Appleのノートパソコン・MacBook Proには、商品の売買をする上で欠かせない型番や品番という概念がない。しかしユーザサポートの充実しているAppleでは、その代わりにさまざまな形態の番号を用意している。またMacBook Proの場合、メーカーサイトでもこういった番号の確認方法が紹介されているため、その仕組みさえ理解すれば国産ブランドのノートパソコンなどよりも効率よく情報収集ができると捉えて良いだろう。
今回は、Apple製品への関心が高い皆さんと一緒に、MacBook Proの命名規則や型番・品番の調べ方を詳しく確認していきたい。
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MacBook Proとは?
MacBook Proは、Appleが発売するノートパソコンの中で最もスペックの高いハイエンドモデルだ。その名のとおりプロ向けのノートブックとして幅広いユーザに注目されるMacBook Proには、2017年10月時点でIntel Core i5もしくはCore i7が搭載されているようだ。
5種類の歴代モデル
MacBook Proを発売するAppleでは、これまでに下記5つのモデルを登場させている。
- ・アルミニウムモデル
- ・アルミニウムユニボディモデル
- ・Retinaディスプレイモデル
- ・Retinaディスプレイ2016
- ・Retinaディスプレイ2017
進化し続けるMacBook Pro
新登場から10年以上経つ現在でも未だに高速化や薄型化・小型化などが進められているMacBook Proは、その進化が多くのニュースメディアに取り上げられる超人気機種だ。また2017年10月11日には、WWDC 2017で発表されたMacBook Pro(2017)がApple整備済み製品ストアの在庫に追加されているため、今後もこのシリーズへの注目度は高い状況が続いていくと捉えて良いだろう。
型番という概念のないMacBook Pro
こうした形で高いスペックと人気を併せ持つMacBook Proを購入する時、多くの人が商品検索に欠かせない型番や品番が見当たらないことに気づく実態がある。例えば、下記の商品ページを開いてみると、MacBook Proの写真の下にプロセッサの内容やストレージといった簡単な仕様のみが書かれている。
またこの中には正式な商品名らしきものも見当たらない実態があるため、大手通販サイトや中古市場などで買い物をする際に「何を手掛かりに情報収集をすれば良いのか?」という壁にぶつかるユーザが多い実態があるのだ。
一体どの情報がMacBook Pro の型番に該当するの?
Apple側で用意しているさまざまな番号は、MacBook Proの情報を詳しく調べようとするユーザにとって一般メーカーの型番・品番以上に使い勝手の良い位置づけとなる。しかし英数字であらわされた番号だけでも3種類も存在するAppleを初めて使うユーザの多くは、最初に下記で紹介するそれぞれの意味や違いを理解すること部分で若干の難しさを感じる傾向があるようだ。
商品名
MacBook Proの商品名は、下記のようになっている。
- ・MacBook Pro (15-inch, 2017)
- ・MacBook Pro (13-inch, 2017, Four Thunderbolt 3 ports)
- ・MacBook Pro (13-inch, 2017, Two Thunderbolt 3 ports)
- ・MacBook Pro (Retina, 15-inch, Mid 2015)
こうした形でモニターのサイズや種類・USB-Cポートなどの情報も並ぶMacBook Proの場合、一般メーカーのBTOパソコンと同じように商品名が非常に長くなる傾向がある。しかし古いMacBook Proが並ぶ中古市場においては、大半のユーザがこうしたキーワードの並んだタイトルからモデルの特定を行う傾向があるため、パソコンの場合は一般家電などと比べて遥かに商品名が長くなるのも仕方がない実情が存在すると言えそうだ。
機種IDの意味
機種IDは、下記のように商品名の短縮・省略版にも見える内容となっている。
- ・MacBook Pro (15-inch, 2017)の機種ID → MacBookPro14,3
- ・MacBook Pro(15-inch, 2016)の機種ID → MacBookPro13,3
- ・MacBook Pro (Retina, 15-inch, Mid 2015)の機種ID → MacBookPro11,4
- ・MacBook Pro (13-inch, Late 2011)の機種ID → MacBookPro8,1
部品番号(モデル番号)の意味
フルモデルチェンジ以外にも小さな仕様変更を行っているApple製品の場合、下記のようにひとつの商品名・機種IDに対して複数の部品番号が存在することもある。この番号の特定ができれば、自分のMacBook Proに合う部品の調達もスムーズにできる形となる。
- ・MacBook Pro (15-inch, 2017)の部品番号
- →MLH32xx/A、MLH42xx/A、MLH52xx/A、MLW72xx/A、MLW82xx/A、MLW92xx/A
部品番号における注意点
上記の部品番号に書かれている「xx」には、国名をあらわす英字が入る形となる。そのため、ヤフオクなどに並ぶMacBook Proを部品番号から探す場合は、国によって「xx」の部分が変わってくる実態があることを頭に入れておくようにして欲しい。
シリアル番号
比較的容易に調べられるシリアル番号は、愛用品の技術仕様やサポート状況・修理サービス内容の確認などに使うことができる。シリーズ番号の入力でオプションを確認できる画面を用意するAppleでは、サイト内にこの番号を調べる方法を掲載しているようだ。また他の番号と比べてシリアル番号の調べ方は非常にたくさん存在するため、Apple製品を初めて使う皆さんでも調査に悩むことは少ない位置づけと捉えて良いだろう。
電源の入るMacBook Proの型番・品番を調べる方法
型番・品番に繋がるMacBook Proの番号は、「本体の電源とMacOSが立ち上がるか?否か?」によって調査方法が変わってくる。ここではまず、電源の入る完動品のMacBook Proから機種IDやシリアル番号、モデル番号などを調べる手段をご紹介していこう。
「このMacについて」ウィンドウの開き方
アップルメニューから「このMacについて」を選択すれば、簡単に型番に繋がる情報のわかるウィンドウが開ける。また更に詳しい情報を知りたい場合は、optionキー+アップルメニューから選択できる「システム情報」を開く方法もおすすめだ。
「このMacについて」ウィンドウからわかる情報
「このMacについて」を開くと、MacBook Proの商品名とシリアル番号を容易に確認することができる。これに対してシステム情報の場合は、機種名や機種IDといった型番・品番調査に繋がる番号だけでなく、プロセッサ名やコアの総数、メモリなどのスペック把握に欠かせない情報も把握可能な表示内容となっているようだ。
収集した番号を他の情報収集に役立てる
これらの画面から得た番号は、下記のような形で他の情報収集や愛用品の売買に活用することができる。
- ・シリアル番号 → サポートオプション、修理サービス、技術仕様の確認
- ・機種ID → モデル番号(部品番号)の特定
- ・モデル名 → MacBook Proの売買(商品タイトルに記載する)
電源の入らないMacBook Proで型番・品番を調べる方法
続いてヤフオクなどで購入した、電源が入らないジャンク品MacBook Proの型番・品番を調べる方法をいくつかご紹介していこう。
本体表面
最も確実かつ簡単なのは、MacBook Pro本体に書かれた番号を直接確認する方法だ。電源を切り、全てのコードが外れた状態のMacBook Proを閉じ、本体を裏返すと、底面に書かれた規格マークの近くにシリアル番号が印字されている。シリアル番号の横にはModel Noという見出しがあるようだが、細かいことは気にせずこの英数字を使ってサポート情報などの確認をすると良いだろう。
製品パッケージ
ヤフオクなどで買ったジャンク品MacBook Proの中には、長きに渡る使用によってシリアル番号の書かれた部分に擦れや汚れが生じていることもある。こうした状況に陥った時には、MacBook Proの入っていた外箱を確認してみよう。
製品パッケージと呼ばれる外箱には、シリアル番号だけでなく部品番号も書かれている。Appleのホームページには部品番号の一覧も公開されているため、この情報と照らし合わせればモデルも容易に把握できると言えそうだ。
請求書・レシート
MacBook Proを買った時についてくるレシート、領収書、請求書といった紙資料にも、モデル番号・シリアル番号・構成内容といった情報が書かれている。将来的に愛用品のMacBook Proを売却する予定があるなら、取引相手に商品情報をスムーズに伝えるためにも、これらの紙資料をとっておくのがおすすめとなる。
MacBook Proの商品名と命名規約における注意点
ヤフオクやメルカリといった個人間取引のできるサービスでMacBook Proを売却する時には、先程紹介した商品名だけでなくモデル名、機種ID、部品番号といった自分のわかる情報全てを記載するのがトラブル防止に繋がる良策となる。
出品者・落札者ともに素人であることの多いヤフオクやメルカリでは、情報確認の記載や確認ミスによって取引時のトラブルが起こりやすい実態がある。また特に自分が出品する側の場合は、買い物を失敗した落札者から悪い評価を付けられる可能性も出てくるため、こうしたトラブルを防ぐためにも商品名や機種IDなどをわかりやすく記載する対応が必要だと言えるだろう。
MacBook Proの型番・品番・モデル名などを調べるメリット
最後に、前述の方法でMacBook Proの品番や型番に繋がる情報を調べるメリットと、意外な活用法を少しご紹介しておこう。
自分の気になるモデルの特徴や相場の把握
一般メーカーにおける型番や品番に位置づけられる番号がわかると、中古市場やヤフオク、メルカリなどを使った商品情報を集めやすくなり、他社製品との比較検討もしやすくなる。毎年新製品や新モデルが発表されるApple製品において、「自分はどの機種を購入したいのか?」といった買い物のゴールを設定する上でも非常に重要な情報になるだろう。
またApple製品の中でも特に人気の高いMacBook Proには、口コミやレビューなどの情報も非常に多く存在しているため、技術仕様を見ただけではわからない使い心地などを把握する上でも型番・品番に繋がる情報は大変役立つと言えそうだ。
売買の判断をしやすくなる
買取業者の増加により中古ノートパソコンの市場が活性化する近頃では、売却の判断に欠かせない参考買取相場などの情報も多くのショップから公開されている。また型番・品番がわかれば、当サイト・ヒカカク!などを使った一括査定も可能となるため、自分の愛用するMacBook Proに対して「売り時はいつなのか?」と感じている皆さんにとっても、このパソコンにおける型番・品番に位置づけられる番号を収集するメリットは非常に高いと言えるだろう。
他ユーザや店舗、業者とのコミュニケーションをしやすくなる
愛用品の型番・品番がわかっていると、修理依頼などをするAppleや買取業者のスタッフなどへの問い合わせがしやすくなる。また連絡を受ける業者側でも製品情報を詳しく教えてもらった方が、早く確実な返答に繋げやすくなるのだ。
こうした形でネットを使ったApple製品の売買や情報交換のしやすい今の時代は、自分の所有しているMacBook Proなどの型番などを把握しておく心掛けが万が一のトラブルや売買時の対応を効率的にすると捉えて良いだろう。
メルカリ・ヤフオク出品
自分の愛用するMacBook Airの型番・品番を商品情報に記載すれば、メルカリやヤフオクなどを使った売買もスムーズにできるようになる。個人間取引がベースとなるこれらのWEBサービスには、売る側・買う側という双方が素人であるがゆえのトラブルが起こりやすい実態がある。
しかしこうした問題の多くは、商品情報の充実や質問への返答といったコミュニケーションによって解消できる部分でもあるため、将来的にヤフオクやメルカリでMacBook Proを売ろうと考えているなら、そのときのために型番・品番・モデル名などをきちんと把握するようにして欲しい。
MacBook Proを売る前に
MacBook Proの良さとして、リセールバリュー(下取り価格)の高さもあげられるだろう。では、型番・品番を確認し、いざMacBook Proを売ろうとなった場合、絶対にやるべき作業が4項目ある。
「Time Machine」でのバックアップ
まずは第一にバックアップ作業だ。1度初期化をしてしまえば、バックアップがない限りデータを戻すことはできないので、必ず「Time Machine」を使用してバックアップを取っておいた方が良いだろう。
iTunesの認証を解除
2つ目に行う作業は、iTunesの認証解除だ。なぜこの作業を行うかといえば、同じApple IDから接続できるMacの台数は最大5台までという制限があり、認証解除作業を行わなかった場合、延々と残り続けてしまい、将来制限に引っかかることになりかねないからである。
手順は簡単で、iTunesの画面から「アカウント→認証→このコンピューターの認証を解除」を実行するだけ。また、何台接続されているのかについてもiTunes上から確認することができるようになっており、アカウント情報のコンピューターの認証という欄に現在の台数が表示されている。
「Macを探す」をオフにして「iCloud」からサインアウト
3つ目は「Macを探す」の機能をオフにする。 これは「システム環境設定」の「iCloud」内から設定することができる。このときApple IDの入力を求められるので確認しておくといいだろう。そして同じく「システム環境設定」からiCloudのサインアウトを行う。iCloudからサインアウトすることで、Mac内にキャッシュ等で保存されているiCloud上のファイルデータなどが削除される。この時、iCloud自体からデータが削除されている訳ではないので安心するといいだろう。
Macのストレージ(HDD・SSD)初期化する
ここまできたらいよいよ最後はMacBook Proの初期化作業を行う。 まずは、アップルメニュー>「再起動」と選択して「command + R」キーを押したまま Mac を再起動する。そうするとOS Xユーティリティ画面が表示されるので、「ディスクユーティリティ」を選択して、「続ける」をクリック。左側のリストから起動ディスクを選択し、「消去」タブをクリックし、「フォーマット」ポップアップメニューから「Mac OS 拡張(ジャーナリング)」を選択し、ディスクの名前を入力して「消去」をクリックする。
ディスクが消去されたら、「ディスクユーティリティ」>「ディスクユーティリティを終了」と選択し、「OS X を再インストール」を選択してから、「続ける」をクリックする。この後は画面の表示にしたがって操作をしていき、国または地域を選択するように求める「ようこそ」画面が表示されたら、「command + Q」キーを押して、Mac をシステム終了する。
これで次回MacBook Proの電源を入れたときに、設定アシスタントによって設定プロセスのガイドが表示されるようになっており、つまりは箱から出した状態に戻ったというわけだ。
MacBook Proを高く売るコツ
買取価格は業者や売り方によってマチマチだろうが、査定に出したり下取りしてもらう場合にできるだけ減額されないよう、少しでも高く売るポイントがある。
付属品が揃っているかどうか
購入時についてきた付属品が不足していると減額されてしまうポイントになる。購入した時から、普段使わないものは箱にしまったままにして、出さないようにしておいた方が良いだろう。付属品以外にも、本体やACアダプターを包んでいたビニールや、液晶とキーボードの間にはさまっていた保護シート等もすべて置いておけばより良い。
また、購入時に本体が入っていた外箱を捨ててしまう、なんて人もいるかもしれないが、もし将来的に売却を考えていたり可能性があるのであれば、絶対に残しておくべきだ。これも減額のポイントとなる。
本体に傷がついているかどうか
本体には傷がつかないように、普段持ち歩くときは専用のクッションケースなどに入れて持ち歩いたほうがいいだろう。持ち歩き可能なサイズとはいえ、むき出しのままカバンに入れてしまうと擦り傷など傷がつきやすい。また、本体にシールを貼っている人もいるかもしれないが、綺麗に剥がすことができない場合には、もちろんこれも減額ポイントとなってしまうので注意したほうがいいだろう。
また、MacBook Proは底面のゴム足が低めなため、表面上綺麗に使っているつもりでも、底面に擦り傷がついてしまいやすい傾向がある。本体とテーブルとの間に少しでもゴミなどがある場合についてしまうようだ。底面用の保護フィルムも売られているため、綺麗に使いたい場合には購入時から貼っておくと良いだろう。
持ち込む場合には最大限綺麗にしてから
もし、店頭などに直接持ち込んで査定をしてもらうといった場合には汚れていると印象が悪くなってしまう。そのため、店舗へ持ち込む前にクリーニングクロスで本体を拭き掃除するなど、掃除してから持っていくのが良い。キーボードや外装はもちろん、液晶画面もほこりや指紋で汚れがちなため、クロスで綺麗に拭くのがいいだろう。
MacBook Proを売るのに最も適した時期
モノには売れるタイミングがあるように、MacBook Proにも買取価格が高くなる時期が存在する。それはズバリ8月と12月が中古Macの買取価格が高くなる傾向にある。
これは世の中のボーナスの時期と関係していて、この時期は新品だけに限らず、中古製品も消費意欲が上がっており、よく売れると言えるだろう。 買取屋さんとしても商品の「買い取り」→「販売」サイクルの回転率を上げればあげるほど儲かるため、多少買取価格を上げてでも商品をドンドン仕入れたいというわけだ。当然、競合する他の買取屋さんも同じ事を考えているために、買取競争になって買取り価格が上がるというのが、ボーナス時期に買い取り価格が上がる理由である。
中古で買い取ってもらう場合には、全ての状況が完璧であるとは限らないだろう。 外箱が無かったり、一部の部品が欠損していたりすることもあるだろう。この時、買取屋さんが商品を欲しがっている状況であれば、多少条件が悪くても有利に買取を進めることができる。反対に、相場が良くない状況では、買い叩かれ易くなってしまうというわけだ。有利な時期を見極めて、できるだけ得する状態で取引を進める方が良いだろう。

まとめ
今回、MacBook Proの命名規則や型番・品番の調べ方を見てきたが、この情報活用方法を把握しているだけで、自身が購入を検討する場合にも、今使っているモノの状態を調べる場合にも、中古買取査定に出す場合に置いてもうまく利用することができる。上手に取引を進めるためにも、把握しておいて損はないだろう。