買取でも難しい分野である美術品や骨董品の買取。そんな難しい美術品や骨董品の買取では、ある程度の知識やポイントを掴んでおかなければいけないだろう。
そこで、日本でも有名な画家である伊藤若冲作品の買取事情を紹介していく。ポイントをあらかじめ把握しておき、知らない内に安い金額で手放してしまったなんてことがないようにしよう。
特にこの美術品や骨董品の買取では、買取サービスを利用する業者選びが大事である。この機会に身につけたポイントや知識は、伊藤若冲作品を売るときに役立ててほしい。
本記事のポイント
- 伊藤若冲は西行化されている画家で国宝指定のものもある
- 「旭日松鶴図」が約1億7000万円で落札され、話題になった

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伊藤若冲の経歴
ここでは、伊藤若冲の買取事情について紹介していく。まず、伊藤若冲がどのような画家であるのかを説明していこう。伊藤若冲の略歴などを紹介する上で、伊藤若冲の市場価値も見えてくるはずだ。
天才画家の呼び声高い、伊藤若冲作品
伊藤若冲は、江戸時代に活躍した絵師である。伊藤若冲は元々、狩野派の技法や宋・元の画法を学ぶ画家であった。しかし、絵を学んでいくうちにこのまま技法を学んでいっても狩野派の枠から出ることも、宋・元の画家と肩を並べることもできないと悟った。
そこで、実際に自分の目で直接見れるものを描くことを極めるため、村里に飼われている鶏に目をつけ、自身で鶏を飼い、そして動植物を対象に写生を続けることになる。
その写生術を自らで磨き、できあがったのが、かの有名な伊藤若冲の傑作集『動植彩絵』であり、天才画家といわれる所以ともなった。

精密に描いた作品は評価・人気とも高い
伊藤若冲の動植彩絵は、さまざまな動植物を細部まで精密に描いた伊藤若冲の顔とも言える作品と称される。これは、10年もの月日をかけて制作した文字通りの大作で、その数、30幅にも及ぶ大きな絵だ。
なかでも鶏が描かれた『群鶏図』や『紫陽花双鶏図』、『梅花皓月図』などの迫力・美しさは評価・人気ともに高い。ニューヨークタイムズでも称されたエピソードがある
伊藤若冲の綿密に計算された写実的な作品は、いつしか現実の動植物以上のものを絵画で表現する域までに達し、その作品は海外でも高く評価されることとなった有名なエピソードとして、ニューヨークタイムズにおいて『生命の息吹を超越した作品』とまで称された話がある。

伊藤若冲作品の市場価値
上記では、伊藤若冲の作品が美術的に芸術的にどのようなものだったのかをメインに紹介した。伊藤若冲の作品は国内だけでなく海外でも評価の高い作品であるということは理解できただろう。次は、そんな伊藤若冲作品の市場価値について触れていこう。
骨董品的な価値や美術品としての価値がある
動植物の写生に生涯を捧げたと言ってもいいくらい作品を残している伊藤若冲の動植物の絵は、買取市場においても、貴重な作品だ。模写と写生を積み重ねたその作品郡は、絵画の域を越えていると称されており、動植物に息が吹きこまれたかのような作品ばかりで、骨董品的な価値や美術品としての価値が高い。
例えば、「紙本金地著色仙人掌群鶏図」は国宝・重要文化財に指定されていたり、「伊藤若冲筆山水図」は有形文化財となっていたりする。

高価買取が期待できる作品例
鶏の描かれた『群鶏図』『紫陽花双鶏図』や、植物を主題とした『薔薇小禽図』『牡丹小禽図』、『群魚図』『諸魚図』『貝甲図』といった魚介類に至るまで、多種多様の動植物が描かれた作品郡は、日本画や掛軸などに媒体を変えて、今もなお人々の目と心を揺さぶり続けている。
需要が高いことから、高価買取対象作品となることが多く数十万円〜数百万円での売買が度々見られる。下記で高価買取されている作品をまとめておくため、確認しておくといいだろう。
伊藤若冲の代表作品・高額買取作品例
- 『日出鳳凰図』
- 『隠元豆 玉蜀黍図』
- 『糸瓜群虫図』
- 『風竹図』
- 『旭日鳳凰図』
- 『雪梅雄鶏図』
- 『竹梅双鶴図』
- 『松鷹図(松に鷹図)』
- 『紫陽花双鶏図』
- 『鹿苑寺大書院障壁画』
- 『釈迦三尊図』
- 『動植綵絵』
- 『果蔬涅槃図』
- 『白象群獣図』
- 『樹花鳥獣図屏風』
- 『仙人掌群鶏図襖絵』
- 『蓮池図襖絵』
- 『群鶏図障壁画』
- 『鶏頭蟷螂図』
- 『菜蟲譜』
- 『石灯籠図屏風』
- 『群鶏図押絵貼屏風』
- 『象鯨図屏風』
- 『鼠婚礼図』
- 『百犬図』
- 『虻に双鶏図』
- 『付喪神図』
いくらで売れる?伊藤若冲の買取相場
ここまで、伊藤若冲の基礎知識や市場価値などを紹介してきた。最後に買取で大事な買取実績について紹介しておこう。
贋作や模倣品が多く、そのような作品は買取不可に
この伊藤若冲の作品の買取金額は、ピンからキリまであるだろう。有名な作品は、模倣品や贋作品が多い。複製画も多く出回っており、鑑定をすると数万円の金額になったり、また状態によっては買取不可になるものが少なくない。贋作や模倣品であれば、買取してもらえないと考えた方がよく、期待はできないと言っていい。

本人直筆の原画であれば数千万円も期待できる
伊藤若冲の作品はあまり出回っておらず、贋作、模倣品、複製画のものが大半だ。しかし、上記で説明したように、伊藤若冲のような国内・海外ともに有名な作家となると、本人直筆の原画であれば、100万円以上の買取金額が期待できる。また、状態が多少悪くとも、数十万の査定がつくことにある。
しかしほとんどの買取業者は、明確な買取金額を公表していないため、買取相場はわからない現状だ。「開運!なんでも鑑定団」で1,500万円の評価額も
過去には、2017年放映の「開運!なんでも鑑定団」(BSテレ東系)で、「伊藤若冲の鶏図双幅」という水墨画を鑑定し、1,500万円の評価額がついた。2019年には、「伊藤若冲作 蘇鉄図」が200万円の評価額も出ている。

落札例
- 「旭日松鶴図」約1億7000万円(クリスティーズ・ニューヨーク)
- 「鶏之図」320万円(i ART Auction)
- 「日出鳳凰図」5.5万円(SHINWA AUCTION)
見積もりや予想落札額例
- 「鶏」300〜400万円(MAINICHI AUCTION)
- 「鶏図」120〜180万円
- 「鶏図」60〜100万円(SHINWA AUCTION)
オークション等には注意
損をしてしまうことを心配し、オークションなどで販売しようと思うことがあるかもしれない。しかし、骨董品や美術品をオークションに販売するのはあまりオススメできない。なぜなら、売ったものが贋作だった場合などのトラブルが想定できるからである。
もし、オークションで売りたいと思うのであれば、骨董品や美術品を専門とし、査定をおこなってくれる場所を選ぶのがよいだろう。オークションで売っても、納得のいく金額がつくとは限らない点は念頭に置いておきたい。

無料査定をスタートしよう
作品の価値をまずは知るために無料で鑑定して貰おう。価値を知ってから売るかどうかは決めればよい。まずは電話やメールで無料査定が出来る総合美術買取センターで問い合わせてみよう。
買取価格
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ウイルス
対策
LINE査定に対応した買取業者
おいだ美術
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対策
創業30年を超えるおいだ美術は伊藤若冲の高価買取を実施しているようだ。
無料のLINE査定や、店頭への持ち込み買取をおこなっている。個人向けの買取業務以外に、法人や官公庁、弁護士向けに美術品の資産評価・時価評価の相談なども受けている買取業者である。
緑和堂
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対策
伊藤若冲作品の鑑定・買取りを強化中だという緑和堂は、京都府京都市に本店を構えている。「仮に億単位のお買取の場合でも10億円以内でしたら、1週間以内に現金でご用意が可能です」と、かなり高額でも対応しているようだ。
査定をお願いする場合に、電話・メール・LINEのいずれかの方法をとることができる。買取をお願いする場合には、宅配は利用できず、店頭持込みか出張買取をお願いすることになる。出張買取エリアは全国だが、関西地方・中部地方・関東地方が中心エリアである。
出張買取に対応した買取業者
古美術永澤
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対策
古美術永澤は毎年50万点以上もの美術品の買取をおこなっている買取専門業者。「伊藤若冲の買取は古美術永澤にお任せください」と銘打っている。
LINEでの査定を行っているほか、東京・神奈川では即日対応できる出張料・査定料0円の出張買取サービスも展開している。関東圏の人はお願いしてみてはどうだろうか。
古美術 やかた
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ウイルス
対策
京都祇園に店舗を構える古美術やかたは、店舗で販売される価格を提示した上で買取を行う。買取った品物は、店頭でそのまま小売りに出されるため、卸売やオークション価格で業者向けに販売している買取業者よりも高値で買取できるようだ。
全国で出張買取を行っているが、京都の骨董品街にある店舗に出向いてみるのも趣深いだろう。
高額買取対象になっていることは確実
ここまで、伊藤若冲の買取市場価値や相場などを紹介した。ここで紹介した伊藤若冲の作品は、間違いなく価値があるものだ。多くの骨董品や古美術品、芸術品を取り扱っている専門業者では高価買取対象となっている。
ただし、美術品などの買取は非常に難しく、基本知識などがないと損をしてしまう可能性が非常に高くなる。ここで紹介した知識やポイントは間違いなく押さえてくことをおすすめする。