自転車ブームを牽引するロードバイク等のスポーツバイク。シティーサイクルに比べて、商品単価が高いので中古での購入を検討している人も多いだろう。 ここでは、中古売買時の役に立つように、人気ブランドFUJI(フジ)のロードバイクの型番・モデル名について紹介していこう。
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FUJI(フジ)というブランドについて
FUJI(正式名称:FUJI BIKESフジバイクス)は、1899年に日本で創業した自転車ブランド。創業当初は米国製の電灯等の輸入販売を行なっていたが、のちに自転車の取り扱いに重点をおくようになる。
1930年になると、シティサイクル(実用車)を主戦商品として売り上げを伸ばしていった。代表モデル「覇王号」は、当時としては高級な商品であったが日本だけでなくアジア圏で大変な人気を得た。また、女性をモデルに使った広告で、現在まで続くブランドのイメージを作り上げた。
現在はアメリカのAdvanced Sports, Inc.?(アドバンススポーツ)の自転車ブランドとなっているものの、日本らしい堅実な作りのバイクを多く発売している。
細く美しいフォルムのクロモリフレーム
FUJI(フジ)のロードバイクといえば、なんといっても美しいクロモリのフレームだろう。レース用の太いアルミ・カーボンモデルとは違い、鉄を使ったクロモリタイプは街乗りなどでも映えるスタイリッシュさが特徴。
FUJI(フジ)の中で最も人気があるモデルのひとつ、「FEATHER」はメッセンジャーがつかうバイクとしての大定番として海外で大流行した。(実際は、ロードバイクというよりはピストバイクに分類される、変速機のついていないものが大流行した) 鉄(クロモリ)製ということもあり、頑丈で壊れにくいので、日常的な通勤・通学に使用するのにもオススメのモデルとして現在も愛されている。
目的に応じて選べる 幅広いラインナップが魅力
レースで活躍できるようなフルカーボンモデルから、普段乗りに丁度いいシンプルなクロモリピストタイプまでFUJI(フジ)のラインナップは非常に幅広い。ホームページには、「ROAD」「SPECIALITY」「GRAVEL / CYCLOCROSS」「MTB」「STREET ROADBIKE」「SINGLE SPEED」「STREET CROSSOVER」「VINTAGE STYLE」「MINIVELO」「KIDS」と、目的別のラインナップに分かれており、自分に合うモデルを探しやすくなっている。
前述した「FEATHER」以外にも、初心者が手に取りやすい価格のストリートバイク「BALLAD」などがあるので“初めての1台”としてもオススメされやすいブランドなのだ。
カラーオーダーサービスによるオリジナルな1台!
また、FUJI(フジ)は自分好みのカラーをオーダーメイドで頼むことができる「REMIX」というサービスを実施している。フレーム4種類、グラフィック3種類の中からデザインを選び、数十種類のカラーパレットから色の組み合わせを考えるので、他の人とは被ることなく世界で1台のオリジナルなバイクを作ることができるのだ。 カラーオーダーにもかかわらず、注文から納品まで5週間程度と、期間がなかなか短いのも嬉しいポイントと言えるだろう。
参考:http://www.fujibikes.jp/remix/
FUJI(フジ)の型番・モデル名について
ロードバイクの型番やモデル名は、少々特殊な形となっている。パソコンや家電製品とは性質が違うので、以下で確認しておこう。
モデル名はフレームにつけられる?
ロードバイクは、フレーム単品で売られるか完成車として売られるかのどちらかだ。ブランドやモデルによっては、完成車・フレームのみの2パターンを販売していることもある。どちらの場合も、同じモデル名で売られていることを考えると、「ロードバイクのモデル名はフレームに対してつけられている」のだろう。
FUJI(フジ)に関しても完成車、フレーム両方の販売形態があるので、購入時にはしっかりと確認したほうがいいだろう。
- FUJI(フジ)のモデル名一例
- ・SL ELITE
- ・SL 2.5
- ・TRANSONIC ELITE
- ・ROUBAIX 1.3
- ・ROUBAIX 1.5
- ・NORCOM STRAIGHT 1.1
- ・TRACK ELITE
- ・TRACK PRO
- ・JARI 1.1
- ・JARI 1.5
- ・TREAD 1.1
- ・CROSS 1.7
- ・BALLAD OMEGA
- ・TRACK ARCV
- ・FEATHER
- ・FEATHER CX+
コンポーネント名が入った表記のブランドも
FUJI(フジ)に関していえば、上記のようなモデル名となっているが、ブランドによっては「モデル名にコンポーネント名が表記されている」こともある。
- 例:BIANCHI(ビアンキ)のモデル名
- VIA NIRONE7 SHIMANO CLARIS
- VIA NIRONE7 SHIMANO SORA
- VIA NIRONE7 SHIMANO TIAGRA
上記は、イタリアの人気自転車ブランドBianchi(ビアンキ)のモデル名である。同じ「VIA NIRONE7」であるにもかかわらず、3つの種類があるのはそれぞれ「使われているコンポーネントが違うから」なのだ。
つまり、「VIA NIRONE7」のフレームに対して「TIAGRA」「SORA」「CLARIS」というコンポーネントがそれぞれ使われているということになる。コンポーネントにもランクがあるため、そのランクに応じて値段も変化する。上記の例においては、「TIAGRA」が最も高く、真ん中の「SORA」、安い「CLARIS」というようなランク分けとなる。
中古の商品は年式も確認
正規取扱にて、新品で購入する場合はおそらくほとんどが最新年のモデルだろう。しかし、中古店の場合様々な年式のモデルが売られている。
ロードバイクは同じモデル名で販売していても、年式によってスペックが大きく異なる。使われている素材の変更、細かな設計の変更、色の使い方など、別の自転車といってもいいほど差異があるのだ。そのため、中古での購入を検討しているのであれば、「その自転車が発売された年」までしっかりと確認しておくべきだろう。
FUJI(フジ)の型番・モデル名について
それでは、FUJI(フジ)の型番・モデル名の調べ方を見ていこう。型番などと並行して、もう一つ大切な番号であるシリアルナンバーに関しても言及していくので確認しておいてほしい。
保証書を確認
購入時に必ずついてくる保証書には、ユーザーが必要であろう情報がおおよそ全て記載されている。その中には、もちろん型番やモデル名、シリアルナンバーにいたるまで各種番号に関しての情報も書いてあるので確認してみるといいだろう。 また、保証書は中古での売買に加えメーカーへの修理依頼などの際にも必要となってくる。どちらの場合も、「正規ルートでの購入」を示す証明証のような役割を果たすので、捨てずに大切に保管しておこう。
シリアルナンバーは車体に記載
一方、シリアルナンバーに関しては車体(フレーム)に記載がある。同じブランドであっても、記載場所が異なる可能性があるが、ほとんどのモデルがボトムブラケットの裏側に刻印されているようだ。そのほか、シールとして貼られているかもしれないので、ボトムブラケット(BB)周辺を確認してみるといいだろう。
まとめ
FUJI(フジ)に限らず、ロードバイクの型番やモデル名を知りたい時は保証書を確認するが最も確実だといえる。新品で購入した際には必ずついてくる書類なので、捨てずにしっかりと保管しておこう。
