友人とのバーベキューや家族とのキャンプで、強い日差しやいきなりの雨を避けるのにタープは重宝される。それでも、1つのタープをいつまでも使い続けることは多くないであろう。キャンプを卒業したり、新しいキャンプ用品をそろえたときに今まで使っていたタープは処分されることになる。
もうボロボロのタープは粗大ごみとして捨ててもいいが、まだまだ使えそうなタープを捨ててしまうのはもったいない。そんなときは、キャンプ用品を買い取っている買取業者に買取を依頼してみてはどうだろうか。今回は有名メーカーのタープがどのくらいで買い取られているのか、その相場をまとめた。
CONTENTS
こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
タープの種類と特徴
タープと一口に言ってもタイプはいろいろとある。買取価格もその形状によって異なってくる。まずは既存のタープの形状を見ていこう。
ウイングタープ(ヘキサタープ)
ウイングタープは、2本のポールと4本程度のロープでタープ生地を張る。壁になる部分がないので視界が遮られず、開放的な雰囲気を保ったまま日差しから身を守れる。張り方も意外と簡単で、一人でも組み立てやすいというメリットがある。
骨格と呼べるのがポールのみなので柔軟性に富んでおり、扱いに慣れた人なら自分だけのスタイリッシュな張り方が可能だ。また、ウイングタープをより大きくしたものはヘキサタープと呼ばれる。
レクタタープ(スクエアタープ)
レクタタープは、学校の運動会で張られる天幕と言えば形が想像しやすいだろう。しかし、そこまで大きくもないし重くもない。ウイングタープよりも組み立ては難しいが、脚がついている分安定性がある。
強風が吹くとウイングタープは煽られがちだが、レクタタープではそのような心配はない。一般的に脚の数が6本のものと4本のものがあり、6本脚をレクタタープ4本脚をスクエアタープと呼ぶ。
スクリーンタープ
スクリーンタープはインナーがないテントのようなものだ。スクリーンタープは周りが見えるように生地が網目状の透かしになっているものもあるが、ウイングタープ、レクタタープに比べれば閉塞感を感じてしまうだろう。
それでも、生地が空間を覆うので虫よけに有効だ。森が近くにある場所でキャンプをするときに最適だろう。
カーサイドタープ
カーサイドタープはその名の通り、車の隣に設置するタープだ。タープ本体の支柱と車体を支えにするため簡単に組み立てができる。何より設営場所が車の隣と決まっているので移動が少なくて済むのも特徴だ。強風にもある程度強く、車体にタープを固定する道具は吸盤なので容易につけ外しが可能だ。
買取業者による買取事例
それではタープの買取価格の相場はいくらくらいなのだろうか。5つの有名キャンプ用品メーカーのタープの過去の買取査定額を調査して、その結果を以下に記している。
ロゴス
ロゴスは「Enjoy Outing!」を合言葉にキャンプ用品、トレッキングアイテム、ランタン、ウェアなどさまざまなアウトドアグッズを販売しているメーカーだ。
買取業者の過去の事例を調べたところ、スクエアタイプのQセットタープ 270は15,460円で買い取られた事例がある。またTepee ブリッジヘキサ-AEは11,240円、ドームFITヘキサタープは6,050円、Qセットパイピングタープは9,600円となっている。
スノーピーク
スノーピークは日本のアウトドア用品メーカーで、年商100億に迫る勢いで事業を展開している。また、用具の販売だけでなく、キャンプ場の運営もおこなっており、初心者にキャンプの楽しさを伝える活動もしている。
スノーピーク製の商品は買取事例も多く、主な買取査定はヘキサS TP-560が7,000円、ヘキサS TP-560が12,000円、HDタープ ヘキサLが19,250円、HDタープ ヘキサエヴォ Proが29,480円となっていた。
コールマン
コールマンは100年以上の歴史を持つアメリカのキャンプ用品メーカーで、ドーム型のテントを開発した会社でもある。豊富なラインナップと、手ごろな価格帯からキャンプ初心者にもおすすめだ。
そんなコールマンのタープの過去の買取額はアネックススクリーンタープ UV PROが4,000円、スクリーンタープ 170T15950Jが3,000円、スクエアタープDXが5,500円、ヘキサライト2が6,630円、ドームスクリーンタープ/380が17,810円である。
ノルディスク
ノルディクスはノルウェー発のキャンプ用品メーカーだ。他にはないハイセンスなデザインと、防寒機能を兼ねそろえたテントは冬場のキャンプを楽しむ上級者に好まれている。ノルディスクのタープは防水性に優れており、雨を弾いてくれる。
そのタープの買取価格は、カーリ20が25,000円、カーリ ダイヤモンド10が22,000円で買い取られた記録が残っている。
DOD
DOD(ディーオーディー)はカジュアルなデザインのキャンプ用品を数多く販売しており、若者を中心に人気を集めている。またリーズナブルな価格の商品やワンタッチで設営できるテントなど、キャンプ入門者でも手にしやすいのが特徴だ。
DODのタープは1LDKタープが6,140円で買い取られている。それに加えてナチュラルタープ ヘキサが5,480円、ワンタッチタープが7,300円、イレブンベース スクリーンタープが22,560円で買い取られたことがある。
買取相場まとめ
タープの販売価格と買取価格を比較してみると、買取価格は販売価格の4~6割になっていることがわかった。また、業者によって買取価格に大きく差が出る場合もある。
例えば、今回調べたなかではDODの1LDKタープを6,140円で買い取った業者がある一方で、最高1,500円で買い取るとしている業者もあった。このように買取専門店ごとに価格に大きな開きが出る場合があるので、より高く売りたい場合は複数の業者の査定額を比較することも大切だ。
また、ヤフオクなどのネットオークションを使えば買取業者よりもタープを高く売ることが可能だ。新品であれば公式の販売価格とほとんど変わらない値段で売ることができるだろう。
しかし、ネットオークションはCtoCのやり取りになるので、トラブルが付きまといやすい。特にタープは使用感が出やすい商品なので、備考欄にはコンディションを明記しておくことが重要だ。ペグが欠品していたり、生地に穴が空いてレベルの不具合は必ず書いておくべきだ。
タープを売るのにおすすめの業者
タープを売るなら事前に業者の公式サイトを見て、買取対象商品をチェックしておこう。キャンプ用品を買い取っていない業者もそれなりにあるからだ。ここではタープ買取実績のある買取業者を紹介する。
買うトドア
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
買うトドアはアウトドア・キャンプ用品を専門に扱う買取業者だ。専門的な買取業者とだけあって、キャンプ用品の査定に精通している鑑定士が在籍している。買取実績も豊富で、これまでに15メーカー以上のタープを買い取っている。
査定結果とともにその価格になった理由を説明してもらえるので、顧客は納得して商品を売りやすいのも特徴だ。買取方法は、商品と身分証明書のコピーと梱包して発送する宅配買取になる。買うトドアの公式サイトから申し込みをすれば梱包用のダンボールを無料で送ってもらえるが、自分で用意すると査定価格に500円がプラスされるので、なるべく自分で用意したほうがいい。
キャンプパーク
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
タープのほかにもキャンプ用品をまとめて売りたい場合はキャンプパークがおすすめだ。キャンプパークはキャンプ用品専門の買取業者で、まとめ売りで査定価格を大きくアップさせてくれる特徴がある。買取強化ブランドもあるので、自分のタープが該当するかは事前に確かめておこう。
タープなどの大きい品は、宅配買取を申し込んだときに送られてくる箱に収まりきらないので、自分で梱包して送るようにしよう。ちなみに、自分で梱包箱を用意すると500円の査定アップとなる。
アシスト
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
アシストは関東地方を中心に活動をしている買取業者だ。公式サイトには過去に買い取ったテント・タープの価格が載っているが、その商品の状態の良し悪しも併記されている。買取業者では、買取価格は乗せているものの、買い取ったときの状態が書かれていることは少ない。タープの状態で価格がどのように上下するか知りたい場合に参考になるだろう。
関東地方以外に住む人は宅配買取を利用することになるが、申し込み時にはメーカー、型番・モデル、製造年月日・使用年数、付属品・欠品、傷の状態を知らせて、画像を送る必要があるので準備しておこう。
タープを高く売るためにするべきこと
家に帰ったときにタープのメンテナンスをしておくと次のキャンプでも気持ちよく使えるうえに、コンディションを良好に保てるので買取査定にもプラスになる。そのため、キャンプで使うたびに手入れをすることをおすすめする。
タープの手入れで大切なのは湿気を残さない、という点だ。雨に降られたあとのタープをそのまま袋にしまうとカビが生える原因となる。カビが生えなくても雑菌の温床となり、臭いがしみついてしまう。カビや臭いがついたタープは買取価格が下がる、もしくは買取対象外となる場合もある。
カビや臭いを防ぐためには、タープをしまう前にしっかり乾燥させよう。ウイングタープやヘキサタープは干すのに場所をとるが、自動車の上に置くなどして日光に当てよう。そのほかのタープは広げたうえで、日当たりと風通しがよい場所に置いておくだけでいい。
疎かにしがちだが、ペグも土から引っこ抜いたあとは雑巾で拭いたり、水で洗うなどして土汚れを落とそう。土がついたまま片づけると、土に含まれる水分が原因でペグが錆びてしまう。ペグもきれいにしてから乾燥させた上でしまえば、錆を大幅に減らすことができる。
そして売る時期も査定価格に影響してくる。なぜならキャンプには最盛期があるからだ。キャンプは梅雨明けと共に多くの人が参加する。つまりキャンプ用品の需要が高まるのだ。
需要がある商品は在庫に長くとどまることがないので、買取価格にもそれが反映される。逆に冬場はキャンプは下火になるのでキャンプ用品は売れなくなり、買取価格も低くなってしまう。タープを高く売るなら、5~6月ごろがベストと言えるだろう。
まとめ
キャンプやレジャーに重宝されるタープ。処分する際の選択肢として、買取を依頼する人もいるだろう。今回は有名メーカー別にタープの買取相場をご紹介した。
買取価格は販売価格の約4~6割で買い取ってもらえることがわかった。しかし買取業者や商品の状態によっても異なるため、少しでも高く売りたいなら複数の業者の査定を受けておくべきだろう。また買取業者よりも高値で売れやすいネットオークションなどを利用するのも一つの手だ。
買取に出すことをお考えなら、日頃からタープのメンテナンスはしておこう。カビが生えてしまったりさびついてしまうと査定額が下がってしまう。また買取に出すなら5~6月のレジャーシーズンを狙うと良い。
ぜひ今回ご紹介した内容をうまく活用して、満足のいく値段での買取を実現させてほしい。