自分が使っているスマートフォン(スマホ)が故障したとき、修理業者に費用の見積もり出してもらうためには型番やモデル名を伝える必要がある。
意外に知られていない、スマホの型番やモデル名の調べ方を紹介していこう。
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スマホの型番・モデル名とは
そもそも、スマホの「型番」や「モデル名」と言われているのはどの部分なのだろうか。調べ方を知る前に、まずは簡単に理解しておこう。
モデル名はいわゆる“機種”
モデル名は、普段多くの人が口にしている「機種」のこと。「iPhone7」や「Galaxy S6」といったものだ。スマホを認識する上で、最もポピュラーな認識方法といえるだろう。
型番は英数字が書かれている部分
一方、型番に関してはモデル名のように一般的に認識されているものではない。英数字の羅列によって構成される物であり、同じモデル名でも産時期・ロットなどによっても個体番号が異なることもある。つまり、モデル名よりも詳細にその個体を判別することができるというわけだ。
スマホの型番・モデル名の調べ方
それでは、スマホの型番・モデル名の調べ方を紹介していこう。いくつかの方法があるので、参考にしてみて欲しい。
外箱などに記入されている
スマートフォンを購入した際についてくる外箱にはモデル名・型番ともに記載してある可能性が非常に高い。また、付属の説明書や保証書にも確実に型番・モデル名が記載されているはずだ。最も簡単に調べられる方法なので、もしも外箱や説明書・保証書を捨てずに取っている場合は確認してみて欲しい。
端末に記入されている可能性も
端末にもモデル名・型番が記入されていることがほとんどだ。スマートフォンによって記入されている部分が異なるが、「裏側」「側面」のいずれかに記入されていることが多い。
また、バッテリー一体型ではない場合スマートフォンの内側に記入されている可能性がある。蓋をあけて、電池パック付近のバーコードを見るとモデル名・型番の両方が書いてあるだろう。
「設定」の端末情報から調べる
型番は、端末操作によっても調べることができる。
- 1. アンドロイドの「設定」アプリを起動させる
- 2. 「端末情報」と書かれているメニューをタップする
- 3. モデル番号と書かれている欄を確認。そこに書かれている番号が、そのスマートフォンの型番になる
使っているOSのバージョンや、端末によってアプリのデザインは違うかもしれないが、基本的な手順は変わらないので、試してみるといいだろう。
スマホの型番にはどんな意味があるのか
一般ユーザーにとって、スマホの型番は単なる英数字の羅列に見えるだろう。しかし、そこには一定の規則性がありしっかりとした意味もあるのだ。以下では、型番が意味する内容を紐解いていく。
最初・最後のアルファベットはメーカーを表すことが多い
型番の最初(もしくは最後)についているアルファベットは、メーカーを表す事が多い。各メーカーの頭文字を取るなどして、わかりやすく表記しているのだ。
メーカーのアルファベット例
- シャープ(SHARP)→SH
- 富士通(FUJITSU)→F(一部FJと表記)
- ファーウェイ(HUAWEI)→HW
- デル(Dell)→DL
- ノキア→NK
- サムスン→SC
- キョーセラ(KYOCERA)→KY
- ソニー(SONY)→SOもしくはS
- パンテック(Pantech)→PT
- モトローラ(MOTOROLA)→M
- パナソニック(Panasonic)→P
- NEC→N
- ZTE→Z
- HTC→HT
auのスマートフォン型番
auのスマートフォンの型番は、「3Gスマホ」「LTE対応スマホ」「VoLTE対応スマホ」など対応する接続形式によって途中の英数字が変わる。
IS
2010年から2011年まで販売されていたスマートフォンに付けられるアルファベット。他のモデルとは異なり、メーカーに関係なく付けられる番号。番号全てでその機種を表すので、特に決まった規則性はない。
IS1
2011年夏発売のモデルから2012年夏発売のモデルまでつけられていた型番。型番の先頭に付与され、その後メーカー識別のアルファベットが付く。例えば「IS12SH」であれば、シャープが販売した3Gスマートフォンの2番目に発売したものということになる。
L2
LTE対応スマートフォンに付けられるアルファベット。例えば「SHL25」であれば、シャープが販売するLTE対応モデルスマートフォンの5番目(第5世代)に発売された機種ということになる。
V3
VoLTE対応スマートフォンに付けられるアルファベット。例えば「LGV31」であれば、LGが販売するVoLTE対応モデルスマートフォンの1番目に発売された機種ということになる。
ドコモ端末は製造年が簡単にわかる
さらに、ドコモ(docomo)端末であれば型番をみるだけで製造年までわかるのだ。ドコモのスマートフォンは、型番の最後にアルファベットがついている。実は、そのアルファベットに対応する製造年が決まっているのだ。2008年冬発売のスマートフォンシリーズがA、それ以降毎年冬のモデルから切り替わるので2009年がB、2010年がCと続いていく。
(ただし、2015年冬はHだったものの、2016年の冬はJとなっている。これは、docomoがスマートフォンを発売する前に一般的だった“iモード”を搭載しているガラケーの型番がiだったためであると考えられる。ガラケー時代の“i付き型番”と混同しないようにIをとばしてHにしたのだろう。型番で製造年を調べる際は、この点にだけ注意してほしい。)
- 例
- 2008年販売のシャープ製品 SH-01A
- 2016年販売のソニー製品 SO-04H
ソフトバンクのスマートフォン
ソフトバンクのスマートフォンは、2010年冬発売のモデルから全てのシリーズを通した番号での型番表記になった。しかしながら、4G/4GLTEスマートフォンになってからは、アルファベットのみ規則性を持っており、その他は端末によって変わってくる仕様になったようだ。
iPhoneについて
Appleが販売するiPhoneは、アンドロイドとは少し異なる。モデル名は、一般的に広く知れ渡っているように、「iPhone6」「iPhone 7」などの数字によって語られる。(iPhone6Sのように、マイナーアップデートの際にアルファベットがつく)
一方、型番は少し複雑になっている。実は、同じモデルの中でも型番が異なる機種が多数あるのだ。例えば、iPhone7/7Plusであれば「A1660」「A1661」「A1778」「A1784」「A1779」「A1785」と実に6つもの型番が存在する。これは、通信方式/周波数帯の違いなどによって変化する数字で、日本発売モデルと海外モデルでも異なってくるのだ。
中古などでiPhoneを購入する際は、モデル名だけではなくこの「型番」も意識してみるといいだろう。
まとめ
以上のように、スマートフォンには一般的に知られているモデル名(機種名)の他に、個体をより細かく判別するための型番が振り分けられている。外箱や端末本体、もしくは設定アプリの操作なので確認できるので覚えておいてほしい。
また、iPhoneのように、同じモデル名なのに型番が異なるものもあるので注意が必要だ。修理依頼や中古購入の際などは、正確な型番を把握しておこう。

