGジャンを買いたい場合には注意しよう。
※()の内容はパッチ表記名、品番のままの場合は記載なし
LEVI'S VINTAGE CLOTHING Gジャン
- 70506-0023(506XX):1936年モデル、506XXの復刻版。
- 70507-0056(507):1953年モデル、507XXの復刻版。
- 70505-0131(70505-0217):1967年モデル、70705の復刻版。
- 34498-0000(506):1936モデルを参考に復刻。コーンミルズ社製の1930年代デニムを使用し、裏地はブランケット地となっている。
- 61866-0006(パッチなし):506XXや507XXのようなプリーツをあしらった前立て。商品名も当時のように「トリプルプリーツブラウス」とつけている。
Orange Tab Collection復刻
LEVI'S VINTAGE CLOTHINGとは別に、60〜70年代に発売されたOrange Tab Collectionを、現代風へとリマスターしたライン。2017年より販売開始。Gジャンの品番は32831がつけられ、当時のボックスシルエットをややシャープなラインへと変更している。
長持ちさせるには
Gジャンを売却しようと考えている方に是非参考にしていただきたいのが、自身のGジャンの長持ちさせるのに役立ついくつかのポイント。以下では洗濯表示、手洗い方法とお手入れの仕方について紹介していく。
洗濯表示
洗濯による型崩れを防ぐには、まず洗濯表示をチェックしておかなければならない。洗濯表示はだいたい内側に付いているラベルに描かれていて、Gジャンに限らず洋服が長持ちするよう、洗濯する際のルールがわかりやすく表示されている。
洗濯表示は2016年12月以降、世界共通の規格(ISO=国際規格)がもちいられている。それ以前は各国独自の文化や習慣の違いがあるため統一されていなかったが、衣類の輸入出の増加、洗濯機や洗剤の種類が豊富になったことから、表示を世界で統一しようという動きが出て変更となった。
洗濯表示には5つの基本記号があり、意味さえ理解できればとても簡単だ。洗濯は「洗濯おけ」、漂白は「三角」、乾燥は「四角」、アイロンは「アイロン」、クリーニングは「円」となっており、これに強弱の表示が組み合わされる場合もある。
洗濯表示の読み方
Gジャンを長持ちさせるには、まず洗濯表示のチェックが欠かせないだろう。上記でも洗濯表示について具体的に記載しているので、Gジャンを洗う際に参考にしていただきたい。この際、家庭で洗えるかどうか確認することもポイントである。
「洗濯おけ」や「手洗い」の記号が新しい洗濯表示にあれば家庭で洗濯可能。以前の表示の場合、「洗濯機」や「手洗い」マークが家庭でも洗える目印になる。ただし、いつの時期の洗濯表示でも、洗濯おけに×がついていると家庭で洗えないという意味になるので注意しておこう。
手洗い方法
具体的な手洗い方法は以下の通りである。
- 1. まず50リットルの水をたらい、または浴槽に用意する。
- 2. 次に中性洗剤を入れる。洗剤を多く入れ過ぎてしまうと色落ちをしてしまう可能性が高くなるため、用量は定められた指示を守ることが大事だ。
- 3. 100gの塩を入れる。塩も定められた用量を守るように注意する。入れたあとは完全に溶けるまでかき混ぜる。
- 4. 衣類を裏に返し漬け込む。底に押し付ける感覚で、10分程度優しく押し洗いを繰り返す。この際、色が出るなら3分程度でやめる。
- 5. 押し洗いが終わったら取り出し、すすぎ用の水を新たに用意する。
- 6. 優しく押し洗いですすぐ。この際は、揉んだり絞ったりしないよう注意する。これを2回程度繰り返し、洗剤が残ることがないようしっかりすすぐ。
お手入れの仕方
洗濯の際には、防臭効果のある柔軟剤の使用がおすすめだ。汗、食べ物の匂いが付着するのを防ぐだけでなく、肌触りもよくなり長持ちに繋がる。
洗濯機では「手洗いコース」、または「ドライコース」を選択しよう。他の衣類と一緒に洗うと色移りする可能性が高いので、単独で洗うことも大切だ。この際、裏返してから洗濯ネットに入れて洗うと傷みにくくなる。
最後の脱水は最短時間に設定し、脱水後は手の平で叩いたりシワを伸ばす。色あせや変色を防ぐため、裏返しにしたまま日陰に干す。型崩れ防止のため、Gジャンの肩幅にあったハンガーを選ぼう。
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まとめ
今回はヴィンテージLevi's(リーバイス)のGジャンのモデル・品番の見分け方について紹介した。
リーバイスのGジャンは、ひとつの品番でもヴィンテージと復刻両方に用いられていたり、縫製が変更されていたりと、見分けるのがなかなか難しい。しかし、しっかり内容を理解することでアイテムの価値が見えてくる。価値を理解した上で売買できたら、きっと満足のいく取引きができるだろう。




