陶器は人気がある骨董品である。そのため高値の陶器は多く、買取においても高額査定となる可能性は非常に高いだろう。高額で売れる可能性の高い陶器を売るときは慎重になったほうがいい。陶器を収集しているコレクターは多く、また陶器を買い取っている業者も現在では多くなってきている。
そこで、本コラムでは、陶器を売る上で知っておくべき情報やポイントを述べていく。この機会に情報やポイントはしっかり押さえておこう。
またここでは、北大路魯山人(きたおうじ ろさんじん)の陶器に焦点を絞って紹介する。北大路魯山人の陶器を売る人は、本コラムを参考にしてほしい。
本記事のポイント
- 北大路魯山人は、織部焼の技術で重要無形文化財保持者の申し出があるも辞退
- 特に「蟹絵皿」が有名
- オークションで5,000万円の値段がついたことがある
CONTENTS
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北大路魯山人の経歴・プロフィール
最初に買取相場や査定情報を述べていく前に、本コラムで取り上げている北大路魯山人という人物について簡単に述べておこう。この北大路魯山人がどのような人物なのか、陶器を売る前に知っておいたほうがいい。作者についての基礎知識は陶器の価値を理解する上で重要になる。陶器を売るとき、陶器を作った人物や作家の基礎的なポイントは押さえておくことで、陶器の価値を把握でき、高額査定に繋がるだろう。
北大路魯山人は陶芸を中心とした芸術家で活動は多岐に渡る
北大路魯山人(読み方:きたおおじ ろさんじん 本名:北大路 房次郎)は日本の芸術家である。実はこの北大路魯山人は器や皿、茶碗などの焼き物・陶芸だけでなく晩年まで、篆刻家・画家・陶芸家・書道家・漆芸家・料理家・美食家などの様々な顔を持ち、芸術作品を生み出した特徴的な人物としても有名。
そのなかでも、北大路魯山人の陶芸は非常に人気がある。陶芸の天才と称されるほど北大路魯山人の陶芸は芸術性に富み評価も高い。ロックフェラー財団に招待され渡米したのちに、ヨーロッパを遊泳し、その各地で陶芸による個展を開催したことで、国際的に評価される陶芸家となった。それほど、北大路魯山人の作品の評価は高い。
また、織部焼(おりべやき)の技術で国の重要無形文化財保持者の申し出もあったくらいの人物でもある。北大路魯山人の陶器は今でも人気もあり、コレクターも多いので売るときは慎重になったほうがいいだろう。
北大路魯山人の代表作品や有名作品
- 「蟹絵皿」
- 「染付福字皿」
- 各種ぐい吞み
北大路魯山人の作品を高額買取している業者は多い
北大路魯山人の陶器は上記でも触れたように、芸術性を高く評価されており、一般的に広く人気のある陶芸家として有名だ。また、買取市場においても北大路魯山人の作品の人気がある。
そのため、北大路魯山人の陶器は非常に高額査定になりやすいだろう。さらに多くの骨董屋・質屋で北大路魯山人の陶器は積極的に買い取られており、この北大路魯山人の陶器を高額査定作家として挙げている業者は多いため、この点も押さえておこう。北大路魯山人ほどの人物となれば、どの作品も価値や人気が高いだろう。そんな価値の高い骨董品を売るときは、損をするリスクも高いため、北大路魯山人の陶器を売るときは慎重に売るようにしよう。
北大路魯山人の陶器の査定情報
次は、北大路魯山人の陶器の査定情報について述べていく。北大路魯山人の陶器は、どれも価値が高いのは確かだろう。そのため高額査定が期待できるがここで陶器の査定情報を押さえておこう。
北大路魯山人の陶器を売る際には、どのような点が査定額に大きく影響してくるのかはできるだけ高く売りたいのであれば知っておくほうがいい。この査定ポイントを把握しておくことで、事前に対策もでき、査定での減額を減らすことができるので重要なポイントになるだろう。
陶器買取は状態の良さが厳しく査定されるので注意
陶器買取のなかで、大事な査定ポイントといえば保管状態だろう。陶器のような骨董品は、状態の良さが非常に厳しく査定される。これは通常の買取よりも厳しいものとなる。なので、この状態の良さには十分注意したほうがいい。陶器は鑑賞用の骨董品としても価値があるため、作品の価値を損ねてしまう状態には厳しい。
また、悪い状態の陶器は大きく減額するだろう。さらに酷い状態の場合は買取不可になることもあるようだ。陶器を売る前、状態に気を配ったほうがいい。保管している日々のなかで、陶器の手入れやメンテナンスを欠かさず、良い状態を保てるような方法で保管すべきだ。とにかく陶器の状態を悪くしないように心がけよう。
ここで悪い状態の例を紹介していくが、陶器は汚れ、ヒビ、キズ、デザインの擦れ、欠け、割れなどだ。これらは大きく減額されるので注意。とにかく、陶器の査定では、この状態の査定が厳しい。状態には細心の注意を払っておこう。
鑑定書や保証書も大事なポイントになる
また、陶器の査定では鑑定書や保証書の存在も重要になる。この鑑定書や保証書があるときは、その鑑定書や保証書も査定では大きく査定額に影響する。鑑定書や保証書も忘れずに持参し、一緒に売るほうが陶器売却したほうが高く売れる。
陶器の査定では、まず鑑定が最初に行われる。それだけ本物かどうかを大事なわけだが、この鑑定書や保証書は信頼度の高いアイテムである。この鑑定書や保証書は多くの業者でプラス査定となっている。それだけ骨董品の鑑定は難しく、査定する人によっても価値や売れる価格は変わるのである。
鑑定書や保証書などには市場での信頼が非常に高いこともあり、価値が出てくる。この鑑定書や保証書を一緒に売ることで、査定額は上乗せになることも多いので、鑑定書や保証書も忘れず一緒に売るようにしたほうがいいだろう。
サインや陶印、付属品にも価値がある
そして、陶器の査定では付属品の有無も査定額に大きく影響するポイントなので覚えておこう。陶器を入れる木箱や作家の書物などの付属品がある場合は、陶器と一緒に売ることで、鑑定書や保証書と同様に査定額がプラスになることが多い。付属品も忘れずに一緒に売るべきだ。
この付属品のなかでも、共箱と言われる作家の本名のサイン(銘)や印がある桐箱は非常に高い価値がある。付属品の取り扱いにも十分注意しておくべきだ。
北大路魯山人の陶器・陶芸作品の値段や買取価格相場
ここで、最後に北大路魯山人の陶器がどれくらいの金額で売れるのか買取相場について述べていこう。できるだけ、陶器を高く売りたいのであれば、買取相場は調べておいたほうがいい。買取相場のリサーチは買取において基本的なポイントだ。売る前に買取相場をしっかり把握した上で、陶器を売るようにしたほうが損をするリスクも低くなるだろう。
陶器の相場は掴みづらいので注意
骨董品や美術品は、業者も軽はずみに「これくらいで売れる」と言いづらい分野である。そのため、「この作品はいくらくらいだ」と安易に言えないこともあり、陶器の相場は掴みにくいものとなっている。基本的に骨董品の多くは明確な相場が掴めないので気をつけておこう。
もしこの北大路魯山人の陶器を売る場合、いくつかの買取業者で見積もりを出してもらうようにしたほうがいい。各業者で提示された査定額を比較検討してから、納得のいく金額を提示してくれた業者で売る方法がいいだろう。業者のリサーチは怠らないようにしよう。
北大路魯山人の陶器を売るときの目安について
上記で北大路魯山人の陶器は明確な相場がわからないと述べたが、北大路魯山人の作品は非常に評価・人気も高く、北大路魯山人の陶器の高額査定は期待していいだろう。
落札価格
- 「貴人葡萄」1,350万円(Shinwa Auction)
- 「雲錦鉢」1,100万円(Shinwa Auction)
- 「染付 福雅美生活 皿額」600万円(Shinwa Auction)
- 「染付詩文花生」250万円(Shinwa Auction)
- 「志野芦絵鉢 茶道具」67万円(ヤフオク)
- 「志野半筒形茶碗 黒田陶々庵識箱」50万1千円(ヤフオク)
買取価格
- 「信楽蹲壺」85万円(八光堂)
- 「志野ぐい呑」85万円(緑和堂)
- 「唐津」30万円(緑和堂)
著名な作家の買取金額例
- 松井康成 大壺800,000円
- 加藤唐九郎 志野茶碗1,200,000円
- 13代酒井田柿右衛門 濁手花瓶650,000円
- 藤田喬平600,000円
- 島岡達三 皿400,000円
- 藤本能道 花瓶250,000円
まとめ
本コラムでは、北大路魯山人の陶器の買取相場・査定情報をテーマにして、いくつかの情報やポイントを紹介してきた。陶器のような骨董価値の高いものは非常に相場が掴みにくいのでこの点は注意しておこう。陶器を売るのであればリサーチはしっかりやっておくほうがいい。
本コラムで紹介した北大路魯山人のような有名作家の陶器は非常に高額な骨董品であるため、北大路魯山人の陶器は慎重に売るように心がけよう。また、陶器の買取では信頼できる業者を選んで売ることが重要なポイントになるので、業者選びは妥協せずしっかり選ぶようにしよう。