キーボード付きの携帯端末の元祖ともいえるBlackBerry(ブラックベリー)。欧米のビジネスマンの間では今なお根強い人気を誇るが、日本においてはiPhoneやAndroidを搭載したスマートフォンのシェア拡大に押され、今や希少種となりつつある。
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こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
日本でのブラックベリーの端末展開
ブラックベリー端末については、日本ではかつてNTTドコモから販売されていたが、2013年にBlackBerry Bold 9900の販売を停止して以降、新モデルは発売されていないため、新規で購入することは事実上不可能となっている。
では、中古品の場合はどうだろうか?査定情報と買い取り相場について確認してみよう。
新規契約で購入できる端末はゼロ
上記のとおり、2013年にNTTドコモがBlackBerry Bold 9900の販売を停止してから新しい機種の販売が行われていないため、国内キャリアの新規契約で購入できるブラックベリー端末は、日本では1機種も存在しない。
正規に販売された機種を見ても、
・BlackBerry 8707h
・BlackBerry Bold
・BlackBerry Bold 9700
・BlackBerry Curve 9300
・BlackBerry Bold 9900
の5モデルのみである。
発売当初はメーカーブランド扱いで、ドコモショップや家電量販店などで販売されなかったことや、OSの日本語化が遅れことも、国内で普及しきれなかった理由だろう。
ブラックベリー端末の特徴
日本では普及しきれなかったブラックベリーだが、国外では未だに高い人気を保っている。では、ブラックベリー端末の特徴とはどのようなものだろうか。
QWERTYキーボード
ブラックベリー端末の最も大きな特徴として挙げられるのは、QWERTYキーボードを搭載していることである。
いままで携帯電話のテンキーで文字を入力していたものが、QWERTYに変わったことで、文字入力の効率が飛躍的に上昇した。また、社内ネットワークへの安全なアクセスも可能で、ビジネスシーンでは今もなお、導入されている企業が多い。
最新スマホと比較すると時代遅れ感は否めない
しかし、iPhoneやAndroid端末と比較すると、カスタマイズがしづらかったり、内蔵カメラの解像度も低いため、最新モデルで比較しても時代遅れ感は否めない。最新の端末では、大型のQWERTYキーボードに加えてタッチパネルディスプレイも採用しているが、シェア縮小に歯止めがかかる気配は感じれられない。
ビジネスシーンではいまなお高い有用性
キーボードむき出しのデザインは一時代前の古さを連想させ、インストールできるアプリのバリエーションも少ないなど、ネガティブな話題ばかりが思い浮かんでしまうようなブラックベリー端末ではあるが、欧米のビジネスシーンではいまだなお一線での活躍を続けている。
根強いキーボード入力の人気
一見古臭く見えてしまうキーボードであるが、タッチパネルにはないクリック感を実感できるため、長文の入力に適している。また、サイズ感からは想像できないほどの文字入力のしやすさも、魅力となっている。
ビジネスに向いた機能が高評価
また、ゲームやエンターテインメントアプリが少ないことも、逆にビジネス面に特化した端末であることを物語っている。アメリカのオバマ大統領もブラックベリー端末を愛用しているということからも、機能面に対する評価は高いものといえるだろう。
最新モデルはAndroid OS搭載
ブッラックベリー端末は、長らくBlackBerry独自のOSを搭載していたが、2015年に発売されたBlackBerry Privで遂にAndroid OSが搭載された。BrackBerry初のAndroid端末ということで、アメリカでは発売前からニュース記事で紹介されるなど、話題を振りまいた。
BlackBerry Privの特徴
主な特徴としては、5.6インチタッチディスプレイにスライド式のQWERTYキーボード、さらにQualcomm 808プロセッサに32GBのストレージ、18メガピクセルのカメラを搭載し、スペック的にも意欲的なものである。
割高で売れ行きはイマイチ
しかし、正規価格は700ドルで、他のAndroid端末と比較すると割高で、肝心の操作性に関してもAndroid端末に劣るという評価により、残念ながら売れ行きは芳しいものではない。
ただ、カメラに関してはおおむね高画質という評価で一致しているので、SNSで多くのことを発信している方には適した端末といえるかもしれない。
BrackBerry Privの中古相場
そんなBrackBerry Privであるが、国内で流通している台数が非常に限られるため、中古相場においても比較的高値で取り引きされている。
買取価格・販売価格
買い取り価格の平均は、新品未開封で平均40,000円前後、中古品で約20,000円程度である。
一方で販売価格は、未開封品で70,000円前後、中古Aランクで60,000円前後となる。Android 5.1搭載モデルとしては、買い取り価格、販売価格とも平均よりも高めといえるだろう。
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ビジネス使用におすすめ
機能的な評判は芳しいものではないとはいえ、タッチパネル全盛ともいえる時代で、ディスプレイへのタッチパネルとキーボードを使った2通りの入力方法があるというのは、外出先で長文のメールや書類などを作成するビジネスマンにはうってつけの機種でもある。普段、仕事とプライベート用で端末を分けている人にもお勧めしたい一台といえる。
その他のモデルは比較的リーズナブル
その他のBlackBerry端末の中古相場については、概ねリーズナブルといえる。流通しているモデルとしては、国内のキャリアに対応していた最後の端末であるBlackBerry Bold 9900が最も多い。
買い取り大手のドスパラやハードオフなどで比較的安価で手に入れることができるが、買い取り価格も100円~500円とかなり低く抑えられている。古いモデルの売却を考えているときは、現金化できても、ほんのわずかしか手元に残らないと覚悟しておいたほうが良いだろう。
ネットオークションの相場
では、ネットオークションの買取相場はどうだろうか?出品価格を紹介するので、目安として参考にしてほしい。
BlackBerry Priv
出品数が最も多いヤフオクでは、最新機種のBlackBerry Privが45,000円~60,000円程度で出品されている。入札もそれなりにあるので、買い取り業者へ売却するよりも、多くの利益を得ることは可能といえるだろう。
その他のモデル
BlackBerry Priv以前の機種になると相場はグッと下がる。こちらも買い取り業者と同様、100円からスタートしても入札がないものを多く見かける。
箱、付属品が美品の状態で揃っていれば数千円の利益を見込めるかもしれないが、最初から高値でスタートしても入札されにくいので、低い価格からスタートせざるを得ないだろう。古いモデルの場合は、売れればラッキーくらいの気持ちで臨むことが大切である。
BlackBerry端末を売買する際の注意点
BlackBerry端末に限らず、中古のスマートフォンはSIMが入ったままのものと、白ロムと呼ばれるSIMを抜いたものがある。
白ロムを購入した場合は、自らSIMを調達する必要があり、SIMが入ったままの場合はそのSIMのキャリアに持ち込んで契約する必要がある。古い機種でSIMフリーでない場合、すでにキャリアが対応していないことがあるので注意が必要だ。
購入前に、キャリアで契約することが可能かという点、白ロムにSIMフリーのSIMを挿入して使うことができるかという点をあらかじめ確認しておくことを忘れないようにしたい。
まとめ
BlackBerry端末は日本ではそれほど人気がないため、流通している台数も限られている。古い機種はOSも古く、拡張性も低いため買い取り価格、販売価格とも低いが、最新機種であるBrackBerry Privは、最近のスマートフォンと同等の機能を有しているため、比較的高値で取り引きされている。
Android搭載により拡張性も上がったため、今後も注目される機種のひとつといえるだろう。