古い雑誌や書籍の中には、高く売れるものがある。特にコレクター要素が強い雑誌などは、業者でも強化買取されていることが多く、期待以上の価格で売れることも少なくない。そうした雑誌のひとつに「鉄道雑誌」がある。
そこで当コラムでは、鉄道雑誌の買取相場からおすすめの買取専門店、さらに鉄道ファンなどが買取停止になった理由について詳しく解説していく。鉄道雑誌を持っている人は、ぜひ最後まで読んでいただきたい。
CONTENTS
こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
高く売れる鉄道雑誌とは
言うまでもなく、鉄道雑誌は鉄道ファンから人気がある。鉄道が好きな「鉄道オタク」という言葉もあるように、鉄道はほかのジャンルよりもコアなファンがおり、鉄道雑誌の需要も高くなっているのだ。そのため、鉄道雑誌はほかの雑誌と比べて高値で売れやすいという特徴がある。
特に高く売れる鉄道雑誌は、シリーズとしてそろっているものだったり、一般的には出回っていない鉄道の資料などが挙げられる。ほかにも、国鉄時代の資料など希少性の高いものは業者でも強化買取されており、予想以上の価格で売れることも珍しくはない。
鉄道ファンはなぜ買取停止になった?
次に、鉄道雑誌の中でも屈指の人気を誇る鉄道ファンが買取停止になった理由について解説していく。鉄道好きであれば誰もが知っている雑誌である鉄道ファンは、現在ほとんどの業者で買取が停止になっている。
では、なぜ買取停止になったのだろうか。
人気がありすぎる
鉄道ファンが買取停止になった最大の理由は、人気がありすぎるからである。普通は人気がある商品はそれだけ欲しい人が多いということなので、業者も買取を強化して仕入れをおこなう。
だが、鉄道ファンの場合は人気がありすぎるがゆえに、誰もが持っている雑誌でもあるため、欲しい人がほとんどいない状態である。つまり、欲しい人はすでに持っているため、業者で買取しても売れない。そのため、買取を停止する業者がほとんどなのである。
在庫過多になると買取されない
商品の買取価格は需給によって決まり、基本的には欲しい人が多ければ価格は上がる。だが、鉄道ファンのような大人気の雑誌の場合は、需要よりも供給のほうが多くなっており、業者は在庫過多の状況になる。すでに在庫があり、需要がないので買取しても売れないとなれば買取停止するしかない。
また、これは鉄道ファンだけではなく、ほかの鉄道雑誌にも言えることである。たとえば、鉄道ダイヤ情報、鉄道ジャーナル、RMモデルズ、鉄道模型趣味といった雑誌も在庫過多となり買取を停止している業者も多い。
鉄道雑誌はほかの雑誌よりも人気があり、その人気ゆえに買取停止となっているのだ。
フリマなら売れるかもしれない
業者では鉄道ファンは買取停止となっているが、メルカリのようなフリマであれば売れる可能性は十分にある。フリマはコレクターたちも多く利用しており、店舗で購入するよりもフリマで購入しようとする人も多い。そのため、業者では売れないものでもフリマなら売れることも少なくない。
また、1990年代の特定の月の鉄道ファン雑誌が欲しいという人も少なからずおり、そうしたときにフリマは簡単に検索して、購入することができる。そうした理由から、業者では売れないものはフリマで出品してみるというのもひとつの手である。
鉄道雑誌・関連本の買取相場
続いて、鉄道雑誌の買取相場を見ていこう。鉄道ファンなどの人気雑誌は買取停止となっているが、ほかの鉄道関連本は高値で買取されることもある。どんな本がどれぐらいの価格で売れるのか気になる人は、ぜひチェックしていただきたい。
なお、記載している価格は2022年9月現在のものである。
鉄道雑誌
まずは鉄道雑誌の買取相場だ。
商品名 | 買取価格 |
---|---|
国鉄形車両の記録 10系軽量客車 鉄道ピクトリアル 別冊 | 700円 |
旅と鉄道 最新号 | 200円 |
鉄道ジャーナル 最新号 | 200円 |
鉄道模型趣味 最新号 | 200円 |
とれいん 最新号 | 300円 |
鉄道ピクトリアル 最新号 | 200円 |
アーカイブスセレクション(32) 鉄道ピクトリアル 別冊 | 500円 |
東京地下鉄 2016年 12 月号 鉄道ピクトリアル 別冊 | 900円 |
アーカイブセレクション(37) 鉄道ピクトリアル 別冊 | 600円 |
鉄道関連本
次は、鉄道関連本の買取相場を見ていこう。
商品名 | 買取価格 |
---|---|
機関車の系譜図 全4巻セット | 3500円 |
関西国電50年 | 5000円 |
8620形機関車明細図 | 10000円 |
新版 18900形機関車明細図 17立方米 12-17 炭水車明細図 | 12000円 |
貨物時刻表/1978年10月改正 日本国有鉄道貨物局 | 6000円 |
復刻版 戦中戦後時刻表 三宅俊彦編 | 10000円 |
国鉄 篠ノ井機関区 飯山~篠ノ井 運転士用 時刻表 | 10000円 |
国鉄監修 昭和28年9月号 時刻表 日本交通公社 付録付 | 20000円 |
国鉄監修 昭和29年4月号 時刻表 日本交通公社 付録付 | 5000円 |
国鉄監修 昭和30年3月号 時刻表 日本交通公社 付録付 | 15000円 |
ハードカバー版 私鉄電車のアルバム 全4巻+別冊 | 12000円 |
台湾鉄道史 上・中・下巻 鉄道線路図 鐵道 | 25000円 |
ヤマケイ私鉄ハンドブック 全13巻 | 6000円 |
視録 国鉄電気機関車 全3巻セット | 5000円 |
改訂新版 鋼製客車形式図集(Ⅰ・Ⅱ)セット | 8000円 |
鉄道雑誌の買取専門店を紹介
現在、鉄道雑誌は古本買取店や鉄道関連の買取をおこなっている業者で売却が可能だ。しかし、いざ売ろうと思ってもどこで売ればいいのかわからない人も多いだろう。古い雑誌ともなれば業者によっては買取拒否されることも少なくない。
そこで以下では、鉄道雑誌の買取専門店をいくつか紹介していく。鉄道雑誌を売ろうと思っている人は、ぜひ参考にしてみよう。また、ほかの買取業者が知りたい人は、以下のコラムも参照。
出張買取のくじら堂
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
くじら堂は、古本の買取を専門にしている業者だ。ほかにも、ゲームやCD・DVDといった幅広いジャンルの買取にも対応しており、利用者からの評判も良い。古本の買取に特化しているため、鉄道雑誌の多くも高価買取が期待できるだろう。
買取は宅配・出張の2つの方法で対応している。出張買取は東京、千葉、埼玉を中心におこなっており、出張費や査定料といった手数料もかからない。場所よっては即日対応も可能で、すぐに売って現金化ができるだろう。マイペースで売りたいなら送料無料の宅配買取がおすすめだ。
宅配買取の鉄道書庫
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
鉄道書庫は、鉄道関連の商品を専門に買取している業者だ。鉄道書籍、雑誌、DVDや模型まで扱っており、安心丁寧な対応でしっかり買取してもらえる。
価値のあるものは高額買取、さらに買取金額がアップするキャンペーンも頻繁に実施されている。鉄道関連の商品を売るときには欠かせない業者のひとつだ。
買取は宅配買取での対応。宅配にはスピード買取とらくらく買取の2つがあり、スピード買取は早くて便利な買取方法。集荷の手配も業者がしてくれるので楽だ。
一方、らくらく買取は自宅から送るだけなので手軽。送料は商品・品数によって無料対応もあるので、確認してみよう。
秋葉原のポポンデッタ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ポポンデッタは鉄道模型を中心に、鉄道関連のものなら何でも買取している業者だ。鉄道雑誌や書籍、グッズの買取に特化しており、強化買取しているものも多い。査定は鉄道に関する知識を豊富に持った人がおこなうため、しっかりと価値を見極めて買取してもらえるのが魅力だ。
買取は宅配・店頭・出張の3種類。出張買取は電話1本で全国どこでも対応してくれるので、気軽に査定依頼してみよう。少量の場合は宅配買取をすすめられるので、まとめ売り以外は宅配を利用するのがおすすめだ。送料も無料なので、コストをかけずに買取へ出せる。
埼玉の三月兎之杜
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
三月兎之杜は専門書や古書、古本の買取をおこなっている業者だ。年間2万近くの利用者がおり、リピーターも多く買取満足度が高い業者として人気。
鉄道などの趣味本の買取も強化しており、どんな本でも適正価格で買取してもらえる。お得なキャンペーンも頻繁に実施されているので、タイミングを合わせて売るのがおすすめだ。
買取は宅配・店頭・出張の3つの方法。出張買取も宅配買取も全国対応で、出張費や見積もり費用、送料から振込み手数料まですべて無料。手数料がかからないので、まずは一度査定に出してみるのがいいだろう。価値のある雑誌は期待以上の価格で買取してもらえる。
東京の長島書店
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
長島書店は、明治35年創業の老舗古本屋だ。基本的にはどんな本も買取しており、古い鉄道雑誌の買取にも積極的。古書や和本、全集や哲学書、歴史書など専門書の買取にも強く、幅広いジャンルの本を扱っているのが特徴だ。専門スタッフによる査定は、納得のいく価格を提示してくれるだろう。
買取は宅配・店頭・出張の3つで対応。出張買取は東京、神奈川、埼玉、千葉、茨城、静岡、山梨、群馬と広範囲に対応。宅配は全国対応だが、送料は自己負担となっているので注意しておこう。大量売却にもおすすめなので、気軽に査定依頼してみよう。
鉄道雑誌を売るときのコツ
最後に、鉄道雑誌を売るときのコツをいくつか解説していく。鉄道雑誌の中には高く買取されるものがあるため、売るのであればできるだけ高く売れるように工夫しておきたいところだ。
少しでも高い価格での売却を狙っている人は、以下の点を意識して査定へ出してみよう。
専門店で売る
鉄道雑誌を売るときは、鉄道関連の商品を専門的に扱っている業者へ査定へ出すのがおすすめだ。鉄道はコレクターやオタクが多く存在するジャンルなので、業者でも鉄道関連商品に特化しているところがある。そうした業者であれば、リサイクルショップで売るよりも高価買取が期待できるだろう。
たとえば、鉄道専門店では、鉄道の古本、雑誌、時刻表、パンフレットなどを買取しており、希少性があるものはしっかり高価買取をしてくれる。大手のチェーン店やリサイクルショップでは売れないようなものでも、専門店であれば買取してもらえることも珍しくはない。
業者選びで迷ったときは、鉄道関連を専門に買取している業者を選んでみよう。
まとめ売りをおこなう
鉄道雑誌はまとめて売ったほうが高く買取してもらえる。たとえば、価値のある雑誌を1冊だけ売るよりも、まとめて査定に出したほうがお得なサービスが適用され、査定額がアップするのだ。
もちろん各業者の買取サービスによっても異なるが、基本的に商品は1回でまとめて売ったほうがお得に売れることが多いことを覚えておこう。
また、鉄道雑誌だけに言えることではないが、シリーズで発売されたものは全巻そろった状態で売ったほうが、やはり高値がつきやすい。実際、鉄道雑誌を欲しがる人はまとめて探している人が多いため、業者でもシリーズものの買取を強化しているのだ。
特に理由がない場合は、鉄道雑誌はまとめて買取へ出してみよう。
早く買取へ出す
鉄道雑誌はできるだけ早く買取へ出したほうが高値がつきやすい。鉄道雑誌は古いとバーコードがついていないものも多い。
こうした雑誌の中にはプレミア的な価値がついているものもあるが、そうした雑誌はほんの一部である。希少価値が高い雑誌は時間とともに価値が上がることもあるが、通常の雑誌はそうではない。
特にバーコードがついている新しい雑誌類は、できるだけ早く売ったほうが高い価格で売れる。時間が経つと買取拒否されることもあるように、普通に流通している雑誌はいらないと思ったときに売ってしまうのが高価買取のコツである。
フリマやオークションで売る
鉄道雑誌は業者で売るのが一般的だが、フリマやオークションのほうが高い価格で売れることもある。実際、鉄道ファンも業者では買取停止となっているが、メルカリやヤフオク!では出品され、普通に売れているのがわかるだろう。
フリマやオークションは業者で買うよりも利用しやすく、気軽に購入できるのが強みとなっている。だが、フリマなどでは売れた後に梱包や発送する手間がかかるのが難点である。
仕事が忙しい人であれば、発送がめんどうくさくなることも少なくない。また、状態によってはクレームなどを入れられることもあるため、こうしためんどうごとを避けたい人には向いていないと言える。
まとめ
当コラムでは、鉄道雑誌の買取相場からおすすめの買取専門店、さらに鉄道ファンなどが買取停止になった理由について詳しく解説してきた。
鉄道ファンは人気が高く、業者でも在庫過多の状態となっているため、現在ではほとんどの業者で買取停止となっている。そのため、売りたいのであればフリマを利用するのがいいだろう。
鉄道雑誌の中には高値で買取されるものもあるため、売るときは今回のコラムで紹介した業者へ査定に出してみよう。また、鉄道雑誌以外の古い雑誌の売却に興味がある人は、以下のコラムをチェック。
参考サイト:くじら堂