サックスはジャズやクラシックなど、様々なジャンルの音楽に使われる木管楽器だ。しかし、ずっと使わずにタンスの肥やしとなっている方も多いのではないだろうか。そんなサックスを買取に出す際にぜひチェックしておきたいのがモデル名とシリアルナンバーだ。これらを把握しておくだけで、買取をスムーズに進めることができるだろう。
今回はサックスの3大メーカーであるセルマー、ヤマハ、ヤナギサワのモデル名・型番・シリアルナンバーの調べ方について紹介する。買取を検討している方はぜひ参考にしてほしい。
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セルマーサックスのモデル名
ヘンリー・セルマー・パリ(Henri Selmer Paris)は、ヘンリー・セルマー氏によって創業されたフランスの楽器メーカーだ。1885年に創業しており、クラリネット、サックス、ファゴットなどを販売している。プロフェッショナル向けサックスの世界的な先駆けであり、特にサックスの評価は世界的にも大変高いようだ。まずはセルマーのモデル名を一部紹介する。
セルマーのソプラニーノサックス
シリーズⅡ
ソプラニーノサックスは、サックスの中では最高音域であり、時代とともに使用頻度が増している。「Jubilee Super Action 80 SERIE II」は、ソプラニーノからバスまですべてそろっているセルマー社の基本シリーズだ。世界の演奏家から高い評価を受けており、クラシック、ジャズ、ポップスまで多くのアーティストが愛用している。常に改良が施され、マイナーチェンジが適切に行われている。
- 《モデル例》
- Jubilee Super Action 80 SERIE II Sopranino Saxophone
セルマーのソプラノサックス
シリーズⅡ
画期的なデザインが特徴。特に音色が興味深いといわれており、高い倍音が豊かで、音がきれいに伸びていく。
- 《モデル例》
- Jubilee Super Action 80 SERIE II Soprano Saxophone
シリーズⅢ
シリーズⅢは、セルマー社の最新の製造技術と音響設計により、従来とは異なるサウンドを生み出している、いわばセルマーの頂点。様々なジャンルの音楽に適応するように設計されており、多くのアーティストたちが望んだ音、デザインが再現されている。プロだけでなくアマチュアにとっても無理なく操作できる楽器。
- 《モデル例》
- Jubilee SERIE III Soprano Saxophone
- Jubilee SERIE III Sterling Silver Soprano Saxophone
セルマーのアルトサックス
アクソス
手頃な価格でトップモデルと同じ設計のシリーズ。
- 《モデル例》
- Axos Alto Saxophone
シリーズⅡ
- 《モデル例》
- Jubilee Super Action 80 SERIE II Alto Saxophone
シリーズⅢ
- 《モデル例》
- Jubilee SERIE III Alto Saxophone
- Jubilee SERIE III Sterling Silver Alto Saxophone
リファレンス
こちらのシリーズは、モダンなデザインで強い個性を示している。豊かでまろやかな音を出し、息の中心がはっきりしている、類を見ないチューニングバランスだ。柔軟性とパワーがあるため、演奏者それぞれの味を出しやすいシリーズともいえる。1950年代に発表されてから絶大な人気を誇っており、ジャズ奏者からの特に厚い支持を得ている。
- 《モデル例》
- Reference Alto Saxophone
セルマーのテナーサックス
シリーズⅡ
全音域におけるチューニング、倍音の豊かなオープンサウンド、そして力強く伸びていく音に長けているモデル。バランスの良いメカニズムから、快適で正確な演奏が可能となっている。
- 《モデル例》
- Jubilee Super Action 80 SERIE II Tenor Saxophone
シリーズⅢ
従来のモデルの長所をふんだんに盛り込み、サウンドの良さとダイナミックレンジの広さが素晴らしい。よく響くため、あらゆるジャンルの演奏に向いている。
- 《モデル例》
- Jubilee SERIE III Tenor Saxophone
- Jubilee SERIE III Sterling Silver Tenor Saxophone
リファレンス
刻まれた彫刻やパールがついたデザインが特徴的のリファレンス。「Reference 36」は豊かで伸びやかな音を持ち、「Reference 54」はそれよりも音に芯があるのが特徴だ。
- 《モデル例》
- Reference 36 Tenor Saxophone
- Reference 54 Tenor Saxophone
セルマーのバリトンサックス
シリーズⅡ
四重奏の低音域を担当し、多様なアンサンブルで和音を支えているバリトンサックス。反応が正確で、息を入れやすいのが特徴のモデル。あたたかく、柔らかな音を出す。音域が広く、高音域でも楽に演奏できる。
- 《モデル例》
- Jubilee Super Action 80 SERIE II Baritone Saxophone
シリーズⅢ
均一な音色で、エネルギーのロスがなく、指の動きにも正確な反応を示すため楽な演奏が可能。
- 《モデル例》
- Jubilee SERIE III Baritone Saxophone
ヤマハのモデル名
YAMAHA(ヤマハ)はサックスやエレキギター、ピアノなどの楽器から半導体、自動車部品の製造まで手がける、言わずと知れた日本の大手メーカーだ。サックスの評判も高く、世界中のアマチュアからプロまでヤマハのサックスを愛用している。ヤマハのサックスは型番号を見ればグレード分けが一目瞭然で、型番号の頭の数字が高いほど上位機種とされている。ここでモデル名の一部を紹介しよう。
ヤマハのソプラノサックス
- 《モデル例》
- YSS-475
- YSS-675
- YSS-82Z
- YSS-875EX/875EXHG
ヤマハのアルトサックス
ヤマハのアルトサックスでスタンダードとされるのは、YAS-280、YAS-380、YAS-480の3モデル。280の見た目は、J型のキーガード、テーブルキーの連結パーツが少ないなどの特徴があり、細かいパーツが省略されている。それに比べ380には、キーガードがセパレートで、テーブルキーの連結パーツがついている。480の特徴は、本体とネックの連結パーツがほかの2モデルと異なり、上位機種と同様である点だ。
- 《モデル例》
- YAS-280
- YAS-380
- YAS-480
- YAS-62
- YAS-82Z
- YAS-875
- YAS-875EX
ヤマハのテナーサックス
- 《モデル例》
- YTS-380
- YTS-480
- YTS-62
- YTS-82Z
- YTS-875
- YTS-875EX
ヤマハのバリトンサックス
- 《モデル例》
- YBS-41II
- YBS-62II
ヤナギサワのモデル名
ヤナギサワは、東京都板橋区の工場で作られている日本のサックスメーカーだ。1893年に創業し、その後軍隊の輸入管楽器の修理も行なっていた。1951年にサックスが初めて作られ、今ではヤナギサワのサックスは世界中に知られている。特にジャズでよく使用されており、日本よりも海外からの評価が高い。
ヤナギサワのソプラニーノサックス
高い技術力と、優れた音楽性により良い音が生み出されている。
- 《モデル例》
- SN-901
カーブド・ソプラノ
- 《モデル例》
- SC-9937
- SC-992
- SC-991
ヤナギサワのソプラノサックス
精密なメカニズムとのびやかな高音が魅力で、その完成度の高さから高評価を得ている。
- 《モデル例》
- S-WO37
- S-WO3
- S-WO20
- S-WO10
- S-WO1
ヤナギサワのアルトサックス
はっきりとした音の輪郭と厚みを感じさせる音色で、全体的な音程にムラがなく響きが良い。
- 《モデル例》
- A-WO37
- A-WO20
- A-WO2
- A-WO1
ヤナギサワのテナーサックス
豊かな響きと優れた安定性で世界から評価されている。ツヤのある音が特徴だ。
- 《モデル例》
- T-WO37
- T-WO20
- T-WO2
- T-WO01
ヤナギサワのバリトンサックス
ヤナギサワのバリトンサックスは、繊細でおおらかな響きを実現している。音程、レスポンス、音のまとまりがすべて高い完成度に仕上げられており、様々な表現が可能だ。
- 《モデル例》
- B-9930BSB
- B-9930
- B-992
- B-901
シリアルナンバー
最後に、シリアルナンバーの特徴を紹介しよう。シリアルナンバーは、それぞれのメーカが生産したサックスの通し番号になっている。つまり、シリアルナンバーが分かれば何年に生産されたサックスなのかが分かるのだ。まず、ヤマハのサックスの場合は菅体のストレート部分の下部に品番とシリアルナンバーが刻印されているようだ。ただし、他メーカーやモデルによっては刻印をされていないものもあるので購入時についてきた保証書などをもう一度確認してみよう。
以下でセルマーとヤナギサワのシリアルナンバーの特徴について紹介する。
セルマーのシリアルナンバー
セルマーのシリアルナンバーは、基本的に製造順でつけられているようだ。公式サイト(http://www.nonaka.com/selmer/history/serial.html)でも詳しく記載されているのでそちらも確認してみてほしい。ここでは1980年から1990年までのシリアルナンバーを紹介する。
製造年 | シリアルナンバー |
---|---|
1980 | 303101〜315500 |
1981 | 315501〜327300 |
1982 | 327301〜340200 |
1983 | 340201〜353300 |
1984 | 353301〜366400 |
1985 | 366401〜378800 |
1986 | 378801〜391000 |
1987 | 391001〜406000 |
1988 | 406001〜422500 |
1989 | 422501〜439600 |
1990 | 439601〜457500 |

ヤナギサワのシリアルナンバー
ヤナギサワのシリアルナンバーは、数字のみで構成されている。1979年以前のシリアルナンバーは8桁で構成されており、3桁目と4桁目が製造年を意味していた。例えば、ナンバーが12781317であれば、1978年に製造されたことになる。1980年以降のシリアルナンバーは以下の通りだ。
製造年 | シリアルナンバー |
---|---|
1980〜1981 | 102143〜106980 |
1981〜1982 | 106981〜111891 |
1982〜1983 | 111892〜117141 |
1983〜1984 | 117142〜122663 |
1984〜1985 | 122663〜128485 |
1985〜1986 | 128485〜134903 |
1986〜1987 | 134903〜141657 |
1987〜1988 | 141658〜148773 |
1988〜1989 | 148774〜156005 |
1989〜1990 | 156006〜162968 |
1990〜1991 | 162968〜170072 |
1991〜1992 | 170073〜177115 |
1992〜1993 | 177116〜184317 |
1993〜1994 | 184318〜189049 |
1994〜1995 | 189050〜197399 |
1995〜1996 | 197400〜205399 |
1996〜1997 | 205400〜212999 |
1997〜1998 | 213000〜219499 |
1999〜2000 | 228250〜234999 |

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まとめ
今回はサックスのモデル名・型番・シリアルナンバーの調べ方について紹介した。サックスのモデル名とシリアルナンバーは本体に刻印されているので、一度確認してみよう。
サックスのシリアルナンバーは、数字のみで構成されているものが多いようだ。そのためシリアルナンバーの読み方がわかれば、お手持ちのサックスがいつ製造されたものなのか判別することができるだろう。
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