ロマネ・コンティといえばたとえワイン愛好家でなくてもほとんどの方が耳にしたことのあるワインだろう。略してDRCロマネ・コンティとも表現されることも多い世界一高価で世界一のワインドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティの基本的な情報と価格推移・買取相場などについて今回は解説していく。
非常に高額な買取が期待できるワインなのでこのコラムをしっかりと読み込んで情報収集に活かしてほしい。
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こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティとは?
世界一高価で世界一のワインドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティとは何か紹介していく。
ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティの歴史
誰もが認める世界最高峰のワイン、ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティの創業は1869年。畑の歴史としては更に古く、その歴史は2,000年を超え紀元前までさかのぼる。古くはブルゴーニュ地方のワインはそのほとんどが修道院によって生み出されており、ロマネコンティの畑も「サン・ヴィヴァン修道院」が所有していた。
その後競売にかけられた際に「ポンパドール婦人」と「コンティ公」による所有権をかけた争い、有名なロマネコンティ戦争が起き、その名の通り「コンティ公」がこの畑の所有権を手に入れた。当時コンティ公は商売ではなく、自身が主催する宴などの催しで全て振る舞っていたようだ。その結果名は上がり、しかし市場には流れないというこの状態が後に伝説的な価値をうむロマネコンティの礎となっているのだ。
フランス革命時に畑は政府に没収され、名前の変更、細分化などの危機に面したが、既にこのときカリスマ的な人気を持っていたロマネコンティはその名が守られ、正式に「ロマネコンティ」となった。
その後この畑は国から再び民間に売却され、そしてついに1869年、多くの所有者を経てオベール・ド・ヴィレーヌの曽祖父ジャックマリー・デュヴォーブロシェがこの畑を買い取った。これが現在のドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティに至るまでの経緯である。
第二次世界大戦中の1945年には農薬や肥料が手に入らず、樹勢の弱まってしまってブドウを着けなくなってしまった木を抜き取る。というような憂い目も経験している。そのため、1946年から1951年の間に生産されたロマネコンティというものはこの世には1本もないのだ。
あまりにも多くの歴史、苦難を乗り越えて現在も頂点に君臨する伝説級のワインということがわかっていただけたのではないだろうか。
高額な理由
ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティは超高額で取引されていることでも有名なワインだ。たしかに長い歴史を持つワインなのはわかったが、なぜそこまで高額なのだろうか。
大きな理由の一つに生産数の少なさが挙げられるだろう。ロマネコンティの所有するブドウ畑はなんとわずか1.8ヘクタール、生産数にして年間6,000本ほどしか生産されないのだ。
ワインを良く知らないという人でも知っているような名高いこのワインが年間にわずか6,000本ほどしか生産されず、それを待ち望む世界中のファンが買い求めるとなると供給数に対して需要があまりに高く1本数百万円というように価格が高騰するのもうなずける。
また、ロマネコンティは選定された仲介業者以外とは取引をおこなわず、その割り振りも決まっているためどこかが独占するということが起こり得ない。このことにより価格操作もおこなわれづらく、自然な市場原理で価格は上昇するのだ。
畑の特徴
ボルドーと二大生産地と称されるフランスはブルゴーニュ地方にあるロマネコンティの畑。1.8ヘクタール程しかないこの畑でなぜこれほどまでに評価を得るワインが生み出されるのだろうか。地質の組成は茶色の石灰質で粘土質であり、これに加えて表土の深さの調和がピノワールを育てるのに絶妙なようだ。神の畑とも評価される。
既にこの畑は、観光ツアーが組まれるほどの観光地になっており、世界中のワイン好きロマネコンティが生み出される畑を訪れる。シンボルの十字架とロマネコンティ野菜が刻まれた石垣はファンなら一度は目にしておきたいものだ。
あたり年は?
超高額で取引されるロマネコンティの中でもブドウのできが良かった年はあたり年とされ、その味を口にしたいファンの多くが求めるため更にその年の価格は上昇する。最近では1990年、1999年、2003年、2005年、2009年、2010年はあたり年と評価されることが多い。
その逆に1992年、1994年は不作の年とされ価格も通常のロマネコンティより低くなる可能性が高いだろう。もし自宅にロマネコンティを所有しているという方はどちらに該当するか一度確かめてみてはどうだろう。
ロマネコンティの価格推移
約50年前の71年物のロマネ・コンティは当時たった5万円だった。それがなんと現在の2020年12月時点では150万円を超えるまで高騰し、価格推移している。その理由は、①ワイン愛好家が世界に増えたこと、②ワイン投資家が増えたこと、③正規店を離れた後で愛好家や投資家、更には転売屋の間で倍々ゲームで取引されていくこと、の3つの要素が絡んでいる。
当初13万円が200万円近くまで高騰
当たり年と言われる78年、84-85年版のロマネコンティは販売当時13万円で、2001年には120万円を超える水準まで高騰している。1978年、1985年いずれもロマネコンティは現在すでに200万円近くに高騰しており、販売当初からの推移で見ればロマネコンティは最初の15~20年で9倍程度、その後の20年で1.8倍程度に高騰したということになる。
遊戯王などトレカの高騰推移も参考になる
このような高騰の様子はトレーディングカードなど他の市場でも見られるが、だいたい100~200万円程度まで高騰したあたりで一般の人が買える金額ではなくなっていき、高騰ペースが落ち着いてくるので成長ペースは落ちているがそれでも高騰し続けていると言えるだろう。
コロナウイルスの影響で金やビットコイン相場が荒れる
尚、2020年は記憶に新しいがコロナウイルスが広がり、現物資産への投資が相次いだ。その中で金やビットコインが高騰したが、ロマネコンティなどワインにも投資されていく可能性がある。他方で、資金的に悩む人がロマネコンティをこの機会に手放すというアクションも想定されるため、上がるか下がるかはなかなか予測が難しい所だ。一度相場の下落が始まるとずるずると落ちていくトレンドにも入りやすいため、注視が必要。
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買取相場
大手買取業者大黒屋のサイト内に買取の実績と買取価格表が掲載されているので参考に紹介する。ホームページに掲載されている買取実績は5本
- ・ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ2011年:1,100,000円
- ・ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ2015年:1,200,000円
- ・ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ1999年:1,200,000円
- ・ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ2000年マグナムボトル:1,900,000円
- ・ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ2007年:800,000円
5つの買取実績のうち4つは100万円を超えており・ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ2000年マグナムボトルに関しては200万円近い金額で買取がされている。参考となる買取価格表からもいくつか抜粋する。
- ・ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ1991年:1,300,000円
- ・ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ2000年:1,100,000円
- ・ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ2015年:1,500,000円
買取業者による買取でそのほとんどが100万円を超えてくるというのはワインの中でもおそらくロマネコンティくらいのものだろう。次にオークションサイトヤフオクにおける取引金額も見ていこう。こちらも非常に高額で取引されている。
- ・ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ1991年:1,547,999円(2019年7月21日)
- ・ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ1990年:1,753,000円(2019年7月21日)
- ・ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ2015年:1,955,000円(2019年7月28日)
さらなる高額売却に向けて
いかにロマネコンティが高額で取引されているかが理解していただけただろうか。ここではそんな高額なロマネコンティを更に高額で売却するためのコツやテクニック、注意点について解説する。
保存状態に注意
ワインは非常に繊細な飲み物である。ましてや、ロマネコンティのように高額で取引されるワインは自分で飲むにせよ、人に振る舞うにせよ、売却するにせよできる限り最高の状態を保ちたいものだ。
売却する際には定額ではなくパーセンテージによる減点がおこなわれることが一般的だ。つまり、高額であればあるほど状態が劣化することによって損なわれる査定金額も大きくなってしまうということである。
ワインを良い状態に保つための条件として特に
- ・直射日光を避ける
- ・温度:13〜15度を保つ
- ・湿度:75%前後を保つ
この条件が損なわれるとワインの質は液面低下を伴って落ちる。理想的なのはワインセラーを購入することだろう。ワインセラーであれば上記の条件を満たした環境をどこにでも作れてしまう。特に長期保管する場合には是非ワインセラーの購入を検討してほしい。
飲まないのであれば早期売却
コレクションする、もしくは飲む予定があるという方以外で、特にワイン保管に適した環境が自宅にないという方はなるべく早期で売却を検討するのが良い。これだけのワインを劣悪な環境に晒しておくのはあまりにも勿体ない。また、紛失、ボトルの破損、ラベルやコルクの破損や汚れ、誤飲など自宅においておくリスクは挙げだすと枚挙にいとまがない。
本物かどうか確認
ロマネコンティは需要が多く供給数が限られているため取引価格が常に高騰している。このことを利用して偽物を流通させて儲けようとする悪質な業者も中には存在する。贋作が多く出回っているワインでもあるのだ。
ここではいくつか見破るためのポイントについて挙げるので参考にしてほしい
- ・瓶底「DRC」の刻印の有無
- ・本物は瓶表面が滑らかで重い
- ・本物は瓶の色が真っ黒で中のワインがはっきりと確認できない
- ・本物はバックラベルに正規輸入代理店が記載されている
- ・偽物はラベルの印字が乱雑
難易度の差はあるがこのようにいくつか見破るためのポイントがある。いくつも該当するようなら偽物を疑ったほうが良いだろう。
付属品を全て集める
ロマネコンティのほとんどに化粧箱や替えの栓が付属している。ファンの中にはコレクションとしてこれらを重視する方もいるため、査定の金額にも関わってくる。ロマネコンティはそのボトルだけでも値がつくほどなのだ。入手時に既になかったものは仕方ないが、付属品は可能な限り集めた状態で査定に出すようにしてほしい。
また、写真による査定の際にも付属品の写真を撮影し、同時に出すようにすれば査定側は安心して金額をつけることができる。
複数業者に対して査定を出す
査定金額というのは常に変動しており、業者によって査定方法も重視している指標、販売ルートも異なるのが一般的だ。そのため、買取業者によって買取金額は殆どの場合異なる。
ロマネコンティのように高額査定が期待できるワインは特に1社のみの査定を鵜呑みにせず、あらかじめ決めておいた数社に査定を出し、査定の根拠や相場を理解した上で最も高く買取ってくれる業者に売却するのがよいだろう。
オークションサイトについても検討する
先程も紹介したが、買取業者を挟まない分、取引金額はオークションサイトであるヤフオクやフリマアプリのメルカリ・ラクマなどの方が高額になりやすい。一点注意したいのが、取引金額は手取り金額とは合致しない。
オークションサイトは取引金額の数%を手数料として徴収することで成り立っている。ロマネコンティほどの高額なワインを売却するのであれば場合によっては10万円を超える場合もあり、この手数料は馬鹿にできない。
また、購入者が現物を確認して購入できるわけではないので詐欺なども多く、アカウントの信頼性も重視され、売れるかどうかがわからない。というデメリットもある。手間とかかる時間、手数料をしっかりと把握した上で業者買取への売却と同時に検討するのがオススメだ。
おすすめ買取業者
ここではいくつかおすすめの買取業者について紹介していく。それぞれの特徴についてもここで解説していくので自分に合った業者を見つけて一括査定の一部として是非検討してみてほしい。
ワイン買取コンシェルジュ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ワイン買取コンシェルジュはその名の通りワインの買取だけを扱う専門の業者だ。ワインソムリエ資格者などワインのプロフェッショナル集団で、非常に豊富な知識と経験を持っている。査定価格の根拠が明確でプロの視点と最新の市場情報を組み合わせたしっかりとした査定が受けられるので安心だ。
再販ルートとして中間業者を省いた「飲食店コンシェル」というサービスを立ち上げたことで独自の再販ルートを開拓するなど徹底したコスト削減をおこない最大限買取価格へ還元することで高額買取を可能としている。
大黒屋
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
先程も買取相場を説明した章で参考にしたのがこの大黒屋だ。国内の買取相場では非常に大きなシェアを誇り、国内に留まらず海外にも再販ルートを確保することで価格の変動が少なく、安定した査定が得られる。
公式サイトには紹介した以外にもドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティの買取参考価格が数多く掲載されている。自分の所有しているロマネコンティが掲載されているかぜひ覗いてみてほしい。
ファイブニーズ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ファイブニーズはお酒買取を専門におこなう買取業者である。過去にはヤフオクBest Store Awardsを受賞するなど売却が強く、ホテルやレストラン、ネット販売と多様で独自のルートを持つ。
このことによってサービスの全額無料とキャンセル料まで無料、即日現金化可能など嬉しいサービスを数多く実現している。
ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティに関しては過去に3本の買取事例が掲載されており、その3本の全てを1,200,000円という超高額で買い取っている実績がある。複数業者への査定の一角に含めてみてはいかがだろうか。
まとめ
ワインを売却する場合の選択肢は大きく分けて買取業者へ売却、ネットオークションサイトへの出品、フリマアプリへの出品の3つに分類される。そのそれぞれにメリット・デメリットがあるが、安定した価格と利便性、手間のかからなさに加えてかかる期間の短さから最もおすすめなのは「買取業者へ売却」だろう。
世界最高峰のワインドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティは見てきた通り超高額な売却が期待できる。100万円の売却であればたった1%の査定アップでも1万円になる。この記事をしっかり読んで少しでも高額な売却を成功させてほしい。
