簡単便利なメルカリで中古スマホを購入する時には、取引トラブルを防ぐためにも大変多くのチェックポイントの確認を行う必要がある。また購入前の注意点については、AndroidなどのスマートフォンとiPhoneでは少しポイントが異なるため、そうした違いを頭に入れておくこともメルカリ利用のトラブルを防ぐ良策になると言えるだろう。
今回は、中古スマホをメルカリで購入する上で欠かせない完全チェックポイントを、皆さんと一緒に確認していきたい。また、スマホ専門のフリマアプリである「スママ」についてもご紹介していくので、購入を検討している方はぜひ参考にしてみてほしい。
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SIMフリー端末?キャリア端末?
中古スマホを買う上で最初にチェックすべきなのは、「携帯電話キャリア会社とSIMフリー、どちらの端末を購入するか?」というポイントだ。
キャリア端末とSIMフリー端末の違いとは?
キャリア端末とSIMフリー端末における大きな違いは、「携帯キャリア会社の回線やサービスに縛られているか?否か?」という点だ。例えば、ドコモでSIMロックされたXperiaやGALAXYは、ドコモ回線でしか使えない仕組みとなっている。これに対して最初からSIMフリーとして売られている端末については、格安SIMを含めたさまざまな回線を選択できるユーザにとっての自由度があるのだ。
キャリア端末を買ったら他社のSIMは使えないの?
2010年に総務省が定めたSIMロック解除ガイドラインにより、キャリア会社で購入した中古スマホをSIMフリーにできるようになった。しかしドコモとソフトバンクについては、解約後のロック解除に期限を設けているため、メルカリ出品されている中古スマホを買った購入者が自らSIMロック解除をするのは方法として得策ではないと言えるだろう。
キャリア端末と格安SIMの互換性や相性も難しい
各社違った回線を使う仕様で設計されたキャリア会社の中古スマホを買う際には、これから使う予定のSIMとの相性についても確認しておく必要がある。
例えば、通話品質をクリアにするVoLTEを搭載したauスマホの場合は、SIMカードについてもVoLTE対応でなければならない。またソフトバンクの場合は、SoftBankのSIMしか使えない難点もあるため、SIMロック解除が可能な時代であってもキャリア会社以外で中古スマホを買う時には多くの注意を払う必要があると言えるだろう。
中古スマホのスペック
漠然と「中古iPhoneが欲しい」とか「中古のAndroidスマホが欲しい」と考えている皆さんに注意していただきたいのは、端末の発売時期やスペックの問題だ。
アプリをたくさん使うなら最新機種が理想
さまざまなアプリをダウンロードして多彩な使い方を楽しみたい皆さんには、なるべく新しいシリーズを選ぶことをおすすめする。
例えば、iPhone7が最も新しい今の時代に、「使えれば何でもいい」という理由でiPhone4を選ぶと、アプリがスムーズに動かない・ダウンロードできないといったトラブルが生じてしまう。特に価格重視でスマホ探しをする皆さんは、古い機種に出逢いやすい傾向があるため、注意をして欲しい。
機種によっては3年落ちでも問題ない
モバイル機器のトレンドを紹介するメディアでは、3年落ちぐらいのモデルであれば十分に使えるといった記事を掲載している。しかしこの中古スマホが誰かによって使われていたものの場合は、ゴムパッキンの劣化や欠損により防滴効果が得られないなどのトラブルの可能性もあるため、その端末が備えた機能の全てを期待するなら新品未使用に近いものを選ぶべきだと言えるだろう。
中古スマホの価格相場
適正価格の商品と出逢うためには、自分の欲しい中古スマホの価格相場についても把握しておく必要がある。相場情報は、実際に古いスマホを販売している携帯電話の専門店や家電量販店、価格.comなどのサイトで収集可能だ。
中古スマホの相場を知るメリット
自分の欲しいスマホの販売価格相場を把握していると、メルカリ利用時の失敗が起こりにくくなる。
例えば、バッテリー残量が少ないなどの目に見えない経年劣化が生じたスマホは、相場を遥かに下回る安い価格で出品されている。こうした商品に出会った時に「どうしてこんなに安いのだろう?」と疑問を抱く習慣を付けると、悪い商品を掴みにくくなる。また相場の把握はより良い決断の後押しにも繋がるため、優柔不断な人こそ調べておくべき存在だと言えるだろう。
中古スマホの動作面
続いて確認すべきなのは、「その中古スマホが正常に動作するか?」というポイントだ。購入から間もないなどの理由で動作面に自信のある中古スマホは、タイトルや商品説明欄に「完動品」と書かれていることも多い。これに対して長きに渡る使用により外装にも傷や汚れがあり、動作面においても不安要素が高い場合は、大きな故障がなくてもトラブルを避けるために「ジャンク品」と記載されることもある。
バッテリー残量
メルカリで買ったスマホをすぐに使いたいなら、バッテリー残量についても確認しておいた方が良い。例えば、良心的な出品者の場合は、Apple Storeで行ったバッテリー交換などについても商品説明の中に記載している。これに対して悪質な出品者の場合は、全く充電の溜まらないレベルになってしまったバッテリーについて、敢えて商品説明の中で触れないこともあるため、注意が必要だ。
IMEI(端末識別情報)
メルカリでは、中古スマホの個別番号とも言えるIMEI情報の掲載を義務付けている。IMEI番号がわかれば、購入希望者の側でも後述する中古スマホに関する調査を自分で行える。またIMEIは端末を立ち上げて確認するものとなるため、この番号を調べられない中古スマホについては、盗難品や電源が入らないといったトラブルのある可能性が高いと捉えた方が良いだろう。
残債と契約状況
気になる端末のIMEI情報がわかったら、下記のURLにこの番号を入力してネットワーク利用制限の確認をしてみよう。
IMEI番号でネットワーク利用制限かどうかを調べられるサイト
- 【ドコモ】 http://nw-restriction.nttdocomo.co.jp/top.php
- 【au】 https://my.au.com/cmn/WCV009001/WCE009001.hc
- 【SoftBank】 https://ct11.my.softbank.jp/WBF/icv
- ・ドコモ http://nw-restriction.nttdocomo.co.jp/top.php
- ・au https://au-cs0.kddi.com/FtHome
- ・ソフトバンク https://ct11.my.softbank.jp/WBF/icv
ネットワーク利用制限を見ると何がわかるの?
ネットワーク利用制限から判断できるのは、そのスマホの支払いと通信に関する状況だ。
IMEI番号から「○」と表示された場合は、一括購入などによって残債がないため、ネットワーク利用制限の対象ではないとみなせる。これに対して「△」の場合は分割購入の支払い中、「×」の時にはネットワーク利用に制限がかかった端末という意味となるのだ。
こうした形で「○」、「△」、「×」、「-」の4種類が存在するネットワーク利用制限において、何の問題もなくメルカリで端末購入できるのは、基本的に「○」だけと考えられている。
残債のある中古スマホは何故購入できない?
残債のある中古スマホがNGな理由は、2つある。現在も端末料金の返済が行われている中古スマホは、その支払いが滞った時点で使用不可能になってしまう。またメルカリでは、トラブル防止のために残債や契約の残っている携帯電話の出品を禁止しているため、ネットワーク利用制限の確認で「△」と表示された場合は、違反出品物と捉えた方がトラブルに巻き込まれないと言えるだろう。
「-」の場合は出品者によって「○」に変わることもある
Apple Storeで修理交換したiPhoneは、「-」表示となる。この場合は、出品者がキャリア会社に連絡を入れると、一括購入をしている時のみ「○」に変更してもらうこともできる。
しかしネットワーク利用制限について理解の乏しい出品者の場合は、その意味が理解できない可能性も高いため、「-」が出た表示が出た時はまず「相手方との調整可能か?」を検討して欲しい。
iPhoneの場合はアクティベーションロックの確認も必要
「iPhoneを探す」という特殊な機能を備えたiPhoneには、アクティベーションロックという確認事項もある。
アクティベーションロックとは?
アクティベーションロックというのは、iPhoneの紛失時、他人に使用されないように端末を保護する仕組みのことだ。アクティベーションロックが有効なiPhoneがメルカリで販売された場合は、購入者がその端末を使えないトラブルが起こってしまう。
アクティベーションロックは出品禁止物
中古iPhone売買におけるトラブルの種とも言えるアクティベーションロックは、メルカリでも出品禁止物に指定している。
また「iPhoneを探す」からロックのかかるアクティベーションについては、紛失や盗難iPhoneにかけられることも多い機能となるため、この部分の確認が曖昧なiPhoneが販売されていた場合は、トラブルを避けるといった意味でも購入対象から外すべきだと言えるだろう。
購入希望者側で確認できなくなったアクティベーションロック
2017年の始めまでは、iCloud上にあるチェックツールを使ってネットワーク利用制限と同じように購入希望者側の確認が可能だった。しかしApple側でこのツールを消してしまった現在は、自ら「iPhoneを探す」でロックをかけた可能性のある出品者側に確認をお願いするしかない。
良心的な出品者は商品情報に記載している
中古iPhoneを売却する上で欠かせないポイントを熟知する出品者は、メルカリの商品情報内に必ず「アクティベート済」とか「アクティベーションロック解除済」といった記載をしている。
こうした形でメルカリ出品のマナーをしっかり守っている出品者は、他のポイントに関する質問にもより確実に返答してくれる可能性が高い。これに対してアクティベートの記載が一切ない場合は、出品者自身も「iPhoneを探す」などの機能や出品ルールに疎い傾向があるため、注意が必要だ。
保証の有無の確認
購入予定端末がiPhoneの場合は、下記URLにIMEI番号を入力して保証状況とサポート期間についても確認しておこう。
https://checkcoverage.apple.com/jp/ja/
中古スマホに保証があった方が良い理由
たとえ短い期間であっても出品者の自宅や会社に保管されていた中古スマホは、素人の扱いにより新品と比べて遥かに壊れる可能性が高いと考えられる。
また出品者の梱包方法によっては、運搬中にスマホが大きなダメージを受ける可能性もあるため、商品情報に完動品と書かれた商品であっても何らかのトラブルを抱えるリスクは非常に高いと捉えた方が良いだろう。
こうした理由により届いた中古スマホに故障や破損が生じることを考えると、保証があった方がメルカリ利用によるトラブルは最小限に抑えられると言えそうだ。
中古スマホ購入時にはメルカリ出品者にも注意が必要
メルカリを使って中古スマホを購入する時には、スマートフォンの本体だけでなく、出品者自体にも入念なチェックをする必要がある。
中古スマホ購入のメルカリ利用でトラブルが多い理由
ヤフオクなどと比べて遥かに若い世代に人気のメルカリには、中古スマホ出品におけるトラブルが多い傾向がある。特に中古スマホの仕組みや契約に関する知識に乏しい若い女性の場合は、アクティベートやIMEI番号、ネットワーク利用制限といった言葉に苦手意識を持つことで、敢えて調べないままメルカリ出品を行ってしまうこともあるようだ。
薄っぺらな商品説明には注意が必要
こうした人達によって出品された中古スマホには、さまざまな項目を購入希望者に伝えるべき商品情報のボリュームが非常に少ない傾向がある。また前述のIMEI情報やアクティベート、ネットワーク利用制限などの知識がない場合は、液晶や外観の傷や使用期間といった簡単な情報のみの記載となるため、注意が必要だ。
曖昧な返答をする出品者にも要注意
商品情報に記載のない情報をメルカリコメントで質問した時の対応も、トラブル防止のためにチェックすべきポイントだ。メルカリ側で定めた出品禁止物などのルールや中古スマホ転売のマナーを知る出品者は、自らが確認すべきアクティベーションロックなどについても比較的スムーズに返答してくれる。
これに対して、盗難品などを出品する悪質な業者の場合は、中古スマホ売却に欠かせない情報についても曖昧な対応をすることが多いため、「どんな返答をしてくるか?」についても注意をして欲しい。
出品者の評価もしっかり確認する
商品に関する質問事項がない場合は、取引を行う前に必ず出品者の評価を確認しよう。購入者とのトラブルなく、良心的な対応を心がけている出品者の場合は、評価の大半が「良い」となっている。
これに対して「悪い」の評価が全取引数の1%以上存在する出品者の場合は、そのコメントを確認した上で「この人から中古スマホを買っても大丈夫か?」を一度考えるべきだと言えるだろう。
スマホ専門のフリマサイトも活用
中古スマホを購入するなら、同時にスマホ専門のフリマサイトもチェックしてほしい。中古スマホ専門のスマホのマーケットでは、動作保証サービスを提供しており、万が一の場合は返金対応もしているので安心して購入できる。また、出品者と購入者の間にスマホのマーケットが入るので、トラブルも起きにくいだろう。

買い替える際にとても便利なサイト
新しい携帯を手にすると、今度は古いスマホが残ってしまう。そんなときでもスマホのマーケットが役に立つのだ。
スマホのマーケットに出品するだけでなく、スママDASHというサービスを利用すればすぐに不要なスマホを現金化することが可能である。スママDASHではスマホの情報を入力し写真を撮影すれば査定結果が表示されるので、すぐに売却したいときにとても便利なサービスとなっているのだ。
店舗にいかずネットで気軽に買取してもらえるので、時間のない方でも利用しやすいというメリットがある。その他にも端末に残っている個人情報も無料で消去してもらえるので安心だ。ぜひとも買い替えの際は参考にしてみてほしい。
まとめ
購入者側で自らチェックすべき注意点が多い中古スマホについては、出品者の評価確認や質問を通して少しでも違和感が生じた場合は、「無理に取引せずに諦める」といった選択がおすすめとなる。また商品情報を確認しても信頼できそうな出品者が見つからない場合は、販売価格調査用として閲覧した中古スマホの販売業者を利用するのも、トラブル予防に繋がる良策のひとつと言えるだろう。
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