自分でパーツを購入し、カスタムメイドができるロードバイクには「パーツバラ売り」と「完成車」という2つの買取方法がある。
ロードバイクで高値査定を目指すためには、買取方法も大事な要素となるため、当コラムでそれぞれのメリット・デメリットを把握した上で、より良い方法を模索してみてほしい。
CONTENTS
こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
ロードバイクとは
ロードバイクとは、道路での高速走行を目的に作られた自転車である。細いハンドルとドロップハンドルが特徴的であり、軽さとスピード効率に優れているため長時間・長距離走行できるのが魅力である。
世界的な自転車レース「ツール・ド・フランス」でもロードバイクが使用されている。日常生活でも、ポタリング(自転車散歩)や自転車通勤する人が用いることの多い自転車である。
軽量で頑丈なフレーム
ロードバイクのフレームはとても軽く、頑丈な造りであることが基本だ。とくに今主流のカーボンフレームは振動吸収性が高く、路面の微振動を吸収し体への負担を軽減してくれる。
そんなカーボンが主流と言われる中、アルミフレームのロードバイクは入門用と位置づけられることが多い。これは、カーボンの方が軽量性・快適性に優れているものの、カーボンは値が張るということがあるためだ。
誰でも初めてのことに挑戦するときは「まずは試したい」という思いがあるだろう。これに適しているのがアルミフレームなのだ。
アルミフレームも人気
しかし、カーボンに勝るロードバイクはないといわれるが、最近はアルミフレームのロードバイクも改良が進められ、昔ほど走行性が悪いということもないようだ。
フレーム形状を変えることで振動吸収性が良くなり、軽量性・剛性についても改善されてきているのである。いずれにせよ、長時間・長距離走行することを目的とした自転車のため、重量と剛性は外せないフレーム要素だ。
細身のタイヤ
ロードバイクのタイヤはとても細く作られている。ほとんどが2~3センチ幅であり、路面抵抗をできる限り少なくして高速性能を高めているのである。
細いタイヤで長距離・高速走行したらパンクするのではという懸念が浮かぶかもしれないが、実はタイヤの空気圧が高いため想像よりはパンクしにくい。
10万円前後の完成車に装備されているタイヤは耐摩耗性に優れているものの、グリップ(滑りにくさ)、対パンク性(異物の刺さりにくさ)、乗り心地に劣るものが一般的だ。
また、耐パンク層を排除するなどして軽さを追及した極端な軽量タイヤも登場している。ただし、こういった超軽量タイヤはパンクやサイドカットに弱い。本格的にロードバイクを楽しむのであれば、用途に合わせたタイヤのカスタムは必須と言えよう。
体勢を変えられるドロップハンドル
50km・100kmといった長時間・長距離走行をするにあたり重要になるのが体勢だ。前傾姿勢になってハイスピードで駆け抜けるロードバイクは、初心者にとっては恐ろしい乗り物と思われがちである。
ところが、普通の自転車と違ってハンドルの下を持つ体勢は、実は最も出番の少ない握り方になる。
基本的な握り方はブレーキバーの根元に手を添えるもので、体勢もいくぶん起き上がり感覚としては普通の自転車のフラットハンドル(一文字のハンドル)を握っている感覚とあまり変わらない。
さらにリラックスして乗りたいのであればハンドルの上部を握る体勢。これならほとんど普通の自転車である。このように、1つのハンドルで複数の体勢を取れるドロップハンドルは、長時間・長距離を走っても疲れにくくしてくれるのだ。
パーツバラ売りをする注意点
まずは、パーツ単位で査定をしてもらう、バラ売りの特徴を確認してみよう。
こだわりのパーツがあるなら絶対にバラ売り
Bianchi(ビアンキ)やANCHOR (アンカー)などの超人気ブランドの新品フレームに、自分でセレクトしたこだわりのコンポーネントを装着している場合は、個々の査定額を積み重ねるバラ売りで十分な高値買取が期待できる。
ロードバイクのパーツはヤフオク!などにも出品されているため、ネットを使って相場を確認してから専門店への売却に踏み切っても良いだろう。
手間と時間がかかる
すべてのパーツを分解する必要のあるバラ買取は、スピーディーに現金化をしたい人には適さない方法である。
また中には「苦労をして分解した割には安い買取額だった」というクチコミも見受けられるため、分解にかかる手間を面倒と感じる人にも不向きな方法と言えそうだ。
分解になれていない素人が分解してしまうとパーツを破損するおそれもあり、玄人向けといえる。
中古フレームには高値が付きにくい
自転車の安全性に
安いコンポーネントだけでロードバイクを組んでいる場合は、完成車としての査定も検討した方が良いかもしれない。
パーツバラ買取のメリット、デメリット
メリットは、ネットオークションなどでも多くの取引がされているので、相場の確認や高値で売却が簡単にできる場合があるということだ。
パーツの取引は、ある程度ロードバイクの知識がある人がおこなっているため、相場もかなり正しいものとなるだろう。デメリットは、分解の手間だ。ある程度の時間と労力を必要とする上、素人には難しい。
完成車として買取してもらう際の注意点
完成車として売る方法にも、気を付けておくべき点がある。
買取の手続きが簡単
完成車として買取をしてもらう際には、自走して買取店に持ち込みをすることも可能である。
たくさんの買取店が密集している東京などのエリアでは、1~2日ほどの日数で多くのショップをまわれるため、スピーディーに現金化に繋げたい人にはおすすめの方法と言えるだろう。
現金化する際にもほかの店との比較検討もしやすいので、かなり便利だ。
高いパーツが含まれる場合は損をすることもある
「ざっくり」とした金額が提示される完成車の買取査定は、高級パーツが複数組み込まれている場合はおすすめ度が低くなる。
また安価なフレームに対して超高級なコンポーネントが装着されているロードバイクは、全体的なバランスが悪いという理由で安値査定につながることもあるため、高い部品が付いていれば査定額もアップするという固定概念は捨てた方が良さそうだ。
完成車として売る際のメリット、デメリット
簡単に、すぐに買い取ってもらえるのがメリットだ。直接持ち込むことができるので、すぐに鑑定してもらいそのまま現金化することができる。
デメリットは、改造して高いパーツを使っていても、全体の完成車としての出来で買取価格が左右されることだ。完成車としてのクオリティが関わってくるので、一概に査定価格を判断しづらい。
2種類の査定ができる買取業者も増えている
個々のパーツだけでなく、全体的なバランスも重要視されるロードバイクは「その商品によって有利な買取方法が異なる」と考えて良い。
ロードバイクの中古需要が高まっている近年では、バイチャリのようにバラ買取と完成車の両方の査定額を調べてくれる「ダブル査定」というサービスを実施する専門店も増えているため、自分で判断ができない場合は、ショップ側に相談をしてみるのも良い。
また宅配買取をおこなう業者では「パーツ毎にバラして発送してください」という指示をするところも多いため、完成車であってもパーツレベルで査定をおこなってくれる可能性が高いと考えて良さそうだ。
どちらの方法でも査定ができる専門店のサイトでは、パーツの買取実績なども公開されているため、多角的な視点でロードバイクをチェックしてくれるところに依頼をするのが最善の方法と言えるだろう。
買取相場の収集や業者選定で悩んだときには、1,000以上ものロードバイクの買取価格を掲載している当サイト「ヒカカク!」の情報を確認してみてほしい。
高額買取を狙うなら
ロードバイクを高額買取してもらうためには、手入れが重要だ。これはパーツバラ売りでも、完成車を買取してもらう際でも同じことだ。誰もが汚いものよりも、綺麗なものに価値を見出すだろう。
外で利用するロードバイクは汚れるものである。それをいかに綺麗に保っているかが、買取価格の違いへとつながっていくのだ。
ロードバイクの手入れ
ロードバイクを通勤や通学目的で購入した人にとっては、壊れていなければメンテナンスの必要はないと思っている人もいるようだ。しかしメンテナンスが長期的に使用できるロードバイクを形成し、高額での買取の鍵となる。
メンテナンスがめんどうだと思う人は、まずは雨にあった後のメンテナンスから始めるといいだろう。普通の自転車でも雨の後は汚れを落としたり、タイヤのチェックをするものだ。それと同じようにはじめてみるのはどうだろうか。
ロードバイクの簡単なメンテナンス
簡単にできる初歩的なメンテナンスを紹介する。
部品の緩みをチェック
ロードバイクは分解しやすい。逆に言うと、バラバラになりやすいということだ。パーツがきちんとネジが緩まずに組立られているかのチェックは、安全のためにも欠かさないようにしてほしい。
きつく締めているから大丈夫だと思っていても、走行しているとどうしても緩んでしまう。日々チェックして安全管理に努めよう。
汚れを拭き取る
最初は見た目の汚れを拭き取ることからはじめよう。古い布などで拭き取るとよい。泥汚れはウエットティッシュを利用すると、簡単に落とすことができるので利用してほしい。
チェーンの掃除
チェーンは一番汚れているところと言えるかもしれない。汚れると真っ黒になってしまい、その汚れが他にうつってしまうこともよくある。専用のクリーナーを利用して、汚れを拭き取るようにしよう。
チェーンの油さし
チェーンに油をさしておく。こうすることでスムーズなシフトチェンジが保たれるだけでなく、ギアやチェーンを長持ちさせることができる。これも安全のためにも頻繁にやっておいてほしい。専用のオイルがあるのでそれを購入して利用しよう。
以上が簡単にできるメンテナンスだ。最初はめんどうかもしれないが、慣れてくると短時間でできるようになり、ロードバイク自体の乗り心地も変わってくるだろう。
また、長持ちさせるためにも非常に有効となるので、ぜひメンテナンスを施してほしい。安全面でもメンテナンスは重要となってくるため、自分のためにもメンテナンスをおこなおう。
定期的にメンテナンスをおこなっているものは買取価格も上がるので、日々のメンテナンスを怠らないで、高額買取を目指そう。
完成車はもちろんのこと、部品のメンテナンスにもなるので、きちんとおこなってほしい。
ロードバイクのおすすめ買取店
最後に、ロードバイクのおすすめ買取店をいくつか紹介していく。ロードバイクは専門知識が必要なものなので、売るときはしっかりと業者選定しなければならない。適当な業者で売ると安く買い叩かれることも少なくないだろう。
ロードバイクの売却を考えている人は、以下の業者を参考にしてみよう。
大阪のサイクルパラダイス
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
サイクルパラダイスは、スポーツ自転車の買取を専門にしている業者だ。自転車の知識を豊富に持ったスタッフが在籍しており、ロードバイクやクロスバイク、マウンテンバイクなど自転車なら何でも高値で買取してくれる業者である。
買取は宅配・店頭・出張の3種類。出張エリアは主に関東を中心に対応しており、地域よっては即日に対応が可能となっている。もちろん出張費もかからず、査定料も無料、キャンセルした場合にも費用はかからない。
中国や関西エリアでも迅速に対応してもらえるので、まずは一度相談してみるのがいいだろう。
2022年11月の買取価格
サイクルパラダイスでは、買取価格の公開はされていなかった。しかし、最近の買取実績が公開されているので、参考までにそちらをいくつか紹介しておく。
- ・キャノンデール SUPER SIX EVO Hi-MOD DURA-ACE 2020 カーボンロードバイク
- ・スペシャライズド アレー E5 エリート SRAM RIVAL 2022年 ロードバイク
- ・デローザ アイドルディスク 105 2020 カーボンロードバイク
- ・トレック 520 カスタム スチール製ツーリング ロードバイク
- ・コルナゴ コンセプト 2017 カーボンロードバイク
- ・ビアンキ スプリント ディスク C 2021年モデル ロードバイク
兵庫の自転車買取専門店Valley Works
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
自転車買取専門店Valley Worksは、主にロードバイクの買取をしている業者だ。ロードバイク以外にもウェアやパーツの買取に対応しており、どこよりも高く買取することに力を入れている。お客様第一主義がモットーなので、安心して利用できる業者だ。
買取は宅配・店頭・出張の3種類。どの買取方法を利用しても、買取手数料はかからないので気軽に依頼ができる。宅配の場合も送料無料で、専用の梱包キットで査定へ出せるため、忙しい人でも利用しやすい。高価買取を狙っている人は、ぜひ利用してみよう。
2022年11月の買取価格
Valley Worksでは買取価格の公開はされていなかった。だが、過去に買取した実績での価格が公開されているので、そちらを掲載しておく。
商品名 | 買取実績 |
---|---|
トレック MADONE SLR P1(ICON) DURA-ACE Di2 Aeolus XXX6 | 66.5万円 |
ピナレロ PARIS DISK 105 | 24.5万円 |
スペシャライズド AETHOS PRO ULTEGRA Di2 | 515万円 |
サンタクルーズ HIGHTOWER LT C NX Eagle | 31.4万円 |
キャノンデール SUPERSIX EVO Hi-MOD DISC RED eTAP AXS | 58.5万円 |
コルナゴ C64 DURA-ACE | 38.5万円 |

港区のビチアモーレ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ビチアモーレは、ロードバイクの買取専門店だ。ロードバイク本体やフレーム、ホイールやその他パーツの買取をおこなっており、高価買取店として人気がある。ロードバイク好きのためのショップなので、はじめての人でも安心して利用できるのが魅力だ。
買取は宅配・店頭・出張の3つ。出張買取は関西や関東、中部や福岡エリアであれば出張対応してもらえる。宅配の場合も全国送料無料の「カンタン宅配キット」があるので、破損の心配をせずに査定へ出せる。専門店だからこその高額査定が期待できる。
2022年11月の買取価格
ビチアモーレではロードバイクの買取価格は公開されていなかった。だが、最新の買取実績がいくつか公開されているので、そちらを参考までに記載しておく。
- ・クオータ カルマ レース 2012
- ・ビアンキ アリア 2020
- ・トレック エモンダ SLR プロジェクトワン
- ・トレック チェックポイント ALR5 2021
- ・ビアンキ オルトレ XR4 Flying Eagle Roglic
渋谷のクラウンギアーズ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
クラウンギアーズは、ロードバイクやホイール、フレームやパーツの買取をしている業者だ。人気メーカーの買取は特に買取強化されており、他店よりも高額での売却が狙えるだろう。ロードバイク完成車は定価60%で買取するなど、お得なサービスも豊富だ。
買取は宅配・店頭・出張の3種類。出張買取は東京、神奈川、千葉、埼玉、栃木、群馬などに対応しており、手数料は一切かからない。1台からでも気軽に依頼が可能で、都内近郊であれば即日対応も可能だ。すぐに売りたい人にも向いている業者である。
2022年11月の買取価格
クラウンギアーズでの2022年11月の買取価格は以下のとおり。
商品名 | 買取価格 |
---|---|
ビーエムシー 2020 Teammachine SLR01 DISC THREE SRAM Force eTap AXS オフホワイトレッド サイズ47(167-172cm)ロードバイク | 30.3万円 |
ビーエムシー 2021モデル Timemachine 01 Disc ONE SRAM FORCE eTap AXS Airforce Grey White サイズS(-170cm)ロードバイク | 31.3万円 |
ビーエムシー 2022モデル Teammachine SLR01 THREE Ultegra Di2 Stealth サイズ54(172-180cm) ロードバイク | 54.5万円 |
デローザ Idol Disc サーモンピンク 105 R7020 48サイズ ロードバイク | 32万円 |
デローザ Idol Disc レッド Ultegra Di2 R8170 43サイズ ロードバイク | 49万円 |
デローザ 838 Disc イエロー/ブラック 105 R7020 52サイズ ロードバイク | 27.2万円 |

埼玉のバイチャリ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
バイチャリは、スポーツ自転車やロードバイクを買取している業者だ。自転車の買取を専門にしていることで、他店よりも高い価格を提示してくれるだろう。国内最大の店舗数を誇り、流通量も業界トップクラスなので安心して査定を任せられる業者である。
買取は宅配・店頭・出張の3つ。出張買取は関東を中心に対応しているので、該当地域の人は気軽に依頼してみよう。宅配は送料自己負担だが、買取金額3万円以上で無料になるので、高額査定が期待できる場合は宅配での査定依頼もおすすめだ。
2022年11月の買取価格
バイチャリでは買取価格は公開されていないようだ。だが、最新の買取実績がいくつか公開されているので、そちらを参考までに紹介しておく。
- ・ジャイアント CONTEND2 2019年モデル ロードバイク
- ・コーダーブルーム FARNA 2021年モデル ロードバイク
- ・ピナレロ RAZHA K 2015年モデル ロードバイク
- ・サーベロ S5 ULTEGRA 6770 Di2 2012年モデル ロードバイク
- ・アラヤ FEDERAL 2015年モデル ランドナー
- ・ライトウェイ SHEPHERD 2021年モデル クロスバイク
まとめ
当コラムでは、ロードバイクはパーツバラ売りと完成車のどちらが高く売れるかについて解説してきた。ロードバイクはパーツと完成車のどちらも売却できるが、どちらがおすすめかは一概には言えない。
こだわりのパーツがある場合はバラ売りのほうが高くつくだろうが、完成車の買取に力を入れている業者もある。ロードバイクは、バラ売りと完成品のどちらも高値で売却できるので、気になる人は一度査定へ出してみよう。
参考サイト