買取専門店に愛用のXperiaを売却する時には、フォーマットと呼ばれる処理の中でデータ削除を行うのが理想と考えられている。
こうした作業の必要性をきちんと把握するユーザの多くは、使用中に生じるXperiaのトラブルについても対処の判断や切り分けをスムーズに行う傾向がある。
これに対してフォーマットを行う理由や意味がイメージできていない状態でのXperia使用は、さまざまな状況下でのリスクが高いと言えそうだ。
今回は、売却前の準備として多くの買取店が推奨するXperiaのフォーマットやデータ削除をきちんと行う方法と重要性を、わかりやすく整理していきたい。

Sony Xperia Z / albertoziveri
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Xperiaの売却時に必要なフォーマットとは何?
Xperiaを売る時に行うべきとされるフォーマットは、メモリやハードディスクなどの記憶媒体に書き込んだデータを全て消すことにより、工場出荷状態に戻す処理を意味する言葉だ。
Xperiaのフォーマットを行うと、その中に保存されたデータだけでなく、ユーザ自身がインストールしたアプリなども全て消える仕組みとなる。またフォーマットによって設定なども綺麗に削除されれば、次のユーザが安心して中古スマホを使える状態になるようだ。
フォーマットとデータ削除は同じ意味?
当ページの主テーマとも言えるデータ削除とフォーマットは、厳密に考えれば少し違った概念の言葉となる。
Xperia内部を今まで使っていた形跡のない白紙の状態にするフォーマットは、前述のとおりソフトウェアや設定といった一般ユーザでは上手に消せない部分も綺麗にできる特徴がある。
これに対してフォーマットによって行えるデータ削除には、不要なファイルをゴミ箱に入れるといった手動で作業ができる意味合いもあるようだ。
フォーマットと似た概念として使われる言葉
ちなみに初期化、リカバリ、再インストール、再セットアップ、リインストールと言った言葉も、多くのシーンでフォーマットと同じ意味で使われている。それぞれの意味について厳密に見ていくと、この中にはフォーマットと若干異なるニュアンスのある言葉も含まれている。
しかし工場出荷状態に戻す、Androidスマホを白紙にする、全てのデータやソフトウェアを削除するといった意味では、上記のどの言葉を使ってもその概要について説明できる実態があるようだ。
Xperia以外でも行われるフォーマット処理
ちなみに初期化やフォーマットといった言葉は、MacやWindowsなどのコンピュータやSDカード、デジタルカメラ本体といった記憶媒体を有するさまざまな対象に使われる実態がある。
Xperiaなどのタブレット端末と比べて複雑な構造を持つコンピュータの場合、フォーマットをすることでデータやソフトウェアの削除、OSのアンイストールと再インストールといった複数処理が流れる実態がある。
しかしデータが消える、工場出荷時の状態に戻るといった意味では、処理対象となるデバイスが異なっても概念的には同じと捉えられている実態があるようだ。
Xperiaのフォーマットを行うメリットとは?
売却時を含めてさまざまなシーンでXperiaの売却が推奨される背景には、この処理を行うことで得られる下記のメリットが大きく関係している。
スマホ内のデータが全て消える
売却前にフォーマットを行う最大のメリットは、特殊なソフトを使っても復元できないレベルまでXperia内のデータが削除されることだ。こうした処理を行った上で手放されたXperiaには、ユーザ自身の個人情報や会社の機密情報などが漏洩するリスクが低い特徴がある。
これに対して不要なファイルを手動でゴミ箱に入れただけであったり、データの入ったままでXperiaの売却や贈与を行なえば、端末内の情報が第三者の手に渡り悪用されるリスクが生まれると言えるだろう。
安心して中古スマホを使えるようになる
Xperiaのフォーマットは、誰かから中古スマホを譲り受けた時にも活用したい処理となる。例えば、「処理のやり方がわからないから」といった理由で初期化すら行われていないXperiaをもらった時には、使用開始前に受贈者がフォーマットを行うのが理想となる。
こうした処理をせずに前ユーザのインストールしたソフトウェアなどの入った状態でXperiaを使い始めた場合は、その中にスパムウェアやウイルスが潜んでいる可能性も高いと捉えた方が良いだろう。
Xperiaの不調が直る
Xperiaのフォーマットやデータ削除は、スマホの動作が安定しない、遅いといった不調の解消にも有効な対応策となる。フォーマットによってXperiaの動きを悪くしているソフトウェアがなくなれば、ストレスなくスマホを使える形に戻ることもある。
またコンピュータと比べてウイルス感染しやすいXperiaの場合、フォーマットによってユーザ本人も気付かないスパムウェアなどが消えることにより、連鎖先に登録されている友人知人などに迷惑がかかる状況も回避しやすくなるだろう。
Xperia内の整理がしやすくなる
スマホを使い始めたばかりのユーザが陥りやすいアプリの入れすぎといった問題も、一度フォーマットを行うことにより、良い意味でXperia内の整理ができる形となる。
例えば、初期化によって普段使わないアプリのアイコンが消えると、Xperiaの操作もスムーズに行いやすくなる。また定期的にデータのバックアップとフォーマットを行った方が、ソフトウェア障害などのトラブルにも備えやすくなるだろう。
Xperiaのフォーマットを行うデメリットとは?
快適かつ安全にスマホを使う上で欠かせないフォーマットにも、人によってはデメリットと感じる側面がある。
手間がかかる
なるべく早くXperiaの現金化や買い替えをしたいと考えた時、フォーマットの処理を行うことが手間と感じられることがある。
特にXperiaの買い替えにより新しいスマホへのデータ移行を考えている場合は、フォーマット前のバックアップも必要になることから、更なる手間と時間がかかることだろう。
しかしこうした処理によって大事なデータが守られると考えると、多少面倒と感じられてもフォーマットなどの売却準備は早めに行うべきだと言えそうだ。
稀にきちんとフォーマットできないこともある
Xperiaのパスコードを忘れてしまったり、ソフトウェア障害やハードウェア障害が生じている場合は、通常の手順で初期化ができないこともある。
しかしAndroidスマホ市場でトップクラスのシェア率のあるXperiaの場合、多くのユーザ達が初期化トラブルの解消法をブログや掲示板などで紹介している。
またXperiaには複数種類のフォーマット法があるため、代表的な手段で初期化ができなくてもデータ削除を諦めることはないと捉えて良いだろう。
バックアップ時にコストがかかる場合もある
初期化とセットで考えられることの多いバックアップを行う際には、選ぶ方法によっては費用がかかることも頭に入れておく必要がある。例えば、microSDカードや有料アプリを使ったバックアップをする際には、多少なりとも購入費用がかかる形となる。
しかしXperiaには、SONYで出しているXperia Companionなどを含めた無料でバックアップ可能な方法もたくさん存在するため、自分の予算やライフスタイルに合ったものを選ぶことでデメリットの解消は可能となるだろう。
スマホ本体からXperiaのフォーマットをする方法
パスワードを使って普通にログインできるXperiaの場合、本体から最も簡単な下記の流れでフォーマットを行える。
- 1.トップ画面にある「アプリケーションキー」のアイコンをタップする
- 2.「設定」をタップする(通知パネル右上の「設定」をタップしても良い)
- 3.ユーザ設定項目内に並ぶ「バックアップとリセット」をタップする
- 4.「データの初期化」をタップする
- 5.消去項目を確認した上で、「携帯端末をリセット」をタップする
- 6.画面上に表示された警告内容を確認した上で、「すべて削除」をタップする
Xperia本体からフォーマットをする際の注意点
スマホ本体から上記の流れで初期化をする場合、Xperiaの中に入ったmicroSDカードのデータが消えることはない。そのため、カード内に入った情報もフォーマットしたい場合は、下記の手順で作業を行う必要がある。
- 1.トップ画面に並ぶ「アプリケーションキー」のアイコンをタップする
- 2.「設定」をタップする
- 3.端末項目内に並ぶ「ストレージ」をタップする
- 4.「SDカード内データを削除」をタップする(「SDカード内データを削除」がアクティブにならない場合は「SDカードをマウント」をタップする)
- 5.「SDカード内のデータを削除しますか?」というメッセージの下に表示される、「SDカード内データ削除」をタップする
初期化モードを使ってXperiaのフォーマットをする方法
日本のキャリア版Xperiaには、上記の方法でフォーマットができない場合のために、初期化モードと呼ばれる機能が備わっている。
Xperiaにおける初期化モードが使えるシーンと仕組み
Xperia本体から起動する初期化モードは、長きに渡って使っていなかった古い端末や、ロック解除パスワードを忘れてしまった時におすすめのフォーマット方法となる。
普通にパスワードを使ってXperiaのトップ画面が表示されたときには、わざわざ初期化モードを使う必要はない。
初期化モードでXperiaのフォーマットをする時の流れ
下記の手順で行う初期化モードも、Xperia初心者でも簡単に実行できる方法となる。
- 1.シャットダウンしたXperiaの電源ボタンを長押しして、通常どおりに起動をする
- 2.画面にSONYロゴ→Xperiaロゴが表示される過程を、何のボタンも押さずに見守る
- 3.Xperiaならではの青い画面が表示されたら、電源ボタン+ボリュームダウンキーの同時押しをし続ける
- 4.キャリアロゴ→防水説明と画面が遷移する
- 5.初期化モードと書かれた画面が表示されたら、長押ししていたボタンの指を離す
- 6.「本体のリセット」をタップする
- 7.初期化に関する警告を読んだ上で、「OK」をタップする
パソコンからXperiaの初期化をする方法
MacやWindowsといったコンピュータを持っている人には、Xperia CompanionというSONY製ソフトウェアを使ったフォーマットもおすすめとなる。
Xperia Companionとは何?
Xperia Companionとは、Xperia専用のスマホ管理ソフトウェアだ。このアプリケーションを使うと、Xperiaの最新OSへのアップデートやバックアップ、復元などもパソコンから行える。
またコンピュータからのバックアップには外部デバイスのデータ容量を気にしなくて良い利点もあるため、非常にボリュームの大きなデータを退避させた上でXperiaの初期化をしたいと考える皆さんでもストレスやお金をかけずに利用可能なツールとなるだろう。
Xperia Companionを使ったスマホフォーマットの流れ
Xperia Companionを使ってパソコンからスマホの初期化をする時には、下記の流れで作業を進めていく。
- 1.コンピュータに接続する前に、Xperiaのロックを解除する
- 2.Xperiaに登録されている、Googleアカウントの削除をする
- 3.Xperiaの電源を入れたままの状態で、データ通信可能なUSBケーブルを使ってコンピュータとスマホを繋ぐ
- 4.Xperia Companionを起動し、Xperiaが認識できたら「ソフトウェアの修復」をクリックする
- 5.画面の表示内容(Googleアカウントや充電など)を確認して問題なければ、「次へ」を押し進めていく
- 6.Xperiaのソフトウェアの修復の画面より、「個人データの初期化」または「個人データの保持」を選択し、「次へ」をクリックする
- 7.Xperiaを工場出荷状態に戻す時には、「ソフトウェアの修復+個人データの初期化」を選択する(この時のAndroidバージョンは、実行時の最新バージョンが入る形となる)
- 8.最後の「次へ」をクリックすると、Xperiaの初期化がスタートする
- 9.「ソフトウェアの修復に成功しました」というメッセージが出たら、画面の指示に従ってスマートフォンをパソコンから外す
ファクトリーリセットでXperiaのフォーマットをする方法
液晶割れなどにより画面操作ができないXperiaの場合は、リカバリーモードやファクトリーリセットと呼ばれる方法で初期化をするしかないと考えられている。
ちなみにこの機能は、海外版Xperiaのみに搭載されている。そのため、docomoやauといった国内キャリアで買った端末については、FactoryResetでの初期化は難しいと捉えた方が良いだろう。
ファクトリーリセットを使ったXperia初期化の流れ
この方法でフォーマットをするときには、まずXperiaの電源をオフにする。そこから「電源ボタン+音量小」を長押ししながら、Xperiaを起動させる流れだ。
そうすると、普通の起動画面ではなくAndroid Recoveryと書かれた黒い画面が表示される。そこで音量小のボタンを使ってメニュー内のカーソルを下に動かし、「Wipe data/factory reset」に合わせた状態で電源ボタンを押せばスマートフォンの初期化が始まる仕組みだ。
Xperia売却前のフォーマットをする際には意外と多くの準備がある
不要なXperiaを売る前に初期化を行う場合は、必ず同じタイミングで行うべきとも言えるデータのバックアップ以外にも、下記のようにさまざまな準備を行う必要がある。
Xperiaを売却するならデータの暗号化が必要不可欠
自分の使っていたXperiaをフォーマットした上で誰かに売る、あげるといった場合は、大事な個人情報を守るためにデータの暗号化を行ってからフォーマットをするのが理想とされている。
初期化前に暗号化をすれば、ショップや中古スマホの購入者などが特殊なアプリを使ってデータの復元ができなくなる。
Xperiaのフォーマット前に行う暗号化のやり方とは
Xperiaデータの暗号化は、Androidの「設定」から行う。その中にある「セキュリティ」内に「端末の暗号化」というメニューが用意されている。この項目をタップした上で、更に深い階層の中にある「端末の暗号化」をタップすると、処理が始まる仕組みだ。
ちなみに暗号化には最低でも30分以上の時間がかかるとされているため、時間的余裕と90%以上のバッテリー充電をしておくことをおすすめする。
各種アカウント情報の確認と解除(削除)
XperiaやiPhoneなどの売却前にフォーマットをする時には、その端末で使っていた各種アカウントの確認やログアウトをしておく必要がある。
例えば、Xperia Companionのところでもご紹介したGoogleアカウントについては、初期化後の初回起動時に登録アカウント入力を求められる理由により、売却や譲渡前には必ず登録削除しておく必要がある。
またこうした設定はアプリによって異なる実態があるため、フォーマット前のアカウントの確認はじっくり時間をかけて行うのが理想となるだろう。
おサイフケータイ
買い物の際に非常に便利なおサイフケータイFeliCaのデータは、基本的に携帯キャリア会社の店舗で行う形になる。例えば、docomo購入のXperiaの場合は、ドコモショップの店頭にある「ドコピー」という専用端末でデータを消す仕組みとなる。
機種変更によってまた新たな端末で電子マネーを使う場合は、Suicaや楽天edy、nanacoなどのサイトを見ながらデータ移行を行う必要もあるだろう。
まとめ
多彩な方法が用意されているXperiaの場合、MacやWindowsなどのパソコンと比べて売却前のフォーマットやデータ削除が行いやすい特徴がある。
しかしバックアップの方法や初期化時のトラブルによっては想像以上の時間がかかることもあるため、データの退避忘れなどをしないためにも、余裕のある時に作業を進めるのが理想となるだろう。






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