龍力（たつりき）は、兵庫県姫路市にある本田商店が製造する日本酒である。そして、その最高峰である「米のささやき 純米大吟醸 秋津（こめのささやき じゅんまいだいぎんじょう あきつ）は、「日本のロマネコンティ・モンラッシェを目指す」をコンセプトに製造されている、質の高いお酒だ。
本記事のポイント
- 「本田商店」は長年研究しながら日本酒を生み出してきた酒造
- 中でも「米のささやき 純米大吟醸 秋津」のヴィンテージは高価
- 今後より世界に広まって行く可能性も？
CONTENTS
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醸造元「本田商店」とは
本田家は、1600年代から酒造りを始め、播州杜氏の総取締役を務めていた。「龍力」の醸造を始めたのは大正10年。自社での創業を果たした年である。以来、米と水にこだわって日本酒を製造し、高い技術力を持った蔵元である。
美味しいお酒のために研究も
先代社長の本田武義さんは、亡くなるまでの20年間、美味しいお酒を生み出すために研究もしていたようだ。「龍力は京都大学大学院農学科土壌研究室にて山田錦の研究を続けていく中で、この違いは土壌による影響が大きいことがわかりました」と、加古川、東条川、美嚢（みのう）川の集水域（社・東条・吉川）別の栽培地域別に米の特性が違うことを明かしている。
長いこと、「山間の丘陵地帯」「8月下旬~9月上旬の昼夜の温度差が15℃以上」に当てはまる兵庫県特A地区産山田錦を用いてきたが、兵庫県特A地区を３つの地域に分けて、「特別純米 テロワールセット」という商品を出し、地別飲み比べを実施している。なかなかに珍しい機会と言えるだろう。
金賞の受賞回数は通算20回以上
本田商店は「大吟醸 米のささやき」「龍力」を代表銘柄とするが、日経新聞で「何でもランキング」で1位を受賞したり、全国燗酒コンテストで最高金賞を受賞したり、全国新酒鑑評会で通算20回以上も受賞したりと、多くの賞を得ている。
一方で、世界への周知に課題を感じている印象がある。世界でSAKEとして親しまれつつある日本酒であるが、「海外では蔵元が発信した味わいの特徴は現地の言葉で訳された地点ではっきりと他の日本酒と差別がしづらく、またオーセンティックであることに価値がある日本酒はその特徴ゆえに、中身がわかりにくく、品質差異が伝わりにくい」という現状を踏まえ、一言で表現できる味わいを目指すなど、今後は世界への意識を強化していく様子がある。
創業100年に向けて資料館設立
2020年6月には創業100年を向けるということで、本社の一部を改装し、龍力が取り組んできた資料の展示、試飲、購入ができる資料館を設立することを明かした。そして、挑戦をテーマにお酒を生み出し、「龍力の次への挑戦、資料館を作りたい！ 龍力による『造り』『酒米』『日本酒』への挑戦」と題してクラウドファンディングを実施した。
同年の11月19日には無事にオープンを果たしたが、2021年9月現在もクラウドファンディングでは「応援購入」の表示があり、「【新商品】純米大吟醸 Sweet・純米吟醸 Sour」3,080円や「【新商品・龍力オンライン座談会付き】純米大吟醸 Sweet・純米吟醸 Sour」4,300円などのラインナップが続き、最大1,000,000円のプランまである。お届け予定日がクラウドファンディング実施当時の日付になっているため、まだ応援が可能なのか、気になる方は確認してみても良いだろう。
なお、完成した資料館はおおよそ８坪で、カウンターがあるため立ち飲みでテイスティングも可能となっている。「秋津」「米のささやき」「ドラゴン」などがグラス1杯（200円～）で試すことができるため、飲み比べてみるのも良いだろう。
「米のささやき 純米大吟醸 秋津」とは
本田商店が、こだわりを持って丁寧に製造している代表銘柄、「米のささやき 純米大吟醸 秋津」は、材料選びにも妥協がない。原料として使われているお米は、兵庫県加東市秋津の超優良地区で有機農法で契約生産された山田錦特上米100パーセントである。
「秋津」という名前の由来は、「秋津」村で収穫された山田錦のみを使用していることからきている。収穫後は「稲木架け」という昔ながらの方法で自然乾燥させた後、100時間もの時間をかけて35パーセントまで磨き上げている。
使っている水は、揖保川の伏流水だ。そして酵母は「熊本吟醸酵母」である。お米の旨味と甘みを引き出し、ゆっくり発酵させるのに最適な環境で作られているのが「米のささやき 純米大吟醸 秋津」だ。
お酒の旨味を最大限に引き出す醸造法
「米のささやき 純米大吟醸 秋津」は、低温発酵によりお米の旨味と甘みをじっくり引き出し、短くても3年以上、お酒が一定レベルになるまで熟成させてから出荷されている。出荷時期は、お酒の状態をみはからって蔵元が判断するというこだわりである。
醸す日本のロマネコンティ・モンラッシェを目指した純米大吟醸とのことで、これまでも販売されてきた「純米大吟醸 秋津」の他に、「生酛仕込み」と「ヴィンテージ」の2種類がある（2021年9月現在）。
ヴィンテージは高価
中でも、ヴィンテージは1996年以来毎年「純米大吟醸 秋津」を仕込み、-3度の貯蔵庫で熟成させている日本酒である。「純米大吟醸 秋津 1800ml」は、定価30,000円（税抜）であるのに対し、1996年度の「純米大吟醸 秋津」は2020年に200,000円（税抜）で販売された。
「米のささやき 純米大吟醸 秋津」の買取価格相場
こだわりのお酒「米のささやき 純米大吟醸 秋津」を売約するといくら位で買い取ってもらえるのか、相場を調べてみよう。定価は、一升（1,800ml）で3万円の「秋津」は、買取市場でも人気の高いお酒で、多くのお酒買取店で積極的に買い取っている日本酒だ。2021年9月時点、7,600円を上限に、お酒の状態により価格が決められているというケースが多い。総見積もりなどで探すことで、ここで記載されている金額より高い買取ができるケースもあるだろう。
買取業者の買取価格例
- コヤッシュ：7,600円上限（1800ml）
- 大黒屋：5,000円上限（1800ml）
日本酒の買取方法
お酒の売却方法を紹介しよう。
持ち込み買い取り
お酒を直接お店に持って行って売却する方法である。ほとんどの場合、持ち込むとその場で査定をしてもらうことができ、査定額に納得すればすぐに現金化してもらえる。時間もかからず、急ぐ場合などに便利ではあるが、お酒は重いため、持ち込めるお店も限られるだろう。
お店の開いている時間であればいつでも査定をしてもらえるが、待たずにスムーズに取引したい場合に、予約可能なお店であれば予約をしておくのもおすすめだ。
出張買い取り
お店によっては、依頼をすると自宅などに買い取りに来てもらえることがある。査定をしたら、その場で現金化してもらうことができ、お酒は車で持って帰ってもらえるため、本数が多い場合などにはとても楽な方法である。全国対応しているところもあるが、出張に行ける範囲は買取店によって決まっているため、問い合わせてみると良いだろう。
宅配買い取り
お酒の買い取りでは、宅配買い取りも一般的な方法である。お酒を送って査定をしてもらい、買い取り代金は銀行振込で支払われることが多い。
梱包が少し難しいイメージがあるかもしれないが、依頼すると買取店から梱包キットなどを送ってもらうこともできる。なかには瓶を1本1本入れられるダンボールを用意している業者もあり、梱包は思ったより手間をかけずにできることが多いため、利用してみると良いだろう。
事前査定を利用しよう
お店に持ち込んで査定をしてもらった場合、もしも金額に納得できなければ買い取りをキャンセルすることは可能である。宅配で送った場合でも、返送をしてもらうことはできる。しかし、持ち帰る手間や、お店によって返送料がかかる場合もあるため、どのような方法で買い取りに出す場合でも事前査定をしておくことをおすすめする。
事前に査定をしておいても、最終的な買い取り金額は実物を見てから決まることにはなるが、事前査定と大きく変わることは少ないため、安心して買い取りに出すことができるだろう。また、高く買い取ってくれる業者を選びやすいのもメリットだ。
事前査定には、ホームページのフォームから依頼する方法や、お酒の写真をメールで送る方法、電話やFAXを利用する方法などがある。自分の都合の良い方法で依頼できるため、ぜひ利用しよう。
良い状態で買取に出そう
お酒の査定で最も重要なのは中身であるが、外観も査定額を大きく左右することがあるため、しっかり準備をしておきたい。ほこりや汚れは落とし、購入時に入っていた化粧箱に入れて売却しよう。化粧箱にも価値があり、箱に入っているだけでプラス査定になるため、破損しないようきちんと保管しておくのも重要だ。
また、家庭で保管すると日本酒の質が低下してしまうため、できるだけ涼しいところに置き、日光に当てないようにしたい。お酒は光にとても弱いため、棚の奥などにしまい、蛍光灯など家庭の電気もできるだけ当てないようにする必要がある。そして、劣化してしまう前にできる限り早く売りに出すのが、高く売るコツだ。
LINE査定に対応している買取業者
お酒はさまざまな買取店やリサイクルショップで取り扱っているが、高級酒や希少なお酒を売るなら、お酒専門の買取店に持って行くと良い評価をしてもらえる可能性が高い。高価買取も重要であるが、忙しい人は査定が簡単であることや買取に行く手間がないことも重要になる場合がある。ここでは、LINE査定や出張買取など、特に利用しやすいお店を紹介しよう。
ファイブニーズ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
業界でも大手の買取店であるファイブニーズは、買取本数が非常に多く、高額査定をしていることで有名なお店である。他店と比較して高額買い取りを実現しているのは、お酒に関する知識が豊富で、しっかりした販売ルートを持っているためだ。査定スピードがとても早く、すぐに現金化してもらえる点も魅力だろう。遠方からでも宅配送料無料で買い取っており、必要があれば梱包材料を送ってもらうこともできる。見積もりもすぐに出してもらえるため、安心して気軽に利用できるお店と言えるだろう。
ファイブニーズのクチコミ・評判
引用： ファイブニーズのクチコミ・評判・体験談5お酒を4本買い取っていただきました。値段も他の業者より高く見積もって頂いて、とても満足しています。宅配の手続きもスムーズで時間も掛かりませんでした。また、利用したいです。
ファイブニーズのクチコミ・評判
引用： ファイブニーズのクチコミ・評判・体験談5親切丁寧に対応してもらえました。 銘柄記載したLINE査定にも関わらず高評価通りに 減額されず商品発送後速やかに支払いしてもらえました。 担当の方の電話対応が大変良かったです。 ちなみにDRC数本の高額取引でした。
ボトルオフ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ボトルオフは、ホテルやレストランと提携し、販売ルートを多様に持っているために高価買取を実現しているという。店頭、宅配、出張買取をおこなっているが、出張買取に特徴がある。利用客の住まいの地域のスーパーやドラッグストアなどの軒先・店頭を間借りした買取方法もおこなっており、ボトルオフいわく「業界初の試み」となっている。
ボトルオフのクチコミ・評判
引用： ボトルオフのクチコミ・評判・体験談5５社さんから買取依頼を頂きましたが、一番高額で買い取って下さりました。 また、メッセージの返信や振り込みなどのご対応も早くとてもスムーズで気持ちの良いお取引でした。 ありがとうございます。また機会が有ればお願いしたいです。
出張買取に対応している買取業者
リカーオフ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
耳慣れた買取業者にお願いしたい場合に、ハードオフグループが運営しているリカーオフを利用することも可能だ。専属のソムリエアドバイザーが在籍しているため、査定は適正価格で行えるという。買取方法は宅配・店頭・出張のいずれか。店舗は東京と名古屋にあるため、出張買取エリアも近郊であるが、価格や本数によっては相談が可能となっている。
リカーオフのクチコミ・評判
引用： リカーオフのクチコミ・評判・体験談4友人からお土産で貰った韓国のお酒を、飲まないので売りました。ラベルには韓国語しか書いてなく何のお酒かもわからなかったので、売れないかなと思っていましたが、買取してもらえました。
リカーオフのクチコミ・評判
引用： リカーオフのクチコミ・評判・体験談4自宅で溜まっていた高級シャンパンや白州、山崎などのウイスキーなどの自宅近くのリカーオフで買取依頼をしました。ブックオフ系列の店で決まった相場に合わせて、銘柄や年数に関わらず、ほとんどのお酒を買い取ってもらえました。対応も迅速、丁寧で他の買取業者よりも高値で取引ができ、次回の買取などに使えるクーポンなどももらえたので良かったです。 眠っている飲めないお酒を売りたい方にはオススメです。
リカージョイ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
「ヒカカク！」の口コミでもかなり好評なリカージョイはあらゆるお酒を買い取っているお店だ。海外へのルートも多く持っているために、業界でもトップクラスの買取価格だという。買取方法は宅配・店頭・出張のいずれか。出張買取の場合には、東京・神奈川・埼玉・千葉に対応しているが、価格や本数によっては相談が可能となっている。
リカージョイのクチコミ・評判
引用： リカージョイのクチコミ・評判・体験談5急な査定にもかかわらず、取引終了まで３日かかりませんでした。とても迅速な対応、高額査定ありがとうございました！また利用させて頂きたく思います！
リカージョイのクチコミ・評判
引用： リカージョイのクチコミ・評判・体験談5あまり駆け引きがない感じで一発目からどこよりも高価買取金額をだして頂きました。 電話対応などは日本人では無い人の対応でしたので少し心配でしたが、入金も到着即日に素早くしていただきました。
まとめ
これから海外に売り出して行く印象がある上に、資料館の設立によって尋ねやすくなった本田商店の「米のささやき 純米大吟醸 秋津」は、今後ますます人気が高まって行く可能性がある。
しかし、数々の受賞を果たしている「秋津」を飲む機会がもしなくなってしまったのであれば、劣化などを理由に買取を断られないよう、早めに売ることをお勧めする。目安として、半年から買取を断る店舗が増え始め、２年も経てば断られる可能性が非常に高いことは念頭に置こう。
